JPS5911992Y2 - 帯状体 - Google Patents

帯状体

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JPS5911992Y2
JPS5911992Y2 JP5359882U JP5359882U JPS5911992Y2 JP S5911992 Y2 JPS5911992 Y2 JP S5911992Y2 JP 5359882 U JP5359882 U JP 5359882U JP 5359882 U JP5359882 U JP 5359882U JP S5911992 Y2 JPS5911992 Y2 JP S5911992Y2
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JP
Japan
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strip
band
strength
strips
stitching
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Expired
Application number
JP5359882U
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English (en)
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JPS58158072U (ja
Inventor
一夫 大西
Original Assignee
白井実業株式会社
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Publication date
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Priority to JP5359882U priority Critical patent/JPS5911992Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスリングなどに用いられる帯状体に関する。
従来、吊り作業を行なうにあたっては、第1図に示され
ているごときスリング(吊り紐)が広く用いられている
両端アイ型と称されるスリングは、第1図に例示されて
いるように、長尺の帯状体(本体部)1の端部を二つも
しくは三つ折りして細幅にし、この細幅部を折り返して
その返り端を本体部1に縫製加工で涸定し、小さな輪す
なわちアイ部2を本体部1の両端に作るようにしてなる
これで物を吊るときには、その本体部1を被吊下げ物に
巻き付けて、アイ部2,2をクレーンなどのフックに引
掛けるようにする。
このほか、本体部の両端をアイ部となる細幅の帯状体で
つないだエンドレス型スリングと称されるものや、本体
部の両端に引掛金具を設けたものなども広く用いられて
いる。
ところで゛、スリングを作るのに用いられている帯状体
は、一般にー■第2図に示されているごとく、ポリエス
テル糸などの原糸を撚ってなるタテ糸11・・・・・・
を多数並べるかもしくは原糸を無撚のままで多数並べ、
これをヨコ糸(図示省略)で織って帯状にしたもの、ま
たは■このようにしたものの上にさらにタテ糸をかぶせ
ふたたびヨコ糸で織って二重構造としたものなどである
このように、いずれにしても、多数のタテ糸をヨコ糸で
織って帯状としたものを主体としているため、その側端
縁からヨコ方向(幅方向)の切り傷が入ったときには比
較的浅い傷であっても残存強力が急激に低下する。
たとえば、上記ヨコ傷の長さが帯状体の幅のわずかいだ
けであっても残存強力は元の約40%にまで低下する。
1/3になると残存強力は元の約30%になり、犠に達
すると強力は元の20%強しか残らなくなる。
このようにスリングはヨコ傷に極めて弱い。
そこで、吊り作業の安全を保障するため、スリングにヨ
コ傷が入ったときには、それが比較的浅い段階であって
も、そのスリングは廃棄される。
この考案者は、スリングにおける従来のこのような使わ
れ方には大いに問題があると考えた。
すなわち、ヨコ傷が入ったというだけで、スリング幅の
大部分が健全であるにもかかわらず、そのスリングを廃
棄していたからである。
広幅のスリングを用いるときには殊に問題が大きい。
この考案は、このような問題を解決することを目的とす
る。
このような目的は、複数枚の帯状素材をステッチ掛けに
よって横つなぎすることによって達威される。
すなわち、この考案にかかる帯状体は、複数枚の帯状素
材が、側端縁を突き合わせて平行に並べられ、かつ隣り
合う側端縁間をトラバースする部分を持つステッチ掛け
によって互いに固着されていることを特徴としている。
以下にこれを、その実施例をあらわす図面に基いて詳し
く述べる。
第3図はこの考案の1実施例をあらわしている。
゛図にみるように、この帯状体は、2枚の帯状素材3,
3がそれぞれの側端縁を突き合わせて平行に並べられた
ものをステッチ掛けAによって横つなぎしている。
すなわち、両帯状素材3,3の隣り合う側端縁を、これ
らの側端縁間を左右にトラバースする(横切る)部分a
1を持つステッチ掛け(千鳥縫構造)Aによって互いに
固着してなるものである。
良く知られているように、ステッチ掛けAの基本的構造
は、第4図にみるごとく、糸条4が両帯状素材3,3の
隣り合う側端縁間を左右にトラバースする部分a1と、
両帯状素材3,3内に入る部分a2と、上糸一下糸間の
交錯縫目a3とを次々とつくることによって構或される
実際にあっては、この基本的構造が様々に変形される。
帯状素材3としては、第2図図示のものを含む前記織物
構造のものが普通用いられる。
この場合にもつとも好ましい効果が得られるからである
しかし、ゴム等の弾性体を含む高分子物質など他の素材
からなるものを除外するものではない。
織物構造の場合、糸の素材としては一般にはポリプロピ
レン、ナイロン、ポリエチレン、ホリエチレンテレフタ
レートなどが選ばれる。
糸の太さや撚数などは使用目的を勘案して適宜に定めら
れる。
糸条4も一般に用いられているものである。
糸条4の太さや足数(ピッチ)を適宜に選ぶことによっ
て固着部の強度を調節することができる。
糸密度(ピッチ)としては、5足/25mm〜20足/
25mmが一般に選ばれる。
ステッチ掛けは、普通、帯状素材接合部の全長にわたり
万遍なくなされるが、要所ごとに部分的になされること
もある。
トラバースする部分a1が両帯状素材3,3の隣り合う
側端縁接合部をできるだけ垂直にトラバースするように
なっていると、固着強度が高まる。
ステッチ掛けAの部分は、上にカバーをかぶせるか樹脂
加工などによって被覆しておくと、摩耗が防止されるた
め好ましい。
第3図では帯状素材3が2枚だけ横継ぎされているが、
必要に応じ3枚以上横継ぎされてもよい。
第5図は大幅の帯状素材3aの両側に細幅の帯状素材3
bが横継ぎされた様子をあらわし、第6図は等寸の帯状
素材3を2枚重ね合わせたものが2列横継ぎされている
様子をあらわす。
図中において、ステッチ掛けAはいずれも、その様子が
良く分かるように模式的にあらわされている。
第6図においては、2枚重ねの帯状素材3,3の各外側
端縁がステッチ掛けBで固着されている。
このように、この考案にかかる帯状体は、隣り合う帯状
素材の側端縁を、重ね合わせるのでなく、突き合わせて
ステッチ掛けAで固着させるのでありさえすれば、帯状
素材の配列に特別の制限はない。
ステッチ掛けは千鳥縫いミシン等動力ミシンを用いて容
易にかつ安価に行なうことができる。
このようにして得られる固着部の強力は帯状体そのもの
の強力に比べ劣ることはない。
この考案にかかる帯状体は、このように複数枚の帯状素
材を横継ぎしてなるため、たとえば端の帯状素材にヨコ
傷が入っても、またその傷の深さがどの程度であっても
、それによって強力が低下するのは傷が入った帯状素材
のみに留まり、それ以外の帯状素材はこの傷の影響を全
く受けない。
したがって、全1枚ものの従来の帯状体であれば廃棄の
必要を生じるようなヨコ傷が入った場合であっても、こ
の考案にかかる帯状体であればそのまま使い続けること
ができ、経済的である。
これを具体例で再述する。
たとえば、残存強力が50%を切ったとき廃棄しなけれ
ばならないとする。
従来の帯状体であれば、その幅の\のヨコ傷が入ると、
前述のごとく残存強力が約40%になるため、廃棄の必
要が生じる。
これに対し、帯状素材3枚を横継ぎして同幅としたこの
考案の帯状体は、傷の入った帯状素材を除く残る2枚の
帯状素材が健全であるため、残存強力は約67%になり
、廃棄の必要を生じない。
4枚横継ぎであった場合、残存強力は約75%もある。
この考案にかかる帯状体は、ステッチ掛けが補強効果を
ももたらすことがあるため、従来の帯状体に比し強力の
点ですぐれることがある。
この考案によれば広幅の帯状体が得やすい。
従来、経糸本数を増加して織組織構造そのものの幅を広
くする方法があるが、設備の都合上幅を広くすることに
も限界があり、設備も大がかりになってコストが嵩むほ
か、緯打時間がその分長くなって製織に長時間を要し、
しかも経糸張力の管理がむずかしくて品質むらが発生し
やすかった。
これに対し、この考案にかかる帯状体は帯幅に限界がな
い。
−かつ帯状素材そのものは従来設備で短時間につくれる
ため、コストもやすい。
品質の安定した細幅の帯状素材を横継ぎしているため、
品質むらが生じにくい。
従来、平行に並べた帯状物の継ぎ目裏面に他の帯状物を
当てて上下の帯状物を、その長さ方向に一直線に走る縫
構造(本縫構造)で涸着することによって広幅の帯状物
を作るということも行なわれていた。
しかし、これは、帯状物全体の厚みが全幅にわたって同
じになるようにするために、前記裏当て材の両側に狭幅
の帯状物を添える必要があり、素材帯状物の種類を数多
くしなければならない不便があり、手間とコストがかか
るほか、厚みが増す割には強力も充分でない。
本縫構造は固着強度が劣るからである。
この考案にかかる帯状体がそれに比しすぐれていること
は勿論である。
スリングなどにおいては、重量物であって傷付きに用心
しなければならないときに、広幅化してやることは特に
有利であるが、この考案にかかる帯状物は帯状素材を横
継ぎして広幅化することによって荷重の分散がはかりや
すくなったため、上記のごとき品物の取扱いに極めてす
ぐれている。
この考案にかかる帯状体は、スリングのほか、一動力伝
導用ベルト、物品運搬用ベルト、スポーツ用もしくは家
庭用健康吊り具などに好ましく用いられる。
その少なくとも一部に織組織を持つ帯状体において、こ
の考案は、より好適に採用される。
つぎに、この考案のすぐれている点を確認するため、つ
ぎのような試験を行った。
〔実施例 1〕 75 mm幅の帯状素材2枚を、ポリエチレンテレフタ
レート糸(1000 Dx I X 3 )を用い、縫
足5足/25 mmの千鳥縫構造で横継ぎすることによ
って、全長3000 mm、アイ部(三つ折)500m
m、縫製部400mmのスリングを得た。
アムスラ一式横型引張試験機を用いて、このスリングの
長さ方向の引張り強さを測った。
引張り強さは43000 kgであって、同素材を用い
た同幅1枚ものの引張り強さ39000 kgに比しす
ぐれていた。
なお、伸びは最大使用荷重時6.3%、破断時23.3
%であり、破断個所はアイ部先端であった。
〔実施例 2〕 150 mm幅の帯状素材2枚を用い、縫足を2.5足
/25mmとしたほかは実施例1と同様にして、全長3
000 mm、アイ部(三つ折)600mm、縫製部4
00mtoのスリングを得た。
長さ方向の引張強さは81250 kgであり、1枚も
のに劣ることはなく、かつ、最大使用荷重時伸び5.7
%、破断時伸び22.4%、破断個所アイ部先端であっ
た。
〔実施例 3〕 幅250 mmの帯状素材2枚を、ポリエチレンテレフ
タレート糸(1000 Dx 1 x 3 )を用い、
縫足7足/25mmの千鳥縫構造で横継ぎした。
この帯状体の幅方向の引張強度は400 kgであって
、計算値の59,5%が得られた。
切断は縫糸で起きた。
これに対し、同じ帯状素材2枚の側端縁を重ね代30
mmにして重ね合わせ、この重ね合わせ部を、ナイロン
糸(1260 Dx 1 x 3 )を用い、縫足6足
/25 mmの本縫で長さ方向に沿い2条(条間隔10
mm)縫い付けることによって得た比較例の帯状体は
、幅方向の引張強度が計算値のわずか20%、すなわち
320 kg Lかなく、実施例3に劣る。
なお、切断はやはり縫糸で起きた。
なお、帯状素材そのものの幅方向の引張強度が510
kgであるから、実施例3の幅方向引張強度は実用上充
分に満足できる。
〔実施例 4〕 縫足を5足/25mmにしたほかは実施例3と同様にし
て得た帯状体も、幅方向の引張強度が360kg (計
算値の75%)もあり、良好であった。
以上のことから分かるとおり、この考案にかかる帯状体
は、長さ方向の引張り強さの点で1枚ものに比しすぐれ
ている。
それは、経糸および緯糸の張力むらがなく均一であるこ
と、側端縁数が増したこと、経糸本数が増したことなど
によると考えられる。
実施例3,4の対比によって分かるように、縫足数が増
すと明らかに幅方向引張り強さが増す。
【図面の簡単な説明】
第1図はスリングの一部切断平面図、第2図は帯状素材
の断面図、第3図はこの考案にかかる帯状体の一実施例
をあらわす部分的斜視図、第4図はトラバースする部分
をもつステッチ掛けの基本構造をあらわす説明図、第5
図および第6図はこの考案にかかる帯状体の他の実施例
をあらわす簡略正面図である。 3, 3a, 3b・・・帯状素材、4・・・糸条
、A・・・ステッチ掛け、a1・・・トラバースする部
分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数枚の帯状素材が、側端縁を突き合わせて平行に並べ
    られ、かつ隣り合う側端縁間をトラバースする部分を持
    つステッチ掛けによって互いに固着されていることを特
    徴とする帯状体。
JP5359882U 1982-04-12 1982-04-12 帯状体 Expired JPS5911992Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5359882U JPS5911992Y2 (ja) 1982-04-12 1982-04-12 帯状体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5359882U JPS5911992Y2 (ja) 1982-04-12 1982-04-12 帯状体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58158072U JPS58158072U (ja) 1983-10-21
JPS5911992Y2 true JPS5911992Y2 (ja) 1984-04-11

Family

ID=30064255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5359882U Expired JPS5911992Y2 (ja) 1982-04-12 1982-04-12 帯状体

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JP (1) JPS5911992Y2 (ja)

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