JPS59145713A - サイフオン式高炉スラグカツト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高炉出銑時のスラグ分離のだめのサイフオン式
高炉スラグカット装置に関する。

高炉出銑時のスラグ分離は、従来から橋上でのスキンマ
一方式によって行われており、これによシスラグはほぼ
除去されているが、なお６　Ｋｒ／Ｔのスラグが溶、銑
＠（又はトーピードカー）に流出する。この流出したス
ラグは、溶銑脱硫時の脱硫事、の低−ＴＦ　’ｊ、転炉
出鋼歩留：の低−７をもたらす。

このため、従来から種々のスラグカット方式が採用され
ているが、それらは下記の如き問題点を有するものであ
った。

１）スラグドラッガ一方式。

これは溶銑鍋を傾けて、機械的にスラグをかき出す方式
であるが、次のような欠点を有する。

（ａ）スラグと同時に溶銑もかき出すため、地金のロス
を生じる。

（ｂ）スラグ除去中に溶銑温度を低下させる（１℃４程
度で、約２０℃低下）０ のリレードル方式。

鍋移しによシ高炉スラグを除去する方式であるが、 （ａ）耐火物コストが大きくなる、 （ｂ）溶銑温度が低下する（約６０℃）、等の欠点を有
する。

本発明は上記従来のスラグカット方式の有する欠点を除
去し、スラグ除去効率を向上させ、溶鉗免硫率の向上、
地金ロスの減少、溶銑温度低下量の減少等を可能とする
サイフオン式の高炉スラグカット装置を提供せんとする
ものである。

本発明のサイフオン式高炉スラグカット装置は、底部に
溶銑注出用のサイフオン管を備える溶銑受槽（スラグカ
ットポット）と、該溶銑受槽を搭載してこれを高炉付属
傾注樋の出銑口と溶銑鍋との中間に配置・撤収自在なら
しめる旋回及び傾転装置とよりなるものである。以下実
施例図にょシその詳細を説明する。

第１図は本発明のサイフオン式高炉スラグカット装置の
構成を示す配置図（側面図）である。図において１は高
炉に付属する傾注樋、２は傾注樋の出銑口、３は高炉よ
りの出銑を受は入れる溶銑鍋である。４は本発明の装置
の溶銑受槽（スラグカットポット）で、鉄皮内を耐火内
張シしたもので、その底部にスラグカットポットが傾注
樋から受は入れた溶銑を溶銑鍋へ注出するためのサイフ
オン管５を備える。サイフオン管５は耐熱鋼等で作られ
る。スラグカットポットは傾注樋と溶銑鍋間の溶銑注出
の中ａｔなす。６は旋回及び傾転装置で、スラグカット
ポット４を搭載して旋回によりスラグカットポットを傾
注樋の出銑口と溶銑鍋との中間の作条位置に配置或いは
待機位置まで撤収することが出来、又スラグカットポッ
トの待機位置においてこれを傾転することが出来る、本
発明のサイフオン式高炉スラグカット装置によりスラグ
カットを行なう手順は以下の通りである０ １）出銑開始前に、旋回及び傾転装置６を旋回させて、
スラグカットポット４を待機位置から傾注樋１の出銑口
２の真下に配置する。

の出銑を開始する。

３）溶銑は、傾注樋の出銑口からサイフオン式スラグカ
ットポット４に一旦落下し、サイフオン管５を通って溶
銑＠６中に落下する〇 ４）溶銑鍋６への受銑終了時点でサイフオン管内のメタ
ル圧とスラグ圧がバランスしく予め後述の如く設定する
ことにより）、溶銑鍋への受銑は傾注樋よりの出銑停止
と同時に自動的に停止される。

このため後続のスラグの溶銑鍋への流出は防止される。

５）受銑終了後、旋回及び傾転装置６を旋回させて、サ
イフオン式スラグカットポット４をもとの待機位置に撤
収した後、ポット４を傾転ちせてポット内に残ったスラ
グを排出する。

６）サイフオン式スジ、メカットポットの交換は、待機
位置で行ない、通常操業に支障をきたすことはない。父
、サイフオン管が詰った場合はサイフオン管のみ交換す
る。サイフオン管は交換式である。

次に本発明のサイフオン式高炉スラグカット装置の原理
を説明する（第２図参照）。第２図は受銑終了時のスラ
グカットポットの状態っ説明図で、４はスラグカットポ
ット、５はサイフオン管、Ｓはスラグ、Ｍはメタルであ
る０又〆、ｈ８はサイフオン入側のスラグ高さ、ｈｍは
サイフオン出側のメタル高さである。スラグ比重をρＳ
メタル比重をρｍとすれば、受銑終了時にり、ｓ・ρｓ
（ｈｍ轡ρｍ即ちサイフオン内のメタルの静圧がスラグ
静圧を上まわるようにサイフオンの入側及び出側の高さ
を設定すれば、傾注樋よりの出銑停止と同時に自動的に
スラグカットポットよりの溶銑注出は停止し、溶銑に引
続くスラグの溶銑鍋への流出が防止され、スラグカット
が可能となる。

本発明のサイフオン式高炉スラグカット装置を使用する
ことにより、以下に述べるような効果が得られた。

１）溶銑鍋内スラグの減少。

溶銑鍋内のスラグの厚みが、従来の５０ｍｍ　から１０
ｍｍ　に減少したつ ２溶銑脱硫率の向上。

スラグ塩基度向上により脱硫能が同上した。その状態は
第３図に示さルる。図において縦軸は脱硫処理（石灰イ
ンジェクション）後のスラグ中（ｓ）　ｌｒ−ｓ　）、
横軸は同じ（ｃａｏ　／ｓｉｏ、：で、白丸はスラグカ
ット無き場合、黒丸は本発明の装置によりスラグカット
を行った場合の実績である。

３）地金ロスの減少。

スラグドラッガ一方式に比べて２Ｋｆ／Ｔの地金ロスの
減少があった。

４）溶銑温度降下量の低減。

スラグドラッガ一方式では約２０℃の溶銑温度降下があ
ったが、本発明の装置の使用により温度降下は約１０℃
となり、約１０℃の温度降下量低減が可能となった。

以上述べたように、本発明のサイフオン式高炉スラグカ
ット装置は高炉出銑時のスラグカットに極め°て効果の
高い優れた装置である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のサイフオン式高炉スラグカット装置の
構成を示す配置（側面）図、第２図は本発明の装置のス
ラグカットの原理説明図、第３図は溶銑脱硫に及はす本
発明の装置使用の効果を示すグラフである。 １：傾注樋、２：出銑口、３：溶銑鍋、４：サイフオン
式スラグカットポット、５：サイフオン管、６：旋回及
び傾転装置、Ｓニスラグ、Ｍ：メタル、ｈ３ニスラグ高
さ、ｈｍ：メタル高さっ代理人木村三朗

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）底部に溶銑注出用のサイフオン管を備える溶銑受槽
   （スラグカットポット）と、該溶銑受槽を搭載してこれ
   を高炉付属傾注樋の出銑口と溶銑鍋との中間に配置・撤
   収自在ならしめる旋回及び傾転装置とよりなるサイフ芽
   ン式高炉スラグカット装置。 ２）出銑終了時における前記サイフオン管の入側のスラ
   グ高さをｈｓ、出側のメタル高さをｈｍ。 スラグ比重をρＳ、メタル比重をｐｍとしてｈｓ　−ｐ
   ｓ（１１ｍ・２ｍとなるようにサイフオン管の入側及び
   出側の高さを設定したことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載のサイフオン式高炉スラグカット装置。