JPS5912389Y2 - シヤツタの施錠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、シャツタの施錠装置に関するものである。

従来シャツタに多用されている施錠装置の構威では、シ
ャツタが閉或された状態において、長手の係合部材の外
端をカーテンの側方に張出させ、該部材を不動部に係着
させることによりカーテンをロックさせるようにしてい
たが、このような従来の構造によると下記のような種々
の欠点が生じていた。

（ａ）装置のレイアウトに融通性が乏しい。

（ｂ）操作のために無理な姿勢が必要であったり、力が
必要であったりするので、施錠、解錠がおっくうがられ
る。

（Ｃ）保安性を高めるためには、ばね等の付勢による自
動ロックが好ましいが、自動ロックの設計が実用性の面
で困難である。

（ｄ）外部からの解錠が比較的容易で安全性の点でも完
全とは言えない。

また従来、電磁ソレノイドを利用したシャツタ用施錠装
置についても提案されているが、構造及び作動が複雑で
故障が多く既設のシャツタには適用出来ないという難点
があり実用化されていない。

本考案は、以上のような点に鑑みてなされたもので、構
造及び作動が簡単で故障が少なく、既設のシャツタにも
容易に適用し得る電磁ソレノイド式のシャツタ用施錠装
置を提供することを目的とするものである。

以下、図示の一実施例に基づいて本考案を説明する。

実施例の施錠装置では、第１図および第２図に示すよう
に、カーテン１が下ろされた状態において、巻取ドラム
２のケース３の下部に対接するスラット４には、その側
端部に、方形切欠きによる欠部４ａが穿開されている。

しかして、欠部４ａに対接する個所のケース３内の床面
には、摺動体としてのピン５を挿通、保持するリテーナ
６か゛固設されていて、同ピン５は、その細径軸５ａを
囲繞する圧縮ばね７の付勢により、欠部４ａに侵入する
摺動習性が付与されている。

更に、リテーナ６の奥側には、電磁ソレノイド８が取付
けられていて、その作動腕８ａの先端は、ピン軸５ａの
端部に結合されている。

なお、このソレノイド８は、通電時にはピン５を引き入
れる方向に作用し、更に、その通電操作は、建物の適所
に配設された解錠用の押ボタン（第３図、符号１０）に
よって行われる。

そのほか、欠部４ａは、ガイドレール９内にあって、外
部からは見えない。

次に、押ボタン１０の配線回路につき、第３図によって
説明する。

押ボタン１０は、シャツタ開閉駆動用のモータ１１の電
源側に介設されており、従って、押ボタン１０を解錠側
に入れない限り、たとえモータ操作スイッチ１２を入れ
たとしても、モータ１１は始動せず、これにより、各部
の危険が防止されている。

なお、モータ１１の回路には、従来の電動式シャツタの
回路と同様に、中間停止スイッチ１３と開或時および閉
或時の自動停止スイッチ１４．１５が付設されている。

そのほか、図示しないが、ソレノイド作動腕８ａには、
引き紐の上端が係着されていて、停止時には、引き紐を
操作して解錠することが可能である。

このように構或されたシャツタの施錠装置では、カーテ
ン１が巻出されてシャツタが全閉されると、ピン５が欠
部４ａに対接して習性的に欠部４ａに侵入し、これによ
り、自動的にシャツタが施錠されるので、特に操作を必
要としない。

しかして、シャツタを開く際には、押ボタン１０を解錠
側に入れるだけの簡単な操作で良く、毎回の施錠、解錠
が苦にならない。

以上のように、本考案に係るシャツタの施錠装置によれ
ば、該装置を構或する電磁ソレノイドとその作動腕に直
結される摺動体は、既設のシャツ夕ケースの内底部に設
置させるものであり、また前記摺動体が係合されるシャ
ツタカーテンの欠部は、該カーテン面の適所に穿開され
るものであるから、既設のシャツタにも容易に取り付け
施工して用いることが出来るという実用上優れた効果が
ある。

また上記本考案によれば、電磁ソレノイドと摺動体は建
造物出入口上部のシャツタケースの内部に収納され、ま
たこれが係合する矢部も、閉鎖下降位置において上記摺
動体と対向するシャツタカーテンの部分、すなわちシャ
ツタカーテンにおける常にシャツタケース内に位置する
部分に穿開されており、施錠装置を構戒する各部が全て
且つ常に出入口上部のシャツタケース内に収納保護され
ているので、ゴミ、いたずら等による汚染あるいは解錠
もほとんどないという効果がある。

さらに本考案によれば、上述したように、施錠装置の一
方を構或する摺動体は電磁ソレノイドの作動腕に直結さ
れてなり、同装置の他方を構或する欠部はシャツタカー
テンの一部に孔を明けて形或させるものであるから、そ
の構戒が極めて簡単で保守管理も容易であり故障も少な
く安価に提供させることが出来るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示すシャツタの施錠装置
の側概要図、第２図は、第１図の部分正面図であって、
ケースを取除いた状態の図、第３図は、実施例における
電気回路図である。 １・・・・・・カーテン、３・・・・・・不動部として
のケース、４・・・・・・スラット、４ａ・・・・・・
欠部、５・・・・・・摺動体としてのピン、７・・・・
・・習性を付与する圧縮ばね、８・・・・・・ソレノイ
ド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シャツタカーテンが巻取収納されるシャツタケースの内
   底部に、シャツタカーテン開閉駆動用モータの電源側回
   路に介設される電磁ソレノイド、及び該電磁ソレノイド
   の作動腕と直結され該電磁ソレノイドへの操作通電及び
   通電解除によりシャツタカーテンの面と直交する方向に
   退出及び進行される摺動体が配設され、シャツタカーテ
   ンの閉鎖位置における前記摺動体と対向するカーテン面
   には、進行位置にある前記摺動体の先端が挿入される矢
   部が穿開されていることを特徴とするシャツタの施錠装
   置。