JPS59142293A - 電気接点用潤滑組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子機器におけるスイッチ等の摺動接点に用い
られる潤滑組成物に係り、特に電流が数アンペア程度導
通する接点に用いるのに優れた特性を有する電気接点用
潤滑組成物に関するものである。

従来の電気接点用潤滑剤としてはシリコーン系、鉱油系
及び合成油系のものが用いられてきた。しかしシリコー
ン系のものは１０〜３０Ｖ、０．３〜５△程度（以下「
中電流」と言う）のアークが発生する接点に用いると、
ＳｉＯを生成し、これは絶縁物のため接触障害を生じる
。このｌ〔めシリコーン系のものは中電流用の接点潤滑
剤として用いることはできない。また、鉱油系のもの及
び合成油系のものはＳｉＯを生じることはないが、一般
に接触抵抗が安定しないものが多く、さらに負荷動作寿
命試験を行なうとスラッジや炭化物を生じ絶縁障害を生
じるものが多い。加えてプラスチ゛ツクス等のスイッチ
の構成成形材に極めて劣悪な影響を与えるものも少なく
ない。

本発明は上記の実情を鑑みて、このような問題を解決す
ることを目的としたもので、信号切換用の微少電流から
中電流までの接点において安定した接触抵抗及び絶縁抵
抗特性を有する電気接点用潤滑組成物を提供するもので
ある。

すなわち本発明は、 （ａ　）一般構造式 （ただしＲは炭素数が３〜１２のアルキル基であって、
ｎは１〜６の整数を示す。）で表わされる脂肪族炭化水
素油を１００重量部、 （ｂ）増稠剤としてリチウムハイドロオキシステアレー
トを０．１〜２０重量部、 （Ｃ）ポリ３弗化塩化エチレンを０．１〜１０重量部、 （（１）コハク酸を０．１〜１０重量部、を含有するこ
とを特徴とする電気接点用潤滑組成物に関し、ま１＝ （２）（ａ）一般構造式 （ただしＲは炭素数が３〜１２のアルキル基であって、
ｎは１〜６の整数を示す。）で表わされる脂肪族炭化水
素油を１００重量部、 （ｂ　）増稠剤としてリチウムハイドロオキシステアレ
ートを０．１〜２０重量部、 （Ｃ）ポリ３弗化塩化エチレンを０．１〜１０重量部、 （ｄ　）コハク酸を０．１〜１０重量部、（ｅ）エステ
ル結合を有する有機化合物を０．１〜１０Ｍ量部、 を含有することを特徴とする電気接点用潤滑組成物に関
する。

本発明において潤滑組成物の主成分を成す（ａ　）の脂
肪族炭化水素油はその一例としてポリα−オレフィンオ
リゴマーが上げられる。この脂肪族炭化水素油は９８．
９°Ｃにおける粘度が約４〜２゜ｃｓｔのものが好適で
ある。４　ｃｓｔ未満では潤滑性が劣り、また組成物が
揮発しやすくなる。また、２０　ｃｓｔを越えると粘性
抵抗が大きくなり接点の潤滑性に悪影響を及ぼし、かつ
接触障害を生じやすい傾向が認められる。

本発明において使用される（ｂ）のりチウムハイドロオ
キシステアレー１・は（ａ　’）の成分の脂肪族炭化水
素油に粘稠性を付与し、さらに１００’Ｃ程度まで摩擦
係数の安定化に効果がある。リチウムハイドロオキシス
テアレートは、（ａ　）の成分１００重量部に対し、約
０．１〜２０重量部の範囲内で選択することが必要であ
る。リチウムハイドロオキシステアレートが約０．１重
量部未満の場合には潤滑性に効果がなく負荷動作寿命試
験を行なうと摩耗を生じ絶縁障害を生じ易く、約２０重
量部を越えると摩耗性生物の分散性がなく、やはり絶縁
障害を生じ易くなり不適当である。

本発明において使用される（Ｃ）のポリ３弗化塩化エチ
レンは生機用いると負荷動作寿命試験における接触抵抗
の安定化に効果がある。ポリ３弗化塩化エチレンは（ａ
　）の成分１００重量部に対して約０．１〜１０重量部
の範囲内で選択することが必要である。ポリ３弗化塩化
エチレンが、約０．１重量部未満の場合には負荷動作寿
命試験の接触抵抗の安定化に効果がなく約１０重量部を
越えると初期の接触抵抗が不安定になる。

本発明において使用される（ｄ　）のコハク酸は負荷動
作寿命試験中の摩耗生成物の牛腸を押える効果があり、
それ自身は多量な炭化物を生成しない。コハク酸は（ａ
　＞の成分ｊｏｏｍｙ部に対して約０．１〜１０重量部
の範囲内で選択することが必要である。コハク酸が約０
．１重量部未満の場合には摩耗粉抑制に効果がなく、約
１０重量部を越えると接触障害を生じる。

本発明において使用される（ｅ）のエステル結合を右す
る有機化合物は接点圧の高い電気接点への応用では必ず
しも必要としないが接点圧の低い電気接点には効果的な
成分であり第二の発明において不可欠の成分である。す
なわち１接点あたり３０（１以上の接点圧の高い場合に
は用いてもそれ程の効果はないが、それ以下の接点圧を
有−する電気接点においては接触抵抗の安定化及び摺動
ノイズの減少に効果を有する。エステル結合を有する有
機化合物としてはリノール酸メチル、リノール酸エチル
、リシノール酸メチル、リシノール酸エチルなどが例示
される。低接点圧に用いて接触抵抗の安定化に効果を得
るためには、一般に（ａ　）の成分１００重量部に対し
て約０．１〜１０重量部の範囲内で用いることが必要で
ある。０．１重量部未満では接触抵抗の安定化に効果が
なり１０重量部を越えると潤滑性が劣化する。特に、＜
ｅ　＞としてリシノール酸エステルを用いた場合には負
荷動作寿命試験において炭化物の生成が少ないので非常
に有効である。

本発明の潤滑組成物は上記の（ａ　）、に））の成分を
加熱混合した後、その他の惑分を加え、三本ロールによ
り均一に混練することにより調整する。これをそのまま
用いてもよいが、さらに酸化防止剤、防錆剤、アルキル
メルカプタン類を添加してもよい。

本発明により信号切換用の微少電流から中電流までの接
点において安定した接触抵抗及び絶縁抵抗特性を有する
電気接点用潤滑組成物が得られた。

以下実施例について説明を行なう。実施例中、部はすべ
て重量部を示す。

実施例１゜ （ａ）ポリシーオレフィンオリゴマー　　　１００部（
粘度９８．９℃　６ｃｓｔ　） ＜ｂ＞リチウムハイドロオキシ　　　　　　　５部ステ
アレート （０）ポリ３弗化塩化エチレン　　　　　　５部（（１
）コハク酸　　　　　　　　　　　　　　０．５部実施
例２゜ （ａ　＞ポリン−オレフィンオリゴマ−１００部（粘度
９８．９°Ｃｅｃｓｔ） （ｂ）リチウムハイドロオキシ　　　　　　　５部ステ
アレート （Ｃ）ポリ３弗化塩化エチレン　　　　　　１０部（ｄ
）コハク＠Ｏ１２部 実施例３゜ （ａ　）ポリン−オレフィンオリゴマ−１００部（粘度
９８．９’Ｃ６ｃｓｔ） （ｂ）リチウムハイドロオキシ　　　　　　　５部ステ
′アレー１〜 （ｃ）ポリ３弗化塩化エチレン　　　　　　５　＠ｌ５
（ｄ　）コハク酸　　　　　　　　　　　　　０．５部
（ｅ）リシノール酸メチル　　　　　　　　　２部実施
例４゜ ＜ａ）ポリα−オレフィンオリゴマー　　　１ｏｏｓｔ
ｓ（粘度９８．９°Ｃ６ｃｓｔ） （ｂ）リチウムハイドロオキシ　　　　　　　５名昏ス
デアレート （ｃ）ポリ３弗化塩化エチレン　　　　　　１０８ｈ（
ｄ　）　コハク酸　　　　　　　　　　　　　０．２ぶ
−＜ｅ＞リシノール酸メチル　　　　　　　　　嗜これ
らの潤滑組成物を用いてスイッチ接点に塗布し、３００
００回の負荷動作寿命試験の接触紙“抗と絶縁特性（耐
電圧破壊）の測定を行な・た。

その結果を表−１及び表−２に示した。なお負仙条件は
ＤＣ：２５Ｖ、１Ａで毎分２０回の動作を１１なった。

耐電圧破壊はＡ　Ｃ，５００Ｖを１分間印加し、その測
定を行なった。

Ｌｔ較例３：実施例１がら（Ｃ）を除いたもの本発明は
前述のような構成になっており、前記族からも明らかな
ように、接触抵抗特性及び絶縁特性が安定しでおり、信
頼性の優れた電気接点用潤滑組成物を提供することがで
きる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）（ａ）一般構造式 （ｌｃだしＲは炭素数が３〜１２のアルキル基であって
   、ｎは１〜６の整数を示す。）で表わされる脂肪族炭化
   水素油を１００重量部、 （ｂ）増稠剤としてリチウムハイドロオキシステアレー
   トを０．１〜２０重量部、（Ｃ）ポリ３弗化塩化エチレ
   ンを０．１〜１０重量部、 （ｄ　）コハク酸を０．１〜１０重量部、を含有するこ
   とを特徴とする電気接点用潤滑組成物。 （２＞（ａ）一般構造式 （ただしＲは炭素数が３〜１２のアルキル基であって、
   ｎは１〜６の整数を示す。）で表わされる脂肪族炭化水
   素油を１００重量部、 （ｂ　）増稠剤としてリチウムハイドロオキシステアレ
   ートを０．１〜２０重量部、（Ｃ）ポリ３弗化塩化エチ
   レンを０．１〜１０重量部、 （ｄ　）コハク酸を０．１〜１０重量部、（ｅ　）エス
   テル結合を有する有機化合物を０．１〜１０重量部、 を含有することを特徴とする電気接点用潤滑組成物。 （３）特許請求の範囲（２）項記載の（ｂ）において、
   エステル結合を有する有機化合物がリシノール酸エステ
   ルであることを特徴とする電気接点用潤滑組成物。