JPS5913525B2 - 超高分子量ブロツク共重合体 - Google Patents

超高分子量ブロツク共重合体

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JPS5913525B2
JPS5913525B2 JP29976A JP29976A JPS5913525B2 JP S5913525 B2 JPS5913525 B2 JP S5913525B2 JP 29976 A JP29976 A JP 29976A JP 29976 A JP29976 A JP 29976A JP S5913525 B2 JPS5913525 B2 JP S5913525B2
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悌三 小谷
隆 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規物質に関し、詳しくは芳香族アルケニルと
共役ジオレフィンとからなる新規な超高分子量ブロック
共重合体に関する。
従来、芳香族アルケニルと共役ジオレフィンとからなる
ブロック共重合体を得る方法として、アルキルリチウム
等を用いて溶媒中に芳香族アルケニルおよび共役ジオレ
フィンを同時に、または順次添加、重合してブロック共
重合体をうる、いわゆる゛ リビングアニオン″による
方法が公知である。
しかaリビングアニオン″による方法で極めて高い分子
量のブ頭ノク共重合体をうるためには、極めて微量の重
合開始剤で重合を開始する必5 要があり、しかもその
重合開始剤は、水その他の不純物と反応して容易に失活
するので、反応に用いる溶媒と単量とを、高度に精製し
なければならない欠点がある。特にこのような方法で単
量体を重合途中で追加して超高分子量のブロック共重合
10体を製造することは、追加単量体中の微量の不純物
によつて重合開始剤が失活して、重合の継続はほとんど
不可能である。本発明者らは芳香族アルケニル化合物と
共役ジオレフィンとのブロック共重合体であつて、かつ
15その共重合体の分子量分布が比較的狭く、その分子
量が著しく大なるものの製造を工業化の容易な乳化重合
法で行なう目的で、鋭意研究した結果、本発明に至つた
ものである。
すなわち本発明は芳香族アルケニルと共役ジオ20 レ
フインとのブロック共重合体であつて、(a)粘度平均
分子量100万〜3000万のアタクチツク構造を有す
る芳香族アルケニル重合体部分と、(b)粘度平均分子
量5万〜1000万の、シスー1、4構造15−30重
量弊、トランスー1、4構造ク560−75重量%およ
び側鎖二重結合構造10〜25重量%のミクロ構造を有
する共役ジオレフィン重合体部分とから成り、ブロック
共重合体中の芳香族アルケニル重合体部分の割合は10
〜95重量%である、超高分子量ブロック共重合体を提
30供するものである。
本発明のブロック共重合体は、該ブロック共重合体中に
芳香族アルケニル重合体部分を10〜95重量%含むも
のである。
芳香族アルケニル重合体部分が10重量%より少なl!
)と、共役ジオレ35 フィン重合体部分の性質が強く
なると共に共役ジオレフィン重合体部分がゲル化しやす
くなる欠点が生じる。一方、95重量%より大きいと芳
香族)=−アルケニル重合体部分の性質が強くなり、樹
脂的な芳香族アルケニル重合体の性質とゴム的な共役ジ
オレフイン重合体の性質とを併有するというプロツク共
重合体としての特徴が失なわれるためである。
本発明のプロツク共重合体中の芳香族アルケニル重合体
部分は、粘度平均分子量100万以上、特に300万か
らおよそ3000万までであり、アタクチツク構造を有
している。
芳香族アルケニル重合体部分の粘度平均分子量が100
万より少ないと、本発明重合体の特徴である著しい溶液
粘度の高さが得られない。さらに後述のラテツクスの重
合体粒子にある層分離が認められない。またプロツク共
重合体の1成分の合計分子量が3000万より大きいカ
ツク共重合体の製造は困難である〇本発明のプロツク共
重合体中の共役ジオレフイン重合体部分の粘度平均分子
量は、5万〜1000万、特に10万〜500万である
。また、そのミクロ構造は、通常の乳化重合にて認めら
れるのとほとんど同一であつて、シス一1,4構造15
〜30重量%、トランス−1,4構造60〜75重量%
および側鎖二重結合構造10〜25重量%である。本発
明のプロツク共重合体は、乳化重合法により製造され、
ラテツクスとして得られる。
このラテツクス中の重合体の平均粒子径は、およそ20
0〜2.000Aの範囲内であり、比較的粒子径が揃つ
ている。本発明のプロツク共重合体の特異な点は、この
ラテツクスの重合体粒子の中で、芳香族アルケニル重合
体部分と、共役ジオレフイン重合体部分とは同一分子内
にありながら、両重合体部分がそれぞれ凝集して層構造
をなしていることである。
ラテツクスの重合体粒子の個々において、異種の重合体
部分が層分離して存在している物質は、本発明ではじめ
て得られたものである。この新事実は、重合体粒子中の
共役ジオレフイン重合体部分を四酸化オスミウムで染色
後撮影した電子顕微鏡写真にて証明される。本発明のプ
ロツク共重合体は、ラテツクス状でも用いられるが、凝
固、乾燥して固形物として、もしくは溶媒にこれを溶解
して、溶液として用いられる。
また、本発明のプロツク共重合体は、その組成に応じて
ゴムから樹脂までの巾広い特質を示し、成形性があり、
薄膜がつくれ、加硫することもできる。
このプロツク共重合体は種々の用途、例えば接着剤、フ
イルム、シート、塗料、成形材料、顔料、さらには他の
高分子重合体と混合して機械的性質を変える高分子改質
剤等に用いられる。例えば本発明のスチレン−ブタジエ
ン超高分子量プロツク共重合体のシートは、未加硫にて
200℃で伸長しても元の長さに回復するが、通常の高
分子量プロツク共重合体では、わずか80℃程度で伸長
しても元の長さに回復しない。本発明のプロツク共通合
体は、芳香族アルケニルと共役ジオレフインを、例えば
ジアルキルペルオキシドの構造をもつ過酸化物とアルキ
ルアミンとを触媒とし、乳化剤の存在下で水媒体中で乳
化重合することにより製造することができる。
本発明のプロツク共重合体の製造に用いられる芳香族ア
ルケニルとしては、スチレン、メチルスチレン、α−メ
チルスチレンおよびジビニルベンゼンなどが用いられる
が、特にスチレンが適当である。共役ジオレフインとし
ては、ブタジエン、イソプレンおよびクロロプレンなど
が用いられるが、特にフッジエンおよびイソプレンが適
当である。触媒の一成分である過酸化物としては、ジア
ルキルペルオキシドおよびジアルキルペルオキシエステ
ルの構造を有すもので、例えば2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンt−ブチルク
ミルペルオキシド、ジ一t−ブチルペルオキシド、ジグ
ミルペルオキシドなどが単量体に対し0.1〜10モル
?用いられる。触媒の他の一成分であるアルキルアミン
としては例えばトリエチレンテトラミン、トリエチルア
ミン、トリメチルアミンなどが単量体に対し0.1〜1
0モル%用いられる。本発明で使用する乳化剤は、アニ
オン系、ノニオン系、カチオン系のいずれであつてもよ
いが、重合速度が大きい点からノニオン系、アニオン系
が好ましい。
乳化剤の使用量は通常の乳化重合と同じく、単量体に対
しておよそ0,1〜10重量?の範囲で使用される。ま
た使用する水は、通常の乳化重合と同じく、塩素、リン
系化合物等の夾雑物は好ましくなく、純水もしくはイオ
ン交換水の使用が好ましい。
水の使用量は、通常の乳化重合と同じく、単量体に対し
ておよそ0.5〜10量量倍、好ましくは1〜5重量倍
の範囲で使用される。本発明の方法における重合温度は
0.5〜700C好ましくは3〜60℃である。
70゜C以上では生成重合体の分子量が低下し、分子量
分布が広くなる。
本発明のプロツク共重合体は、二種の単量体の一方を重
合の開始時より加えて重合し、これがほとんど重合した
とき他の単量体を加えて重合を続けることによつて得る
ことができる。
この場合、プロツク共重合体は、a−bすなわち、(芳
香族アルケニル重合体部分1)−(共役ジオレフイン重
合体部分1)の形に結合する。
さらにaまたはbの単量体を交互に加えて反応させれば
、a−b−Ala−b−a−B.Sb−a−bのような
形でプロツク共重合体中に数個の部分を有する重合体を
得ることもできる。芳香族アルケニルと、共役ジオレフ
インとのいずれの単量体を先に重合してもプロツク共重
合体が得られる。
重合終了後は、通常の乳化重合と同じく、重合停止剤、
酸化防止剤などを重合系に加え、必要ならば未反応単量
体を分離後、ラテツクス状で使用することも、または通
常の方法で、凝固、乾燥して使用することもできる。
プロツク共重合体そのものの分子量を直接測定する手段
は現在知られていない。
しかし本発明のプロツク共重合体の前半に重合した重合
体の分子量は、重合のとき2回目の単量体を加える前に
試料を採取し、凝固、乾燥後3『Cのトルエン溶液とし
、固有粘度ηを測定し、その測定値を次式に代入して粘
度平均分子量Mを求めることができるポリスチレンの場
合(トルエン中30℃にて)〔η〕=1.10×10′
4×MO・725(エフ.ダヌソ一ら、ジヤーナル.ポ
リマーサイエンス F.DanussOet.a′Y
JyPOlymerSci.,24l6l)ポリブタジ
エンの場合 〔η〕二3.39X101×MO゜688(エム.タケ
ナカ、レポート、プログレス.ポリマー,フイジイクス
.ジヤパンRPPPJAPAN6,37,l963)ポ
リイソプレンの場合、 〔η〕:2×10−4×MO:!28 (ダブリユーエツチピーテイ、ジヤーナル.アプライド
.ポリマー.サイエンスW.H.BEATTIEJ.A
ppl.R)1ymer.Sci.,75071963
)本発明のプロツク共重合体中の芳香族アルケル化合物
の含有量は、赤外、吸収スペクトル、NMR(小谷ら工
業化学雑誌4287,1971)もしくは元素分析など
を用いて分析定量ができる。
例えばスチレンーブタジエンプロツタ共重合体の場合、
699CTI1−1における赤外吸収スペクトルを測定
することにより容易に定量できる。プロツク共重合体に
プロツク共重合していない単独重合体が混入しているか
否かの確認は、薄層クロマトグラフの上に、試料重合体
溶液を滴下して、適当な溶媒で展開させてできる。
例えばブタジエン−スチレン共重合体の場合、展開溶媒
にN一ヘプタンを用い、沃素で発色させると、ブタジエ
ン単独重合体の有無が調べられる。また、本発明のプロ
ツク共重合体は、ラテツクス中の重合体粒子中において
、層分離をしている。
これに対して一般に異種重合体の単なる混合物では、層
分離しない。従つて、重合体粒子中で層分離しているこ
とはプロツク共重合体であると証拠となる。本発明のプ
ロツク共重合体のミクロ構造は、赤外スペクトル分析に
より決定される。
すなわち例えばポリスチレンの場合1000〜1100
?−1における吸収からアタクチツク構造であることが
わかる。ポリブタジエン*1、ポリイソプレン*2など
のプロツク共重合体では、赤外吸収スペクトルをモレロ
法を用いて解析してシス一1,4,トランス−1,4お
よび側鎖二重結合の各構造の割合が算出される。
(*1 デイ.モレロ D.MOREROCHEM.E
.NDU,758l959)(*2デイ.モレロ D.
MOREROMACRO.MOL.CHEM.,6l2
5Ol963)本発明のプロツク共重合体がそれぞれの
成分の単独重合体の混合物ではなく、単一のプロツク共
重合体であることは、次のようにして証明される。
すなわち1段目の重合が終つた段階で採取した重合体サ
ンプル(1)および2段目の重合が終つた段階で採取し
た重合体サンプル()のそれぞれの固有粘度〔η〕(ト
ルエン中30℃で測定)、GPC曲線(テトラヒドロフ
ラン中35℃で測定)、遠心沈降曲線(テトラヒドロフ
ラン中で測定)などにおいて、()は(1)よりも固有
粘度が大、GPC曲線および遠心沈降曲線は、それぞれ
単一の巾の狭いピークであり、しかも(H)は(1)よ
りも高分子量側にシフトしていることなどわら証明され
る。また走査型示差熱計によるガラス転移温度測定によ
つてもプロツク共重合体であることがわかる。
プロツク共重合体がラテツクス粒子内で層分離している
ことは、ラテツクスをメツシユ上で乾燥し、共役ジオレ
フイン重合体部分中の不飽和結合と、酸化オスミウムと
の反応(蒸気状で反応させる)により、共役ジオレフイ
ン重合体部分を染色させたのち、電子顕微鏡写真をとる
ことによつて判定できる。以下の例における?は特にこ
とわらない限り、重量による。
実施例 1 あらかじめ洗浄、乾燥した200m1耐圧ピン中に窒素
下、精製蒸留したスチレン5.59、ポリオキシエチレ
ンノニル、フエニルエーテル(ノニオン石ケン)中の水
溶液(濃度70.89/l)、32.4m11トリエチ
レンテトラミンの水溶液(濃度87,6g/l)4.0
wL1を加えて攪拌し、乳化させたのち、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン0
.429を加え窒素下で攪拌しつつ40℃で2.5時間
反応させる。
その系にブタジエン3.79を加えて40℃で24時間
反応を続ける。反応後、N,N−ジエチルヒドロキシル
アミン水溶液(濃度0.1モル/l)1m1を加えて重
合を停止させる。
このようにして得た重合体ラテツクス1滴を残し、残り
をメタノール中に滴下し、重合体を沈澱させ、水洗を充
分にして減圧乾燥を充分に行ない収量、トルエン30℃
での固有粘度〔η〕、テトラヒドロフランを溶媒にして
超遠心分離機(ベツクマンモデルEBeckmanMO
delE)を用いての沈降曲線、走査型指差熱量計(理
学電気8001、昇温速度20℃/分)を用いてのガラ
ス化温度測定、キヤストフイルムの赤外吸収スベクトル
の測定を行なつた。
また、参考に実施例1と全く同条件で同時にスチレンを
2.5時間反応させた後、N,N−ジエチルヒドロキシ
ルアミン水溶液(濃度0.1モノL//l)1m1を加
えて重合を停止させ、メタノール中に滴下し、実施例1
と同条件でポリスチレンを回収した。
そのトルエン30℃中での固有粘度、〔η〕および超遠
心分離機による沈降曲線の測定(第2図bに示した)を
行なつた。その結果、ポリスチレンの〔η〕は、9.0
で、分子量は600万であつた。
共重合体の〔η〕は13.7であり、プロツク共重合体
であつた。実施例1の収量は8.99で収率は97%で
あつた。その重合物のガラス化温度は−92℃と94℃
であり、各各ポリブタジエン部分とポリスチレン部分の
ガラス化温度であり、また赤外吸収スペクトルの解析か
ら(1000cTn′1〜1100cm1の吸収から)
ポリスチレン部分はアタクチツク構造であり、ポリスチ
レン含量60%、ポリブタジエン部分のミクロ構造はシ
ス一1,4構造18%、トランス一1,4構造66%、
側鎖二重結合構造16%であつた。またGPCおよび薄
層クロマト法にて生成重合体は単一のプロツク共重合体
であることを確認した。また第2図aに示した共重合体
の超遠心沈降曲線かられかる様にこの共重合体の分子量
分布はかなり狭く、前述の共重合前のポリスチレンの沈
降曲線(第2図b)よりも高分子量側にピークが1つで
あることからもプロツク共重合体と確認されたaおよび
bの沈降曲線は従来の重合法による市販ポリスチレンの
ものCよりも、明らかにシヤープであり、本発明のプロ
ツク共重合体の分子量分布が狭いことを示している。
さらに電子顕微鏡写真撮影用メツシユ上にラテツクスを
のせ、乾燥後酸化オスミムウで染色し、観測すると第1
図のよ、うにラテツクス中でスチレン部分とブタジエン
部分とが層分離していることがわかつた。
実施例 2 あらかじめ洗浄、乾燥した200m1耐圧ピン3本にそ
れぞれ窒素下、スチレン4。
89、ドデシルベンゼンスルフオン酸ソーダ水溶液(濃
度0.073m01/2)22.5m11トリエチレン
テトラミン水溶液(濃度0.6m0U) 2.82dを
加えて攪拌し表1に示した過酸化物0.9mm0jを加
え、攪拌しつつ、窒素化4『Cで6時間重合させイソプ
レン10.79を加えて、40℃で16時間更に反応さ
せ、実施例1と同様にして重合体を回収、分析した。
収率はいずれも97〜98%であつた。参考にイソプレ
ンを添加する直前までの実験を全く同様に行ない(収率
はいずれも98%)ポリスチレンの分子量を、そのトル
エン30℃の固有粘度〔η〕より計算して表1にした。
表1.N0.3のプロツク共重合体を実施例1と同様に
して分析した結果、ポリスチレン含量31%ポリイソプ
レン部分のミクロ構造は、シス一1,4構造22%、ト
ランス1,4、構造65%および側鎖二重結合13%で
あつた。
ポリスチレンとポリイソプレンのプロツタ共重合体ラテ
ツクスを実施例1と同様にして観測したところ、ポリス
チレン部分とポリイソプレン部分に分離していた。
二また、GPCおよび
薄層クロマト法にて、生成重合体は単一のプロツク共重
合体であることを確認した。実施例 3 あらかじめ洗浄、乾燥した100m1枝付きアンプル中
に窒素下、蒸留、精製したイソプレン15.89、ドデ
シルベンゼンスルフオン酸ソーダの水溶液(濃度0.0
73m01/l)22.5m11トリエチレンテトラミ
ンの水溶液(濃度0.6m01/l)2.82m1を加
えて攪拌LA4O℃で2,5−ジメチ、ル一2,5−ジ
(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン0.299を加え、
40℃で8時間反応させ、続いて蒸留、精製したメチル
スチレン4.8f1を加え、16時間反応させた。
生成ラテツクスを2等分して、一方は凝固、乾燥して分
析に供した。赤外吸収スペクトルよりこの重合体のポリ
メチルスチレン含量は、24%、ポリイソプレン部分の
ミクロ構造は、シス一1,4構造20%、トランス−1
,4構造65%および側鎖二重結合構造15%であつた
そのラテツクス径は、第3図の・ように直径700Aで
ポリイソプレンの外にポリメチルスチレンの皮をかぶつ
た構造のものであり、収率は98.5%であつた。メタ
ノールで沈澱、精製したプロツク共重合体は粉末状ゴム
であり、シート状に成形し、加硫反応が可能であつた。
比較例として、実施例3においてイソプレン量を1.9
9、メチルスチレン量を19にし共重合したが、重合体
はトルエンに不溶であり、ゲル化してしまつた。参考に
メチルスチレンを添加する直前までの実験を全く同様に
行ない、ポリイソプレンを収率96%で得た。
このポリイソプレンのトルエン30℃の固有粘度〔η〕
は12.8粘度平均分子量は400万であつた。またG
PCおよび薄層クロマト法にて、生成重合体は単一のプ
ロツク共重合体であることを確認した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明(実施例1)のスチレン−ブタジエン乳
化プロツク共重合体ラテツクスの1例の電子顕微鏡写真
(ポリスチレン部分の分子量約600万、ポリスチレン
含量、60重量?、酸化オスミウム染色、240,00
0倍)である。 第2図は、超遠心沈降曲線(0.2%テトラヒドロフラ
ン溶液、回転数59780rpm沈降時間15分)を示
す。(a):本発明のスチレンーブタジエンプロツク重
合体、(b):本発明の重合体と同様の重合法で重合し
て得たポリスチレン、(c):市販のポリスチレン(新
日本製鉄化学(株)製、商品名工スチレン)第3図は本
発明(実施例2)のイソプレン−メチルスチレン乳化プ
ロツク共重合体ラテツクスの1例の電子顕微鏡写真(ポ
リイソプレン部分の分子量約550万、ポリスチレン含
量23.3重量%Xl8O,OOO倍)である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芳香族アルケニルと共役ジオレフィンとのブロック
    共重合体であつて、(a)粘度平均分子量100万〜3
    000万のアタクチック構造を有する芳香族アルケニル
    重合体部分と、(b)粘度平均分子量5万〜1000万
    の、シス−1,4構造15−30重量%、トランス−1
    ,4構造60−75重量%および側鎖二重結合構造10
    〜25重量%のミクロ構造を有する共役ジオレフィン重
    合体部分とから成リブロック共重合体中の芳香族アルケ
    ニル重合体部分の割合は10〜95重量%である、超高
    分子量ブロック共重合体。
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