JPS59133Y2 - ベッドの横柵 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、掛は布団のすり落ちを防ぐ等のためにベッ
ドの横枠に取り付けられる横機に関するものである。

この種の横機は不要時にはベッドの横枠上に折り畳める
ようになっているが、実際上、簡単な操作で起伏させる
ことができ、且つ起立した状態に強固に保持されるもの
であることが望ましい。

この考案は上記のような条件を充足する横機を提供しよ
うとするもので、その詳細を図示の実施例に基いて説明
すると、次の通りである。

第１図において、１はベッド本体の横枠、２は横枠１上
に固設されるレール、３は手摺りとなる上側のレールで
ある。

上下両レール２，３は、これらレール２，３の長手方向
に沿って起伏する数本（第１図では３本）の支杆４，４
・・・・・・を介し連結されて、両レール２，３と支杆
４，４・・・・・・とで平行リンクを構威し、固定のレ
ール２に対して手摺り側のレール３が平行に上下動する
ようになっている。

５，６はストッパーを兼ねる枢着ブラケットである。

７は伸縮ロッドで、支杆４の左から２本目相当位置で手
摺り側のレール３にブラケット５を介して枢着されてい
る。

この伸縮ロッド７は少なくとも伸縮可動側に筒体である
スライド筒８を有するもので、この例では外嵌側の受筒
９と内挿側とスライド筒８の２重筒構造になっている。

前記スライド筒８の先端には嵌合筒１０が一体に設けら
れている。

一方、固定側のレール２には、第３図及び第４図に示す
ように、前記伸縮ロッド７と対応する位置に被嵌受部１
１が突出状に固設されている。

この受部１１は基部が円柱形状で、これには前記嵌合筒
１０が直上方向から密に嵌合するようになっている。

１２は嵌合筒１０を被嵌受部１１へ案内するガイド片で
、被嵌受部１１の上部に枢着ピン１３により枢着されて
、その遊端部は嵌合筒１０及びスライド筒８の内部に挿
入されている。

このガイド片１２とスライド筒８とは引っ張りばね１４
で連結されており、この引っ張りばね１４によりスライ
ド筒８及び嵌合筒１０には被嵌受部１１へ嵌合する方向
に弾力が附勢されている。

１５及び１６はばね１４を掛止するためのピンである。

上記の構成において、令弟３図に示すように嵌合筒１０
が被嵌受部１１に嵌合していると、嵌合筒１０とスライ
ド筒８が被嵌受部１１に一定の向きに固定され、伸縮ロ
ッド７の全体が固定のレール２上で直立し、これによっ
て横機が起立状態に保たれる。

次に横機を折り畳む場合は、摘み１７を持って嵌合筒１
０を引き上げる。

これによって第４図に示すように嵌合筒１０と被嵌受部
１１との嵌合が外れるから、伸縮ロッド７は受部１１に
対して倒伏可能となる。

このように伸縮ロッド７が倒伏しうるようになると、他
の支杆４・・・・・・も倒伏しうるから、これら伸縮ロ
ッド７、支杆４・・・・・・が一斉に倒伏し、横機全体
が折り畳まれる。

尚、図示の例では伸縮ロッド７、被嵌受部１１等から戊
る起伏操作機構を両レール２，３の左右中間位置に設け
たが、両レール２，３の端部位置に設けてもよいし、ま
たこの起伏操作機構を上下逆向きに、即ち伸縮ロッドを
固定のレール２に枢着し、被嵌受部を手摺り側のレール
３に固着して設けてもよい。

更に嵌合筒１０と被嵌受部１１との嵌合を容易にするた
め、被嵌受部１１を先細テーパに形成するとともに、嵌
合筒１０の内周面を先広がりのテーパに形成してもよい
。

第２図に示すのは、起伏操作機構を２連とした例である
。

即ち、隣り合う位置に伸縮ロッド７の２本を設け、各ロ
ッド７の先端の嵌合筒１０，１０を連結杆１８で連結し
である。

伸縮ロッド７の内部構造、嵌合筒１０や被嵌受部１１の
構造は、第３図及び第４図に示すものと同じである。

以上述べた通り、この考案は一方のレールに枢着した伸
縮ロッド先端の嵌合筒を、他方のレールに固設した被嵌
受部に嵌脱自在に嵌合させるようにしたもので、嵌合筒
を被嵌受部から外すだけで折り畳みが可能となり、手摺
り側のレールを持ち上げると、嵌合筒が附勢弾力で被嵌
受部に嵌合して起立状態に保たれるようになり、起伏操
作が容易にできる。

また、操作すべき部分の外形が単純で、凹凸の少ない形
状であるから、布団やシーツ、衣類等が引っ掛からず、
支障なく使用できる。

更に、一方のレールに固着された被嵌受部に伸縮ロッド
先端の嵌合筒が嵌合して伸縮ロッド自体が直接被嵌受部
に固定されるから、倒伏方向の外力は被嵌受部の周りに
分散してかがることになり、ロックピンを用いたものの
ように一点に外力が集中することがなく、大きな外力に
耐えられ、強固に起立状態を保持しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案横機の正面図、第２図は他の実施例の
正面図、第３図及び第４図は要部の縦断面図で、第３図
は起立時の状態を、また第４図ば倒伏時の状態をそれぞ
れ示す。 １・・・・・・横枠、２・・・・・・固定側のレール、
３・・・・・・手摺り側のレール、４・・・・・・支杆
、７・・・・・・伸縮ロッド、８・・・・・・スライド
筒、１０・・・・・・嵌合筒、１１・・・・・・被嵌受
部、１２・・・・・・ガイド片、１４・・・・・・引っ
張りは゛ね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベットの横枠上に固定されるレールに、起伏自在の数本
   の支杆を介して手摺り側のレールを上下に平行移動しう
   るよう連結し、一方のレールにスライド筒を有する伸縮
   ロッドを枢着するとともに、他方のレールに被嵌受部を
   固設し、前記スライド筒の先端にレールと直交する方向
   から前記被嵌受部に嵌合する嵌合筒を設け、被嵌受部に
   、嵌合筒を案内するガイド片を枢着し、嵌合筒に被嵌受
   部と嵌合する方向への弾力を附勢したベットの横機。