JPS5915127Y2 - 二次加工に役立つ水晶発振子用金属容器の製造装置 - Google Patents
二次加工に役立つ水晶発振子用金属容器の製造装置Info
- Publication number
- JPS5915127Y2 JPS5915127Y2 JP1980157891U JP15789180U JPS5915127Y2 JP S5915127 Y2 JPS5915127 Y2 JP S5915127Y2 JP 1980157891 U JP1980157891 U JP 1980157891U JP 15789180 U JP15789180 U JP 15789180U JP S5915127 Y2 JPS5915127 Y2 JP S5915127Y2
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- Japan
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- metal container
- concave
- molten glass
- shaped metal
- jig
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、水晶発振子用ベースの製造治具に関する。
従来、水晶発振子用ベースは、第1図に示すように、凹
字型金属容器1の内部に溶融ガラス2を充填封着すると
、凹字型金属容器1の内周面には酸化皮膜を有し、かつ
溶融ガラス2はSiO2、Al2O3等の酸化物からな
るため、溶融ガラス2が凹字型金属容器1と接触する部
分では金属容器1の内周面に沿って流れる。
字型金属容器1の内部に溶融ガラス2を充填封着すると
、凹字型金属容器1の内周面には酸化皮膜を有し、かつ
溶融ガラス2はSiO2、Al2O3等の酸化物からな
るため、溶融ガラス2が凹字型金属容器1と接触する部
分では金属容器1の内周面に沿って流れる。
いわゆるヌレ現象が生じる。このため、凹字型金属容器
1の内部に充填された溶融ガラス2が凝固すると、その
表面は中凹み状の弧面3を画いて凹字型金属容器1およ
びリード線6.6と接する部分に尖鋭部4が形成される
。
1の内部に充填された溶融ガラス2が凝固すると、その
表面は中凹み状の弧面3を画いて凹字型金属容器1およ
びリード線6.6と接する部分に尖鋭部4が形成される
。
ところが、このような水晶発振子用ベースは、ガラスを
封入した金属容器1の開口部外側にL字型に形成した鍔
部1dに金属キャップ8の鍔9を冷間圧接する際、金属
容器1の鍔部に強い歪応力が生じ、この圧力により金属
容器1の内周面と溶融ガラス2との接着部にクラックが
入り刑れて尖鋭部4はここより破壊してしまう。
封入した金属容器1の開口部外側にL字型に形成した鍔
部1dに金属キャップ8の鍔9を冷間圧接する際、金属
容器1の鍔部に強い歪応力が生じ、この圧力により金属
容器1の内周面と溶融ガラス2との接着部にクラックが
入り刑れて尖鋭部4はここより破壊してしまう。
そして金属容器1と金属キャップ8の内方は真空状態が
破壊されて常圧となり、クラックより空気や湿気が金属
キャップ内に進入して絶縁劣化し、水晶発振器の機能を
損うことになる。
破壊されて常圧となり、クラックより空気や湿気が金属
キャップ内に進入して絶縁劣化し、水晶発振器の機能を
損うことになる。
また尖鋭部4の破壊は、その他の原因による振動や衝撃
によっても起ることがある。
によっても起ることがある。
従来、上記尖鋭部が形成されるのを防ぐため、特公昭4
0−18171号公報のように、凹字型金属容器の開口
部の内周面に溝を形成して凹字型金属容器の内側に封入
した溶融ガラスの表側周縁にヌレを生ずるのを防ぐこと
が行なわれている。
0−18171号公報のように、凹字型金属容器の開口
部の内周面に溝を形成して凹字型金属容器の内側に封入
した溶融ガラスの表側周縁にヌレを生ずるのを防ぐこと
が行なわれている。
しかしながら金属容器の開口部の内周面に溝を形成する
ための装置が小型でなければならず複雑であり、加工に
時間がかかる欠点がある。
ための装置が小型でなければならず複雑であり、加工に
時間がかかる欠点がある。
また、特公昭27−457号公報、特公昭27−131
1号公報および特公昭30−5909号公報、特公昭3
9−5068号公報、特公昭42−23202号公報等
には、ボタンステム、真空管ステム等を製造する方法が
記載されているが、これらの公報は、金属円筒内にガラ
スを封入する際溶融したガラスが球状になり金属円筒の
内周面に接着しないためにガラスの上下面に押え型を当
てるか、または、金属円筒を用いないで雄型で雌型を用
いて挾みボタンステムを加熱成型しなければならない欠
点があり、凹字型金属容器を有する水晶発振子用ベース
には採用できない。
1号公報および特公昭30−5909号公報、特公昭3
9−5068号公報、特公昭42−23202号公報等
には、ボタンステム、真空管ステム等を製造する方法が
記載されているが、これらの公報は、金属円筒内にガラ
スを封入する際溶融したガラスが球状になり金属円筒の
内周面に接着しないためにガラスの上下面に押え型を当
てるか、または、金属円筒を用いないで雄型で雌型を用
いて挾みボタンステムを加熱成型しなければならない欠
点があり、凹字型金属容器を有する水晶発振子用ベース
には採用できない。
本考案は上記欠点を解決するものであり、水晶発振子等
を電気溶接、冷開圧接、半田付等の手段にて電気的、機
械的に金属キャップを封着する開口部外側に鍔を有する
凹字型金属容器の凹所にリード線を内部に通した溶融ガ
ラスを充填しその溶融ガラスの表面と金属容器の内周面
との接触界面に90°の角度を持ち金属容器の内周面と
溶融ガラスの表面に90°の平面部と立面部とをもって
接触するカーボンからなる治具であって、金属容器の内
周面の溶融ガラスの流れ(ヌレ)を止め、金属容器の内
側金属面とガラスとの界面およびリード線と溶融ガラス
との界面に90°の角度を有する水晶発振子用ベースを
容易に製造することができる構造簡単な治具を提供する
ことを目的とするものである。
を電気溶接、冷開圧接、半田付等の手段にて電気的、機
械的に金属キャップを封着する開口部外側に鍔を有する
凹字型金属容器の凹所にリード線を内部に通した溶融ガ
ラスを充填しその溶融ガラスの表面と金属容器の内周面
との接触界面に90°の角度を持ち金属容器の内周面と
溶融ガラスの表面に90°の平面部と立面部とをもって
接触するカーボンからなる治具であって、金属容器の内
周面の溶融ガラスの流れ(ヌレ)を止め、金属容器の内
側金属面とガラスとの界面およびリード線と溶融ガラス
との界面に90°の角度を有する水晶発振子用ベースを
容易に製造することができる構造簡単な治具を提供する
ことを目的とするものである。
次に本考案の実施例を図面について説明する。
第2図において、5は凹字型金属容器(水晶発振子用ベ
ースの台板)1の凹所1aの内周面に嵌合して凹字型金
属容器1の内側金属面の酸化皮膜を還元させると共に凹
字型金属容器1に充填された溶融ガラス2の表面2aを
押しつけ溶融ガラス2を凹字型金属容器1の凹所内にお
いて全面に亙り平面に成形して凹字型金属容器1の開口
部内周面と溶融ガラス2の表面2aとの接触断面を90
°を保持して凝固させる平面部5aを有するカーボンか
らなる治具である。
ースの台板)1の凹所1aの内周面に嵌合して凹字型金
属容器1の内側金属面の酸化皮膜を還元させると共に凹
字型金属容器1に充填された溶融ガラス2の表面2aを
押しつけ溶融ガラス2を凹字型金属容器1の凹所内にお
いて全面に亙り平面に成形して凹字型金属容器1の開口
部内周面と溶融ガラス2の表面2aとの接触断面を90
°を保持して凝固させる平面部5aを有するカーボンか
らなる治具である。
また凹字型金属容器1には水晶発振子支持用支持脚のリ
ード線6,6が溶融ガラス2に内包されてモールド成形
されるが、このリード線6,6を邪魔しないように治具
5にリード線貫通孔7,7をあける。
ード線6,6が溶融ガラス2に内包されてモールド成形
されるが、このリード線6,6を邪魔しないように治具
5にリード線貫通孔7,7をあける。
あらかじめ粉末成型されたガラスブロックを約1000
℃の炉内で溶融し凹字型金属容器1の凹所に充填し治具
5を使用しないで冷却凝固するとき、従来の溶融ガラス
2は第1図に示すような断面形状に凝固する。
℃の炉内で溶融し凹字型金属容器1の凹所に充填し治具
5を使用しないで冷却凝固するとき、従来の溶融ガラス
2は第1図に示すような断面形状に凝固する。
本考案は溶融ガラス2を凹字型金属容器1に充填し直ち
に平面部5aとの間に90°の角度を持たせた治具5を
溶融ガラス2の表面に当接し、治具5を凹字型金属容器
1の凹所1aの内周面に押し込むように嵌合する。
に平面部5aとの間に90°の角度を持たせた治具5を
溶融ガラス2の表面に当接し、治具5を凹字型金属容器
1の凹所1aの内周面に押し込むように嵌合する。
したがって溶融ガラス2は治具5の平面部5aにて均一
平面的に押し成形される。
平面的に押し成形される。
しかし治具5は凹字型金属容器1の凹所1aに嵌合され
るといっても、凹字型金属容器1の内周面と治具5の立
面部5bの間にはごくわずかな隙間は存在する。
るといっても、凹字型金属容器1の内周面と治具5の立
面部5bの間にはごくわずかな隙間は存在する。
したがって、これらの隙間に溶融ガラス2のヌレが発生
するおそれがある。
するおそれがある。
ところが、高温の溶融ガラス2と接触するカーボンから
なる治具5からは還元ガスたる炭酸ガスが発生し、この
ガスが上記隙間に充満して凹字型金属容器1の内周面の
酸化皮膜を還元する。
なる治具5からは還元ガスたる炭酸ガスが発生し、この
ガスが上記隙間に充満して凹字型金属容器1の内周面の
酸化皮膜を還元する。
溶融ガラス2は酸化物からなり、酸化皮膜に対しては拡
散する性質があるが、この酸化皮膜が除去されるので、
溶融ガラス2は凹字型金属容器1の内周面に沿って流れ
ることがなく、溶融ガラス20表面は凹字型金属容器1
と90°の角度を保有して冷却凝固されるのである。
散する性質があるが、この酸化皮膜が除去されるので、
溶融ガラス2は凹字型金属容器1の内周面に沿って流れ
ることがなく、溶融ガラス20表面は凹字型金属容器1
と90°の角度を保有して冷却凝固されるのである。
溶融ガラスが凝固した後治具5を溶融ガラス2面より離
し、成形作業を終る。
し、成形作業を終る。
溶融ガラス2と治具5とは互いに融点を異にし離型性も
良いから両者は互いに粘りつくことはない。
良いから両者は互いに粘りつくことはない。
本考案は前記のように構成したから、凹字型金属容器1
の凹所1aの酸化皮膜を還元して溶融ガラスの流れ(ヌ
レ)を止め金属容器1の凹所1aと溶融ガラス2との界
面に90°の角度を有し、衝撃や振動によっても性能が
損われない水晶発振子用ベースをきわめて簡単な治具で
容易に製作することができる。
の凹所1aの酸化皮膜を還元して溶融ガラスの流れ(ヌ
レ)を止め金属容器1の凹所1aと溶融ガラス2との界
面に90°の角度を有し、衝撃や振動によっても性能が
損われない水晶発振子用ベースをきわめて簡単な治具で
容易に製作することができる。
そして凹字型金属容器自体を型として機能させ凹字型金
属容器とカーボンとのみにてガラスを凹字型金属容器の
内部に充填成形することができて他に割型、たが等の補
助手段を必要としない。
属容器とカーボンとのみにてガラスを凹字型金属容器の
内部に充填成形することができて他に割型、たが等の補
助手段を必要としない。
本考案は冷間圧接に限定されることなく電気溶接、半田
付等の接合にも応用することができる。
付等の接合にも応用することができる。
また水晶発振子のみならずコンデンサ、抵抗器等の電気
部品の真空容器等にも使用することができる。
部品の真空容器等にも使用することができる。
第1図は従来の水晶発振子用ベースによる断面図、第2
図は本考案の治具を用いて製造した水晶発振子用ベース
の断面図、第3図は本考案の斜視図で゛ある。
図は本考案の治具を用いて製造した水晶発振子用ベース
の断面図、第3図は本考案の斜視図で゛ある。
Claims (1)
- 凹字型金属容器1の凹所1aに収容した溶融ガラス2の
表面と凹字型金属容器1の凹所1aとに嵌合される表面
に平面部5aおよび平面部5aと直角をなす立面部5b
を形成し、凹字型金属容器1の底板1bの緩通孔1c、
1c及び凹所1aに通したリード線6,6を差通す貫通
孔7,7を形成したカーボンからなる水晶発振子用ベー
スの製造治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980157891U JPS5915127Y2 (ja) | 1980-11-06 | 1980-11-06 | 二次加工に役立つ水晶発振子用金属容器の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980157891U JPS5915127Y2 (ja) | 1980-11-06 | 1980-11-06 | 二次加工に役立つ水晶発振子用金属容器の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57182913U JPS57182913U (ja) | 1982-11-19 |
JPS5915127Y2 true JPS5915127Y2 (ja) | 1984-05-04 |
Family
ID=29950395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980157891U Expired JPS5915127Y2 (ja) | 1980-11-06 | 1980-11-06 | 二次加工に役立つ水晶発振子用金属容器の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5915127Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-11-06 JP JP1980157891U patent/JPS5915127Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57182913U (ja) | 1982-11-19 |
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