JPS5913371Y2 - 等速ジヨイント - Google Patents
等速ジヨイントInfo
- Publication number
- JPS5913371Y2 JPS5913371Y2 JP1977148456U JP14845677U JPS5913371Y2 JP S5913371 Y2 JPS5913371 Y2 JP S5913371Y2 JP 1977148456 U JP1977148456 U JP 1977148456U JP 14845677 U JP14845677 U JP 14845677U JP S5913371 Y2 JPS5913371 Y2 JP S5913371Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- constant velocity
- dust boot
- velocity joint
- dust
- length
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Sealing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は自動車などにおける等速ジヨイントの改良に
関する。
関する。
自動車などの等速ジヨイント、特に、前輪駆靭車のフロ
ントドライブシャフトの等速ジヨイントなどには、ダス
トブーツが使用されグリース漏れおよび水、ダストなど
の浸入を防止しているが、このダストブーツの寿命は等
速ジヨイントの寿命を左右するためできるかぎり長寿命
にすること力望まれている。
ントドライブシャフトの等速ジヨイントなどには、ダス
トブーツが使用されグリース漏れおよび水、ダストなど
の浸入を防止しているが、このダストブーツの寿命は等
速ジヨイントの寿命を左右するためできるかぎり長寿命
にすること力望まれている。
このダストブーツは摩耗破壊、かみこみ破壊、屈曲疲労
破壊および異常変形破壊などによりその寿命が尽きる。
破壊および異常変形破壊などによりその寿命が尽きる。
特に、従来の等速ジヨイント等のダストブーツは、自由
長の状態において装着されているため、引張歪と圧縮歪
とが生じ、寿命が短かかった。
長の状態において装着されているため、引張歪と圧縮歪
とが生じ、寿命が短かかった。
すなわち、等速ジョイン1へのシャフトが傾斜すると、
ダストブーツのシャフトと結合部材とのなす角の内角側
は圧縮力を受けて圧縮歪を生じ、外角側は引張力を受け
て引張歪を生ずる。
ダストブーツのシャフトと結合部材とのなす角の内角側
は圧縮力を受けて圧縮歪を生じ、外角側は引張力を受け
て引張歪を生ずる。
そして、中立状態に戻ると、ダストブーツは作用してい
た引張力と圧縮力とが解除され、歪を生じない状態に戻
る。
た引張力と圧縮力とが解除され、歪を生じない状態に戻
る。
シャフトが前記とは逆に傾斜すると、前記した圧縮歪を
生じていた部分には引張歪が生じ、引張歪を生していた
部分には圧縮歪が生じる。
生じていた部分には引張歪が生じ、引張歪を生していた
部分には圧縮歪が生じる。
このようにゴムなどの弾性材料の引張歪と圧縮歪とを生
ずる範囲における変形、すなわち、歪が零になる状態を
含む変形は、弾性材料の耐久性を低下させることが一般
的に知られている(財団法人日本鉄道車両工業会発行、
現代工学社発売、「防振ゴム」昭和50年8月15日改
定版第33〜39頁)。
ずる範囲における変形、すなわち、歪が零になる状態を
含む変形は、弾性材料の耐久性を低下させることが一般
的に知られている(財団法人日本鉄道車両工業会発行、
現代工学社発売、「防振ゴム」昭和50年8月15日改
定版第33〜39頁)。
しかし、前記したように従来の等速ジヨイントなどに装
着したダストブーツは、自由長の状態において装着しで
あるため、歪が零となる状態を含んだ変形を受け、寿命
が短かかった。
着したダストブーツは、自由長の状態において装着しで
あるため、歪が零となる状態を含んだ変形を受け、寿命
が短かかった。
しかも、走行時における飛石がダストブーツに当り、ダ
ストブーツにバックリングが生じ、ダストブーツの寿命
を一層短かくする原因となっていた。
ストブーツにバックリングが生じ、ダストブーツの寿命
を一層短かくする原因となっていた。
本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであ
って、ダストブーツの蛇腹山部のバックリングを防止し
、破壊されにくいダストブーツを備えた等速ジヨイント
を提供することを目的とする。
って、ダストブーツの蛇腹山部のバックリングを防止し
、破壊されにくいダストブーツを備えた等速ジヨイント
を提供することを目的とする。
本考案に係る等速ジヨイントは、ダストブーツが軸方向
に圧縮され、等速ジヨイントの軸心に対して直径方向に
おいて少なくとも一部が相互に重なり合って装着され、
自由長が前記結合部材に対するシャフトの最大傾斜時に
おける前記ダストブーツの外角側の長さより長くし、飛
石によるバックリングが生じないようにし、耐久性を向
上できるように構成したものである。
に圧縮され、等速ジヨイントの軸心に対して直径方向に
おいて少なくとも一部が相互に重なり合って装着され、
自由長が前記結合部材に対するシャフトの最大傾斜時に
おける前記ダストブーツの外角側の長さより長くし、飛
石によるバックリングが生じないようにし、耐久性を向
上できるように構成したものである。
以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は等速ジョイン1〜の一部断面とした正面図、第
2図は等速ジヨイントの要部を示す断面図、第3図はダ
ストブーツの自由状態を示す断面図である。
2図は等速ジヨイントの要部を示す断面図、第3図はダ
ストブーツの自由状態を示す断面図である。
アクスルシャフト1とタイヤ2との間に介在される等速
ジヨイント3の駆動軸の一部であるチューリップシャフ
ト4と被駆動軸の結合部材である外方部材5の連結部分
はダストブーツ6によっておおわれている。
ジヨイント3の駆動軸の一部であるチューリップシャフ
ト4と被駆動軸の結合部材である外方部材5の連結部分
はダストブーツ6によっておおわれている。
このダストブーツ6は、第2図および゛第3図に示すよ
うに、詳細を後述する如くダストブーツ6の自由長さl
。
うに、詳細を後述する如くダストブーツ6の自由長さl
。
を装着長さlより大きくなるように形成すると、耐久性
が向上する。
が向上する。
またダストブーツ6は、図に示すように一端側から他端
側に径が漸次増大する蛇腹状に形成されている。
側に径が漸次増大する蛇腹状に形成されている。
前記自由長l。
は装着状態でのダストブーツ6が、等速ジヨイント3の
作動角内において最も伸びる状態の長さよりも大きくさ
れている。
作動角内において最も伸びる状態の長さよりも大きくさ
れている。
すなわち、ダストブーツ6の自由長1゜は、チューリッ
プシャフト4が傾いたときに、チューリップシャフト4
と外方部材5とがなす角の外角側のダストブーツ6の長
さより長くなっている。
プシャフト4が傾いたときに、チューリップシャフト4
と外方部材5とがなす角の外角側のダストブーツ6の長
さより長くなっている。
前記したように一般にゴムなどの弾性材料はその変形が
引張りから圧縮の範囲すなわち歪みが零になる状態を間
に含む場合には特に耐久性が低下することが知られてい
る。
引張りから圧縮の範囲すなわち歪みが零になる状態を間
に含む場合には特に耐久性が低下することが知られてい
る。
この実施例の等速ジヨイント3におけるダストブーツ6
は自由長が装着長さよりも大きくされているので、装着
状態におけるダストブーツ6が初期圧縮を与えられるこ
とになって等速ジヨイント3の作動角内では圧縮歪がな
くなる状態になることはない。
は自由長が装着長さよりも大きくされているので、装着
状態におけるダストブーツ6が初期圧縮を与えられるこ
とになって等速ジヨイント3の作動角内では圧縮歪がな
くなる状態になることはない。
従ってダストブーツ6の耐久性は飛躍的に向上し、これ
により等速ジヨイント自体の寿命も長くなることになる
。
により等速ジヨイント自体の寿命も長くなることになる
。
またダストブーツ6は圧縮して使用されているのでその
蛇腹山部分を外側に押し出す力が作用し、飛石などによ
る蛇腹山部のバックリングを防止できるという利点があ
る。
蛇腹山部分を外側に押し出す力が作用し、飛石などによ
る蛇腹山部のバックリングを防止できるという利点があ
る。
またダストブーツ6は変形できる範囲に余裕があるため
に等速ジヨイントの内側空間の内圧変化を十分に吸収で
きるという利点もある。
に等速ジヨイントの内側空間の内圧変化を十分に吸収で
きるという利点もある。
さらに、ダストブーツ6は、チューリップシャフト4側
から外方部材5側に向けて径が漸次増大しているため、
チューリップシャフト4が作動してもダストブーツ6の
一部に変形が集中することがなく、屈曲疲労破壊等の耐
久性を向上させる。
から外方部材5側に向けて径が漸次増大しているため、
チューリップシャフト4が作動してもダストブーツ6の
一部に変形が集中することがなく、屈曲疲労破壊等の耐
久性を向上させる。
なお上記の場合、ダストブーツの自由長が等速ジヨイン
トの最大作動角時の長さよりも大とされているが、使用
煩度の高い操返し上下荷重としての自動車技術全制定の
A4ケース時(例えば、乗用車の前輪足まわり部材に対
して作用する繰返し荷重は、649±519.2kgで
あって、このときの等速ジヨイントの作動角は、振れ角
において25度前後となる。
トの最大作動角時の長さよりも大とされているが、使用
煩度の高い操返し上下荷重としての自動車技術全制定の
A4ケース時(例えば、乗用車の前輪足まわり部材に対
して作用する繰返し荷重は、649±519.2kgで
あって、このときの等速ジヨイントの作動角は、振れ角
において25度前後となる。
)の等速ジヨイントの作動角の外角側におけるダストブ
ーツの長さよりも大きくする程度であっても満足できる
耐久性向上が得られる。
ーツの長さよりも大きくする程度であっても満足できる
耐久性向上が得られる。
第4図は本考案の実施例の要部を示す断面図、第5図は
同実施例におけるダストブーツ6の自由長状態を示す断
面図である。
同実施例におけるダストブーツ6の自由長状態を示す断
面図である。
第4図に示されるようにこの実施例におけるダストブー
ツ6はその一部が等速ジヨイント3の軸心に対して直径
方向に重なり合う部分が形成されるように装着されてい
る。
ツ6はその一部が等速ジヨイント3の軸心に対して直径
方向に重なり合う部分が形成されるように装着されてい
る。
このようなブーツ形状は従来技術では金型がアンダーカ
ットになるため製作ができなかったが自由長が装着長さ
よりも大きいダストブーツ6を使用することによって可
能となった。
ットになるため製作ができなかったが自由長が装着長さ
よりも大きいダストブーツ6を使用することによって可
能となった。
なお、第4図に示すダストブーツ6の形状は、第3図に
示す前記実施例のダストブーツ6を一層圧縮して装着す
ることによっても得ることができる。
示す前記実施例のダストブーツ6を一層圧縮して装着す
ることによっても得ることができる。
すなわち、単位面積当りの圧縮荷重は、ダストブーツの
中央側が大きくなるため、形成されたひだの谷部(中央
側)が山部に比し、第4図においてより太く下方に押し
下げられる。
中央側が大きくなるため、形成されたひだの谷部(中央
側)が山部に比し、第4図においてより太く下方に押し
下げられる。
従って、この実施例におけるダストブーツ6は前記第1
実施例の場合に比較して初期圧縮がさらに大きくなり耐
久性が向上されまた飛石などによる蛇腹山部のバックリ
ングの防止効果および内側空間の内圧変化に耐える力が
大きくされる。
実施例の場合に比較して初期圧縮がさらに大きくなり耐
久性が向上されまた飛石などによる蛇腹山部のバックリ
ングの防止効果および内側空間の内圧変化に耐える力が
大きくされる。
上記のようにこの考案は等速ジヨイントにおいて、ダス
トブーツは軸方向に圧縮され、等速ジヨイントの軸心に
対して直径方向において少なくとも一部が相互に重なり
合って装着され、自由長が前記結合部材に対するシャフ
トの最大傾斜時における前記ダストブーツの外角側の長
さより長くされているため、バックリングを防止でき、
従ってダストブーツの耐久性の向上ひいては等速ジヨイ
ントの寿命の長期化を図ることができるという優れた効
果を有する。
トブーツは軸方向に圧縮され、等速ジヨイントの軸心に
対して直径方向において少なくとも一部が相互に重なり
合って装着され、自由長が前記結合部材に対するシャフ
トの最大傾斜時における前記ダストブーツの外角側の長
さより長くされているため、バックリングを防止でき、
従ってダストブーツの耐久性の向上ひいては等速ジヨイ
ントの寿命の長期化を図ることができるという優れた効
果を有する。
第1図は等速ジヨイントの一部断面とした正面図、第2
図は等速ジヨイントの要部を示す断面図、第3図はダス
トブーツの自由状態の断面図、第4図は本考案に係る等
速ジヨイントの実施例を示す第2図と同様の断面図、第
5図は実施例のダストブーツを示す第3図と同様の断面
図である。 1・・・アクスルシャフト、2・・・タイヤ、3・・・
等速ジヨイント、4・・・チューリップシャフト、5・
・・外方部材、6・・・ダストブーツ、1,1□・・・
装着長さ、lo。 101・・・自由長。
図は等速ジヨイントの要部を示す断面図、第3図はダス
トブーツの自由状態の断面図、第4図は本考案に係る等
速ジヨイントの実施例を示す第2図と同様の断面図、第
5図は実施例のダストブーツを示す第3図と同様の断面
図である。 1・・・アクスルシャフト、2・・・タイヤ、3・・・
等速ジヨイント、4・・・チューリップシャフト、5・
・・外方部材、6・・・ダストブーツ、1,1□・・・
装着長さ、lo。 101・・・自由長。
Claims (1)
- 被駆動軸の結合部材に枢着した駆動軸と、こグ枢着部を
覆っているダストブーツとを有する等選ジヨイントにお
いて、前記ダストブーツは軸方節に圧縮され、等速ジヨ
イントの軸心に対して直召方向において少なくとも一部
が相互に重なり合てて装着され、自由長が前記結合部材
に対するシAフトの最大傾斜時における前記ダストブー
ツの用角側の長さより長いことを特徴とする等速ジヨイ
ント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977148456U JPS5913371Y2 (ja) | 1977-11-04 | 1977-11-04 | 等速ジヨイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977148456U JPS5913371Y2 (ja) | 1977-11-04 | 1977-11-04 | 等速ジヨイント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5473453U JPS5473453U (ja) | 1979-05-25 |
JPS5913371Y2 true JPS5913371Y2 (ja) | 1984-04-20 |
Family
ID=29130866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1977148456U Expired JPS5913371Y2 (ja) | 1977-11-04 | 1977-11-04 | 等速ジヨイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5913371Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5138136B2 (ja) * | 1971-09-17 | 1976-10-20 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5443226Y2 (ja) * | 1974-09-14 | 1979-12-14 | ||
JPS5435241Y2 (ja) * | 1976-01-20 | 1979-10-26 |
-
1977
- 1977-11-04 JP JP1977148456U patent/JPS5913371Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5138136B2 (ja) * | 1971-09-17 | 1976-10-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5473453U (ja) | 1979-05-25 |
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