JPS5912266B2 - 小箱入り豆腐の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は小箱入豆腐を製造することに関するもので、
詳しくは小箱の内において豆乳を凝固せしめると共にそ
の凝固する過程又は凝固した豆腐塊を砕砂し、更に豆乳
を加えることによって木綿豆腐状の豆腐を製造すること
に関するものであり、量産性高（製造し得るようにした
小箱入豆腐の製法を提供しようとするものである。

以下本願の実施例を示す図面について説明する。

この豆腐の製造装置は、小箱１を移送するようにした移
送装置Ａと小箱１内に凝固剤を投入するようにした凝固
剤投入装置Ｂと、小箱１内に豆乳を充填するようにした
豆腐充填装置Ｃと、小箱１内において凝固しかけた豆乳
を攪拌しこれを破（ようにした攪拌装置りと、小箱１内
に豆乳を補充するようにした豆乳充填装置Ｅと、小箱１
内に冷たい豆乳を充填させるようにした冷豆乳充填装置
Ｆと、更に冷たい豆乳を補充するようにした冷豆乳補充
装置Ｇと、これらの装置を関連させて作動させるように
した連繋作動機構Ｈとからなる。

以下夫々の装置について詳しく説明する。

まず移送装置Ａにおいて、３は周知のチェーンコンベア
で、図示外の回動装置により第１図において順次左方向
（矢印７方向）へ回動するようにされている。

４はチェーンコンベア３に夫々適当な間隔をおいて装着
された保持枠で、前記小箱１を保持するのに適した大き
さ及び形状に形成されている。

５は保持枠４から側方に突出させた連結片で、その先端
は周知の止着具６ （ボルトとナツト）を用いてチェー
ンコンベヤ３に連結しである。

同この移送装置Ａとしてはチェーンコンベヤ３によるも
のを用いたがこれは他の任意の機構のものを用いてもよ
い。

次に凝固剤投入装置Ｂについて説明する。

９は凝固剤タンクで、その内部には水に凝固剤を混ぜた
懸濁液１０が貯えられている。

１１は攪拌プロペラを示し、モータ１２により常時回転
させて凝固剤タンク９内の懸濁液１０中の凝固剤がタン
ク９の底部に沈澱するのを防止するようにしである。

１３は補助タンク、１４は凝固剤タンク９と補助タンク
１３とを連通させた連通管、１５は連通管１４に介設し
た電磁弁、１６は補助タンク１３に装着したレベルスイ
ッチで、これらは補助タンク１３内の懸濁液が少な（な
るとそれをレベルスイッチ１６で検出し、レベルスイッ
チ１６に連繋させる電磁弁１５を開き、凝固剤タンク９
内の懸濁液１０を連通管１４を介して補助タンク内に流
入させて、補助タンク１３内には常時一定量の懸濁液が
貯えられるようにしている。

同上記レベルスイッチとしては補助タンク１３内の液の
液面に浮かせたフロートの浮沈によりスイッチを開閉さ
せるようにしたものや、或は電子的な機構により補助タ
ンク１３内の液の量を検出するようにしだものなと任意
のものを用いることができる。

１Ｔは攪拌用のプロペラを示し、モータ１８により常時
回動されて補助タンク１３内の液をかき混ぜ凝固剤が補
助タンク１３内の底部に沈澱するのを防止するようにし
ている。

１９は補助タンク１３の底部に設けられたバルブ、２０
はシリンダーで、その進退杆２０ａは前記バルブ１９に
連結して、進退杆２０ａの伸長によりバルブ１９が開（
ようにしである。

次に豆乳充填装置Ｃについて説明する。

２３は豆乳タンクを示し、この内部には高温の豆乳が貯
えられている。

２４は供給管を示し、豆乳タンク２３内の高温の豆乳な
人達の定量ポンプ２５に供給するようにしたものである
。

定量ポンプ２５において、２６は周知のシリンダー、２
７はシリンダー２６内において進退動（第１図において
上下動）シ得るようにしたピストン、２８はシリンダー
２６の上壁２６ａに固定した作動用シリンダー、２９は
作動用シリンダー２８のピストンロッドでその先端は前
記ピストン２７に連結されている。

又このピストンロッド２９の後端にはねじ溝２９ａが螺
設されそこには２つのナラ３０ａ。

３０ｂが螺合させである。

これらのナラ）３０ａ。３０ｂはピストンロッド２９の
進退範囲なｆｌｔｌｌＪ％するためのストッパーであり
、ダブルナツトの構造でピストンロッド２９に対してそ
の軸線方向の任意の位置に固定できるようにしである。

又このピストンロッド２９の進退範囲は、ピストン２７
をシリンダー２６内で進退させることによるこの定量の
ポンプの排出量が、後述のように小箱１に対１して適切
な量となるように調節される。

３１はシリンダー２６に連設させた吸入弁を示し、この
弁において３２は吸入口で、供給管２４に連通している
。

３３は吸入口３２とシリンダー２６内に形成されるポン
プ室２６ｂとに連通する弁室、３４、は弁室３３に設げ
られた弁体、３５は弁体を第１図におい七右方に附勢す
るようにしたばねで、これらは図から明らかな如く流体
を吸入口３２から。

ポンプ室２６ｂに向けてのみ即ら矢印３６方向にのみ流
入させ得るようにしている。

次に３１は吐。量弁を示し、これにおいて３８は吐出口
、３９は弁室、４０は弁体、４１はばねであり、これら
は前記吸入弁３１とポンプ室２６ｂに対する流体の流通
方向が逆になるのみで同様の構成であるからその重複す
る説明は省略する。

次に攪拌装置りについて説明する。

４４はシリンダー、４５はシリンダー４４のピストンロ
ッド、４６はピストンロッド４５に連結した攪拌具で、
その詳細は第２図に示されている。

即ち第２図において、４７はピストンロッド４５に連結
する昇降棒、４８は昇降棒４７の下端に取り付けた連結
板、４９は連結板に櫛状に取り付けた撹拌棒で、小箱１
内の豆乳を後述のように攪拌し得るようにしである。

なおこの撹拌棒は目的とする豆乳（凝固しかけた豆乳）
の攪拌状態（（すす程酌に応じて任意の形状のものを用
いればよい。

次に豆乳充填装置Ｅについて説明する。

この装置は前記豆乳充填装置Ｃと同様の構成であるため
、前記豆乳充填装置Ｃにおいて用いたと同一の符号にア
ルファベットのｅを符して重複する説明を省略する。

尚この装置において、５１は豆乳の供給を受けるように
した供給管で、これはその一端を前記豆乳充填装置Ｃに
おける豆乳タンク２３に連通させて、このタンク２３を
共用し得るようにしである。

次に冷豆乳充填装置Ｆについて説明する。

５４は豆乳タンクで、内部には凝固剤入りの冷たい豆乳
が貯えられている。

５５は豆乳タンク５４に連通させた供給管で、タンク５
４内の豆乳を導入し得るようにしたものである。

閘この装置においても定量ポンプに係わる部分は、前記
豆乳充填装置にＣにおけるものと同様の構成であるから
豆乳充填装置Ｃにおいて用いたと同一の符合にアルファ
ベットのｆを符して重複する説明を省略する。

次に冷豆乳補充装置Ｇについて説明する。

５６は前記豆乳タンク５４に連通させた供給管、５７は
供給管５６の先端に連結させた調整バルブで５３はその
調整用のバンドルを示す。

又５９は豆乳の流出口を示す。

次に連繋作動機構Ｈについて説明する。

６１はリミットスイッチ、６２は該スイッチの検出部で
、スイッチの本体に対し揺動自在に枢着されており、ま
た周知の構成により矢印６３方向に附勢されている。

又このリミットスイッチ６１は移送装置Ａに沿わせて設
けて、保持枠４の矢印７方向への移動により検出腕６２
が保持枠４の端部に触れるとこれが矢印６３とは反対方
向に傾動してリミットスイッチが作動（例えば大作動）
シ、１つの保持枠４がこのリミットスイッチロ１の設け
られた部分を通過してしまうことにより、検出腕６２が
保持枠４の端部から離れると検出腕６２が矢印６３方向
に復帰してリミットスイッチが作動（例えば切作動）す
るようにしである。

伺これらの装置において凝固剤投入装置Ｂ１豆乳充填装
置Ｃ１攪拌装置りその他の装置は、相互の間隔を移送装
置Ａにおける保持枠４のピッチの整数倍になるように配
設して、１つのリミットスイッチ６１によってこれら全
ての連繋作動が計れるようにしである。

又、これらの装置は図示は省略したが周知のフレームに
装着されているものである。

上記構成のものについてその動作を説明する。

まず移送装置Ａにより多数の小箱１，１．・・・が夫夫
保持枠４に載せられた状態で矢印７方向に移送される。

この状態において連繋作動機構Ｈにおけるリミットスイ
ッチ６１の検出腕６２が保持枠４により矢印６３とは反
対方向に傾動されて小箱１の到来を検出すると、上記リ
ミットスイッチ６１からの信号により凝固剤投入装置Ｂ
におけるシリンダー２０の進退杆２０ａが沖長しバルブ
１９が一定時間開（すると補助タンク１３内の懸濁液は
バルブ１９を介して小箱１内に投入される。

尚その投入量は、バルブ１９の開く時間を加減すること
により後に充填される豆乳の量に対し最適の比率になる
ようにされる。

またこの開き時間を加減する方法としては周知のタイマ
ー機構を用いることができる。

次にこの凝固刺入の懸濁液が投入された小箱１が豆乳充
填装置Ｃの部分に来ると、再びリミットスイッチ６１か
らの信号により定量ポンプ２５が作動して豆乳が小箱１
内に充填される。

この充填動作を次に詳しく説明する。

ピストン２７は、予め作動シリンダー２８の作動により
シリンダー２６内を上方に移動している。

この状態においてリミットスイッチ６１からの信号が作
動シリンダー２８に入来すると、この作動シリンダーの
ピストンロッド２９は第１図において下方に急速に移動
しピストン２７も同方向に急速に移動する。

この移動によりポンプ室２６ｂ内は圧力のかかった状態
となる為、その内部の豆乳は吐出弁３７を介して吐出口
３８から勢よく小箱１内に投入される。

この為小箱１内においては前記の行程において投入され
た凝固剤とこの行程において投入される豆乳とがよ（混
り合う。

その後作動シリンダー２８は、リミットスイッチ６１の
検出＠６２が矢印６３方向に復帰することによるリミッ
トスイッチ６１からの信号或は他の周知の連繋機構から
の信号を受けて、ピストンロッド２９を第１図において
上方へ移動させるように作動する。

これによりピストン２７も同様に上方へ移動する。

するとポンプ室２６ｂ内は負圧状態となるため、投入弁
３１における弁体３４が開いて豆乳タンク２３から供給
管２４ 吸入口３２を介してポンプ室２６ｂ内に次回に
充填するための豆乳が流れ込む。

尚前記定量ポンプ２５により小箱１内に充填する豆乳の
量の調節はピストン２７の往復距離即ちピストンロッド
２９の往復距離を調整することによってなされ、一般に
は小箱１内に約半分の量まで豆乳が満たされるようにさ
れるが、この量はその目的によって種々に変更されるも
のである。

父上記ピストンロッド２９の往復距離を変更するために
は前述のようにストッパーとしてのナツト３０ａ、３０
ｂが調節される。

次に豆乳を充填された小箱１は移送装置Ａの作動により
矢印７方向に継続して移動され、やがて攪拌装置りの部
分に至る。

伺この充填装置Ｃから攪拌装置りへ至るまでの時間は小
箱１内において凝固剤と混ぜ合わされた豆乳が凝固しか
げるまであるいは適度に凝固が進むまでの時間となるよ
うにされる。

この為には移送装置Ａにおける小箱１の移送速度を調節
したり、或いは充填装置Ｃと攪拌装置り間の距離を適切
に選ぶことが行なわれる。

この攪拌装置りにおいては、リミットスイッチ６１の検
出腕６２が矢印６３とは反対方向に傾動することにより
リミットスイッチ６１から発せられる信号を受けてシリ
ンダー４４の進退杆４５が沖長し、先端に取り付けられ
た攪拌具４６の撹拌棒４９が、小箱１内において凝固し
かげた豆乳内に小箱１の先行側の側壁に沿って矢印５０
ａ方向に差し込まれる。

この状態において小箱１は移送装置Ａにより矢印７方向
に移動されている為、撹拌棒４９は小箱１に対して相対
的に矢印５０ｂ方向に移動することになり、小箱１内に
おいて凝固しかげた豆乳はこの撹拌棒４９によって崩さ
れる。

このようにしてやがて撹拌棒が小箱１における移送方向
後行側の側壁に近づ（と、シリンダー４４における進退
杆４５は収縮されて撹拌棒４９は矢印５０ｃ方向に上昇
する。

尚この撹拌棒４９の矢印５０ｃ方向への上昇はリミット
スイッチ６１の検出腕６２と移送装置Ａの保持枠４との
位置関係を適切に選ぶことによってもできるほか、他の
リミットスイッチを用いたり或は任意のタイマーを用い
たりして行なうこともできる。

このようにして崩された豆乳小塊の入っている小箱１は
次の豆乳充填装置Ｅの位置へ移送されるにの装置におい
ては前述の豆乳充填装置Ｃと同様豆乳が勢よく小箱１内
に投入される。

この為小箱１内においては前記の崩された豆乳小塊とこ
の時点において投入された豆乳とが混ざり合う。

尚この豆乳充填装置Ｅによる豆乳の投入量は小箱１内に
おいて崩されてできた豆乳小塊がほぼ浸る程度にされる
。

淘ここで投入する豆乳は前記の崩す過程において小箱１
内の豆乳小塊より出たあ（水と混合させるためのもので
ある。

次に小箱１°は移送装置Ａにより更に矢印７方向に移送
されて冷豆乳充填装置Ｆの位置まで至る。

この装置においては豆乳タンク５４内に貯えられた凝固
刺入の低温豆乳が前記充填装置Ｃ或はＥにおけると同様
に勢よ（小箱１内に投入される。

この為小箱１内においては充分な撹拌効果が得られる。

又この充填装置Ｆにおいて充填される量は小箱１内の全
量が小箱１の全容積９０〜９５％程度になるようにされ
る。

次にこの小箱１は更に矢印７方向に移送されて冷豆乳補
充装置Ｇの位置まで至る。

この補充装置Ｇにおいては冷豆乳が満杯になるまで緩や
かに注ぎ込まれる。

この為以前の行程において豆腐の屑が小箱１の鍔部１ａ
に付着していてもこれをきれいに洗い落とす。

次にこの小箱１は次行程即ちシール行程へと送られ、周
知の如（熱シール或はその他の方法によって小箱１の開
口部１ｂに任意のシール材が覆着される。

更にその後においてはこれを周知のボイル装置内に投入
し小箱１内の豆腐の全体をボイルし又同時に殺菌が行な
われる。

伺以上の様な動作は、図から明らかなように、次々と移
送されて来る小箱１に対し各所において平行的に行なわ
れるものである。

又、以上の説明においては移送装置Ａによる小箱１の移
送は連続的に行なわれることとして説明したがこれは任
意周知の方法により間歇的に移送するようにしてもよい
。

更に連繋作動機構Ｈにおけるリミットスイッチ６１は、
第１図に示す位置に限ることなく保持枠４との連繋関係
のとれる任意の場所に配設することができる。

更に各装置の作動は本実施例においては全て連繋作動機
構Ｈにおけるリミットスイッチ６１の作動をもって関連
させるようにしているが、これは夫々の装置に各々リミ
ットスイッチを設けて個々に制御するようにしてもよい
し、或は又、種々の自動制御装置において仰られている
ようにカム或は磁気テープ等によるプログラム制御装置
によって全ての装置を関連づけて作動させるようにして
もよい。

以上のようにこの発明にあっては、小箱内に豆乳を入れ
てそれを凝固させ、その凝固の途中乃至は凝固した状態
の豆乳塊をその小箱内で砕いて豆乳小塊にし、更にその
中に豆乳を補充した後上記の小箱容器に蓋をし加熱して
小箱人豆腐を作るものであるから、でき上った小箱人豆
腐は殺菌されており、従来の木綿豆腐と異なって２次汚
染がな（、長い日時にわたり品質を維持することのでき
る特長がある。

しかもこれらの製法は前述の如（小箱内において順次形
成されてい（ものであるから、例えば小箱を移送装置の
上に載せて移動させる過程において作ることができ、流
れ作業によって高能率に生産することのできる大きな特
長もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は豆腐の製造
装置とその製造過程を示す一部破断図、第２図は攪拌具
と小箱との関係を示す斜視図。 １・・・・・・小箱、Ａ・・・・・・移送装置、Ｂ・・
・・・・凝固剤投入装置、Ｃ・・・・・・豆乳充填装置
、Ｄ・・・・・・攪拌装置、Ｅ・・・・・・豆乳充填装
置、Ｆ・・・・・・冷豆乳充填装置、Ｇ・・・・・・冷
豆乳補充装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 小箱の中に豆乳を入れて箱内において凝固せしめ、
   その凝固の途中乃至は凝固完了の状態において上記小箱
   内の豆乳塊を破砕し、更に上記小箱内に豆入を入れた後
   、蓋を閉じて加熱することによって小箱入豆腐を製造す
   ることを特徴とする小箱入り豆腐の製造方法。