JPS59120176A - 含水熱硬化性樹脂硬化物を消火剤とする消火用具 - Google Patents

含水熱硬化性樹脂硬化物を消火剤とする消火用具

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JPS59120176A
JPS59120176A JP23357482A JP23357482A JPS59120176A JP S59120176 A JPS59120176 A JP S59120176A JP 23357482 A JP23357482 A JP 23357482A JP 23357482 A JP23357482 A JP 23357482A JP S59120176 A JPS59120176 A JP S59120176A
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JP
Japan
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thermosetting resin
fire extinguishing
fire
cured
water
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JP23357482A
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永田 暢良
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、消火用具に関するものである。
最近、初期消火用の消火布としてグラスクロスにグラフ
アイト処理したものがある。このものは不燃性で耐火性
があり、かつ軽量で窒息効果によつて火元を消火させる
特長がある。しかし、火元の火力が強いときなどは風圧
でとばされ易いことや、冷却効果がないので火元の熱が
低下するのに時間がかかりすぎるなどの欠点がある。
また、実公昭52−22674号“消火シート”には、
「火焔によつて融解する合成樹脂フイルムをもつて作ら
れた平板状の袋の中に、水を十分に含んだ柔軟なシート
を気密に収容した消火シート」とある。この場合は、天
ぷら油火災などで合成樹脂フイルムが融解して、袋の中
の水が油面に一度に落下すると爆発現象をおこすので極
めて危険である。また、流動的な水は消火シートの中で
移動するので、柔軟なシートに均一に含浸させた状態で
長期間保管することができない欠点もある水の代りに水
ゲルを用いた特開昭49−39998号“消火、防炎用
含浸布”の場合でも、80℃〜90℃でゾルになるので
やはり危険である。
しかも、ゼラチン、寒天、コンニヤクなどの動植物や海
草類からえられるものを原料とするときは、雑菌の繁殖
や腐敗から長期間守ることは困難である。
本発明者は、先に特願昭56−197913号“消火布
”の発明「柔軟性のあるせんい基材に熱硬化性水溶性樹
脂水溶液を含浸硬化させたものが、プラスチツク製袋に
密封された消火布」によつてこれらの欠点を解消したが
、さらに本発明の含浸布に、含水熱硬化性樹脂硬化物ま
たは含水熱硬化性樹脂硬化物を含む組成物を固着させた
ものの表面に表面保護材を付着させたのち、これをたた
んで密閉容器の中に入れた消火用具によつて、大きな消
火布をつくることが可能となり、また消火布そのものに
手加工することができ、さらには耐火性を付与したり消
火性を向上させることができた。
本発明の含水熱硬化性樹脂硬化物または含水熱硬化性樹
脂硬化物を含む組成物は、若干の粘着性をもつているた
めこれらを固着した含浸布をそのまま折りたたんでおく
と、含浸布の表面同志がくつついて力を加えないと拡げ
られないようになる。消火用具は、その使途からして一
刻を争う時に機敏な動作のとれるものでなければならな
い。表面保護材は、含浸布の表面にこれを付着させ、折
りたたんだときに表面同志が完全に分離した状態にする
ものである。
本発明の消火用具に用いられる表面保護材としては、プ
ラスチツクフイルム、セロフアン、アルミ箔積層材、不
燃紙、化粧不燃紙、難燃紙、無機顔料、粉末消火剤、防
炎処理剤、難燃剤および凍結防止剤や防腐剤、殺菌剤な
どの入つた水溶液などがあり、これらの1種または2種
以上を組合わせて用いることができる。
特願昭56−197913号の消火布は、プラスチツク
製袋を用いる。ところが、これが量産には機械的な面で
制約があり、現在幅1.5mをこえるものをつくること
は困難である。
本発明は、このプラスチツク製袋の代りに、表面保護材
として例えば2枚のプラスチツクフイルムを含水熱硬化
性樹脂硬化物または含水熱硬化性樹脂硬化物を含む組成
物を固着させた含浸布の表と裏の両表面に付着させたの
ち、これを折りたたみ或は丸めて密閉容器に入れること
により幅および長さとも1.5m以上の大きいものまで
つくることができるようになつた。勿論、これより小さ
いものは容易につくることができる。
本発明に用いられる密閉容器は、含水熱硬化性樹脂硬化
物または含水熱硬化性樹脂硬化物を含む組成物を固着さ
せた含浸布に含まれる水分を空気中に逃さないための機
能をもつものである。従つて、密閉容器には水蒸気透湿
度の低いプラスチツクフイルムやシート或は防湿セロフ
アンでつくられた密閉式の袋、アルミ箔とプラスチツク
フイルムの積層材でつくられた密閉式の袋、そして密閉
できる金属やプラスチツクでできたふた付きの容器、た
とえばプラスチツク容器、金属容器、紙管容器、ガラス
容器などを用いることができる。そして密閉には、袋の
場合はヒートシールまたはチヤツク式を、ふた付き容器
の場合は容器本体とふたとからなる開閉自在のもの或は
容器本体とふたが一体になつていて必要時に開けるだけ
のものなどが適している。
本発明は、密閉容器を用いることにより、含水熱硬化性
樹脂硬化物または含水熱硬化性樹脂を含む組成物を含浸
布に固着させその表面に表面保護材を付着させたものに
手加工することができるようになり、さらに耐火性を付
与したり、消火性能を向上させることもできるようにな
つた。これは、特願昭56−197913号の消火布の
場合プラスチツク製袋が本発明の密閉容器の機能をもつ
ていたため該袋に直接加工することが難かしかつたが、
本発明では表面保護材の上から縫製して手の保護袋をつ
くつたり、取手となる棒をつけたり、或はその一部に小
穴をあけそこに耐熱ガラスや耐熱フイルムを糸で固定し
て裏側の火元がよく見えるようにするなど可成り思い切
つたいろいろの加工をすることができる。さらに、表面
保護材に不燃紙やパンチングして小穴をあけた化粧不燃
紙を用いて耐火性を付与し、または炭酸水素ナトリウム
、炭酸水素カリウム、(オルト)リン酸(■)水素アン
モニウムなどの粉末消火剤や塩化ゴム粉末、ポリ塩化ビ
ニル粉末などの難燃剤などを用いて防炎性、消火性を向
上させることができる。
本発明に使用される含水熱硬化性樹脂硬化物は、N−メ
チロールア?リルアミド、N,N−ジメチロールメタク
リルアミドのようなα,β−エチレン性不飽和基1個と
N−メチロール基の分子間架橋性官能基をもつた水溶性
モノマー、またはN.N′−メチレンビスアクリルアミ
ドのようなα,β−エチレン性不飽和基を2個以上もつ
た水溶性モノマーなどの中からえらばれた1種以上と、
必要によりこれらと共重合することのできるヒドロキシ
エチルメタクリレート、メタクリル酸、アクリル酸ナト
リウムのような水溶性ビニルモノマーとを含む水溶液を
、放射線、加熱、重合触媒などを用い反応させてうるこ
とができる。このとき、凍結防止剤として塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウム、塩化マンガン,食塩など、含浸
布へのぬれをよくする表面活性剤、N−メチロール基間
の反応を促進する酢酸、クエン酸、酒石酸、塩酸などの
酸性物質等を適量加えることもできる。
例えば、N−メチロールアクリルアミドの水溶液に第3
アミンと過硫酸塩のレドツクス触媒を加え、加温して含
水熱硬化性樹脂硬化物をうることができる。
或はまた、平均重合度200以上の完全ケン化または部
分ケン化ポリビニルアルコールを、その重量の50倍量
までの水にとかした水溶液に、コバルト60などの放射
線を照射することによつて含水硬化物をうることができ
る。
次に、本発明には含水熱硬化性樹脂硬化物を含む組成物
を用いることができる。例えば、日本合成化学工業株式
会社製のポリビニルアルコールーマレイン酸エステル系
高吸水性樹脂は、よく吸水膨潤し沸騰水中にあつても変
形せず、この含水したものを空気中で炎に当ててもゾル
化することはない。かかる高吸水性樹脂に、合成糊料、
無機塩類、防腐剤などを水に溶解した水溶液を加え、十
分吸水させてえられるペースト状の組成物を用いること
ができる。
含水熱硬化性樹脂硬化物または含水熱硬化性樹脂硬化物
を含む組成物を含浸布に固着させるには、含水熱硬化性
樹脂の水溶液を含浸布に含浸させたのち硬化させたり、
含水熱硬化性樹脂硬化物を含む組成物を含浸布に塗布し
ておこなう。
含浸布には、綿、麻、羊毛などの動植物繊維、アスベス
ト、グラスウール、ロツクウール、セラミツクフアイバ
ーなどの無機質繊維、レーヨン、アセテート、そしてポ
リエステル、ポリアミド、アクリル系、ポリビニルアル
コール系などの合成繊維の1種または2種以上よりつく
られる織物、編物そして不織布を用いることができる。
以下に、本発明の実施例についてのべる。
実施例 内寸タテ×ヨコ×高サ2000×2000×200(m
m)のステンレス製の外槽の中に、内寸タテ×ヨコ×高
サ1500×1500×200(mm)のステンレス製
の内槽を入れ、この内槽の中に下記の配合よりなる含水
熱硬化性樹脂の水溶液を入れる。
含水熱硬化性樹脂の水溶液の調製 次の各成分を、20℃以下に保ちながら上から順次分散
、溶解しながら加えて水溶液をつくる。
(単位 kg) 水               20.800トリエ
タノールアミン      0.066非イオン系表面
活性剤      0.099(HLB=13) 塩化カルシウム・二塩化物    4.500消泡剤 
            微量N−メチロールアクリル
アミド  1.375ヒドロキシエチルメタクリレート
 0.275過硫酸アンモニウム       0.1
10クエン酸            0.275合計
              27.500別に、目付
120g/m2、厚さ0.9mmのポリエステル系不織
布タテ×ヨコ1500×1500(mm)のものを10
枚用意し、その1枚づつをこの内槽の該水溶液の中に気
泡が残らないように順次全部入れて含浸させたのち、ス
テンレス板タテ×ヨコ×厚サ1500×300×2(m
m)の5枚を並べて置いて重しとする。このとき、余分
の該水溶液がステンレス板の上にのるようにする。そし
て、内槽に保温のため木製のふたをする。
次に、ステンレス製の外槽の中に60℃〜65℃の温水
を入れ30分間保温すると、含水熱硬化性樹脂の水溶液
は硬化して含水熱硬化性樹脂硬化物となる。外槽内の温
水を排除して、内槽を冷却させたのち、ステンレス板の
重しを除き、不織布に含水熱硬化性樹脂硬化物が固着し
たものを1枚づつはがしとり、それぞれにポリエチレン
フイルム、タテ×ヨコ×厚サ1530×1530×0.
020(mm)を、表と裏の両表面に付着させる。
これに取手をつけ、拡げた時に高く持ち上げて拡げるこ
とができ、かつ火元から少し離れて操作できるようにす
る。取手のつけ方は、これらの一つを平板上におき、含
浸布の上部の一辺の両端よりそれぞれ250mmづつ内
側のところに、2本の太さ10mmφの表面を塩化ビニ
ル樹脂で被覆した長さ400mm、その両端に外寸、直
径×長さ14mmφ×25mmの頭部が半球状になつた
キヤツプをかぶせた棒を下の方に向け、それぞれの棒の
上端部をポリエチレンフイルムの上から不織布に太目の
木綿系でしつかりと縫いつけて取手とする。
次いで、これらの棒が外側にくるように丸く筒状にたた
み、密閉式の金属製ふたのついた金属製円筒缶、外寸の
直径×高さ150mmφ×420mmに入れる。
以上、この実施例でえられた消火用具は、長期間保管し
ても品質変化をおこさず、いざという時に缶から出して
容易に拡げて火元の消火に役立てることができる。
本発明の消火用具は、使用する含浸布の大きさ、形状に
よつて決まつてくる。一般的には、平板状で、正方形、
長方形、円形またはだ円形などのいづれの形状であつて
もよい。その大きさは、特に限定するものではないが、
片面の表面積で1m2〜4m2くらいのものが適してい
る。
なお、加工段階でこれらを適宜縫合し、防火ずきん、防
火服、消防服などをつくることもできる特許出願人 永
田暢良

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)含浸布に、含水熱硬化性樹脂硬化物または含水熱
    硬化性樹脂硬化物を含む組成物を固着させたものの表面
    に表面保護材を付着させたのち、これをたたんで密閉容
    器中に入れた消火用具(2)含水熱硬化性樹脂硬化性物
    が、α,β−エチレン性不飽和基とN−メチロール基を
    もつ水溶性重合モノマーを必須成分としてつくられたも
    のである特許請求の範囲第1項記載の消火用具(3)表
    面保護材が、プラスチツクフイルムである特許請求の範
    囲第1項記載の消火用具(4)密閉容器が、容器本体と
    ふたとからなる開閉できる容器である特許請求の範囲第
    1項記載の消火用具
JP23357482A 1982-12-27 1982-12-27 含水熱硬化性樹脂硬化物を消火剤とする消火用具 Pending JPS59120176A (ja)

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