JPS59149882A - 自動二輪車のバツテリ配置構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動二輪車のバッテリ配置構造に関する。

自動二輪車に搭載されている現行のバッテリでは、過充
常時電解液中の水分が電気分解されて陽極板で酸素ガス
、陰極板で水素ガスとなって外部へ発散し、これにより
電解液が減少するので外部水等の補充が必要であり、ま
た極板中のアンチモン（Ｓｂ　）溶出により極部電池を
形成し内部放電するので、長期放同時には補充電が必要
であり、よってバッテリの車体への取付位置はメンテナ
ンスを容易に行い得る位置に限られていた。また、１１
１種板及び陰極板からそれぞれ発生する酸素ガス及び水
素ガスを外部に放出するための排気孔を設ける必要があ
り、完全密閉構造には出来ないので、バッテリを斜めに
したり横にした場合電解液が漏れることになるため、バ
ッテリの車体への取付状態にも制約があった。このよう
にバッテリの取付位置、取付状態が制約されることは車
体の小型化、スリム化の妨げともなる。

一方、近時、第１図に示す様なメンテナンスフリ一式の
密閉型バッテリが開発されている。第１図において、１
は電槽、２はこの電槽１を覆蓋する電槽蓋、３は１セル
当り２枚設けられた鉛及び鉛カルシウム合金からなる陽
極板、４は１セル当り３枚設けられた鉛及び鉛カルシウ
ム合金からなる陰極板、５は陽、陰極板３．４間に配さ
れた線径が１μｍ以下のガラス繊維からなる綿状のセパ
レータで、電解液はこのセパレータ５内にしみ込んでい
る。６，７は２枚の陽極板３．３枚の陰極板４にそれぞ
れ跨設された極柱、８．９は陽、陰極端子である。また
１０は１セル当り１個設けられた排気孔であり、この排
気孔１０から排出されたガスは所定圧以上になったとき
電ｆｆ１ｉ２の中央部に設Ｇ′Ｊられたゴム弁１１を押
し−にげ、フィルタ１２を通過し、中蓋１３と上Ｍ１４
との間の隙間を通って上蓋１４の側部に形成された排気
孔（図示せず）から外部にυｌ出される。

かかる構成のバッテリ１５では、排気通路の途中にゴム
弁１１を有して電解液中の水の蒸発を防止した完全密閉
構造となっており、水分解に関しては陰極板を放電状態
に紺持し水素ガスを出さないようにすると共に、陰極板
を陽極板から発生した酸素ガス中に露出させてこの酸素
ガスを陰極板で吸収させるいわゆる酸素サイクルを利用
することによって補水を不要としている。またカルシウ
ム合金の極板を用い、極板中のアンチモン溶出による極
部電池の形成を防止し、自己放電部を抑制することによ
り長期放置時の補充電を不要としている。さらに微細な
ガラスマットにＪ：って電解液の外部流出を防＋ＬＬで
いる。

このように密閉型バッテリ１５は補水及び補充電が不要
ないわゆるメンテナンスフリーでありかつ斜めや横にし
ても電解液が漏れないのでその取付位置や取付状態を制
約されないという特長を有している。

そこで、本発明は上述の如き密閉型バッテリの特長に着
目し、この密閉型バッテリを用いることによりバッテリ
の取付容易化を可能とした自動二輪車のバッテリ配置構
造を提供することを目的とする。

この目的を達成するために、本発明による自動二輪車の
バッテリ配置構造においては、電解液の減液を防止した
密閉型バッテリを、シートの後方でかつりャフエンダの
上方に配置した構成となっている。

以下、本発明の実施例を第２図乃至第５図を参照して説
明する。

第２図において、リヤグリップ１６はその前端が車体フ
レーム１７に固着され、シート１８の底板に沿って後方
に延出しかつシート１８の後方において立上がっている
。このリヤグリップ１６の立上り部１６ａにはりャキャ
リャ１９が一体的に設けられ、リヤフェンダ２０の上方
に位置している。リヤキャリヤ１９の下側には収納ボッ
クス２１がビス止め或いは溶着等により一体的に取り付
けられ、更にリヤグリップ１６の立上り部１６ａに一体
的に設（ブられた支持パイプ２２によって下面が支持さ
れている。収納ボックス２１には電解液の減液を防止し
た密閉型バッテリ１５が収納され、収納ボックス２１の
縁部ネジ孔部にはビス２３によって蓋２４が締め付は固
定され、収納ボックス２１内への雨水等の混入を防止し
ている。

従来のバッテリにおいては、振動ににって電解液の霧化
が促進されると共に、排気孔を通って外部に発散され電
解液の減液が生じるため、比較的振動の大きい車体後方
部に配置することは困難であり、その取付位置は振動の
小さい車体中心部近傍に限定されていた。また、車体中
心部近傍には空間部が少なく、僅かな空間部にバッテリ
を取り付けていたので、その取付けが複雑であった。本
発明においては、電解液の減液を防止した密閉型５− ノスツテリ１５を用いたことにより、電解液がガラス繊
維からなる綿状のセパレータにしみ込んでいるため、振
動による霧化を防ぐことができ、よって当該バッテリ１
５を比較的振動の大きい車体後方部すなわちシート１８
の後方でかつりャフエンダ２０の上方に配置でき、また
この配設位置においてはその取付けが容易となるのであ
る。

第３図に本発明の伯の実施例を示す。本実施例において
は、リヤフェンダ２０の上面に収納ボックス２１を例え
ば一体成形により形成し、このボックス２１内に密閉型
バッテリ１５を収納し、ボックス２１の縁部ネジ孔部に
ビス２３によって蓋２４を締め付は固定した構成となっ
ている。この構成によれば、バッテリ１５を収納ボック
ス２１内に収納し、蓋２４をビス２３によって締め付け
るだけで良いので、取付けが非常に容易である。

第４図及び第５巣に本発明の更に他の実施例を示す。本
実施例においては、シート１８の後方でかつりャフエン
ダ２０の上方に位置するりャキャリャ１つに載置された
ツールバック２５内に密閉６− 型バッテリ１５を収納し、ツールパック２５の底板にバ
ッテリ１５をバンド２６で締め付【ノ固定した構成とな
っている。このようにツールパック２５をバッテリ１５
の収納ボックスとして兼用することにより、車輌本体に
バッテリの収納スペースを確保する必要がなく、車体の
小型化、スリム化が可能となると共に、バッテリ１５の
取付けも容易である。

以上のように、本発明によれば、電解液の減液を防止し
た密閉型バッテリを用いたので、比較的振動の大きい車
体後方部すなわちシートの後方でかつりャフエンダの上
方にもバッテリを配置できると共に、この配置により車
体中心部近傍に配置していた従来のものに比してバッテ
リの取付容易化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は密閉型バッテリの一部破断面を含む斜視図、第
２図は本発明の一実施例を示す分解斜視図、第３図は本
発明の他の実施例を示す分解斜視図、第４図は本発明の
他の実施例を示す側面図、第５図第４図のＶ−Ｖ線断面
図である。 △ 主要部分の符号の説明 １５・・・・・・密閉型バッテリ １６・・・・・・リヤグリップ １８・・・・・・シート １９・・・・・・リヤキャリヤ ２０・・・・・・リヤフェンダ ２１・・・・・・収納ボックス ２５・・・・・・ツールパック 出願人　　　本田技研工業株式会社 代理人　　　弁理士　　藤村元彦 第１図 第３図 第４図 第５図 ’＜ヒ２０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電解液の減液を防止した密閉型バッテリを、シートの後
   方でかつりャフエンダの上方に配置したことを特徴とす
   る自動二輪車のバッテリ配置構造。