JP3360906B2 - 海底埋設管の掘削方法 - Google Patents
海底埋設管の掘削方法Info
- Publication number
- JP3360906B2 JP3360906B2 JP33341493A JP33341493A JP3360906B2 JP 3360906 B2 JP3360906 B2 JP 3360906B2 JP 33341493 A JP33341493 A JP 33341493A JP 33341493 A JP33341493 A JP 33341493A JP 3360906 B2 JP3360906 B2 JP 3360906B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- buried pipe
- underwater
- buried
- submarine
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海底に埋設されている
海底埋設管を撤去する際に、その管の周囲の土砂を掘削
する海底埋設管の掘削方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、海底にすでに埋設されている海底
埋設管を撤去するための海底埋設管の掘削作業は、海面
上に浮かべた作業船からグラブバケットや、サンドポン
プを使用して行なっていた。しかしながら、波浪の大き
い海域では、波浪により作業船が動揺するため掘削精度
が悪くなるため、正確な掘削作業を行ないうる日が限ら
れ、作業効率が悪いという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、波浪がある海域の海底に埋設されてい
る海底埋設管を、波浪に影響されることなく効率よく正
確に掘削できる海底埋設管の掘削方法を提供することに
ある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の海底埋設管の掘削方法は、撤去しようとす
る海底埋設管の一部を掘り出した後、水中掘削機を、掘
り出した海底埋設管を抱くように取り付け、前方の海底
に配置した反力ブロック上に備えた水中油圧ウインチに
より水中掘削機を前方からけん引して海底埋設管に沿わ
せて前方に進めながら海底埋設管の周囲の土砂を掘削す
る海底埋設管の掘削方法からなる。 【0005】 【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
るが、図1は本発明の掘削方法による海底埋設管の掘削
作業の状況の一実施例に係る概略説明図であり、図2は
図1の水中掘削機の拡大側面図、図3は図2の正面図、
そして図4は図1の反力ブロックの概略斜視図である。 【0006】まず、図1において、海底Bにすでに埋設
されている海底埋設管1を撤去しようとする際に、その
海底埋設管1の一部を、潜水士が水中でサンドポンプを
使用するなどの適宜な手段を用いて掘り出す。次に、図
2、図3に示すように底部にカッター11やジェット水
噴出装置12などの掘削装置を備え、かつ架台下部にそ
り13を装備し、フロート14の注排水により浮力調整
可能な水中掘削機10を、事前に掘り出された海底埋設
管1の上方から抱くように取付ける。 【0007】そこで、この実施例では、図1に示すごと
く、水中掘削機10の進行方向Fの前方の海底B上に、
所定距離隔てて、図4に示すごとく、水中油圧ウインチ
21を備えた反力ブロック20を固設し、水中掘削機1
0をけん引索2を介して進行方向Fにけん引するように
している。この水中油圧ウインチ21は油圧駆動とし、
その油圧ユニットは水中油圧ウインチ21に装備するこ
とが好ましく、また、水中油圧ウインチ21を図4のご
とく油圧駆動型のターンテーブル22上に配置すれば、
水中掘削機10をけん引の際の方向をより正確に制御で
きる。 【0008】そこで、発電機31、コンプレッサー32
などを搭載した作業母船30による遠隔操作で、水中油
圧ウインチ21と水中掘削機10のカッター11などを
駆動して、水中掘削機10を海底埋設管1に沿わせて矢
印F方向の前方に進めながら、海底埋設管1の周囲の土
砂を掘削する。掘削が終了した海底埋設管1は、埋め戻
り防止用に単管パイプなどを枕木4として用いて養生を
行なう。 【0009】なお、この実施例では、カッター11やジ
ェット水噴出装置12で掘削した土砂をエアリフト用配
管5により水面上に搬出するようにしているが、サンド
ポンプなど、他の掘削手段を使用することも可能であ
る。また、作業母船30から水中油圧ウインチ21と水
中掘削機10を遠隔操作するための動力などの伝達用ケ
ーブル6は、その途中をブイ7により海中に保持してい
る。 【0010】以上のごとく水中掘削機10は、海底埋設
管1をガイドにして前方に進みながら海底埋設管1の周
囲の土砂の掘削を続け、水中掘削機10が前方の反力ブ
ロック20に接近したら、反力ブロック20の水中油圧
ウインチ21を開放し、起重機船などにより反力ブロッ
ク20を前方に移動して、さらに掘削作業を続けるもの
である。 【0011】 【発明の効果】以上に説明した本発明の海底埋設管の掘
削方法によれば次の効果を奏する。即ち、本発明の水中
掘削機は、作業母船によって直接けん引するものではな
く、前方の海底に配置した反力ブロック上の水中油圧ウ
インチによってけん引するようにしたから、水中油圧ウ
インチによるけん引力は常に海底にほぼ平行に作用させ
ることができ、水中油圧ウインチによるけん引動力は、
水中掘削機を常にその全動力のほぼ全部を前方にけん引
するために使用でき、動力の有効利用が可能である。こ
れは、もし作業母船上のウインチにより海底の水中掘削
機をけん引した場合は、水中掘削機がけん引されるにつ
れてけん引ロープの海底面に対する角度が次第に大きく
なり、折角の作業母船上のウインチによる巻上げ動力は
上方へのけん引動力と前方へのけん引動力に分散し、折
角の動力の一部しか水中掘削機の前方へのけん引に利用
されないということになり、動力の無駄が生ずる。また
さらに、本発明は作業母船によらず、海底に設置した反
力ブロック上の水中油圧ウインチにより水中掘削機をけ
ん引するようにしたから、波浪による影響を受けず、常
に安定的に水中掘削機のけん引を行なうことができる。
海底埋設管を撤去する際に、その管の周囲の土砂を掘削
する海底埋設管の掘削方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、海底にすでに埋設されている海底
埋設管を撤去するための海底埋設管の掘削作業は、海面
上に浮かべた作業船からグラブバケットや、サンドポン
プを使用して行なっていた。しかしながら、波浪の大き
い海域では、波浪により作業船が動揺するため掘削精度
が悪くなるため、正確な掘削作業を行ないうる日が限ら
れ、作業効率が悪いという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、波浪がある海域の海底に埋設されてい
る海底埋設管を、波浪に影響されることなく効率よく正
確に掘削できる海底埋設管の掘削方法を提供することに
ある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の海底埋設管の掘削方法は、撤去しようとす
る海底埋設管の一部を掘り出した後、水中掘削機を、掘
り出した海底埋設管を抱くように取り付け、前方の海底
に配置した反力ブロック上に備えた水中油圧ウインチに
より水中掘削機を前方からけん引して海底埋設管に沿わ
せて前方に進めながら海底埋設管の周囲の土砂を掘削す
る海底埋設管の掘削方法からなる。 【0005】 【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
るが、図1は本発明の掘削方法による海底埋設管の掘削
作業の状況の一実施例に係る概略説明図であり、図2は
図1の水中掘削機の拡大側面図、図3は図2の正面図、
そして図4は図1の反力ブロックの概略斜視図である。 【0006】まず、図1において、海底Bにすでに埋設
されている海底埋設管1を撤去しようとする際に、その
海底埋設管1の一部を、潜水士が水中でサンドポンプを
使用するなどの適宜な手段を用いて掘り出す。次に、図
2、図3に示すように底部にカッター11やジェット水
噴出装置12などの掘削装置を備え、かつ架台下部にそ
り13を装備し、フロート14の注排水により浮力調整
可能な水中掘削機10を、事前に掘り出された海底埋設
管1の上方から抱くように取付ける。 【0007】そこで、この実施例では、図1に示すごと
く、水中掘削機10の進行方向Fの前方の海底B上に、
所定距離隔てて、図4に示すごとく、水中油圧ウインチ
21を備えた反力ブロック20を固設し、水中掘削機1
0をけん引索2を介して進行方向Fにけん引するように
している。この水中油圧ウインチ21は油圧駆動とし、
その油圧ユニットは水中油圧ウインチ21に装備するこ
とが好ましく、また、水中油圧ウインチ21を図4のご
とく油圧駆動型のターンテーブル22上に配置すれば、
水中掘削機10をけん引の際の方向をより正確に制御で
きる。 【0008】そこで、発電機31、コンプレッサー32
などを搭載した作業母船30による遠隔操作で、水中油
圧ウインチ21と水中掘削機10のカッター11などを
駆動して、水中掘削機10を海底埋設管1に沿わせて矢
印F方向の前方に進めながら、海底埋設管1の周囲の土
砂を掘削する。掘削が終了した海底埋設管1は、埋め戻
り防止用に単管パイプなどを枕木4として用いて養生を
行なう。 【0009】なお、この実施例では、カッター11やジ
ェット水噴出装置12で掘削した土砂をエアリフト用配
管5により水面上に搬出するようにしているが、サンド
ポンプなど、他の掘削手段を使用することも可能であ
る。また、作業母船30から水中油圧ウインチ21と水
中掘削機10を遠隔操作するための動力などの伝達用ケ
ーブル6は、その途中をブイ7により海中に保持してい
る。 【0010】以上のごとく水中掘削機10は、海底埋設
管1をガイドにして前方に進みながら海底埋設管1の周
囲の土砂の掘削を続け、水中掘削機10が前方の反力ブ
ロック20に接近したら、反力ブロック20の水中油圧
ウインチ21を開放し、起重機船などにより反力ブロッ
ク20を前方に移動して、さらに掘削作業を続けるもの
である。 【0011】 【発明の効果】以上に説明した本発明の海底埋設管の掘
削方法によれば次の効果を奏する。即ち、本発明の水中
掘削機は、作業母船によって直接けん引するものではな
く、前方の海底に配置した反力ブロック上の水中油圧ウ
インチによってけん引するようにしたから、水中油圧ウ
インチによるけん引力は常に海底にほぼ平行に作用させ
ることができ、水中油圧ウインチによるけん引動力は、
水中掘削機を常にその全動力のほぼ全部を前方にけん引
するために使用でき、動力の有効利用が可能である。こ
れは、もし作業母船上のウインチにより海底の水中掘削
機をけん引した場合は、水中掘削機がけん引されるにつ
れてけん引ロープの海底面に対する角度が次第に大きく
なり、折角の作業母船上のウインチによる巻上げ動力は
上方へのけん引動力と前方へのけん引動力に分散し、折
角の動力の一部しか水中掘削機の前方へのけん引に利用
されないということになり、動力の無駄が生ずる。また
さらに、本発明は作業母船によらず、海底に設置した反
力ブロック上の水中油圧ウインチにより水中掘削機をけ
ん引するようにしたから、波浪による影響を受けず、常
に安定的に水中掘削機のけん引を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘削方法による海底埋設管の掘削作業
状況の一実施例に係る概略説明図である。 【図2】図1の水中掘削機の拡大側面図である。 【図3】図2の正面図である。 【図4】図1の反力ブロックの概略斜視図である。 【符号の説明】 1 海底埋設管 2 けん引索 10 水中掘削機
状況の一実施例に係る概略説明図である。 【図2】図1の水中掘削機の拡大側面図である。 【図3】図2の正面図である。 【図4】図1の反力ブロックの概略斜視図である。 【符号の説明】 1 海底埋設管 2 けん引索 10 水中掘削機
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭55−7387(JP,A)
実開 昭55−140562(JP,U)
実公 昭60−40689(JP,Y2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E02F 5/10
E02F 5/00
F16L 1/12
F16L 1/16
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 撤去しようとする海底埋設管の一部を掘
り出した後、水中掘削機を、掘り出した海底埋設管を抱
くように取り付け、前方の海底に配置した反力ブロック
上に備えた水中油圧ウインチにより水中掘削機を前方か
らけん引して海底埋設管に沿わせて前方に進めながら海
底埋設管の周囲の土砂を掘削する海底埋設管の掘削方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33341493A JP3360906B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 海底埋設管の掘削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33341493A JP3360906B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 海底埋設管の掘削方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189290A JPH07189290A (ja) | 1995-07-28 |
JP3360906B2 true JP3360906B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=18265849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33341493A Expired - Fee Related JP3360906B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 海底埋設管の掘削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3360906B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6927688B2 (ja) * | 2016-10-28 | 2021-09-01 | パナソニック株式会社 | 送電システム |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33341493A patent/JP3360906B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07189290A (ja) | 1995-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4073078A (en) | Adjustable dredging and trenching apparatus | |
US3004392A (en) | Submarine pipe line trencher and method | |
EP2644781B1 (en) | Pumping means intended for being trailed by a trailing suction hopper dredger and trailing suction hopper dredger equipped with such pumping means | |
US3919790A (en) | Pushed suction dredger and barge combination | |
US5249378A (en) | Hydraulic thrust producing implement | |
JP3242017U (ja) | 海底ケーブル敷設装置 | |
JPH07231528A (ja) | 海底ケーブル敷設機 | |
CN114771773B (zh) | 大吨位沉船整体打捞方法 | |
CN210713002U (zh) | 一种海底电缆挖沟机 | |
JP3360906B2 (ja) | 海底埋設管の掘削方法 | |
CN111636502A (zh) | 一种基于绞吸挖泥船的采砂施工工艺 | |
US3238734A (en) | Apparatus for burying and recovering pipe in underwater locations | |
JPH06141430A (ja) | ウォータージェットドリル式掘削・布設・埋設装置 | |
CN1039442C (zh) | 驳载式滩海管沟挖掘机 | |
JPH0369717A (ja) | 海上構造物を築造するための鋼管杭の施工工法およびその装置 | |
EP1573137B1 (en) | Process and system for the installation of pipelines in shallow or very shallow water | |
GB2438405A (en) | Underwater trenching and excavation apparatus | |
RU2165121C1 (ru) | Способ прокладки кабелей и полиэтиленовых трубопроводов под водой ниже отметки дна водоема и устройство для его осуществления | |
JPH10136524A (ja) | 海底ケーブルの敷設装置とその敷設方法 | |
CN216564303U (zh) | 一种绞喷式管缆铺埋机 | |
JP3031506B2 (ja) | シールド工法 | |
JPH09273382A (ja) | 水底トンネル用推進機 | |
Banzoli et al. | New Concept of Underwater Remote Contralled Tracked Vehicle for Deep Water Trenching Operations | |
JPH07238567A (ja) | 水底埋設管の掘削装置 | |
JP3113896B2 (ja) | 水中作業機用水中ライン支持装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |