JPS59120891A - 中性子束モニタ据付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は沸騰水形原子炉において、中性子束モニタ（イ
ンコアモニタ）の据付に使用される据付ナットを改良し
て炉水漏洩防止機能を高めた中性子束モニタ据付装置に
関する。

〔発明の技術的背景〕

沸騰水形原始炉においては、炉心部にインコアモニタを
設置し、原子炉出力を監視するようにしている。

第１図は沸騰水形原子炉の概略を示すもので示すもので
原子炉圧力容器１の中には破線で示すように炉心２が設
置されている１この炉心２は、炉心支持板３、上部格子
板４およひ炉心シュラウド５によって画成されており、
そこには中性子束モニタ６が挿入されている。なお、こ
の中性子束モニタ６は複数本設置されているが、図面で
は１個だけ示してある。中性子束モニタ６は、上端を上
部格子板４に当接支持され、その下部は中性子束モニタ
案内管７及び中性子束モニタハウジング８を通して原子
炉圧力容器１から引出されている。中性子束モニタ６の
下端は、中性子束モニタハウジンク８にボルト（図示せ
ず）で固定された中性子束モニタ用フランジ９に当接支
持され、中性子束モニタ据付用ナット１０により、中性
子束モニタ用フランジ９に固定されている。

中性子束モニタ６の内部には複数個の検出器（図示せず
）が設置されており、これらの検出器の出力は監視装置
（図示せず）に導かれて原子炉の出力を監視し、異常時
には自動的に異常信号を発し、炉心および各種機構を保
護する。

第２図は、中性子束モニタ用フランジ９附近を拡大して
示すもので、中性子束モニタ６の下端近傍に設けたテー
パ部６ａは中性子束モニタ用フランジ９の内面に設けた
テーパ部９ａに金属面接触し炉水の漏洩防止を行なって
いる。

〔背景技術の問題点〕 上述のように構成した従来の中性子束モニタ据付装置に
おいては、炉心は両テーパ部６ａ、９ａ間の金属面同志
の接触部分のみでシールされているため、そこにごみ等
が溜まると炉水が漏洩する可能性がある。特に、中性子
束モニタ５は、数年毎に交換作業を行わなければならず
、交換作業終了時にごみが中性子束モニタ６と中性子束
モニタ用フランジ９のテーパ部６ａ、９ａ間に詰まると
、それが原因で炉水の漏洩が発生する恐れがある。

中性子束モニタ６と中性子束ヒータ用フランジ９の間に
溜まったごみ等は、中性子束モニタ６を持ち上げ、中性
子モニタ６のテーパ部６ａと中性子束モニタ用フランジ
９のテーパ部９ａの金属面同志の接触を解除して、炉水
を一部排出させる作業（フラッシング作業）を操り返し
行うことにより取除くことができる。

しかしながら、この様なフラッシング作業を行うと、定
検期間が長くなって、原子炉の稼動率低下をもたらし、
また長時間作業により、作業員の放射線被曝量が増加す
る危険性がある。

〔発明の目的〕

本発明は、従来装置における上述の如き不都合を除去す
べくなされたもので、中性子束モニタを固定するために
設けられる中性子束モニタ据付用ナットに二次シール機
能をもたせることにより、炉水漏を確実に防止し、定検
時の作業時間の短縮を可能にした中性子束モニタ据付装
置を提供することを目的とする。

［発明の概要］ 本発明の中性子モニタ据付装置は炉心部に設置された中
性子束モニタを中性子束モニタ用ハウジングを通して原
子炉圧力容器から引出し、前記ハウジングの下端に設け
た中性子束をモニタ用フランジと前記中性子束にモニタ
との間に金属面接触による一次シール機構を構成した中
性子束モニタ据付装置において、前記中性子束モニタの
下端近傍を前記中性子をモニタ用フランジに固定する据
付用ナットの上面と前記フランジの間にＯリングを介挿
すると共に、前記中性子束モニタの引出し部近傍と前記
据付用ナットの内面間にＯリングを介挿して二次シール
機構を構成したことを主たる特徴としくいる。

［発明の実施例］ 以下、第３図ないし第４図を参照して、本発明の実施例
を説明する。なお、これらの図において、第２図におけ
ると同一の部材にはそれらと同じ符号を付し、詳細な説
明は省略する。

本発明の装置において、中性子束モニタ据付用ナット１
１は、中性子束モニタ６を中性子束モニタ用フランジ９
に固定する際に締付トルクをかけるための６角形状部１
１ａと、その下方に設けたねじ部１１ｂと、６角形状部
１１ａ上部に設けた円筒部１１ｃとから構成されている
。

円筒部１１ｃの上端面にはＯリング挿入溝１１ｄが設け
られ、そこには第４図にも示すようにＯリング１２が挿
入されている。また、ねじ部１１ｂの内面にはＯリング
１３とバックアップリング１４が挿着されている。

このような構成の本発明の一実施例の中性子束モニタ据
付装置において、中性子束モニタ６は第１図におけると
同様、上端部を上部格子板４に当接支持され、下端近傍
を中性子束モニタ用フランジ９内に挿入されて、中性子
束モニタの引出し部６ｂにねじ込まれる据付用ナット１
１により固定される。この場合、中性子束モニタ６のテ
ーパ部６ａは中性子束モニタ用フランジ９のデーパ部９
ａと金属面接触して一次シール機構を構成する。

また、中性子束モニタ用フランジ９の下面と、据付用ナ
ットの円筒部１１ｃの上面との間はＯリング１２によっ
てシールされると共に、ねじ部１１ｂの下端部近傍の内
面と、中性子束モニタの引出し部６ｂの外面の間はＯリ
ング１３およびバックアップリング１４によって液密に
シールされ、ニ次シール機構を構成する。

従って、原子炉の通常運転時や中性子束モニタの交換作
業終了時に、たとえ金属面同志の接触部６ａ、９ａによ
って形成された一次シール機構から炉水の漏洩が生じた
場合でも、中性子束モニタ据付用ナット１１と中性子束
モニタ用フランジ９および中性子束モニタの引出し部６
ｂの間をＯリング１２、１３でシールしているので、炉
水の漏洩を確実に防止することができる。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の中性子束モニタ据付装置
においては、ニ次シール機構が設けられているので、た
とえ一次シール機構から漏洩が生じても炉水の炉外への
漏洩を防止することができ、前述のフラッシング作業は
大幅に短縮される。従ってフラッシング作業による原子
が運転開始の遅れはなくなり、原子炉稼動率の向上を図
ることができる。またフラッシング作業の短縮化に伴い
、作業員の放射線被曝の危険を大幅に低減することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は沸騰水形原子炉の概略を示す縦断面図、第２図
は従来の中性子束モニタ据付装置を例示する縦断面図、
第３図は本発明の中性子束モニタ据付装置の一実施例を
示す縦断面図、第４図はその斜視図である。 １・・・・・・・・・・・・原子炉圧力容器２・・・・
・・・・・・・・炉心 ６・・・・・・・・・・・・中性子束モニタ７・・・・
・・・・・・・・中性子束モニタ案内管８・・・・・・
・・・・・・中性子束モニタ用ハウジング９・・・・・
・・・・・・・中性子束モニタ用フラシジ１０、１１・
・・・・・・・中性子束モニタ据付用ナット１２、１３
・・・・・・・・Ｏリング １４・・・・・・・・・・・バックアップ用リンク代理
人弁理士　則　近　憲　佑 （ほか１名） ４９ 第１図 ｆ’−２図 第３図 第４Ｌ−／Ｉ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）炉心部に設置された中性子束モニタを中性子束モ
   ニタ用フランジを通して原子炉圧力容器から引出し、前
   記ハウジングの下端に設けた中性子束モニタ用ハウジン
   グと前記中性子束モニタとの間に金属面接触による一次
   シール機構を構成した中性子束モニタ据付装置において
   、前記中性子束モニタの下端近傍を前記中性子束モニタ
   用フランジに固定する据付用ナットの上面と前記フラン
   ジの間にＯリングを介挿すると共に、前記中性子束しニ
   タの引出し部近傍と前記据付用Ｊットの内面間にＯリン
   グを介挿して二次シール機構を構成したことを特徴とす
   る中性子束モニタ据付装置。
2. （２）中性子束モニタの引出し部近傍と据付用ナットの
   内面間にＯリングとバックアップ用リングを介挿したこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の中性子束モ
   ニタ据付装置。