JPS59152996A - 石炭・溶剤スラリ−の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は１石炭液化における石炭・溶剤スラリーの製造
方法、詳しくは瀝青炭−亜瀝青炭、褐炭などの石炭を乾
燥、粉砕することなく加熱された溶剤とともに湿式ボー
ルミルなどの湿式粉砕機に供給して適正温度および適正
粘度を有する石炭・溶剤ヌラリーを製造するに際し一湿
式粉砕機内で発生する溶剤蒸気を効率よく回収すること
ができる経済的々石炭・溶剤スラリーの製造方法に関す
るものである。

近年−石炭を有効利用するために石炭の液化の技術開発
が進められている。石炭を液化する場合−一般的にはそ
の前処理として石炭・溶剤スラｌ−を調製しなければな
らない。石炭・溶剤スラＩＪ−を調製する方法としては
一乾式法および湿式法の２つがある。乾式法は一水分を
含む石炭を予め乾燥、粉砕した後−溶剤を加えて攪拌混
合して石炭・溶剤スラリーを調製するものである。湿式
法は一水分を含む石炭と加熱した溶剤とを湿式粉砕機に
供給し一石炭の粉砕−石炭と溶剤との混合および石炭の
脱水を行なって所定の温度を有する石炭・溶剤スラリー
を調製するものである。

との場合、乾式法では一石炭力乾燥は高温ガスを使用す
るので一酸化や着火などの危険性が高く−かつ乾燥、粉
砕した石炭の貯蔵に際して温度」二昇−自然発火のおそ
れがあり−まだ乾燥した石炭と溶剤とを攪拌混合する際
には、石炭＊）′１．度が微細であるために溶剤−］二
に浮上したりして溶剤中に均一に分散させることが難し
く−さらに攪拌混合して所定の石炭・溶剤スラリーを調
製する操作が回分操作となり一連続操作では困難であり
−かつ攪拌混合に際して乾燥−粉砕した石炭を供給する
ときに発じんするなどの欠点がある。これに対して一湿
式法は一連続的な石炭粉砕−石炭と溶剤との均一混合を
完全に行なうことができる。このように湿式法は、石炭
・溶剤スラリーの調製法として優れてめるが一従来のシ
ステムにおいては、クラ１１＝調製時の湿式粉砕機内に
おける溶剤の蒸発を考慮しておらず、技術的かつ経済的
に問題がある。

石炭液化に使用される通常の溶剤は一一例と１−で第１
図に示すよう々蒸発特性を有し一１００°Ｃ以」二の温
度で蒸発が顕著になり一２００°Ｃでは約５０％が蒸発
するようになる。溶剤のこの蒸発をできるだけ少なくす
れば−スラリー調製」二、問題は少なくなるが一溶剤が
重質化して取扱−がはなはだ困難となり、その利用」−
１致命的な欠点となる。すなわち−第１図の蒸発特性を
示す性状の溶剤は、取扱い上、やむを得な込ものと層え
る。

本発明は」二記の諸点に鑑み外されたもので、水分を含
む石炭と加熱１−だ溶剤とを湿式粉砕機に供給し一石炭
の粉砕−石炭と溶剤との混合および石炭の脱水を行なっ
て所定の温度を有する石炭・溶剤スラリーを製造するに
際し、湿式粉砕機から発生する溶剤蒸気−水蒸気および
無機ガスを凝縮器に導入して凝縮させて液状溶剤および
幌縮水からなるドレーンとｌ−で分離するとともに一無
機ガスおよび一部の水蒸気を排ガスとして排気し、さら
に前記ドレーンを水・溶剤分離器に導入して溶剤を回収
することにより、上記の第１図に示すような性状の溶剤
を用いても、経済的に石炭・溶剤スラリーを製造するこ
とができる方法を提供１−ようとするものである。

以下、本発明の構成を図面に基づいて説明する。

第２図は本発明の石炭・溶剤スラリーの製造方法の概略
フローを示したものである。粗破砕された瀝青炭−亜瀝
青炭、褐炭などの石炭は乾燥−粉砕されることなくその
まま石炭搬送装置１により湿式ボールミルなどの湿式粉
砕機２に供給されるとともに一加熱された溶剤および必
要に応じて触媒が湿式粉砕機２に供給され、湿式粉砕機
２内で石炭の粉砕、石炭と溶剤との混合および石炭の脱
水が行なわれて所定の温度を有する石炭・溶剤スラリー
が製造される。この場合−石炭の粉砕粒度がリーの温度
約１００〜２５０°Ｃとなるような運転条件が適宜選択
される。

触媒は液化プロセスにより異なるが一赤泥のごとき酸化
鉄系の低コスト触媒を添加する場合には、フローに示す
ように行なうのが良い。添加量は一般に３％程度とされ
ている。

湿式粉砕機２内で蒸発する溶剤は一水蒸気および無機ガ
ス（ＣＯ，−Ｈ，＋　ｃｏ−ｏ、　＋　Ｎ、など）とと
もに湿式粉砕機２から排気され、蒸発溶剤と水蒸気は凝
縮器６で凝縮され、水とともにドレーンとして分離され
一無機ガスおよび一部の水蒸気は排ガス排出塔４から大
室へ放散される。従来のシステムにお込では−ドレーン
はそのオま捨てられて因だが、本発明の方法では、水・
溶剤分離器５により溶剤（油）と水とに分離し２分離さ
れた溶剤（油）はそのまま液化製品とすることができる
。一方、スラリーコレクトタンク６から流出する石炭・
溶剤スラリ〜は一液化原料スラリーとして液化反応塔へ
供給される。

第３図は本発明の石炭・溶剤スラリーの製造方法力他の
例の概略フローを示１、でいる。本例の方法は一湿式粉
砕機２から発生する溶剤蒸気、水蒸気および無機ガスを
熱交換・凝縮器７に導入し空気などの気体と熱交換して
凝縮させて液状溶剤および慶縮水からなるドレーンとし
て分離し、熱交換・凝縮器７で加熱された乾燥ガスによ
り原料石炭を脱水することにより−より経済的に石炭・
溶剤スラリーを製造１−得るように構成したものである
。他の構成は第２図の場合と同様である。

つぎに本発明の実施例について説明する。

実施例 第２図に示す装置を用−て実験を行なった。原料石炭と
１−て第１表に示す組成のヤルーンー次脱水褐炭を使用
した。

第１表 捷だ溶剤として第２表に示す性状のクレオソート油を使
用した。

第２表 石炭２０＆ｇ／Ｈｒ、溶剤８０ｋｇ／　Ｈｒを湿式ボー
ルミルに供給し−スラリー調製温度を７０〜１５０″Ｃ
に変化させたときのドレーン回収液量を測定した。結果
は第４図に示す如くであった。なお実線の曲線はトータ
ルドレーン量をｍ＝点鎖線の曲線は油分量を、破線の曲
線は水分量を示して因る。第４図に示すように−スラリ
ー調製温度の上昇とともに一ドレーン回収液中の油分が
増加しているのが明瞭姉言忍められる。

以上説明したように一木発明の方法によれば、従来ドレ
ーンとして廃棄して込だ蒸発溶剤を効率よぐ回収するこ
とができるのできわめて経済的であり、また凝縮器の代
りに熱交換・凝縮器を用いる場合は−その乾燥ガスによ
り原料石炭を脱水することができるので、一層経済的で
あるなどの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は石炭液化に使用される通常の溶剤の温度と蒸発
減量との関係を示す曲線図−第２図は本発明の方法を実
施する装置の一例を示すフローシート−第３図は他の例
を示すフローシート、第４図は本発明の実施例における
測定例を示すもので。 スラリー調製温度とドレーン回収液量との関係を示す曲
線図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　水分を含む石炭と加熱した溶剤とを湿式粉砕機に供
   給１−１石炭の粉砕、石炭と溶剤との混合および石炭の
   脱水を行なって所定の温度を有する石炭・溶剤スラリー
   を製造するに際し一湿式粉砕機から発生する溶剤蒸気、
   水蒸気および無機ガヌを凝縮器に導入して凝縮させて液
   状溶剤および凝縮水からなるドレーンとして分離すると
   ともに、無機ガスおよび一部の水蒸気を排ガスとして排
   気し、さらに前記ドレーンを水・溶剤分離器に導入して
   溶剤を回収することを特徴とする石炭・溶剤スラリーの
   製造方法。 ２　水分を含む石炭と加熱した溶剤とを湿式粉砕機に供
   給し一石炭の粉砕−石炭と溶剤との混合および石炭の脱
   水を行なって所定の温度を有する石炭・溶剤スラリーを
   製造するに際１−１湿式粉砕機から発生する溶剤蒸気−
   水蒸気および無機ガスを熱交換・凝縮器に導入し気体と
   熱交換して凝縮させて液状溶剤および凝縮水からなるド
   レーンとして分離するとともに一無機ガスおよび一部の
   水蒸気を排ガスとしてυト気し一熱交換・凝縮器で加熱
   された乾燥ガスにより原料石炭を脱水し−さらに前記ド
   レーンを水・溶剤分＃器に導入して溶剤を回収すること
   を特徴とする石炭・溶剤スラリーの製造方法。