JPS591364Y2 - スイテイケ−ブルマイセツキノ アンナイグ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は海洋、河川等の底にケーブルを埋設する際に使
用する水中ケーブル埋設機の改良。

特に水中ケーブル埋設装置に装備した水中ケーブル埋設
機の案内具の改良に関するものである。

水底ケーブルは通例、水底にケーブルを布設船又は犠装
船より海水底に繰り出しながら布設している。

この状態ではケーブルが水底地上面に露出しているから
、船舶の錨あるいはトロヘル漁船の鉤金等に引っかけら
れ、又、岩盤上にあれば水潮流により機械的摩耗を起し
、或いは地電流による電蝕等によりケーブルが損傷腐蝕
又は切断を受けて事故の大原因となっているのが現状で
ある。

このためケーブルを水底地中に適当な深さに埋設するた
めに種々の水底ケーブル埋設装置が提案されているが、
本考案は水底ケーブル埋設装置のケーブル案内具を改良
する目的で提案するものである。

従来より水底ケーブル案内具の側板は土砂のくずれを防
止する効果をあげるためにノズル噴出口の位置より相当
下方に下端を有しているが、側板の巾が広いため、ノズ
ルより噴出した高圧噴出流が、主にケーブル案内具の内
側の土砂は掘削されるが、ケーブル案内具の外側の土砂
は殆んど掘削されにくい。

すなわち掘削された土砂の巾はケーブル案内具の巾とほ
ぼ等しくなるが、案内具の外板は土砂との摩擦抵抗と土
圧により埋設機牽引力が大となり掘削効率が低下する。

本考案はこれらの欠点を解決する目的で提案するもので
、ノズルを有する一対の側板を取付けた水底ケーブル案
内具において、上記一対の側板を例えば棒材にて接合し
、かつ上記ノズルをとりつけた個所の側板に鋸歯状の切
込みをつけてなることを特徴としている。

次に本考案の水底ケーブル案内具の実施例を図面にもと
づいて詳述する。

図面において、１は枠体、２は枠体１の左右両側に固定
したスキ一部、３は枠体１に枢着され、枠体１より下方
斜後向にケーブルを案内する側板、４は水中モーターポ
ンプ、５は一部可撓性を有する高圧送水管、６はケーブ
ル、７はケーブル６を案内するガイド板、８は一対の側
板３を対向して固定させる棒材、９は高圧送水管５にと
りつけられたノズル、１０は側板３を上下させる連結棒
、１１は連結棒１０を摺動させる昇降装置、１２は側板
３を枠体１に固定させる取付具、１３は取付具１２を固
定させる取付金具、１４は埋設機牽引用のロープ、１４
′はＵボルト、１５はノズル９の取付個所の側板３に切
込んだ鋸歯状の切込み、１６は側板３を枠体１に枢着さ
せるピンを示している。

本考案の水底ケーブル案内具は側板３の二枚の板かむか
いあっており、棒材８により固定されているとともに、
内側に相対峙して高圧送水管５、ガイド板７、ノズル９
が取付けられ、ノズル９の噴出口附近の側板３に鋸歯状
の切込み１５をつけている。

このように本考案の水底ケーブル案内具はノズル噴出口
附近の側板下辺に鋸歯状の切込みを入れであるから、水
中モータポンプ４、高圧送水管５を経て高圧の水がノズ
ル９より噴出すると噴出流が水底ケーブル案内具の側板
３の外側にも広がる。

従って高圧噴出流により水底ケーブル案内具の外側の土
砂も同時に掘削できるため、埋設機牽引力は小となり、
同時に埋設速度の向上も期待でき効率よくケーブルを埋
設することができる。

又、一対の側板を例えば、円管材、角材等の棒材により
固定することにより、ノズルにより掘削された土砂はケ
ーブル案内具の背部でつまることなく、水流の排砂運搬
作用によりケーブル案内具の内外を通って円滑に後方に
運ばれ、ケーブルを所要深度に埋設することが容易とな
る。

又棒材８に丸材を使用するとケーブルのガイドとして使
用出来る。

なお、本考案の実施例の水底ケーブル案内具は枠体１に
対し角度が可変になっているが、角度が固定した水中ケ
ーブル案内具に対しても同様の構成をなすものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の水底ケーブル埋設装置を示し、第１図は
一部縦断正面図、第２図はケーブル案内具の断面図を示
す。 図中 ３は側板、７はガイド板、８は棒材、９はノズル
、１５は側板切込みを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ノズルを有する一対の側板を取付けた水底ケーブル案内
   具において上記一対の側板を例えば、棒材にて接合し、
   かつ上記ノズルをとりつけた個所の側板に鋸歯状の切込
   みをつけてなることを特徴とする水底ケーブル埋設機の
   案内具。