JPS59148713A - 鉛筆化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された鉛筆化粧料に関する。さらに詳しく
は、使用性が良、好で、経時でも発粉を生じることのな
い保存安定性に優れた鉛筆化粧料に関する。

鉛筆化粧料は、油分または／およびワックス類と粉末、
界面活性剤を含有する化粧料を芥に成型し、このものを
木製等の軸中に保持したもので、目もとを美しく装う為
にアイライン、アイシャドで当然、肌へのタッチがソフ
トで描き易く、温度依存性の小さいものが望まれるＯこ
こでいう温度依存性の大小とは、使用時の環境温度の差
による折れ強度のちがい・あるいは使用性のちがいが著
しいことをいう。つまり、温度依存性が大きい芯は高温
サイドで、やわらかくなり折れ易く、また低温側では硬
く、描きにくくなる。従って、温度依存性は小さいもの
が好ましい。

従来、鉛筆化粧料において、肌へのタッチがソフトで、
描き易くきれいに仕上る効果を高める為に固型分である
高級アルコール、高級脂肪酸、体ロウ等を減らす等の方
法をとっているが・十分な効果を得るまで固型分を減ら
すと鉛筆化粧料としての折れ強度が損われるという欠点
があった。

さ まだ・従来の処〜系では芯に発粉現象が起り、外観的品
質の劣化をひき起こす大きな欠点がありた。ここでいう
発粉とは、鉛筆成分中の特定の成分、例えば脂肪酸等が
経時により芯表面に析出してくる現象で、外観的には粉
をふいた様子を呈し、外観の美しさが著しく損われるも
のである＠従来の鉛筆化粧料においては、こめ現象が顕
著であった０ 本発明者らは・こうした事情にかんがみ、上記の欠点を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、油分または／および
ワックス類と粉末・界面活性剤に加え１特定のポリエチ
レンワックスを特宏量配合した鉛筆化粧料は、肌へのタ
ッチがラフ１トで描き易く、温度依存性が小さく折れ強
度も強く、また、発粉が起らないという効果を有し、し
かも鉛筆化粧料として必要な他の特性をも兼備している
ことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。

すなわち、本発明は油分または／およびワックス類と粉
末、界面活性剤を含有する鉛筆化粧料において、平均分
子量３００〜７００のポリエチレンワックスを５〜３０
　ｗｔ％配合することを特徴とする鉛筆化粧料を提供す
るものである。

以下、本発明の構成に就いて詳述する。

本発明の鉛筆化粧料の基剤は油分または／およびワック
ス類と粉末、界面活性剤で構成される。

油分は皮膚安全性の高いものであれば良く、従来化粧品
分野で用いられていた周知のものを使用することができ
る。たとえば、流動パラフィン、スクワラン、イソプロ
ミルミリステート、オリーブ油、ヒマシ油等が挙げられ
る。これらの中から１種または２種以上が任意に選択さ
れる。配合量は一般的に０５〜５０ｗｔ％である。

ワックス類は、化粧料に一般に用いられるワ。

ジス類であって、たとえば、セレシンワックス、ラノリ
ン、固型パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、
ワセリン、ビースワ、クス、カルナバワックス、１キヤ
ンデリラワツクスなどが挙げられる。これらの中から１
種または２種以上が任意に選択される。配合量は一般的
に０５〜２０ｗｔ％である。

粉末は、天然または合成のもので従来用いられていた周
知のものを使用することができる。たとえば、タルク、
マイカ、カオリン、二酸化チタン、亜鉛華、硫酸バリウ
ム、チタンマイカ系バール剤、有機顔料、無機顔料、ナ
イロンパウダーなどの合成樹脂粉末などが挙げられる。

この中から１種または２種以上が任意に選択される。配
合量は一般的に０５〜７０ｗｔ％である。

界面活性剤は化粧品用として用いられる皮膚安全性の高
いものであればよく、従来使用されていた周知のものを
使えばよい。たとえば、ソルビタンモノオレート、ソル
ビタンセスキタート等のンルビタン脂肪酸ニスチル、グ
リセリルモノステアたは２種以上が任意に選択される。

配合量は一般的に０．１〜５　ｗｔ％である。

本発明で用いられるポリエチレンワックスは、分子量が
３００〜７００のものの中から選択されるが・好ましく
は４５０〜５５０である。３００未満では固化力がなく
効果が十分に発揮できない。また、７００以上では鉛筆
化粧料の融点が高くなり製造がしにくくなる。また、芯
が得られたとしても、その芯は肌へのソフト感がなく描
きにくい。

ポリエチレン／ワックスの配合量は５〜３０　ｗｔ％の
範囲で選択されるが、好ましくは１０〜２Ｄｗｔ％であ
る。５　ｗｔ％未満では、芯の折れ強度が十分でなく、
３０　ｗｔ％を越えると芯が硬くなり、描きＧこくくな
るので好ましくない。

本発明の鉛筆化粧料には上記の必須成分（こ加えて必要
に応じて保湿剤、香料、薬剤、酸化防止剤、溶剤等が配
合される。もちろん、これらは本発明の効果を損わない
質的、量的条件下で使用されなければならない。

しかも、発粉を防止した鉛筆化粧料であって、メイクア
ップの落し易さ、耐水性、耐油性、使用可能期間等鉛筆
化粧料として要求される性質をも兼備するものである。

次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。本
発明はこれにより限定されるものではない。配合量は重
量％である。

〔実施例１、比較例１〕アイペンシル 比較例１ ■　硬化ヒマシ油　　　　　　　　　　　　１０．０■
　ステアリン酸　　　　　　　　　　　　　１０．０■
　　　　ト　リ　フ　ァ　ッ　　ト　ＰＳ４５Ｓ　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｌ
ｏ、０■　モクロー　　　　　　　　　　　　　　　５
．０■　流動パラフィン　　　　　　　　　　　　７．
０■　酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　　５ａＯ（
製法） ■〜■を８５°に加熱溶解した。これに■を添加、攪拌
混合した後、ローラー処理を３回行い４間グに射出成型
した・ 実施例１ ■　セレシンワックス　　　　　　　　　　　ｚＯ■　
ポリエチレンワックス（’ＭＷ、５００　）　　　　１
５．０■　キャンデリラロウ　　　　　　　　　　　ｚ
Ｏ■　ソルビタンセスキオレート　　　　　　　１，０
■　流動パラフィン　　　　　　　　　　　２ＺＯ■　
酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　　５Ｂ−０（製法
） ■〜■を９５°Ｃに加熱溶解した。これに■を添加、攪
拌混合したのち脱気し、４間グの金型に流し込み成型し
た。

〔効果〕

実施例１と比較例１の品質評価を行い為その結果を（表
−１）に示した。為 ※１　実際の使用に於いて官能で評価。

◎　非常にソフトである ○　ソフトである △　かたい ×　非常にかたい ※２　実際の使用に於いて官能で評価。

◎　非常に描き易・い ○　描き易い △　−描きにくい ×　非常に描きにくい ※３　■　実際に使用に於いて、使用時の気温５”Ｃ，
２５°Ｃ間の差を官能で評価。

◎　温度依存性が全くなし ○　　　　　　が少い。

△　　　　　　がある。

×　　　　　　が非常にある。

■　レオメータを使用し硬度を測定。

〔測定条件〕

機　　種　不動工業株式会社ＮＲＭ　−２００２Ｊ型針
　　　　径　　１．０　ダ 上昇速度　２　ｃｍ　　ｕｐ／ｍｍ 測定湛度　０”Ｃ’、２５°Ｃ１５０°Ｃに１時間以上
放置後測定 〔測定結果〕 ０℃　　る°Ｃ５０’Ｃ 比較例１　６ｏｏ９　３５ｏｇ’５９ 実施例１　５ｏｏ９　　ｚｏｏ９　１ｏｏｑ（数値が大
きい程硬度が大きいことを示す０）※４　■　実際の使
用に於いて、官能で評価。

◎　非常に折れにくい ○　折れにくい △　折れ易い ×　非常に折れ易い ■　レオメータを使用し折れ強度を測定〔測定条件〕 機　　種　不動工業株式会社ＮＭＲ−２００２，Ｔ型測
定湛度　５°Ｃ１時間放置後測定 支点間距離　　２　ｃｍ 〔測定結果〕 比較例１１６０ｇ 実施例１　１３ｏｇ （通常、８０ｇ以上であれは６実使用で折れを生じない
。） ※５　ｚカ月間室温に放置したものの芯表面を観察Ｏ ◎　発粉が全く認められない ○　　〃　わずかに詔められる Δ　　〃　はっきり認められる ×　　〃　はげしく認められる （以下余白） （表−１）から明らかな様に、実施例１の鉛筆化粧料は
肌への夕、チがソフトで描き易く、温度依存性が小さく
、折れに＜＜、また発粉もなく、非常に優れていること
がわかる。これに反して、比較例１は折れ強度は非常に
強いが、肌へのソフト感がなく、描きに＜＜、温度依存
性も大きい。

次に製品の評価を鉛筆化粧料使用経−験者田名の実は設
問に対して肯定の回答をした人の数である。

（表−２）の実使用テスト結果から明らかなように本発
明による鉛筆化粧料は肌へのり、チがソフトで描き易く
、温度依存性が小さく、折れにくく、また、発粉が防止
されていることが確認された。

〔実施例２．３、比較例３．４．５〕アイライン　−−
−−−（製法） ■〜■及び■を９５°Ｃに加熱溶解した。これに■■を
添加、攪拌混合した後、１り金型に流し込み成型した。

（以下余白） （表−３）効果 評価方法は（表−１）の場合と同様である。

（表−３）から明らかな様に、実施例２．３の鉛筆化粧
料は肌への夕、チがソフトで、描き易く、温度依存性が
小さく、折れ強度も強い。また、発粉もせす、非常に優
れていることが明らかになった。

実施例１と同様にして実使用テストを行った結果・（表
−３）の結果と同様の結果が得られ、鉛筆化粧性として
十分な機能を有していることが確認された。

〔実施例４〕アイシヤドー ■　ポリエチレンワックス（Ｍ、Ｖ５００　）　　　　
　６．０■　カルナバワックス　　　　　　　　　　１
０■　グリセリルモノオレート　　　　　　　ＬＯ■　
グリセリルトリ２エチルヘキサノエート　　４２−０■
　群青　　　　　　　　　　　　　　　１０．０■　パ
ール剤　　　　　　　　　　　　　　２αＯ■　カオリ
ン　　　　　　　　　　　　　２０，０（製法） ■〜■を９５°Ｃに加熱溶解した。これに■〜■２添加
、攪拌混合した後脱気し、４闘ダの金型に流し込み成型
した。

〔実施例５〕す、ブペンシル ■　ラノリジ　　　　　　　　　　　　　　５．０■　
ポリエチレンワックス（Ｍ、Ｗ、５００　）　　　　１
０．０■　ソルビタン七スキオレート　　　　　　ＬＯ
■　キャンデリラワックス　　　　　　　　５．０■　
ヒマシ油　　　　　　　　　　　　　　２９，０■　有
機顔料　　　　　　　　　　　　　１０．０■　パール
剤　　　　　　　　　　　　　２０．０■　二酸化チタ
ン　　　　　　　　　　　１０．０■　マイカ　　　　
　　　　　　　　　　　１αＯ［相］　酸化防止剤　　
　　　　　　　　　　微量（製法） ■〜■、［相］を９５°Ｃに加熱溶解し、これに■〜■
を添加、攪拌混合した後脱気し、４馳グの金型に流し込
み成型した 〔実施例４．５〕で得られた鉛筆化粧料は、肌η への撃ッチがラフトで、描き易く、温度依存性が小さく
、折れ強度も強い。また、発粉もせず、また、鉛筆化粧
料として十分な機能を有しているこ七が確認された。

特許出願人　株式会社　資　生　堂

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 油分または／およびワックス類と粉末、界面活性剤を含
   有する鉛筆化粧料において、平均分子量３００〜７００
   のポリエチレンワックスを５〜３０　ｗｔ％含有するこ
   とを特徴とする鉛筆化粧料０