JPS6236690B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電気掃除機の吸込口体に関するも
のである。

一般に掃除を行うには、集塵部に接続した接続
管の先にブラシを有する吸込口体を接続して行う
が、空気が広い空間から狭い管路に吸い込まれる
ので騒音が発生する。このため、吸込口体の吸込
路の断面積を大きくして風速を減小させたり吸込
路の内面を極力円滑にして乱流を起さないように
しているが騒音対策としては消極的で効果は少な
い。また、吸込口体と集塵部とを接続する延長管
の一部に消音装置を設けたものが存するが、騒音
発生源となる吸込口体から離れているので消音効
果は低く、また、延長管が大型化しデザイン的に
も好ましくない。

この発明は上述のような欠点を防止するととも
に消音体の組込みを簡単に行ない得るとともに消
音体を確実に位置決めでき、分割体により形成さ
れる接続管の一体化も容易である電気掃除機の吸
込口体をうることを目的とするものである。

この発明は、一端が床面に向けて開口する吸込
路を有するとともにその吸込路の他端を集塵部に
接続された延長管に接続する屈曲形状に形成した
回動自在の接続管を有するホルダを設け、このホ
ルダの前記接続管をその軸心にそつて二分割して
分割体を形成し、前記接続管にその内側に前記接
続管の屈曲形状に合わせた屈曲形状に形成した補
形材を内側に設けた筒状の消音体を嵌挿し、前記
分割体によつて形成される接続管の一端を結合手
段により結合するとともに前記接続管の他端の連
結部を前記ホルダに回動自在に取付けたものであ
る。したがつて、外気は広い空間から急に狭くな
る吸込路に吸い込まれるが、そのときの騒音をそ
の最も発生し易い接続管の屈曲した部分に設けた
消音体により効果的に吸収し、これにより、延長
管に消音装置を設ける必要がなく、延長管を細く
してデザインをシンプルにするとともに把持操作
性を良好にし、しかも、接続管はその軸心にそつ
て分割されるため全長の長い消音体でもきわめて
容易に嵌挿することができるとともに消音体は接
続管の屈曲形状に合わせた屈曲形状に形成した補
形材に嵌挿されているので、掃除中の接続管の回
動動作に拘らず確実に位置決めすることができ、
また、軸方向に二分割された分割体を合せて形成
される接続管は、その一端を結合手段で結合する
だけで他端はホルダに回動自在に取付けられるた
め、その接続管を形成する分割体の一体化が容易
であり、組立も容易であるように構成したもので
ある。

この発明の一実施例を図面に基いて説明する。
電気掃除機１の集塵部となるダストケース２には
可撓ホース３と曲り管４と延長管５とが順次接続
されている。ついで、ホルダ６が設けられてい
る。このホルダ６は第３図に示すように吸込路７
を有するとともにその吸込路７を前記延長管５に
接続する接続管８を有するものである。すなわ
ち、吸込路７は上部ホルダ９と下部ホルダ１０と
をバンパの作用をも示すパツキング１１によりシ
ールしつつ結合することにより中央部に仕切壁１
２でチムニー状に仕切られつつ形成される。下部
ホルダ１０の中央には吸込路７に連通する吸込開
口１３が形成され、前縁部にはローラ１４が保持
され、後縁部にはブラシ１５が保持されている。
しかして、前記接続管８は、筒状の消音体１６を
嵌挿する消音部１７と、その一端に連設されて前
記吸込路７に抜け止めされつつ回転自在に保持さ
れる連結部１８と、他端に連設されて前記延長管
５に内挿される延長部１９とを有している。さら
に、前記接続管８はその軸心を通る垂直面を境に
して左右の分割体２０，２１に分割されている。
それらの分割縁２２には図示しないが気密性を保
持しつつ両者を縁接合するために互いに段差をも
つて嵌合し合うインローを形成しておくとよい。
また、前記消音体１６にはその消音体１６の形保
持性を維持する筒状の補形材２３が挿入されてい
る。この補形材２３はその両端に放射状に形成し
た切込部２４に前記消音部１７の内面両端に突出
形成したリブ２５を係合することにより固定され
ている。さらに、前記分割体２０の後端部の分割
縁２２には係止爪２６と取付孔２８とが形成さ
れ、前記分割体２１の後縁部の分割縁２２には前
記係止爪２６と係合する係止孔２７と取付孔２８
とが形成され、これらの係止孔２７と取付孔２８
とにより係止手段が構成されている。

このような構成において、補形材２３の切込部
２４をリブ２５に係合しつつ消音体１６を消音部
１７に収納し、係止爪２６を係止孔２７に係合
し、取付孔２８に挿入したビス２９にナツト３０
を螺合することにより分割体２０，２１同志は簡
単に結合される。そして、補形材２３と接続管８
とは屈曲形状になつているため動くことがなく、
したがつて、消音体１６が確実に位置決めされ
る。接続管８の連結部１８は上部ホルダ９と下部
ホルダ１０とを組立てる際に吸込路７に保持され
る。このように、接続管８はその軸心にそつて分
割されるため、消音体１６はその全長が長くても
簡単に嵌挿することができる。分割体２０，２１
は左右方向に分割したが上下方向に分割してもよ
い。しかも、接続管８は中央部が太いが軸心にそ
つて分割したので簡単に成型することができる。
そして、掃除に際して外気は広い空間から急に狭
くなる吸込路７に吸込まれ、しかもその吸込路７
から接続管８に至る流路は曲つて騒音を発し易い
が、消音体１６により騒音を有効に吸収すること
ができる。しかも、消音体１６は径が太くなる消
音部１７に嵌挿されているため流路に突出するこ
とがなく、風切音の発生や乱流の発生をも防止し
うる。これにより、延長管５に消音装置を設ける
必要がなく、延長管５を細くしてデザインをシン
プルにするとともに把持操作性を良好にすること
ができる。

この発明は上述のようにホルダの吸込路を延長
管に接続する接続管に消音体を嵌挿したことによ
り、騒音の発生し易い部分において騒音を有効に
吸収することができ、これにより、延長管に消音
装置を設ける必要がなく、延長管を細くしてデザ
インをシンプルにするとともに把持操作性を向上
することができ、しかも、消音体を嵌挿する接続
管をその軸心にそつて分割することにより、消音
体の組立てをきわめて容易に行うことができ、ま
た、二分割された分割体のその一端が結合手段に
より結合され、他端はホルダに回動自在に取付け
られているので、接続管自体を一体化するための
組立が容易であり、また、接続管を型抜き構造に
苦慮することなくどのような形状にも簡単に成型
することができ、全長の長い消音体の嵌挿も容易
であるため騒音吸収作用をより一層促進させるこ
とができ、また、接続管の屈曲形状に合せて消音
体の補形材を屈曲形状として取付けたので、消音
体の接続管への位置決めが確実に行なえる等の効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１
図は縮小した側面図、第２図はホルダの斜視図、
第３図はホルダの縦断側面図、第４図は接続管の
分解斜視図、第５図は接続管を分解した状態の縦
断正面図である。 ２……ダストケース（集塵部）、５……延長
管、６……ホルダ、７……吸込路、８……接続
管、１６……消音体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一端が床面に向けて開口する吸込路を有する
   とともにその吸込路の他端を集塵部に接続された
   延長管に接続する屈曲形状に形成した回動自在の
   接続管を有するホルダを設け、このホルダの前記
   接続管をその軸心にそつて二分割して分割体を形
   成し、前記接続管にその内側に前記接続管の屈曲
   形状に合わせた屈曲形状に形成した補形材を内側
   に設けた筒状の消音体を嵌挿し、前記分割体によ
   り形成される接続管の一端を結合手段により結合
   するとともに前記接続管の他端の連結部を前記ホ
   ルダに回動自在に取付けたことを特徴とする電気
   掃除機の吸込口体。