JPS5915784B2 - 刃物用研ぎ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は刃物の刃先を鋭利に保持するために使用する研
ぎ装置に関する。

本発明は刃物の刃先を鋭利にすべく刃先の両側を研摩す
るよう刃物に作用すべく相対的に配置された２つ或はそ
れ以上の研ぎ部材を含む研ぎ装置に応用できる。

このような研ぎ装置の典型的なものは、プラスチツタ材
料から形成された支持構造体に装架された一対の部材を
含む。この部材の各各は少なくとも部分的にタングステ
ンカーバイド、或は金剛砂の如き比較的硬化材から形成
され、且つ刃先を研ぐための作用を与えるよう刃物から
部材を動かすため配置された少なくとも１つ、好ましく
は２つの縁部を有する。２つの部材は適当な研ぎ作用角
が相互の研ぎ縁部間に形成されるよう交差関係で配置さ
れている。

すなわち、ｖ形の研ぎ作用凹所は２つの部材間に形成さ
れ、刃物はその凹所の先端域に刃先を位置付けし、次い
で刃物を研ぎ部材と長手方向に交差して動かすことによ
つて研がれる。前述の如き典型的な構成において、２つ
の部材がそれらの相対運動に対抗するため支持構造体に
固定されることは慣用的なことである。

また、刃物に対して研ぎ作用凹所の形状が各研ぎ操作中
変更するよう支持構造体に枢着されることも知られてい
る。このような研ぎ装置は、刃物の長手方向軸線が研ぎ
操作中刃物の運動方向と整列状態を維持するならば全体
的に満足されよう。しかし、もし刃物がその運動方向に
対して一側に傾むかされるような保持状態になるならば
、研ぎ部材の少なくとも１つの研ぎ作用効果は減じよう
。本発明は、研ぎ部材が研ぎ操作中相対運動するよう取
付けられ、このような相対運動が刃物を不整列位置にも
順応させこれにより各種の状態下で有効な研ぎ効果を生
ずる研ぎ装置を提供することにある。

本発明によれば、通常板状のものから成る重合する２つ
の研ぎ部材は協働する支持構造体に各々独立的に枢着さ
れている。

各枢着軸線は研ぎ作用凹所の夫々両側に配置され、且つ
板部材が研ぎ作用凹所において係合して研ぎ作用をする
ためその凹所を介して運動するその刃物の運動方向に全
体的に揺動するよう配置される。好適な構成において、
各枢着部の軸線は，研ぎ作用凹所を含む平面即ち２つの
重合面が平行で且つ衝接する際の板部材のその重合面を
含む平面に対して実質的に平行に伸張している。弾性装
置は板部材を静止位置に押圧すべく設けられるが、この
弾性装置は本発明の要部ではない。

本発明は添付図面を参照して以下更に詳細に説明されよ
う。しかし、本発明は各図面に示された実施例のみに限
定されるべきではない。第１図は研ぎ装置の典型的な実
施例を示し、本装置を使用できる刃物用のさやは図示の
もののほか多数存在する。

しかし、ここに示された，特に刃物のさやはオーストラ
リア特許出願第３６７０８／７１号に有効な利点と共に
説明されている。第１図に示された刃物用さやは内部に
刃物収容通路３を有するハウジング２を含む。刃物出入
れ開口４はハウジング２の一端に設けられ、且つ本発明
の研ぎ装置５は前記開口４に隣接する場所に配置される
べく通路３内に担持部材６によつて支持される。この担
持部材６は出人れ開口４から離れた位置７にてハウジン
グ２に枢着され、ばね８は一・ウジング２の上方の壁９
に回つて担持部材６を偏向させるため作用する。図示さ
れるように、担持部材６は静止位置にあるが、該部材６
は研ぎ装置５と上壁９との間の通路３内への刃物の挿人
によつてばね８の作用力に対抗して下部位置へ押し込め
られる。反作用部材１１は位置１２で担持部材６に枢着
され、且つ刃物に対して案内として又通路３内への刃物
の最初の挿太において上壁９とは反対方向に刃物を指向
させるべく作用する。

すなわち、反作用部材１１の一部１３は刃物の上縁に係
合し且つこれにより下方向に向け反作用力を結合枢着部
１２を介して担持部材６に与えるよう上壁９に対して力
を掛ける。第２図乃至第４図を参照し、研ぎ装置５は担
持部材６に枢着的に接続された２つの研ぎ部材１４を含
み、この研ぎ部材は夫々研ぎ装置５の支持構造体を形成
する。

この各部材１４はタングステンカーバイド或は他の適当
な材料若しくは異種材料の組合せ物の板或は集合体から
形成されるが、好ましくは図示されるように板状部材で
ある方がよい。この２つの研ぎ部材即ち板部材１４は前
述した如く刃物受け凹所即ち研ぎ作用凹所１５と、該凹
所が板部材１４の研ぎ作用縁とすべく形成された縁部面
１６とを形成するよう相対的に配置されている。２つの
板部材１４の隣接する広域面は、刃物受け凹所１５が板
部材１４の縁部面１６間に形成されるよう重ね合わされ
、且つ板部材１４の中立位置においてこの隣接する広域
面は平行して且つ衝接することが好ましい。

図示される構成において、各板部材１４は、ピン或はト
ラニオン１８を介して担持部材６に枢着的に接続された
装着部分１７に対して接着剤或は他の適当な手段によ勺
固定されている。第２図に示されるように、２つの枢動
点の軸線は相互に且つ板部材１４の広域面と実質的に平
行にイ巾展している。また、各枢着部は組み合わされた
板部材１４の研ぎ縁１６から離れて配置されている。リ
ブ即ち壁１９，２０は第４図に示されるように板部材の
揺動運動を制限すべく板部材１４の両側部に配置され、
またこの壁は他の型式の停止部材としても使用できよう
。刃物が研ぎ作用凹所１５内に配置され且つ研ぎ効果を
与える方向に動かされた際、板部材１４の最初の応答は
刃物の刃と共に動くことである。

しかもその運動は刃先が第４図に示される運動制限停止
部１９或は２１等と係合するまで続く。第４図に示され
るように板部材１４の隣接する広域面の角度関係は板部
材の枢動位置に従つて変更される。このような板部材１
４の枢動運動は凹所１５内での刃物のつかえの可能性を
最少にし．且つ２つの板部材１４が独立して可動であつ
て刃物の長手方向軸線とその運動方向との間の誤整列に
も順応するという利点を有する。適当な偏向手段は板部
材１４を中央位置或は所望される他の中立位置に押圧す
るため設けられ、その１つの特別な手段は第５図および
第６図に示されている（便宜上、唯一の研ぎ板部材１４
を示す）。

この装置において、板ばね２２は各装着部分１７と一体
的に形成されるか或は別体に形成されて各装着部分１７
に取力付けられ、且つ担持部材６の隣接側壁２４内に形
成された孔２３内に配置される。板部材１４が静止位置
（第５図）から動かされた際、ばね２２は第６図に示さ
れる如くたわみを生じ、これにより板部材１４に復帰力
を与える。ここに説明された装置は変形可能であり、こ
の偏向手段のために他の型式が本発明の目的を達成する
に使用できる。本発明の変形例は第７図に示されており
、図面を参照する上で便宜上第１図乃至第４図に示され
た部分に対応する部分は同じ参照付号を１００番台で示
されている。

この変形例の基本的な差異は、各対のトラニオン１１８
の枢軸線が夫々板部材１１４の研ぎ縁１１６に実質的に
平行に伸張していることにある。この装置において、一
定の研ぎ角度は、研ぎ縁１１６が図示されるように真直
ぐで板部材１１４の枢動位置に無関係であるならば凹所
１１５内で維持される。しかし、第１図乃至第４図に示
された実施例において、研ぎ角度は研ぎ縁１１６が真直
ぐであるならば静止或は中立位置の各側部に板部材１１
４の運動によつて変化する。第１図乃至第４図に示され
た実施例における停止部１９，２１に対応する複数の制
限ストツパ一は好ましくは第７図に示された変形例にも
設けられ，このストツパ一１１９は卜つだけ示されてい
る。

加えて、第７図に示された実施侮ま前述の如き偏向手段
を含むことにおいても変形している。ここで説明される
本発明の実施例は、研ぎ部材が研ぎ装置に対して刃物の
刃先の前後方向運動中刃先を研ぐため作用するよう構成
されている。加えて、本発明は、オーストラリア特許第
４２４，１２２号明細書およびオーストラリア特許出願
第３６７０８／７１号に示されるような適当な構成の刃
物用さやに設けることができる。本発明における研ぎ装
置の変形、修正は特許請求の範囲に記載された本発明の
要旨から逸脱することなく前述された構成および装置の
部分に対してなすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る研ぎ装置を備えた典型的な刃物用
さやを示す断面図、第２図は第１図の一線に沿つて得た
研ぎ装置の断面図、第３図は静止位置或は中立位置から
離れて枢動した研ぎ部材を示す第２図と同様な断面図、
第４図は第３図の−線に沿つて得た断面図、第５図は偏
向手段を含む変形部分を備えた第３図に示された装置の
研ぎ部分を示す平面図、第６図は研ぎ部材に復帰力を与
うべくたわまされた偏向手段を示す第５図と同様な平面
図、第７図は本発明に係る研き装置の代換的実施例を示
す第２図と同様な断面図である。 ５・・・・・・研ぎ装置、１４・・・・・・研ぎ部材（
板部材）、１５・・・・・・研ぎ作用凹所、１８・・・
・・・枢着部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 研ぎ縁部をそれぞれ有する２つの研ぎ部材であつて
   、前記研ぎ縁部が該縁部間に研ぎ作用凹所を有するよう
   に重なり合う関係に配置された２つの研ぎ部材と；上記
   研ぎ部材に固定され且つ支持構造体に枢動可能に取付け
   られた枢着装置であつて、上記重合関係にある研ぎ部材
   の隣接表面間の角度関係が前記研ぎ部材の枢動位置に従
   つて変化するように、その回転中心軸が所定の方向に向
   つて延びるようにされた枢着装置と；を含んで構成され
   てなる刃物用研ぎ装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の刃物用研ぎ装置にお
   いて、上記枢着装置の中心軸が、相互に平行となるよう
   に延びている刃物用研ぎ装置。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載の刃物用研ぎ装置にお
   いて、上記枢着装置の中心軸が、各研ぎ部材の前記研ぎ
   縁部にほぼ平行となるように延びている刃物用研ぎ装置
   。 ４ 特許請求の範囲第１項に記載の刃物用研ぎ装置にお
   いて、さらに上記研ぎ部材の両側に、上記枢着装置の回
   動を制限する停止手段が設けられてなる刃物用研ぎ装置
   。 ５ 特許請求の範囲第１項に記載の刃物用研ぎ装置にお
   いて、さらに、上記研ぎ部材を、その中立位置に偏倚し
   ておく偏倚手段が設けられてなる刃物用研ぎ装置。 ６ 刃物用さや装置であつて、 その中に刃物収容通路を有するハウジングと；上記通路
   の一端部に設けられた刃物出入れ開口と；上記開口に隣
   接して上記開口内に取付けられた研ぎ装置と；を含んで
   構成されてなり、 上記研ぎ装置が、それぞれ研ぎ縁部を有する２つの研ぎ
   部材からなる刃物研ぎ装置であつて、上記研ぎ縁部間に
   研ぎ凹所を画成するように上記研ぎ部材が重なり合う関
   係に配置されてなる刃物研ぎ装置と、上記研ぎ部材に固
   定され且つ支持構造体に枢動可能に取付けられた枢着装
   置であつて、上記研ぎ部材を相互に相対運動できるよう
   にする枢着装置と、を含み、上記枢動装置の中心軸が、
   上記重合関係にある隣接表面間の角度関係を上記研ぎ部
   材の相対的回転位置に従つて変化するような方向に向つ
   て延びるようになされてなる刃物用さや装置。 ７ 刃物用さや装置であつて、 その中に刃物収容通路を有するハウジングと；上記通路
   の一端部に設けられた刃物出入れ開口と；上記開口に隣
   接して上記開口内に取付けられた研ぎ装置と；を含んで
   構成されてなり、 上記研ぎ装置が、それぞれ研ぎ縁部を有する少なくとも
   ２つの研ぎ部材からなる刃物研ぎ装置であつて、上記研
   ぎ縁部間に研ぎ凹所が形成されるように該研ぎ縁部が相
   対的に角度をもつて重なり合う関係に上記研ぎ部材を配
   設してなる刃物研ぎ装置と、上記研ぎ部材に固定され且
   つ支持構造体に相互に他方と独立して枢動可能に取付け
   られた枢着装置であつて、上記研ぎ部材を相互に相対運
   動することができるようにする枢着装置と、上記研ぎ部
   材の両側に設けられ上記枢着装置の回動を制限する停止
   手段と、を含み、上記枢動装置の中心軸が、上記研ぎ凹
   所を含む平面にほぼ平行に且つ該凹所の両側にそれぞれ
   配設されるようになされてなる刃物用さや装置。