JPS5914896Y2 - ステレオ式テ−プレコ−ダ−のマイク入力切換回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はステレオ式テープレコーダーのマイク入力切換
回路に関し、外部マイクロホンを一方の外部マイクジャ
ックに接続した時に両チャンネルでモノラル録音及びス
ピーカーモニター可能にしたものである。

従来一対の内蔵コンデンサマイクロホンを備えたステレ
オ式テープレコーダーに於いて、該テープレコーダーの
一方のチャンネルに外部マイクロホンを挿入接続した場
合他方のチャンネルは作動せず、一方のチャンネルによ
るモノラル録音及びスピーカーモニタしか出来なかった
。

そのため斯るステレオ式テープレコーダーでは、一方の
外部マイクロホンを用いてモノラル使用した場合、不経
済であり且つ音響効果の面でも好ましくなかった。

本考案は斯る点に鑑み威されたもので、極めて簡単な回
路構成により、一方のチャンネルに挿入接続された外部
マイクロホンによるモノラル使用時に於いても、両チャ
ンネルでモノラル使用及びスピーカーモニター出来るよ
うにしたものである。

、以下本考案の一回路実施例である図面について説明す
る。

・図における１は左チヤンネル系統を示
す。

２は可動接点３及び固定接点４，５を備えた切換スイッ
チで、その可動接点３には常時電源（十Ｂ）が供給され
ており、一方の固定接点４は後述する内蔵コンデンサマ
イクロホンに接続されると共にダイオード６及び抵抗７
を介して出力増幅器゛８の十うンジスタ９のベースに接
続されている。

そして他方の固定接点５は抵抗１０を介して外部マイク
ジャック１１の可動接点・１２に接続されている。

１３は前記固定接点４を介して作動電圧（十Ｂ）が印加
されている内蔵コンデンサマイクワホン４で、その出力
端子を結合コンデンサ１．４及び抵抗１５を介して外部
マイクジャック１１の固定接点１６に接続し、この固定
接点１６に常時は接続しているこの外部マイクジャック
１１の可動接点１２は結合コンデンサ１７を介して前置
増幅器１８に接続されている。

そして前記前置増幅器１８の出力は磁気記録ヘッド１９
及び出力増幅器８に供給されており、該出力増幅器８の
出力はスピーカー２０に供給される。

また前記切換スイッチ２は左チヤンネル系統１の外部マ
イクロホンの挿脱に連動して切換えられ、外部マイクロ
ホン（図示せず）がそのプラグを介して外部マイクジャ
ック１１に挿入接続されていない場合その可動接点３は
図面の如く一方の固定接点４に接続されており、前記内
蔵コンデンサマイクロホン１３には作動電圧（十Ｂ）を
、前記トランジスタ９のベースにはカットオフ電圧（十
Ｂ）を夫々供給している。

また外部マイクロホンがそのプラグを介して外部マイク
ジャック１１に挿入接続された場合前記切換スイッチ２
の可動接点３は他方の固定接点５に接続される。

次に２１は上述した左チヤンネル系統１と同様に構成さ
れている右チヤンネル系統を示し、同一部品にはダッシ
ュ記号を附しており、その内蔵コンテ゛ンサマイクロホ
ン１３′の電源端子は前記左チヤンネル系統の内蔵コン
デンサマイクロホン１３の電源端子と接続されており、
従って内蔵コンデンサマイクロホン１３′には前記切換
スイッチ２の固定接点４を介して作動電圧（十Ｂ）が印
加される。

また出力増幅器８′のトランジスタ９′のベースも同様
に抵抗７′及びダイオード６′を介して前記左チヤンネ
ル系統の内蔵コンテ゛ンサマイクロホン１３の電源端子
と接続されており、従って前記切換スイッチの固定接点
４を介してカットオフ電圧（十Ｂ）が印加される。

そして２２はカソードを外部マイクジャック１１′の固
定液、１６′にアノードを左チヤンネル系統１の外部マ
イクロジャック１１の可動接点１２に夫々接続したダイ
オードで、該ダイオード２２は前記切換スイッチの固定
接点５から抵抗１０を介して順方向電圧（十Ｂ）が供給
され導通状態と成る。

本考案回路は上述したように構成されており、以下その
動作について説明する。

まず両チャンネル系統１，２１の内蔵コンデンサマイク
ロホン１３．１３’を使用してステレオ録音している場
合、前記切換スイッチ２は図に示す如く接続されており
内蔵コンデンサマイクロホン１３゜１３′には作動電圧
（十Ｂ）が、前記出力増幅器のトランジスタ９，９′の
ベースにはカットオフ電圧（十Ｂ）が夫々印加され、該
出力増幅器８，８′は不動作状態と戒っている。

従って内蔵コンデンサマイクロホン１３．１３’使用時
にはスピーカーモニターを行なうことが出来ず、前記ダ
イオード２２も非導通状態にあり両チャンネル系統の磁
気記録ヘッド１９、１９’によりステレオ録音が行なわ
れる。

また外部マイクロホンをそのプラグを介して両チャンネ
ル系統の外部マイクジャック１１．１１’に夫々挿入接
続し該外部マイクロホンを使用してステレオ録音してい
る場合、前記切換スイッチの可動接点３は固定接点５に
接続され、各外部マイクジャックの固定接点１６．１６
’と可動接点１２．１２’間が離間される。

また両チャンネル系統１，２１の内蔵コンデンサマイク
ロホン１３．１３’及びトランジスタ９，９′のベース
には夫々印加電圧（十Ｂ）が供給されなくなり、出力増
幅器８，８′は夫々動作状態に成る。

従って両チャンネル系統１，２１によるスピーカーモニ
ターを行なうことが出来る。

そしてダイオード２２は抵抗１０を介して順方向電圧（
十Ｂ）が印加され導通状態となるが、右チヤンネル系統
２１の外部マイクジャックの固定接点１６′と可動接点
１２′間が離間されているため左チヤンネル系統１から
の入力信号は右チヤンネル系統２１に供給されず両チャ
ンネル系統１，２１の混信を起こすことなくステレオ録
音を行なうことが出来る。

次に左チヤンネル系統１のみに外部マイクロホンを挿入
接続してモノラル録音を行なう場合、前記切換スイッチ
の可動接点３は固定接点５側にあり、面出力増幅器８，
８′は動作状態となると共に前記した様にダイオード２
２も導通状態に成っており、右チヤンネル系統２１の外
部マイクジャック１１′には外部マイクロホンが挿入接
続されていない為固定接点１６′と可動接点１２′間は
接続されている。

従って左チヤンネル系統１の外部マイクロホンからの出
力は両チャンネル系統１，２１の前置増幅器１８．１８
’を通って夫々の磁気記録ヘッド１９゜１９′に供給さ
れる為、両チャンネル系統１，２１によるモノラル録音
を行なうことが出来る。

又前記外部マイクロホンによる出力は面出力増幅器８，
８′にも供給され、両チャンネル系統１，２１によるス
ピーカーモニターが出来る。

上述した如く本考案ステレオ式テープレコーグーのマイ
ク入力切換回路に依よれば、左右基チャンネルの外部マ
イクジャックの一方の可動接点と他方の固定接点間をダ
イオードを介して接続し、外部マイクロホンを一方の外
部マイクジャックに挿入接続してモノラル録音を行なう
場合、その入力信号を自己のチャンネルと共に前記ダイ
オードを導通状態と威して他方のチャンネルに導くよう
に構成したので、両チャンネルでのモノラル録音及びス
ピーカーモニターを行なうことが可能となり、経済面及
び音響効果の面でも優れておりその効果は実用的価値大
なるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案マイク入力切換回路の一実施例を示す。 １・・・左チヤンネル系統、２・・・切換スイッチ、１
１゜１１′・・・外部マイクジャック、１３．１３’・
・・内蔵コンテ゛ンサマイクロホン、２１・・・右チヤ
ンネル系統、２２・・・ダイオード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右チャンネルへのステレオ録音を、内蔵コンデンサマ
   イクロホン並びに外部マイクロホンにて夫々行なうステ
   レオ式テープレコーダーに於いて、外部マイクロホンの
   挿入時に固定接点と離間せられる可動接点が各チャンネ
   ルの前置増幅器の入力端側に夫々接続された各チャンネ
   ルの外部マイクジャックと、該各外部マイクジャックの
   固定接点側に夫々出力端子が接続された各チャンネルの
   内蔵コンデンサマイクロホンと、前記各外部マイクジャ
   ックの一方の可動接点と他方の固定接点間に挿入接続さ
   れたダイオードと、前記各外部マイクジャックの一方に
   のみ外部マイクロホンを挿入接続した時前記各内蔵コン
   デンサマイクロホンへの作動電圧の供給から前記ダイオ
   ードへの順方向電圧の供給に切換える切換スイッチとよ
   り成り、而して前記各外部マイクジャックの一方にのみ
   外部マイクロホンを挿入接続した際にはぞの入力信号を
   自己のチャンネルと共に導通状態にある前記ダイオード
   を通じて他方のチャンネルに導き、両チャンネルでのモ
   ノラル録音が行なえるようにした事を特徴とするステレ
   オ式テープレコーダーのマイク入力切換回路。