JPS59155801A - ハ−ドコ−トを施した合成樹脂レンズ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はハードコートを施した合成樹脂レンズに関する
もので特に合成樹脂レンズ基板□と、合成樹脂バートコ
−１〜層の相方の屈折率がほぼ等しいハードコート層を
有する合成樹脂レンズに関する。

近年、レンズ材料として無機ガラス素材に代わり、合成
樹脂レンズされるようになって来た。合成樹脂レンズは
無機ガラスレンズに比べ軽量、加工性が良い、染色が可
能、耐衝撃性が良い等の特徴を有し、特に安全性、ファ
ツション性を重視する眼７鏡用レンズに適している。

しかし、合成樹脂レンズは無機ガラスレンズに比べ表面
硬度が低い、傷がつき易いという点で劣り、合成樹脂レ
ンズの大きな欠点となっていた。

この欠点を克服するために合成樹脂レンズに保護膜を設
けることが一般に行なわれている。

特に最近の合成樹脂眼鏡レンズの場合には、バートコ−
１一層として有機物質をデイップイング法。

スプレー法２スピナー法により上記合成樹脂レンズ基板
表面に塗布し硬化させ、耐擦傷性の向上を計ったものが
多く商品化されている。

ハードコート層の膜構成が一層である場合で、ハードコ
ート層の屈折率が合成樹脂基板の屈折率より低い場合、
第１図（］）、（２）、ハードコート層の屈折率が合成
樹脂基板の屈折率より高い場合には第１図（３）に示さ
れる、分光特性を有するリップルが現われ、更にハード
コート層の膜厚の不均一さが伴なう場合には、合成樹脂
レンズ面に干渉色が現われ外観性がそこなわれる。干渉
色の濃淡は事実上、バートコ−１〜層と合成樹脂基板の
屈折率差及びハードコート膜形成時の膜厚の不均一さに
起因するが、特に液体状のバートコ−１へ液を湾曲した
合成樹脂レンズ基板面に均一な厚さに塗膜を形成するこ
とは困難である。

本発明の目的は、かかる点に注目し、ハードコート層の
屈折率を制御せしめ、合成松脂レンズ表面の反射による
干渉色を少なくしたバートコ−＋−樹脂レンズを提供す
ることにある。

詳しくは、屈折率１．５０〜１．６０の合成樹脂レンズ
において、ハードコート層を構成する部利が脂肪族及び
アルコキシ有機シラン類を主成分とした芳香族有機シラ
ン混合組成物４、あるいは脂肪族及びアルコキシ有機シ
ラン類を主成分とした金属アルコキシド混合組成物より
成ることを特徴とした合成樹脂レンズに関するものであ
る。

本発明では、バートコ−１へ層材料として所望の屈折率
を得るために、分子屈折率２分子容の点で屈折率を高め
るために有効である、金属アルコキシド及びフェニル咳
を有するカーホンファンクショナルオルガノシロキサン
をバー１〜コー１一層材料主成分である脂肪族有機シラ
ン化合物に添加した組成物を用いるものである。

バートコ−１〜層材料組成物としては、１、脂肪族有機
基を有するオルガノシロキサン。

金属アルコキシド、多価カルボン酸 ２、アルコキシシラン加水分解物、オルガノシロキサン
、多価カルボン酸 ３、芳香族有機基を有するオルガノシロキサン（少なく
ともＯＨ基を１個含む）、脂肪族有機基を有するオルガ
ノシロキサン、カルボン酸４、芳香族有機基を有するオ
ルガノシロキサン。

金属アルコキシド、脂肪族有機基を有するオルガノシロ
キサン、カルボン酸、酢酸エステル 脂肪族有機基を有するオルガノシロキサンとしては、 一般式　Ｒｎ５ｊ　（ＯＲ）　４−ｎで表わされるオル
ガノシロキサンでｎ＝１〜３．Ｒはアルキル基で炭素数
１〜６の化合物 芳香族有機基を有するオルガノシロキサンとしては、 シンナミルｌ−リアルコキシシラン、シンナミルジメチ
ルシラノール、シンナミルメチルシラントリオール、ジ
シンナミルジアルコキシシラン。

ジシンナミルエチルシラノール、ビニルフェニルシラン
ジオール、シンナミルエチルシランジオール 等の一種又は二種以上の組成物 アルコキシシランとしては、 テトラメ１へキシシラン、テ；〜ラエ１ヘキシシランメ
チルエチルメ１−キシエトキシシラン、エチル１〜リメ
トキシシラン。

等の一種又は二種以上の組成物 金属アルコキシドとしては、 チタンブ′トキシド、アルミニウムブトキシド。

ジルコニウムブトキシド、ニオブブトキシド。

チタンプロポキシド、アルミニウムプロポキシド、ジル
コニウムプロポキシド 等の一種又は二種以上の組成物 酢酸エステル類としては、 酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸メチル 等の一種又は二種以上の組成物 カルボン酸としては、 酢酸、プロピオン酸、フタル酸、イソフタル酸。

塩酸、テレフタル酸 等の一種又は二種以上の組成物 を用いる。

これらの組成物を用いたハードコート層の屈折率は、金
属アルコキシド、フェニル含有オルガノシロキサンの含
有量により調節でき、ｎ＝１．５０〜ｎ＝１．６０の合
成樹脂レンズ基板上にディッピング法。

スプレー法、スピン法により塗布し加熱することにより
表面硬度が高く干渉色のない合成樹脂レンズを得ること
ができる。

以下、本発明について詳しく説明する。

合成樹脂レンズ基板としては、 １）ポリカーボネー１’　　ｎｄ＝＝１．．５８１」）
ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネート　ｎ
ｄ＝ｊ、５０ 」】１）ポリスチレンイクＪ脂、メチルメタクリレート
共重合物　１１．ｚ　　＝１．５５〜１．６０のうちの
一種又は二種以−ヒの組成物を用いた。

［実施例１１ シンナミル１−リアルコキシシラン　２０部、プロピル
１〜リアルコキシシラン　３０部、エタノール２０部、
イソプロピルアルコール４０部のハードコート液を調製
した。

【実施例２］ 実施例１のシンナミル１−リアルコキシシラン分量を１
０部に変えたバートコ−１−液を調製した。

【実施例３１ メチルエチルエトキシメトキシシラン　５０部をエタノ
ール　５０部に溶解させ（溶液Ｉ）、その溶液にＴｉブ
トキシド′５部、プロピオン酸７部を酢酸２０部の溶液
に溶解させたもの（溶液■）１０部を加えたハードコー
ト液を調製した。

［実施例４］ 実施例３のＴｉブトキシド　５部、プロピオン１俊７部
、酢酸　２０部の（溶液１’ｌ　）量を２０部に変えた
バートコ−１〜溶液を調製した。

［実施例５］ シンナミルジメチルシラノール　２０部、アリルトリア
ルコキシシラン　３０部、イソプロピルアルコール５０
部の溶液（溶液ｎｒ　’　）に、アルミニウムブ１〜キ
シド　５部をＰ９１：　Ｍブチル４０部、酢酸エチル４
０部、プロピオン酸　１０部から成る溶液を（溶液■）
３０部加えたバートコ−１へ液を調製した。

［比較例１］ プロピルトリアルコキシシラン　３０部、テ１へラメ１
−キシシラン　１０部、エタノール２０部。

イソプロピルアルコール５０部から成る溶液を調製した
。

以Ｌ、実施例１〜５．比較例１で調製した溶液をｎｄ−
１，５の合成樹脂レンズ基板にディッピング法により塗
布し１００℃にて３時間硬化させ１合成樹脂ハードコー
ト層を有する合成樹脂レンズを１１）た。

上記合成樹脂レンズの分光特性、特に合成樹脂基板のｎ
ｔｌが１．５０であるものを第１図（４）に示した。バ
ートコ−１・層の屈折率は、５００　ｎ　ｍ付近におけ
る分光特性より評価した。

耐擦傷性は＃　００００スチールウールに］　ｋｇの荷
重を加え５０回こすり合成樹脂レンズのキズのつき」Ｊ
、合を１ｌａｚｅ値を測定することにより評価した。

干渉色に関しては、目視で判断し以下の様な三段階区分
として評価した。

Ａ　干渉色が全く目立たない。

Ｂ　干渉色がはっきり確認できる。

Ｃ干渉色がかなり目立つ。

表　　１ 本発明は、これらの実施例に示したように脂肪ｈＷ及び
アルコキシシラン類を主成分とするバートコ−１〜材料
内にフェニル含有オルガノシロ鼻サン及び金属アルコキ
シドを所定量添加することにより、バートコ−１−Ｊｍ
の屈折率を制御することが出来、かかる方法を用い合成
樹脂レンズ基板とバートコ−１一層の屈折率差を小さく
し、干渉色の点でも実用上問題がなく、創擦包性の良好
な合成樹脂レンズが得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はｎｄ＝１．５０の屈折率を有する合成樹脂括板
］二に約１．７μｍのハードコート層を設けた場合の反
射特性。 （］　）　ｎ　＝１．４５　　　　　（２）　ｎ　＝１
．４１（３）　ｎ−１，５０（４）　ｎ＝１．５７１特
許出願人　　旭光学工業株式会社　、−、フ、。 ど　、２ 代表者　松本　徹゛゛

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｌ　屈折率差を小さくした有機ハードコートを施した屈
   折率１．５０〜１．６０の合成樹脂レンズにおいて、有
   機ハードコート層を構成する部材が脂肪族有機基を有す
   る有機シリコン材料を主成分とし屈折率を向上させる構
   成物を添加した組成物より成ることを特徴とする合成樹
   脂レンズ。 ２、特許請求の範囲第１項に記載の屈折率を向上させる
   構成物を芳香族有機シリコン材料とした事を特徴とする
   合成樹脂レンズ。 ３　特許請求の範囲第１項に記載の屈折率を向上させる
   構成物を金属アルコキシド化合物とした事を特徴とする
   合成樹脂レンズ。