JPS5911718Y2 - 電気掃除機の吸込具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機の吸込具に関するものである。

一般に掃除は掃除機の吸込口に可撓ホースと延長管と吸
込具とを順次接続して行なうものであるが、電動部の振
動に基づく騒音が掃除機本体から可撓ホースや延長管を
介して吸込具に伝わり外部に騒音を発し、また、空気は
広い空間から急に狭くなる吸込具に吸込まれることによ
り大きな吸気騒音が発生する。

このことから、延長管に消音装置を設けたものが存する
が、吸気騒音の発生源となる吸込具から遠くに位置する
ので吸気騒音を低減する効果は低く、シかも、延長管が
太くなるので操作しにくくデザインも損われる。

また、吸込具の風路断面積を大きくしたりその内面を平
滑にして乱流の発生を極力おさえるようにしたものが存
するが、いずれも消音効果は低くむしろ吸込具が大型化
する欠点を有している。

この考案は上述のような欠点を解消しうる電気掃除機の
吸込具をうることを目的とするものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

１は掃除機で、電動部（図示せず）を内蔵した本体ケー
ス２とフィルタ（図示せず）を内蔵した集塵部であるダ
ストケース３とよりなる。

このダストケース３には可撓ホース４と延長管５と吸込
口本体６とが順次接続されている。

この吸込口本体６は前記延長管５に接続される回転管７
を抜け止めしつつ回転自在にはさみ込んで上部ホルダ８
と下部ホルダ９とをバンパを兼ねたパッキング１０によ
りシールつつねし止めすることにより形或され、その組
立時に前記回転管７を介して前記ダストケース３に接続
される吸込風路１１を形戒するものである。

吸込風路１１は下方に開口する吸込開口１２に連通され
ている。

下部ホルダ９にはローラ１３とブラシ１４とが設けられ
ている。

しかして、前記吸込風路１１にはその内面に一致する外
周形状の筒状の消音材１５が設けられている。

この消音材１５はポリウレタンフォームやフエルト等に
よるもので、前記上部ホルダ８と下部ホルダ９とを組立
てるときに挿着される。

もちろん第３図に示すように吸込風路１１の内面にそっ
て湾曲する板状の消音材１６．１７を上部ホルダ８と下
部ホルダ９との内面に接着してもよい。

ただし、消音材１５の場合は接着の手間を省くことがで
きる。

このような構或において、本体ケース２の電動部を駆動
すると塵埃を含む空気は吸込開口１２からダストケース
３に吸込まれ、その中に設けたフィルタで浄化されて本
体ケース２の排気口（図示せず）から放出される。

これにより、塵埃はダストケース３に溜められる。

このとき、空気は広い空間から急に狭くなりかつ屈曲す
る吸込風路１１に吸込まれ、大きな吸気騒音を発するも
のであるが、吸込風路１１の内面には消音材１５又は１
６．１７が設けられていることにより、その騒音発生源
において吸気騒音をきわめて有効に吸収する。

また、電動部で発する振動も延長管５等を伝わって吸込
口本体６に達するが、その振動も消音材１５又は１６．
１７によって吸収され、電動部の振動に基づく騒音も低
減される。

したがって、従来のように延長管５に消音装置を設ける
必要がなく、延長管５を細くすることができ、把持操作
性を良好にするとともにデザインをすっきりさせること
ができる。

この考案は上述のように吸込口本体の吸込風路の内面に
消音材を設けたことにより、大きな吸気騒音を発する発
生源においてきわめて有効に騒音を吸収することができ
、掃除機側から伝わる電動部の振動をも消音材により吸
収してその振動に基づく騒音の発生を低減することがで
き、したがって、延長管の消音装置を省略し、延長管を
細くして把持操作性を良好にするとともにデザインをす
っきりさせることができる等の効果を有するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す縮小した側面図、第
２図はその吸込口本体の中央縦断側面図、第３図はその
変形例を示す中央縦断側面図である。 １・・・・・・掃除機、３・・・・・・ダストケース（
集塵部）、６・・・・・・吸込口本体、１１・・・・・
・吸込風路、１２・・・・・・吸込開口、１５〜１７・
・・・・・消音材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下方に開口する吸込開口に連通されるとともに掃除機の
   集塵部に接続される屈曲した吸込風路を有する吸込口本
   体を設け、この吸込口本体の前記吸込風路の屈曲した内
   面に消音材を設けたことを特徴とする電気掃除機の吸込
   具。