JPS5915408Y2 - 金属製端子 - Google Patents
金属製端子Info
- Publication number
- JPS5915408Y2 JPS5915408Y2 JP16121779U JP16121779U JPS5915408Y2 JP S5915408 Y2 JPS5915408 Y2 JP S5915408Y2 JP 16121779 U JP16121779 U JP 16121779U JP 16121779 U JP16121779 U JP 16121779U JP S5915408 Y2 JPS5915408 Y2 JP S5915408Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- terminal
- conductive
- stress
- bus bar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は板ガラスに焼付けた導電素子に半田付可能な金
属製端子、殊に板ガラスに複数本の平行加熱用導電線と
その両端に該導電線を集電する一対のブスバーからなる
導電素子を導電性フリットペースト焼付で形威し、この
ブスバーに半田層を介して固着した給電用の金属製端子
に関するものである。
属製端子、殊に板ガラスに複数本の平行加熱用導電線と
その両端に該導電線を集電する一対のブスバーからなる
導電素子を導電性フリットペースト焼付で形威し、この
ブスバーに半田層を介して固着した給電用の金属製端子
に関するものである。
従来から電気加熱の板ガラスはガラスの表面に複数本の
平行加熱用導電線とこの導電線の両端を接続するブスバ
ーが配設され、電流導入のため金属製端子がブスバーに
取付けられていることば知られている。
平行加熱用導電線とこの導電線の両端を接続するブスバ
ーが配設され、電流導入のため金属製端子がブスバーに
取付けられていることば知られている。
この種の電気加熱の板ガラスは主として自動車の後部窓
ガラスに用いられて、水蒸気の凝縮でガラスが曇るとこ
の端子を通して加熱用導電線に通電し、それにより発生
する熱でガラスを加熱して水蒸気の凝縮を防止して曇り
を除いている。
ガラスに用いられて、水蒸気の凝縮でガラスが曇るとこ
の端子を通して加熱用導電線に通電し、それにより発生
する熱でガラスを加熱して水蒸気の凝縮を防止して曇り
を除いている。
一般にこの加熱用導電線は視界を妨げぬよう細い線条で
形成され、ブスバーは導電線の抵抗値に比して充分低い
抵抗値とするため巾8〜12mmの範囲の帯状に作られ
ている。
形成され、ブスバーは導電線の抵抗値に比して充分低い
抵抗値とするため巾8〜12mmの範囲の帯状に作られ
ている。
この種の電気加熱板ガラスは加熱用導電線に適した比較
的導電率の小さい導電性フリットペーストをスクリーン
印刷で上記の導電線とブスバーを夫々適当な均一厚みと
巾で同時に印刷し、印刷後に印刷済の板ガラスを焼成炉
においてその導電性フリットペーストを焼付け、焼成後
に板ガラスを炉から取出して急冷強化する。
的導電率の小さい導電性フリットペーストをスクリーン
印刷で上記の導電線とブスバーを夫々適当な均一厚みと
巾で同時に印刷し、印刷後に印刷済の板ガラスを焼成炉
においてその導電性フリットペーストを焼付け、焼成後
に板ガラスを炉から取出して急冷強化する。
又この時必要に応じて板ガラスの曲げ加工も同時に行な
う。
う。
上記フリットペースト焼付後、帯状ブスバーの部分に予
め半田盛りした所定形状の銅又は黄銅製給電用端子を所
定位置において適当な半田付装置によって半田を溶融さ
せ、この端子とブスバーとを強固に接合している。
め半田盛りした所定形状の銅又は黄銅製給電用端子を所
定位置において適当な半田付装置によって半田を溶融さ
せ、この端子とブスバーとを強固に接合している。
併しこのようにフリットペーストを焼付けたブスバーの
板ガラス面の機械的強度が若干弱くなることの上に、こ
のブスバー上に半田付された銅又は黄銅製端子があると
端子との接合面で板ガラスの強度が更に低下する欠点が
あった。
板ガラス面の機械的強度が若干弱くなることの上に、こ
のブスバー上に半田付された銅又は黄銅製端子があると
端子との接合面で板ガラスの強度が更に低下する欠点が
あった。
銅又は黄銅製端子がガラス上のブスバーに接合されると
板ガラスの強度が低下する理由は次の通りである。
板ガラスの強度が低下する理由は次の通りである。
ガラス面に、又はガラス面に施したフリットペーストの
ブスバーに半田付して固定されるに用いられる銅又は黄
銅製端子4は第2図aに示すように開脚状の一対の接着
台5,5′を具えたものが用いられ、この端子の各接着
台の底面とブスバー又はガラス1の間で半田付6される
。
ブスバーに半田付して固定されるに用いられる銅又は黄
銅製端子4は第2図aに示すように開脚状の一対の接着
台5,5′を具えたものが用いられ、この端子の各接着
台の底面とブスバー又はガラス1の間で半田付6される
。
端子材料は熱膨張率が銅では16.6 X 10−6と
黄銅では18〜23 X 10−でガラスの熱膨張率9
X10−6に比して熱膨張率が大きい。
黄銅では18〜23 X 10−でガラスの熱膨張率9
X10−6に比して熱膨張率が大きい。
そのためガラスへの接合の時溶けた半田の熱は端子並び
にガラスに伝導されるが、両者の熱膨張率の違いにより
端子はガラスより余計膨張した状態で接合される。
にガラスに伝導されるが、両者の熱膨張率の違いにより
端子はガラスより余計膨張した状態で接合される。
従って半田が冷却した時には端子はガラスより余計収縮
し、即ち接着台間でガラスを圧縮する形となる。
し、即ち接着台間でガラスを圧縮する形となる。
これと共に接着台に外接した周辺のガラス部分は逆に引
張を受ける。
張を受ける。
このことは第2図すで示すようにガラスには接着台接合
部分で圧縮応力Pが、その両側に圧縮応力pに見合った
q、q’の引張応力が掛けられることになる。
部分で圧縮応力Pが、その両側に圧縮応力pに見合った
q、q’の引張応力が掛けられることになる。
このようなガラスに曲げ力を加えると接着台に外接した
周辺に更に引張応力が集中することになり、それが原因
でガラスが壊れるものと推量される。
周辺に更に引張応力が集中することになり、それが原因
でガラスが壊れるものと推量される。
本考案者はこの種の金属製端子の材料の熱膨張率をガラ
スのそれよりも小さいものを選べば、端子接着後にガラ
スに残る応力は第2図すの応力曲線が逆に表われ、第3
図に示すように接着台の間でガラスに引張応力Pを与え
、端子の外接周辺か圧縮応力Q、Q’になるのではない
かと考察した。
スのそれよりも小さいものを選べば、端子接着後にガラ
スに残る応力は第2図すの応力曲線が逆に表われ、第3
図に示すように接着台の間でガラスに引張応力Pを与え
、端子の外接周辺か圧縮応力Q、Q’になるのではない
かと考察した。
また、取付けた端子のあるガラスに曲げ応力を加えた場
合には、ガラスに追加される応力は端子の剛性の多寡に
よって第4図のように表われる。
合には、ガラスに追加される応力は端子の剛性の多寡に
よって第4図のように表われる。
剛性が大きい時には、第4図aのように接着台間でR1
接着台に外接した周辺でs、s’の引張応力が、剛性が
小さい時には第4図すのように接着台間でr、接着台に
外接した周辺でs、s’の引張応力か表われるものと推
定される。
接着台に外接した周辺でs、s’の引張応力が、剛性が
小さい時には第4図すのように接着台間でr、接着台に
外接した周辺でs、s’の引張応力か表われるものと推
定される。
この引張応力のS。S′、又はs、s’は圧縮応力Q、
Q’によって補償され、ガラスを破壊する引張応力は殆
んど上巳ない。
Q’によって補償され、ガラスを破壊する引張応力は殆
んど上巳ない。
又引張応力R又はrは引張応力Pに追加して加わるが、
この応力は端子が固着されているために端子の接合を崩
したり、ガラスを破壊する力となって働かないであろう
と推定した。
この応力は端子が固着されているために端子の接合を崩
したり、ガラスを破壊する力となって働かないであろう
と推定した。
本考案者は板ガラス上に焼付けた導電性フリットペース
ト塗布面に半田層を介して固着した金属製端子にあって
は、ガラスより熱膨張率の小さい半田付可能な導電性物
質を端子として選ぶことを検討した。
ト塗布面に半田層を介して固着した金属製端子にあって
は、ガラスより熱膨張率の小さい半田付可能な導電性物
質を端子として選ぶことを検討した。
ガラスの熱膨張率は前記のように9 X 10”’であ
るので、これより熱膨張率の小さい半田付可能な導電性
物質を選べば上記目的を達成する金属製端子が得られる
ことを考察した。
るので、これより熱膨張率の小さい半田付可能な導電性
物質を選べば上記目的を達成する金属製端子が得られる
ことを考察した。
之等の物質はクローム、イリジウム、白金等が単体とし
てガラスの熱膨張率より小さい熱膨張率を有しているの
で、夫々単体として上記目的に添う金属製端子の材料と
して用いられる。
てガラスの熱膨張率より小さい熱膨張率を有しているの
で、夫々単体として上記目的に添う金属製端子の材料と
して用いられる。
併し30〜40%のニッケルを含有するニッケル鋼がガ
ラスより遥かに小さい熱膨張率を有しているので最も上
記目的を達成することができる。
ラスより遥かに小さい熱膨張率を有しているので最も上
記目的を達成することができる。
上記金属端子は図示の態様のみならず実用新案登録請求
の範囲内にある限り他の態様でも実施することができる
。
の範囲内にある限り他の態様でも実施することができる
。
以下図面について本考案の一実施例を説明する。
300X30X4mmのガラス1には、150メツシユ
で厚みが120μの印刷用スクリーンを用い巾0.8m
mの複数本の平行な加熱用導電線と、導電線両端に巾1
2mmのブスバー3を導電性銀フリットペーストで印刷
し、板ガラス1を約700℃に対熱して上記フリットペ
ーストを焼付けた。
で厚みが120μの印刷用スクリーンを用い巾0.8m
mの複数本の平行な加熱用導電線と、導電線両端に巾1
2mmのブスバー3を導電性銀フリットペーストで印刷
し、板ガラス1を約700℃に対熱して上記フリットペ
ーストを焼付けた。
底面積4×8mmの開脚状の接着台5,5′のあるニッ
ケル鋼(Ni 36%)の端子4にPb 80%、5n
20%の半田を半田層し、ブスバーの所定位置に半田フ
ラックスを予め刷毛塗りした部分にこの端子を載せ、高
周波加熱装置で加熱して端子4を半田6によってブスバ
ー上に接合して試料Aを作成した。
ケル鋼(Ni 36%)の端子4にPb 80%、5n
20%の半田を半田層し、ブスバーの所定位置に半田フ
ラックスを予め刷毛塗りした部分にこの端子を載せ、高
周波加熱装置で加熱して端子4を半田6によってブスバ
ー上に接合して試料Aを作成した。
一方上記のように用意した加熱用導電縁付のガラス板の
ブスバー上に、前記と同型に作成した黄銅製端子を、前
記と同一半田と同一フラックスを前例と同じようにして
、接合した比較試料Bを作成した。
ブスバー上に、前記と同型に作成した黄銅製端子を、前
記と同一半田と同一フラックスを前例と同じようにして
、接合した比較試料Bを作成した。
之等のガラス試料AとBを夫々端子を下向にしてガラス
を両端で支持し、端子の両側に荷重を加える万能試験機
で四点間げを行なったところ本考案による試料Aは端子
の破壊時の平均荷重が37.1kg、σが6.0kgで
、黄銅製端子を接合した試料Bは破壊時の荷重が25.
5kg、σが5.1kgであり、本考案の金属製端子が
大に改善されたことを示した。
を両端で支持し、端子の両側に荷重を加える万能試験機
で四点間げを行なったところ本考案による試料Aは端子
の破壊時の平均荷重が37.1kg、σが6.0kgで
、黄銅製端子を接合した試料Bは破壊時の荷重が25.
5kg、σが5.1kgであり、本考案の金属製端子が
大に改善されたことを示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は金属製端子付自動車後部窓ガラスの正面図、第
2図aは第1図のII −II線部分の側面図、第2図
すは従来の端子接着後ガラス面上における端子接合部分
に該当する部分にそける応力分布図、第3図は本考案の
端子接着後のガラス面上の応力分布図で第2図すに対応
するもの、第4図a。 bは本考案の端子で作成した試料の曲げモーメント時の
ガラス面上の応力分布図である。 1ニガラス、2:加熱用導電線、3ニブスパー、4:金
属製端子、5.5’:接着台、6:半田。
2図aは第1図のII −II線部分の側面図、第2図
すは従来の端子接着後ガラス面上における端子接合部分
に該当する部分にそける応力分布図、第3図は本考案の
端子接着後のガラス面上の応力分布図で第2図すに対応
するもの、第4図a。 bは本考案の端子で作成した試料の曲げモーメント時の
ガラス面上の応力分布図である。 1ニガラス、2:加熱用導電線、3ニブスパー、4:金
属製端子、5.5’:接着台、6:半田。
Claims (1)
- 板ガラス上に焼付けた導電性フリットペースト塗布面に
半田層を介して固着した金属製端子であって、該端子は
30〜40%のニッケルを含有するニッケル鋼であるこ
とを特徴とした金属製端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16121779U JPS5915408Y2 (ja) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | 金属製端子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16121779U JPS5915408Y2 (ja) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | 金属製端子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5678170U JPS5678170U (ja) | 1981-06-25 |
JPS5915408Y2 true JPS5915408Y2 (ja) | 1984-05-08 |
Family
ID=29672320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16121779U Expired JPS5915408Y2 (ja) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | 金属製端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5915408Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2408260A1 (de) | 2010-07-13 | 2012-01-18 | Saint-Gobain Glass France | Glasscheibe mit einem elektrischen Anschlusselement |
TWI558039B (zh) | 2012-06-06 | 2016-11-11 | 法國聖戈本玻璃公司 | 帶有電連接元件之板、製造彼之方法、及彼之用途 |
-
1979
- 1979-11-22 JP JP16121779U patent/JPS5915408Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5678170U (ja) | 1981-06-25 |
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