JPS5912972Y2 - フイルタ−取付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、Ｉ・ラクタにおける油圧無段変速装置に付随
するフィルターのように、ケースに内蔵の油圧作動装置
に対するフィルターを、前記ケースの」二壁板に形成し
た孔を通じて着脱自在に構成しであるフィルター取付は
構造の改良に関する。

かかるフィルター取付は構造においては、フィルターが
孔を通して上向きに突出位置しているので、定期的或い
は不定期的なフィルター交換やフィルターの掃除等に際
して、このフィルターをケーシングごと容易に着脱でき
るようになっているが、フィルターの吸入口および吐出
口が下向き開口状態にあるから、フィルター取外し時、
このフィルター内の残留油が前記の吸入口および吐出口
から漏れ出して、周囲の機器類や作業者を汚染し易い欠
点がある。

本考案を解決しようとする技術的課題は、フィルターを
ケーシングごと取外しても、フィルター取付は部に隣接
する装置および構造の外部に油漏れのしないものにする
点にある。

上記技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、
ケースに内蔵の油圧作動装置に対するフィルターを、前
記ケースの土壁板に形成した孔を通じて着脱自在に構威
しであるフィルター取付は構造において、弾性ゴム製の
流出油受止め回収部材を取付は部と油溜め部とを一体に
形成し、前記油受止め回収部材の取付は部を前記油圧作
動装置に装着すると共に、前記油受止め回収部材の油溜
め部の上端周縁部を前記フィルターの外周面に弾接させ
るものである。

上記技術的手段は次のように作用する。

取付は部と油溜め部とを一体に形成した流出油受止め回
収部材を設けであるので、フィルターをケーシングごと
取外した時に、その下向き開口から漏れ出すフィルター
内残留油は前記回収部材の油溜め部内に受止められ回収
される。

本考案は、上記の作用の結果、次の効果を奏する。

フィルター取外し時にその中の残留油は前記回収部材内
に回収されるから、この残留油がフィルター取付は部に
隣接する装置および構造の外部に飛散して機器や作業者
を汚染することがなく、従ってフィルターの整備を簡単
、容易に、かつ、衛生的に行なうことができるに至った
。

特に、前記回収部材を弾性ゴムから構成しその上端縁部
をフィルターの外周面に弾接しであるから、フィルター
の着脱は前記上端縁部の弱い弾性に抗して容易な作業と
なり、しかも、フィルター取付後のシール性が高められ
前記回収部材内部へ塵埃等が侵入するのを防止できると
いう特別な効果を奏するに至った。

次に、本考案の実施例を、図面に基いて説明する。

ｌ・ラフターの油圧無段変速装置２ 〔油圧作動装置の
一例〕は、前部クラッチハウジング６と後部ギヤケース
５とを水平姿勢で繋ぐ角筒状のケース１に内蔵してあり
、かつ、前記後部ギヤケース５内の潤滑油をその作動油
とするとともに、後部ギヤケース５を作動油収容部とす
る状態で作動するものである。

又、油圧無段変速装置２からフィルター３への油流出路
２ａは、上方突出状態で連設させた内外二重筒２Ａ、２
Ｂ間の環状空間をもって構成してあり、フィルターエレ
メント３Ｃで濾過された油のフィルター３から油圧無段
変速装置２への帰還油流入路２ｂは、内側の筒２Ａの内
部空間をもって構成しである。

フィルター３は、前記ケース１における上壁板１Ａの内
外二重筒２Ａ、２Ｂに対応する部分に形成した孔１Ｂを
通して油圧無段変速装置２に対して着脱自在に構成して
あって、その内部にはフィルターエレメント３Ｃを内蔵
しその底部には装着状態において前記油流出路２ａに連
通接続する吸込口３ａと油流入路２ｂに連通接続する吐
出口３ｂとを有する。

而して、前記油圧無段変速装置２の外側筒２Ｂに、フィ
ルター３取外し時にこのフィルター３の吸込口３ａおよ
び吐出口３ｂから流出するフィルター内残留油を受止め
回収する部材４を、バンド７を介して取付けである。

受止め回収部材４は、弾性ゴム製であって、取付は部４
Ｃと油溜め部４Ｄとが一体形成してあり、油溜め部４Ｄ
には、回収油を前記の後部ギヤボックス５へ還元するた
めのパイプ状油吐出口４Ａを設け、かつ、装着させたフ
ィルター３の外周面に弾接する上端周縁部４Ｂを設けで
ある。

尚、前記油吐出口４Ａと後部ギヤボックス５とは、ホー
ス８で連通接続させである。

この実施例では、回収油を後部ギヤボックスの油収容部
５へ還元するための油吐出口４Ａおよびホース８を設け
であるので、流出油受止め回収部材の油溜め部４Ｄ内に
回収された油をミッションケースなど所定の油タンク内
に自動的に還元させて、人為的な還元作業を要すること
なしにこれを再使用できる有利性をもつ特有の効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るフィルター取付は構造の実施例を示
し、第１図はトラクタの油圧無段変速装置への適用状態
を示す要部の一部切欠き側面図、第２図は要部の拡大縦
断側面図である。 １・・・・・・ケース、２・・・・・・油圧作動装置、
１Ａ・・・・・・上壁板、１Ｂ・・・・・・孔、３・・
・・・・フィルター、４・・・・・・流出油受止め回収
部材、５・・・・・・油収容部、４Ａ・・・・・・油吐
出口、４Ｂ・・・・・・上端周縁部、４Ｃ・・・・・・
取付は部、４Ｄ・・・・・・油溜め部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ ケース１に内蔵の油圧作動装置２に対するフィルタ
   ー３を、前記ケース１の上壁板１Ａに形成した孔１Ｂを
   通じて着脱自在に構成しであるフィルター取付は構造に
   おいて、弾性ゴム製の流出油受止め回収部材４を取付は
   部４Ｃと油溜め部４Ｄとを一体に形成し、前記油受止め
   回収部材４の取付は部４Ｃを前記油圧作動装置２の装着
   すると共に、前記油受止め回収部材４の油溜め部４Ｄの
   上端周縁部４Ｂを前記フィルター３の外周面に弾接させ
   であることを特徴とするフィルター取付は構造。 ■ 前記流出油受止め回収部材４の油溜め部４Ｄには、
   回収油を油収容部５へ還元するための油吐出口４Ａが設
   けられている実用新案登録請求の範囲第■項記載のフィ
   ルター取付は構造。