JPS5912991A - 石炭液化油の貯蔵方法 - Google Patents

石炭液化油の貯蔵方法

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JPS5912991A
JPS5912991A JP12069282A JP12069282A JPS5912991A JP S5912991 A JPS5912991 A JP S5912991A JP 12069282 A JP12069282 A JP 12069282A JP 12069282 A JP12069282 A JP 12069282A JP S5912991 A JPS5912991 A JP S5912991A
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coal
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liquefied oil
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JP12069282A
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JPS6218596B2 (ja
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Koichi Mikami
公一 三上
Hidenobu Ito
伊藤 秀伸
Katsuhide Murata
勝英 村田
Mikio Ueda
幹夫 上田
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui Zosen KK
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui Zosen KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、石炭液化油の変質を防止することができる石
炭液化油の貯蔵方法に関する。
従来、石炭を直接液化する方法としては種々の方法が提
案されており、また、生成する液化油も重質油から軽質
油まで広範囲に分布し、その組成も多種多様である。そ
して、いずれの方法においても、液化反応は、石炭を構
成する炭化水素の熱分解反応と分解生成物の水素による
伺加安定化の反応とによるのである。この液化反応によ
って生成する石炭液化油中には、熱分解反応により生成
したフリーラジカルが多数残存していることが電子共鳴
スペクトルによるωl究等から明らかにされており、こ
の残存フリーラジカルは常温常圧下においてもラジカル
反応により重合するので、この重合によ・り石炭液化油
は貯蔵中において重質油化してゆくことになる。特に、
光と酸素(空気)の存在下ではこの重合による石炭液化
油の変質が顕著となる。しまたがって、工業的に石炭液
化油の利用を考える場合にこの変質が大きな問題点とな
るので、変質を防止して石炭液化油を貯蔵できる石炭液
化油の安定化法の確立が望まれている。
本発明は、上述した事情にかんがみて石炭液化油の変質
防止のために種々研究を行なった結果なされたもので、
石炭液化油の変質の原因が残存するフリーラジカルおよ
び空気中の酸素が光の存在下で石炭液化油中の炭化水素
と反応して生成するヒドロベルオキ7ドにあると考えて
、この石油液化油中のフリーラジカルを安定化させ、か
つ、ヒドロペルオキシドラジカルの生成を防止するため
に特定の添加剤を添加したところ、石炭液化油の貯蔵中
における変質が防止できたという知見にもとづいており
、変質を防止しながら石炭液化油を貯蔵できる方法を提
供することを目的としたものである。
このため、本発明の石炭液化油の貯蔵方法は、石炭液イ
1油に対し、ヒンダードフェノール、芳香族アミン、ジ
チオリン酸金属塩、およびN、N’−ジアルキルジチオ
カルバミン酸金属塩から選ばれた少なくとも一つの化合
物からなるラジカル安定剤を添加して貯蔵することを特
徴とする。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
本発明において用いるラジカル安定剤は下記(11〜(
4)からなる群から選ばれた少くとも一つの化合物であ
る。
(11ヒンダードフェノール。
ヒンダードフェノールとは、たとえば下記化合物などを
意味し、これらはいづれも容易に市販品を入手すること
ができる。
2.6−シーtert−ブチル−p−クレゾールH3 4,4′−メチレンどス(2,6−シーtert−ブチ
ルフェノール) 4.4′−メチレンビス(2,6−シーtert−ブチ
ルフェノール) なお、本発明においては、上記した化合物以外にも、゛
フェノール系の酸化防止剤をラジカル安定剤として用い
ることができる。
(2)  芳香族アミン。
これには、たとえばジフェニルアミン、フェニル−β−
ナフチルアミン、オクチルジフェニルアミン、ジフェニ
ルフェニレンジアミンナトの第2級または第3級アミン
が属する。
(3)  下記一般式(I)で示されるジテオリン酸金
属塩。
〔(RO)2PS2〕2M(■) ここでMはNi l Zn l MOI Pb l C
d l Sn l WおよびFeから選ばれた2価の金
属であり、好ましくは亜鉛である。
(4)下記一般式(II)で示されるN 、 N’−ジ
アルキルジチオカルバミン酸金属塩。
5 (TI)式中、Rは炭素数1〜15のアルキル基、Mは
Ni 、 Zn 、 MO、Pb + Cd + Sn
 + WまたはFeであり、(IfましくはZnである
本発明においては、かかる(1)〜(4)からなる群か
ら選ばれた少くとも1つの化合物をラジカル安定剤とし
て用いる。少くとも1つとは、たとえばヒンダードフェ
ノールの中から一つの化合物、または複数種類の化合物
を用いること、或はたとえばヒンダードフェノールとN
、N’−シアルキルンチオカルバミン酸金属塩とからな
る混合ラジカル安定剤を用いることを意味する。
上記のラジカル安定剤は、反応器から出だスラリーを降
圧した状態の石炭液化粗油に、粉末状又は液状で100
〜5000 ppm添加して攪拌すればよい。なお、そ
の添加量は100〜500 ppmであることが好まし
い。ラジカル安定剤の添加量が100 ppmに満たな
いと、効果が少なく、まだ5000 ppmを越えると
コスト的に問題が生じる。
また、添加温度は300°C以下であることが打首しい
次に、石炭液化油の安定化機構について述べる。
石炭液化油中には、フリーラジカルが多く残存していて
、これが次のような反応を起して重合してゆく。
R,・→R2・+R3(分解反応)   ・・・・・(
11R4H十R,・→R4・+R,H(水素の引抜)・
・・(2)R2・+R4・ →R2R4(重合反応) 
  ・・・・・・(3)ま声、石炭液化油中には不安定
なものが多く存在しており、これが光と酸素の存在下で
次のように反応し、スラッジを生成する。
光 RH十〇、、→R・+・OOH・・・・・・(4)R・
+02→ROO・        ・・・・・・(5)
ペルオキシラジカルによる連鎖反応  ・・・・・・(
6)R・十R・→RR(重合反応)     ・・・・
・・(7)2R00・→非ラジカル生成物     ・
・・・・・(8)石炭液化油にラジカル安定剤(AH)
を添加すると、とのAHがプロトン(・H)を放出し、
次の反応が生じる。
R1・+AH→R,H+A・      ・・・・・・
(9)ROO・+02→ROOH+ A・    ・・
・・・・00)ここでA・は、たとえばヒンダードフェ
ノールについていえば、立体障害により他の分子と反応
し難く、共鳴安定化したフリーラジカルであり、連鎖反
応を起さない。
このA・は下記式のように更にプロトンを放出して、フ
リーラジカルR・ を安定化して、自身を非ラジカルに
なることもできる。
A・+R・→A’+RH・・・・・・(11)したがっ
て、とのA・により上記(11および(4)。
(5)式の連鎖開始反応を抑制して、石炭液化油の重合
による変質を防止することができる。石炭液化油は一般
に光および酸素を遮断した状態でハンドリングされるこ
とが多いので、本発明においては主として上記(1)式
の残存フリーラジカルを安定化させる効果が大きい。
このように本発明によれば、石炭液化油を安定化させる
ので、変質を防止しつつ長期間に亘って石炭液化油を貯
蔵することが可能となる。
以下に実施例を例示する。
実施例1〜3 石炭液化油の変質防止効果を確認するために、石炭液化
粗油中に種々のラジカル安定剤を添加し、常温常圧で数
ケ月保存し、その稜、ソックスレー抽出結果により変質
の有無を調査した。
この結果を下記に示す。なお、使用した石炭液化粗油の
保存前のn−ヘキサン可溶分は83.7重量%である。
壕だ、A、B、Cは、それぞれ、ビスフェノール、オク
チルジフェニルアミン、ジアルキル−ジチオカルバミン
酸亜鉛を表わす。
実施例1: 保存場所      室内(明るい所)保存温度   
 20°C〜30°C 保存期間    133日 ラジカル安定剤添加量   5000 ppm実施例2
: 保存場所     室内(暗所) 保存温度    20°C〜30°C 保存期間    133日 ラジカル安定剤添加量   5000 ppm実施例3
: 保存場所     室内(明るい所) 保存温度    20’C〜30’C 保存期間    133日 ラジカル安定剤添加量   250 pp+n」二記の
実施例1〜3から、安定剤の添加によ・る石炭液化油の
変質防止効果は明らかである。
代理人 弁理士 小 川 信 − 弁理士 野 口 賢 照 弁理士 斎 下 和 彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 石炭液化油に対し7、ヒンダードフェノール、芳香族ア
    ミン、ジチオリン酸金属塩、およびN。 N′−ジアルキルジチオカルバミン酸金属塩から選ばれ
    た少なくとも一つの化合物からなるラジカル安定剤を添
    加して貯蔵することを特徴とする石炭液化油の貯蔵方法
JP12069282A 1982-07-13 1982-07-13 石炭液化油の貯蔵方法 Granted JPS5912991A (ja)

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JPS5912991A true JPS5912991A (ja) 1984-01-23
JPS6218596B2 JPS6218596B2 (ja) 1987-04-23

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ID=14792597

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