JPS59115Y2 - 移動書庫におけるレ−ル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、固定棚の前面に移動棚を横方向に移動自在に
設けてなる移動書庫におけるレール装置に関するもので
ある。

従来、この種の移動書庫において、移動棚の上部ガイド
レールと、固定棚前面に設けた引戸の上部ガイドレール
とは固定棚前面に別々に設けられているため、構造が複
雑で取付けも面倒、そしてコスト高となっていた。

そこで本考案は、一つのガイドレールを移動棚と引戸双
方のガイドレールとして兼用し得るようにせんとするも
のであり、その構成は次の通りである。

本考案は、左右に並設せしめた複数の固定棚の前面に、
該固定棚よりも少数の移動棚を横方向に移動自在に設け
、かつ、任意の固定棚の前面に引戸を設けてなる移動書
庫において、上記各固定棚の前面上部に、胴部の上下両
側に前方に向けて折曲辺部を連設し、且つ下部折曲辺部
の先端部に垂直に引戸軌条部を形成してなるガイドレー
ルを取付け、このガイドレールの上部内面に移動棚に設
けた転動体を、上記引戸軌条部に上記引戸に設けた転動
体をそれぞれ転勤自在に係合させてなることを特徴とす
る移動書庫におけるレール装置である。

以下、本考案の実施例を図に依拠して説明する。

第１図において、１・・・・・・は固定棚、２・・・・
・・は該固定棚１・・・・・・の前面に横方向にスライ
ド移動自在に設けた移動棚、３・・・・・・および４・
・・・・・は固定棚１・・・・・・および移動棚２・・
・・・・の上部に設けたアドオンキャビネット、５はベ
ースである。

移動棚２・・・・・・は固定棚１・・・・・・より一台
少なく設けられ、この移動棚２・・・・・・を適宜移動
させることにより、任意の固定棚１の前方を開放して鉄
柵の収納物を出し入れできるようにしている。

また、図示左端の固定棚１および同固定棚上部のアドオ
ンキャビネット３の前面に引戸６，７を設は不使用時に
、前方が開放された左端の固定棚１およびキャビネット
３の前面を閉塞し、これらの収納物の出し入れ時に該引
戸６，７を隣りの固定棚およびキャビネット側に移動さ
せるようにしている。

上記各移動棚１と固定棚引戸６のレール装置について説
明する。

この移動棚１と引戸６はそれぞれ上下両側で支持され、
このうち上部は単一のガイドレールを共用する構成とし
ている。

すなわち、８は移動棚、引戸共用の上部ガイドレールで
、垂直な胴部９の上下両側に内向きＬ字形の折曲辺部１
０，１１を連設してなり、下部折曲辺部１１の先端垂直
部を二重折りにして引戸軌条部１２を形成している。

このガイドレール８は水平姿勢で各固定棚１・・・・・
・の天板１ａ前面に左右全長に亙って取付けている。

この場合、長尺の一連レールを各固定棚１・・・・・・
に跨って設けてもよいし、槽中の変化を考慮して各固定
棚１・・・・・・毎別々の単位レールを横−直線に並べ
てガイドレール８を形成してもよい。

なお、１３は該レール８の左端に設けた移動棚および゛
引戸用のエントスＩ・ツバ−１１４は同中間部に設けた
上部引戸ストッパーである。

一方、各移動棚２・・・・・・における上端面後部の左
右両側にローラ取付座１５．１５を後方に突出する状態
で取付け、この取付座１５．１５の先端にローラ１６．
１６を水平姿勢で回転自在に取付けている。

１７はローラ取付座１６の先端部に起立形成したストッ
パー片で゛ある。

また、引戸６において、該引戸上端部裏面に設けた上枠
１８の左右両側内面にＬ字板状の戸車取付座１９．１９
を取付け、この取付座１９．１９の内側に戸車２０．２
０を縦姿勢で回転自在に取付けている。

なお、戸車取付座１９．１９の上部にストッパー片２１
を折り曲げ形成している。

また、同戸車取付座近くの上枠１８内面にコ字形の引戸
上がり止め２２を取付けている。

しかして、各移動棚２のローラ１６，１６を上部ガイド
レール８内の上部に装入して胴部９内面に接触させ、引
戸６の戸車２０．２０を同レール８の引戸軌条部１２に
載置係合させることにより、移動棚２・・・・・・およ
び引戸６の上部をガイドレール８に横方向スライド自在
に支持している。

移動棚２・・・・・・の下部は、底面や前方部の左右両
側に設けた戸車（図示せず）をベース５上面に設けた移
動棚下部レール２３に載置係合させることによって上部
同様スライド自在に支持している。

一方、引戸６は吊り戸形式となっており、下端面左右両
側に取付けたプラスチック等からなる略下向きコ字形の
ガイド部材２４．２４をベース上面に設けた引戸下部レ
ール２５に係合させることにより、該引戸下部を前後に
揺動しないように保持している。

なお、引戸下部レール２５の長さ方向中間部に引戸下部
ストッパー２６を設けている。

こうして、移動棚２・・・・・・および引戸６を一定の
軌道に沿って横方向にスライド自在に支持している。

左端の移動棚２の端位置への停止作用は、移動棚２，２
のストッパー片１７とガイドレール８のエンドストッパ
ー１３とによってなされる。

上記ストッパー片１７は、ローラ１６が破損または脱落
して万一移動棚２が前方に倒れそうになったときに、上
部ガイドレール８の上部折曲辺部１０前端部に当たって
前倒れを防止する役目を果たす。

一方、引戸６は、戸車取付座１９のストッパー片２１と
エンドストッパー１３と引戸下部ストッパー２６とによ
って端固定棚前面位置に停止せられる。

同引戸６を端位置から内側に移動させたときは、引戸上
部においてストッパー片２１か゛引戸上部ストッパー１
４に係当すると同時に、引戸下部において該引戸６の外
側端部内面が引戸下部ストッパー２６に係当することに
よって、引戸６が端から二番目の固定棚前面に停止せら
れる。

また、引戸上部に設けた上がり止め２２によって引戸６
の浮き上がり脱線が防止される。

また、固定棚アドオンキャビネット３の前面に設けた上
部引戸７には、下部引戸６と同様の支持構造が採用され
ている。

概述すれば、２７は該引戸上枠、２８は戸車取付座、２
９は戸車、３０はキャビネット天板３ａの前面に取付け
た上部レールで、戸車２９を該レール３０に係合させて
引戸上部を支持している。

３１は引戸下枠、３２はガイド部材で、このガイド部材
３２を上部ガイドレール８の上面に取付けた引戸下部レ
ール３３に係合させることにより該引戸下部を前後揺動
不能に保持している。

このように、上部ガイドレール８を上部引戸７の下部レ
ール３３の取付体としても兼用する構成とすれば、レー
ル取付構造が一層簡素化されることとなる。

なお、第６図に示すように上部ガイドレール８を別体の
上下二部材８ ａ 、８ ｂによって形成してもよい。

この場合、上記したように上下の引戸７，６の支持構造
が全く同一でよいため、下部材８ｂを上部引戸７の下部
レールとしても使用することが可能となり、製造コスト
上有利となる。

また、本考案では移動棚２および引戸６の下部支持構造
は上記実施例以外に適宜変更し得るところである。

上記のように本考案によれば、一つのガイドレールを移
動棚と引戸双方の上部レールに兼用できるため、レール
構造が簡素化され、その取付作業を簡便化できると共に
、レール製作および同取付コストを低廉化し得るもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は移動書庫全体の斜
視図、第２図は移動棚と引戸の支持構造を示す一部切欠
拡大側断面図、第３図は上部ガイドレールの斜視図、第
４図は移動棚上部の斜視図、第５図は引戸および同下部
レールの裏面斜視図、第６図は上部ガイドレールの他の
実施例を示す側断面図である。 １・・・・・・固定棚、２・・・・・・移動棚、６・・
・・・・固定棚の引戸、８・・・・・・ガイドレール、
９・・・・・・同レールの胴部、１０・・・・・・同上
部折曲辺部、１１・・・・・・同下部折曲辺部、１２・
・・・・・同引戸軌条部、１６・・・・・・移動棚のロ
ーラ、２０・・・・・・引戸の戸車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右に並設せしめた複数の固定棚の前面に、該固定棚よ
   りも少数の移動棚を横方向に移動自在に設け、かつ、任
   意の固定棚の前面に引戸を設けてなる移動書庫において
   、上記各固定棚の前面上部に、胴部の上下両側に前方に
   向けて折曲辺部を連設し、且つ下部折曲辺部の先端部に
   垂直に引戸軌条部を形成してなるガイドレールを取付け
   、このガイドレールの上部内面に移動棚を設けた転動体
   を、上記引戸軌条部に上記引戸に設けた転動体をそれぞ
   れ転勤自在に係合させてなることを特徴とする移動書庫
   におけるレール装置。