JPS5912151Y2 - 型鋼反転装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は接触作業等に用いる型鋼反転装置に関するもの
である。

従来大型のＨ型鋼、Ｌ型鋼等を溶接する場合には次のよ
うな反転手段を用いていた。

即ち作業場において屋根付近の梁にチェーン等を吊り下
げ、該チェーンにＨ型鋼等を架け渡した後、該チェーン
を回動せしめて、Ｈ型鋼を溶接しやすいように適当角度
に位置せしめるものである。

又はクレーン吊りによって適当角度に位置せしめるもの
である。

このような型鋼反転方法は第一？チェーン又はクレーン
によって吊り下げるものであるから危険であるし、第二
チェーンを回動させたり、クレーン操作を行うものであ
るから反転作業が煩雑であり、作業効率の悪いものであ
った。

本考案は上記欠点を一掃し得る型鋼反転装置を提供する
ことを目的とするものであり、架台に正逆転用モータと
連結した減速機を設け、この減速機の駆動軸にユニバー
サルジョイントを介して型鋼取付盤を設け、この取付盤
を支持アームの先端の転子により支持してなる駆動側反
転機と、チェーン又はワイヤー等の懸架索を有する従動
側反転機を備え、型鋼の一端を前記取付盤に止着すると
ともに他側を懸架索に載架せしめて毛一夕駆動により型
鋼を正転又は逆転に所望角度反転するようになしたこと
を特徴とするものである。

次に本考案の構戊および作用を図面の実施例により説明
する。

先ず駆動側反転機ａを第１図第４図第５図により説明す
る。

１はＨ形鋼２にＨ形に接着したベースであり、両側にＨ
形鋼２が立設し取付部３を介して螺着４している。

この左右Ｈ形鋼２にはＨ形鋼２が横架してあり、その両
端が取付部３を介して螺着４されて架台５を形威してい
る。

この横架したＨ形鋼２はその取付高さが自由に調節して
螺着できるように形或されている。

６は架台５に止着されたモータであり、減速機７が連結
されている。

８は減速機７の駆動軸７ａに設けられたユニバーサルジ
ョイントであり、その先端部に型鋼取付盤９の中央部が
連結されている。

１０は型鋼取付盤９に螺着自在に設けられた型鋼取付治
具である。

１１は架台５に突設したガイド溝１２を有する支持アー
ム筒であり、弾機１３を介して補助アーム１４の基部が
進退自在に嵌大している。

この補助アーム１４の先端にローラのような転子１５が
設けられている。

補助アーム１４の基部にはストッパー杆１６が挿通して
ガイド溝１２内が摺動し、かつ、抑止するようになって
いる。

その転子１５が型鋼取付盤９の裏面周縁の下方部に当接
支持している。

次に従動側反転機５について説明する １７は機枠であり、Ｈ形ベース１の左右にＨ形鋼２を立
設し取付部３を介して螺着４するとともに下方位置にＨ
形鋼２を横架してその両端を取付部３を介して螺着４し
て形或されている。

この横架したＨ形鋼２はその取付高さが自由に調節して
螺着できるように形或されているし、Ｈ形ベース１の中
央部に連結部１８を設けてこの連結部１８に適宜長さの
型鋼（図示せず）を増設するとともに横架されたＨ形鋼
２の両端には型鋼（図不せず）を増設することにより横
巾も調節可能である。

１９は左右に立設したＨ形鋼２の上端部と横架したＨ形
鋼２の中央に遊着した三ヶのスプロケットであり、無端
ローラチェーン２０が三角形に懸渡されている。

なお、チェーン２０に限らずワイヤー等の懸架索でもよ
くスプロケット１９に替えてプーり等でもよい。

しかして、型鋼２１の一端を駆動側反転機ａの型鋼取付
盤９の治具１０に螺着するとともに型鋼２１の他端側を
従動側反転機ｂのチェーン２０の上方部に載架して、モ
ータ６を駆動する。

するとモータ６の回転は減速機７によりトルクが増巾さ
れユニバーサルジョイント８および取付盤９を介して型
鋼２１に伝達される。

それによって型鋼２１は反転するが、従動型回転機ｂで
はチェーン２０がスプロケット１９に支持されながら廻
動するためスプロケット１９に案内されながら型鋼２１
が反転するものである。

その場合型鋼取付盤９は転子１５によって支持されてお
り、この転子１５が弾機１３によって自由に進退するも
のであるから型鋼取付盤９は安定した状態で廻動できる
ものであ・り、この転子１５により支持は型鋼２１の取
付盤９への脱着作業をも容易なものとする。

又、駆動側反転機ａにおいて横設したＨ形鋼２の高さを
調節することおよび従動側反転機ｂにおいて横設したＨ
形鋼２の高さおよび左右に立設したＨ型鋼の門の調節に
よってチェーン２０の張力を調節することによって型鋼
２１の状態すなわち位置角度を設定できるし、その状態
においてモータ駆動により型鋼２１を正転又は逆転に所
望角度づつ間歇回転させながら溶接作業等を行なうもの
である。

本考案は上記の構或によりなるから次の効果を有するも
のである。

すなわち第一に、安全な型鋼反転装置になる。

それは、従来のように型鋼を吊り下げて溶接するもので
はなく、型鋼２１の一端を取付盤９に完全に回設した状
態であり、他側はスプロケット１９によって安定支持さ
れたチェーン２０によって確実に支えられるものである
から型鋼２１の両端は非常に安定した状態で反転される
。

第二に、モータ６の回転力が直接取付盤９に伝わり、こ
の取付盤９に型鋼２１が止着しているからその回転時間
が短かく所望の間歇反転動作が容易に行われる。

第三に、型鋼取付盤９の周縁部を転子１５によって裏側
より支持し、この転子１５が弾機１３によって適当な圧
力で進退するから型鋼２１の取付盤９への脱着作業は安
全であり、また反転時の型鋼２１の傾斜角間をも容易に
設定できる。

第四に、能率的な溶接作業ができる。

それは形鋼の反転、位置決めが容易であるから、溶接作
業にとってもつとも楽で能率的な下向き姿勢がいつでも
得られる。

又この為溶接時間は大巾に短縮するので能率的な溶接作
業ができる。

第五に、溶接時に曲りを防止する。

それは形鋼のカバープレート溶接にも常に両側を対称的
に溶接することができ、溶接による柱の曲がりを防ぎ得
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例であり、第１図は駆動側反転機の
斜視図、第２図は従動側反転機の斜視図、第３図は同上
正面図、第４図は使用状態を示す正面図、第５図は支持
アームの作用状態を示す断面図である。 １・・・・・・ベース、２・・・・・・Ｈ形鋼、３・・
・・・・取付部、４・・・・・・螺着部、５・・・・・
・架台。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 架台にモータと連結した減速機を設け、この減速機
   の駆動軸にユニバーサルジョイントを介して型鋼取付盤
   を設けてなる駆動側反転機と、チェーン又はワイヤー等
   の懸架索を有する従動側反転機を備え、型鋼の一端を前
   記取付盤に止着するときにも他側を懸架索に載架せしめ
   たことを特徴とする型鋼反転装置。 ２ 弾機を介して進退自在に設けられた転子を有する支
   持アームを架台に設けて、その転子により型鋼取付盤を
   支持せしめたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の型鋼反転装置。