JPS5911461B2 - ラツクピニオン式ステヤリングギヤ装置 - Google Patents

ラツクピニオン式ステヤリングギヤ装置

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JPS5911461B2
JPS5911461B2 JP13694680A JP13694680A JPS5911461B2 JP S5911461 B2 JPS5911461 B2 JP S5911461B2 JP 13694680 A JP13694680 A JP 13694680A JP 13694680 A JP13694680 A JP 13694680A JP S5911461 B2 JPS5911461 B2 JP S5911461B2
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JP
Japan
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rack
wheel
pitch
pinion
steering
Prior art date
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JP13694680A
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JPS5760971A (en
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治郎 前林
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Toyo Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Kogyo Co Ltd filed Critical Toyo Kogyo Co Ltd
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Publication of JPS5760971A publication Critical patent/JPS5760971A/ja
Publication of JPS5911461B2 publication Critical patent/JPS5911461B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ラックピニオン式ステヤリングギャ装置の改
良に関するものである。
一般に、自動車のステヤリング機構きしては、アッカー
マンジオメトリ機構と平行リンク機構とが採用されてい
る。
すなわち、前者のアッカーマンジオメトリ機構とは、第
4図に示すように、自動車Aの旋回中心が後車軸A、の
延長線上の点0にあり、内側および外側前車輪Am J
A2が、その各車輪面と動径とがそれぞれ直角となる
ような内舵角αiおよび外航角α0をなすことを理想と
する機構であり、したがって第6図イ線に示すように、
上記内舵角αiと外航角α0との間に前者が後者より大
きくなるという差が生じる。
このようなアッカーマンジオメトリ機構は、第4図に示
すように自動車が遠心力の影響を無視し得る極低速度(
約8/a/h以下)で旋回走行する場合には、各車輪A
1〜A4は横滑りしないと考えられるので、そのままの
構成を適用することができ、これにより各車輪A1〜A
4は滑ることなく旋回中心0の周りをスムーズに旋回し
、良好な旋回性能を得ることができるとともにタイヤの
摩耗や鳴き等を防止することができる。
しかし、反面、自動車が高速度で旋回走行する場合には
、第5図に示すように、自動車に−γω2(wは自動車
の重量、gは重力加速度、γは自動車の重心の旋回半径
、ωは角速度)の大きさの遠心力が作用するため、この
遠心力につり合う大きさのコーナリングフォースC1〜
C4が各車輪A1〜A4に働らき、このとき各車輪A1
〜A4に発生する横滑り角θ1〜θ4により旋回中心O
が後車軸A、延長線より前方に移動し、その結果、タイ
ヤが横滑りして、旋回性能が悪化するとともにタイヤの
摩耗や鳴き等が生じるという不具合を有する。
これに対して、後者の平行リンク機構とは、両前車輪の
内外舵角を第6図口線に示すように等しく設定した機構
である。
したがって、この平行リンク機構は、上記したアッカー
マンジオメトリ機構とは逆の特性、すなわち高速旋回時
には不具合は生じないが、低速旋回時にタイヤに滑りが
生じるという特性を有する。
このため、従来、ナックルアームとタイ田ンドとの位置
関係を適宜選択することにより、両前車輪の内外舵角を
第6図ハ線にて示すようなアッカーマンジオメトリ機構
と平行リンク機構との妥協点に設定することが行われて
いるが、上記両者の各々が持つ不具合を完全に解消する
ことができないという憾みがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ラック
ピニオン式ステヤリング機構において、上記ラックバ−
を長手方向に相対移動可能に2分割し、この2つのラッ
クバ−のうちの一方を左車輪に、他方を右車輪にそれぞ
れ操向リンクを介して連結するとともに、各ラックバ−
にラックを設け、該ラックを、操舵角が比較的小さい場
合にピニオンと噛合する中央部に対し車輪連結側のピッ
チが非車輪連結側のピッチよりも大きくなるように転位
形成することにより、低速旋回時、すなわち大舵角時に
は両ラックバ−の各ラックのピッチの相違によるストロ
ーク差により内航角を外舵角よりも大にしてアッカーマ
ンジオメトリ機構に近ずける一方、高速旋回時、すなわ
ち小舵角時には両ラックバ−のストローク差が零である
ことにより内航角と外舵角とを同じにして平行リンク機
構に近ずけるようにし、よって自動車の旋回走行時に速
度如何に拘らずタイヤの横滑りを少なくして、タイヤの
摩耗や鳴き等がなく、旋回性能の優れたステヤリングジ
オメトリ機構を有するラックピニオン式ステヤリングギ
ャ装置を提供せんとするものである。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図および第2図は本発明に係るラックピニオン式ス
テヤリングギャ装置を示し、1は自動車のボディ(図示
せず)に取付けられた円筒状のラックハウジング、2は
該ラックハウジング1と略直交するように一体に設けら
れたステヤリングギャボックスであって、該ステヤリン
グギャボックス2の内部にはステヤリングシャフト3の
先端部に取付けられたピニオン4がベヤリング5,5を
介して回転自在に支承されている。
一方、上記ラックハウジング1の内部にはそれぞれ断面
半円形状の一対の左車輪用ラックパー6および右車輪用
ラックパー7が、両者で丸棒を形成するように並置され
て摺動自在に嵌挿され、該両ラックバ−6,7間にロー
ラ8,8.・・を介装せしめて互いに長手方向に相対移
動可能に設けられている。
そして、第3図に示すように、上記左車輪用ラックパー
6には左側車輪A1が、また右車輪用ラックパー7には
右側車輪A2が、それぞれタイロッド9,10とナック
ルアーム11,12とからなる操向リンク13,14を
介して結合されている。
さらに、上記各ラックバー6.7にはラック15,15
・・および16,16・・がそれぞれ上記ピニオン4と
噛合するように設けられ、該ラック15,15・・およ
び16,16・・はそれぞれ、車輪連結側と反対側部分
のみのピッチを残りの部分のピッチよりも小さくするこ
とによって、操舵角が比較的小さい場合にピニオン4と
噛合する中央部に対して、車輪連結側のピッチがその反
対側のピッチよりも大きくなるように転位形成されてい
る。
尚、17,18は各ラックバー6.7と操向リンク13
,14のタイロッド9,10との連結部分を保護するダ
ストカバー、19はステヤリフグギヤボックス2内に設
けられたラックガイドであって、各ラックバー6.7を
スプリング20のばね力によってピニオン4に対して押
圧して、ピニオン4と各ラック15,15・・および1
6.16・・との間のバックラッシュを除去するための
ものである。
また、21は上記スプリング20のばね力を調節するカ
バーである。
したがって、上記実施例においては、自動車が高速度で
例えば左旋回走行する場合、すなわち操舵角が比較的小
さい場合には、ピニオン4が各ラックバー6.7のラッ
ク15,15および16゜16・・の等ピッチ部分であ
る中央部と噛合するため、第7Fホ範囲に示すようにバ
ンドル回転角度に対して両“ツクパー6.7のラックス
トロークが一致して、内側前車輪A1の舵角と外側前車
輪A2の舵角とが一致し、これにより平行リンク機構に
近似される。
一方、自動車が低速度(約8Iar1以下)で例えば左
旋回走行する場合、すなわち操舵角が比較的大きい場合
には、ピニオン4と噛合する各ラックバー6.7のラッ
ク15,15・・および16,16・・の各ピッチは、
内側車輪A、が連結された左車輪用ラックパー6のラッ
ク15,15・・のピッチの方が外側車輪A2が連結さ
れた右車輪用ラックパー7のラック16,16・・のピ
ッチよりも大きくなるため、両ラックパー6.7の相対
移動により第7図へ範囲に示すようにバンドル回転角度
に対して左車輪用ラックパー6のラックストロークの方
が右車輪用ラックパー7のラックストロークよりも大き
くなって両ストロークに差が生じ、このラックストロー
クの差により内側前車輪A1の舵角が外側前車輪7の舵
角よりも大となって、アッカーマンジオメトリ機構に近
似される。
よって、第6図二線に示すように、小舵角時には口線で
示す平行リンク機構となり、一方、大舵角時にはイ線で
示すアッカーマンジオメトリ機構となるように舵角(旋
回速度)に伴って変化するので、如何なる速度の旋回走
行であってもタイヤの横滑りを防止することができる。
尚、上記実施例では、各ラックバー6.7にラック15
,15・・および16,16・・を、車輪連結側と反対
側の部分のピッチが残りの部分のピッチよりも小さくな
るように転移形成して、両ラックパー6.7間にラック
ストローク差をもたせるようにしたが、各ラックバ−に
ラックを、上記実施例とは逆に車輪連結側部分のピッチ
が残りの部分のピッチよりも大きくなるように転移形成
したり、あるいは、中央部に対して、車輪連結側部分が
大きく、非車輪連結側部分が小さくなるように転移形成
してもよく、いずれの場合も上記実施例と同様の作用効
果を奏することができ、車種や機種等に応じて適宜選択
することができる。
以上述べたように、本発明によれば、ステヤリングシャ
フトの先端部に設けられたピニオンと、一方が左車輪に
他方が右車輪にそれぞれ操向リンクを介して連結された
長手方向に相対移動可能な一対のラックバ−と、該各ラ
ックバ−にそれぞれ上記ピニオンと噛合するように設け
られ、操舵角が比較的小さい場合にピニオンと噛合する
中央部に対して、車輪連結側のピッチが反対側のピッチ
よりも大きくなるように転移形成されたラックとを備え
てなることにより、自動車の高速旋回時(小舵角時)に
は上記各ラックの同一ピッチによる両ラックバ−の同一
ラックストロークにより車輪の内外舵角を同一にして平
行リンク機構に近ずける一方、低速旋回時(大舵角時)
には各ラックのピッチ差による両ラックバ−のラックス
トローク差により内側車輪の舵角を外側車輪の舵角より
も犬にしてアッカーマンジオメトリ機構に近ずけること
ができるので低速度から高速度のあらゆる旋回走行に対
してタイヤの横滑りを少なくすることができ、よってタ
イヤの摩耗や鳴き等のない、旋回性能の優れたステヤリ
ングジオメトリ機構のラックピニオン式ステヤリングギ
ャ装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施態様を例示し、第1図は正面図、第
2図は第1図の■−■線断面図、第3図は模式平面図、
第4図はアッカーマンジオメトリ機構の低速度における
作用を示す説明図、第5図は同機構の高速度における作
用を示す説明図、第6図は内舵角と外航角との関係を他
の機構との比較において示すグラフ、第7図はバンドル
回転角度と各ラックバ−のラックストロークとの関係を
示すグラフである。 3・・・・・・ステヤリングシャフト、4・・・・・・
ピニオン、6・・・・・・左車輪用ラックバ−17・・
・・・・右車輪用ラックバ−113,14・・・・・・
操向リンク、15,16・・・・・・ラック、A1−A
4−・・・・・車輪。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ステヤリングシャフトの先端部に設けられたピニオ
    ンと、一方が左車輪に、他方が右車輪にそれぞれ操向リ
    ンクを介して連結された長手方向に相対移動可能な一対
    のラックバ−と、該各ラックバ−にそれぞれ上記ピニオ
    ンと噛合するように設けられ、操舵角が比較的小さい場
    合にピニオンと噛合する中央部に対して、車輪連結側の
    ピッチが反対側のピッチよりも大きくなるように転位形
    成されたラックとを備えてなることを特徴とするラック
    ピニオン式ステヤリングギャ装置。
JP13694680A 1980-09-30 1980-09-30 ラツクピニオン式ステヤリングギヤ装置 Expired JPS5911461B2 (ja)

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JPS5760971A JPS5760971A (en) 1982-04-13
JPS5911461B2 true JPS5911461B2 (ja) 1984-03-15

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US8851226B2 (en) * 2012-03-30 2014-10-07 Bombardier Transportation Gmbh Mechanical boolean steering
US8584610B1 (en) 2013-03-07 2013-11-19 Corning Townsend Spring loaded geared flap rudder

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JPS5760971A (en) 1982-04-13

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