JPH0624436Y2 - パイプライン用水中掘削機 - Google Patents
パイプライン用水中掘削機Info
- Publication number
- JPH0624436Y2 JPH0624436Y2 JP1987174988U JP17498887U JPH0624436Y2 JP H0624436 Y2 JPH0624436 Y2 JP H0624436Y2 JP 1987174988 U JP1987174988 U JP 1987174988U JP 17498887 U JP17498887 U JP 17498887U JP H0624436 Y2 JPH0624436 Y2 JP H0624436Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipeline
- underwater excavator
- sand
- earth
- main body
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Earth Drilling (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は水底にパイプラインを敷設するためのパイプラ
イン用水中掘削機に関するものである。
イン用水中掘削機に関するものである。
〈従来の技術〉 海底パイプラインは投錨や走錨による破損を回避するた
め、海底面下3m〜4m程度に埋設する必要がある。
め、海底面下3m〜4m程度に埋設する必要がある。
パイプラインを海底に埋設するためのトレンチ掘削方法
には次の二方法が知られている。
には次の二方法が知られている。
その一つはパイプラインを曳出する前にグラブ船または
ポンプ船を使用して掘削する方法であり、もう一つはパ
イプラインを曳出した後、水中掘削機でパイプラインの
下部の海底地盤を掘削し、水中掘削機に装備させたサン
ドポンプで掘削土砂を周囲の海中に排出する方法であ
る。
ポンプ船を使用して掘削する方法であり、もう一つはパ
イプラインを曳出した後、水中掘削機でパイプラインの
下部の海底地盤を掘削し、水中掘削機に装備させたサン
ドポンプで掘削土砂を周囲の海中に排出する方法であ
る。
〈考案が解決しようとする問題点〉 前記した従来のパイプラインの敷設技術にはつぎのよう
な問題点が存在する。
な問題点が存在する。
(イ)前者の敷設方法にあっては、工事費が高くかかる
うえに工期も長くかかる。
うえに工期も長くかかる。
(ロ)後者の敷設方法にあっては掘削土砂を海中に放出
するので海洋汚濁の問題があり、しかも吐出された掘削
土砂が広範囲に散乱するため掘削土砂を埋戻用土砂とし
て利用することは不可能であるから、別途に埋戻材を調
達する必要がある。
するので海洋汚濁の問題があり、しかも吐出された掘削
土砂が広範囲に散乱するため掘削土砂を埋戻用土砂とし
て利用することは不可能であるから、別途に埋戻材を調
達する必要がある。
〈本考案の目的〉 本考案は以上の点に鑑みなされたもので、海洋汚濁の発
生を抑制でき、しかも掘削土砂の散乱を防止して有効に
活用できる、パイプライン用水中掘削機を提供すること
を目的とする。
生を抑制でき、しかも掘削土砂の散乱を防止して有効に
活用できる、パイプライン用水中掘削機を提供すること
を目的とする。
〈本考案の構成〉 以下、図面を参照しながら本考案に係る水中掘削機につ
いて説明する。
いて説明する。
(イ)水中掘削機 第1、2図に水中掘削機1の一例を示す。
この水中掘削機1は、本体2の下方に向け高圧水を噴射
する複数のノズル3と、複数のサンドポンプ4と、土砂
拡散防止用の遮断材5とを備えている。
する複数のノズル3と、複数のサンドポンプ4と、土砂
拡散防止用の遮断材5とを備えている。
(ロ)本体 本体2の最上部には吊下用フック11を有し、その両側
部には水平方向にのびるステー12を有する。
部には水平方向にのびるステー12を有する。
各ステー12の自由端は下向きに折曲してあり、その端
に海底を滑走するための板状のスキー13が設けてあ
る。
に海底を滑走するための板状のスキー13が設けてあ
る。
また本体2の下面には敷設予定のパイプラインPを跨い
で滑走するためのガイド輪14が設けてある。
で滑走するためのガイド輪14が設けてある。
(ハ)ノズル ノズル3は高圧水を噴射して海底地盤にトレンチ7を開
削する掘削具であり、例えば本体2に固定したサンドポ
ンプ4に一体に固定して取り付ける。
削する掘削具であり、例えば本体2に固定したサンドポ
ンプ4に一体に固定して取り付ける。
本実施例では三つのノズル3を本体2の下部に左右二列
を配列する場合について説明するが、一列当たりのノズ
ル3の設置数および配列数は作業規模に応じて適宜決定
する。
を配列する場合について説明するが、一列当たりのノズ
ル3の設置数および配列数は作業規模に応じて適宜決定
する。
各ノズル3の噴射方向は、真下でも良いが開削方向に向
けることが好ましい。
けることが好ましい。
また各ノズル3に高圧水を供給するには、例えば海上の
作業船6に搭載した圧送ユニットから高圧水を供給する
方法を採用できる。
作業船6に搭載した圧送ユニットから高圧水を供給する
方法を採用できる。
その他、各ノズル3にポンプを組み込んで周囲の海水を
吸水して噴射する方式を採用することも可能である。
吸水して噴射する方式を採用することも可能である。
(ニ)サンドポンプ サンドポンプ4はスラリー状の土砂を吸引する公知のポ
ンプであり、本体2の下部に二列固定して取り付ける。
ンプであり、本体2の下部に二列固定して取り付ける。
各サンドポンプ4の上端には排土管41が接続し、各排
土管41は本体2の左右両側の真横に突出し、さらにそ
の端部が下向きに折曲されて配管してある。
土管41は本体2の左右両側の真横に突出し、さらにそ
の端部が下向きに折曲されて配管してある。
また、第2図に示すように各列のサントドポンプ4から
のびる排土管41の吐出位置は、パイプラインPの敷設
予定線からそれぞれ長短異なる距離を隔てて配管され、
掘削土砂をトレンチ7の両側の一定範囲内に分散して吐
出できるよう構成してある。
のびる排土管41の吐出位置は、パイプラインPの敷設
予定線からそれぞれ長短異なる距離を隔てて配管され、
掘削土砂をトレンチ7の両側の一定範囲内に分散して吐
出できるよう構成してある。
(ホ)遮断材 遮断材5は汚濁水や土砂の拡散を防止することを目的と
した部材である。
した部材である。
遮断材5は本体2の両側に突出する各排土管41群の吐
出部の周囲、即ち上部と全側部を包囲して、外部水域と
遮断された内部水域内に吐出部を位置させる形状を有
し、本体2に一体に固定して取り付けてある。
出部の周囲、即ち上部と全側部を包囲して、外部水域と
遮断された内部水域内に吐出部を位置させる形状を有
し、本体2に一体に固定して取り付けてある。
遮断材5は例えば鋼板、樹脂製シート、布体等の土砂の
透過を阻止できる素材からなる。
透過を阻止できる素材からなる。
遮断材5がシート状で可撓性を有する場合は、各排土管
41の上方に補強部材15を取り付けて遮断材5の形状
を維持する。
41の上方に補強部材15を取り付けて遮断材5の形状
を維持する。
さらに、遮断材5の縁部の全周にわたって簾51を取り
付けると、遮蔽効果がより向上する。
付けると、遮蔽効果がより向上する。
〈作用〉 次にパイプラインの敷設方法について説明する。
(イ)パイプラインの仮置き 海上の作業船6上で短寸のパイプを継ぎ足しながら海底
地盤にパイプラインPを仮置きする。
地盤にパイプラインPを仮置きする。
(ロ)水中掘削機のセット つぎに海上の作業船6から前記構造の水中掘削機1を吊
り降ろし、ガイド輪14を介してパイプラインPに跨が
せる。
り降ろし、ガイド輪14を介してパイプラインPに跨が
せる。
水中掘削機1をパイプラインPに跨がせる際、ノズル3
の噴射方向を掘削方法に向けておく。
の噴射方向を掘削方法に向けておく。
(ハ)開削開始 水中掘削機1を作動し同時に作業船6で牽引する。
その結果、水中掘削機1の各ノズル3から噴射された高
圧水がパイプラインPの下方の海底地盤を掘削して、海
底地盤に一定幅のトレンチ7が開削される。
圧水がパイプラインPの下方の海底地盤を掘削して、海
底地盤に一定幅のトレンチ7が開削される。
支持地盤を失ったパイプラインPはトレンチ7内に順次
自然降下していく。
自然降下していく。
水中掘削機1はパイプラインPをガイド部材として滑走
するため蛇行する心配がない。
するため蛇行する心配がない。
(ニ)排土 水中掘削機1で掘削した土砂は、直ちにサンドポンプ4
で回収され、排土管41を経てトレンチ7の両側の海底
地盤に吐出される。
で回収され、排土管41を経てトレンチ7の両側の海底
地盤に吐出される。
掘削土砂は遮断材5および簾51によって遮蔽された海
中に放出されるから、汚濁水や土砂の拡散が抑制され
る。
中に放出されるから、汚濁水や土砂の拡散が抑制され
る。
従って、水中掘削機1が通過した後のトレンチ7の両側
の海底地盤には、遮断材5の遮蔽幅で掘削土砂が残置さ
れる。
の海底地盤には、遮断材5の遮蔽幅で掘削土砂が残置さ
れる。
(ホ)埋め戻し トレンチ7内にパイプラインPの落とし込みを終了した
ら、順次トレンチ7を埋め戻してパイプラインPを埋設
する。
ら、順次トレンチ7を埋め戻してパイプラインPを埋設
する。
埋戻材としては、トレンチ7の両側に残置した掘削土砂
を利用できる。
を利用できる。
〈本考案の効果〉 本考案は以上説明したようになるからつぎのような効果
を期待することができる。
を期待することができる。
(イ)水中掘削機の各排土管の吐出部の周囲を遮断材で
包囲した。
包囲した。
そのため、汚濁水や掘削土砂の拡散を防止でき、自然環
境の保全を図りつつトレンチを開削できる。
境の保全を図りつつトレンチを開削できる。
(ロ)掘削土砂を広範囲に散乱させずにトレンチの両側
に残置できる。
に残置できる。
したがって、トレンチの埋め戻し作業が容易に行えるう
えに、別途に埋戻材を調達する必要がないので掘削土砂
を有効に活用できる。
えに、別途に埋戻材を調達する必要がないので掘削土砂
を有効に活用できる。
(ハ)トレンチの開削断面が必要最小限で済み、工費の
低減および工期の短縮が図れる。
低減および工期の短縮が図れる。
(ニ)従来技術には、浚渫装置の後方に連結した排砂管
の末端に、土砂拡散防止板を装着した装置が存在する
(特公昭47-29246号)。
の末端に、土砂拡散防止板を装着した装置が存在する
(特公昭47-29246号)。
しかし、この装置に用いられる土砂拡散防止板は、土砂
の排出方向を制御して拡散を防止するものであるため、
拡散防止効果が弱く、依然として土砂の周囲水域への拡
散は否めない。
の排出方向を制御して拡散を防止するものであるため、
拡散防止効果が弱く、依然として土砂の周囲水域への拡
散は否めない。
しかし本考案は、閉塞された内部水域内で土砂の排出を
行うため、ほぼ完全な拡散防止効果が得られる。
行うため、ほぼ完全な拡散防止効果が得られる。
従って、本発明は上記従来技術よりも土砂の拡散防止効
果において格段に優れている。
果において格段に優れている。
第1図:本考案に係る水中掘削機の一実施例の説明図 第2図:第1図のII−IIの断面図
Claims (1)
- 【請求項1】水底にパイプライン敷設用の溝を開削する
水中掘削機であって、 本体の下部に下向きで配置した高圧水を噴射する複数の
ノズルと、 前記ノズルの近傍に配置した複数のサンドポンプと、 一端が前記サンドポンプと接続されて本体の両側に延
び、他端の吐出口を下方に向けて位置させた排土管と、 前記排土管の吐出口の上部及び全側部を包囲して、外部
水域と遮断された内部水域内に吐出口を位置させる遮断
材とよりなる、 パイプライン用水中掘削機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987174988U JPH0624436Y2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | パイプライン用水中掘削機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987174988U JPH0624436Y2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | パイプライン用水中掘削機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0179651U JPH0179651U (ja) | 1989-05-29 |
JPH0624436Y2 true JPH0624436Y2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=31466810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987174988U Expired - Lifetime JPH0624436Y2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | パイプライン用水中掘削機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624436Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB201122117D0 (en) * | 2011-12-22 | 2012-02-01 | Ihc Engineering Business Ltd | Pump apparatus |
EP3036380B1 (en) * | 2013-08-23 | 2022-09-21 | ExxonMobil Upstream Research Company | Pipeline burial in offshore and arctic offshore regions |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5968443A (ja) * | 1982-10-09 | 1984-04-18 | Nippon Solid Co Ltd | ウォーターエゼクターユニット |
-
1987
- 1987-11-18 JP JP1987174988U patent/JPH0624436Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0179651U (ja) | 1989-05-29 |
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