JPS59113608A - 電磁鉄心のシエ−ジングコイル固定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、電磁接触器などの電磁鉄心におけるシェージ
ングコイルの固定方法に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

第１図は従来の鉄心の平面図で第２図は第１図の正面図
であシ、鉄心ｌは極面２を有するような形状に成形され
、カシメボルト３でかしめられている。極面２の両端付
近には７エージングコイル４がと９つけられている。

一般に、鉄心ｌは図に示されない可動用の鉄心と一対で
使用され、鉄心１が励磁されると両者が極面２にて接触
する。しかし励磁電流が交流の時磁界も交番磁界となｐ
１必ず瞬時的に磁束が零になる時がある。そのため一対
の鉄心は、常時接触している訳でなく、一時的に離れる
ことになシ、交番磁界が零点をすぎると再び両者が吸着
する。

このとき、接触面で衝突がくシ返されることが鉄心のう
なシの原因になっている。

シェージングコイル４は、この欠点を補うため鉄心１の
極面２付近に装着され、極面２を通る磁束の一部の位相
をずらし、鉄心励磁が交番磁界でも、図に示されない可
動鉄心との接触部にて、常に゛磁束が零にならないよう
にするためのもので、この結果、鉄心のりな−シが解消
される。

シェージングコイル４を極面２付近に固定するには、極
面側から機械的に圧入またはカシメおるいは接着剤にて
固定する方法や、はんだ付にて接合する方法、そして溶
融溶接する方法などがある。

またこれらの方法は、併用される場合もある。しかし、
機械的な圧入、カシメ方法は、前記したシェージングコ
イル４の固定方法の中では最も作業性がよい。しかしこ
の方法には大きな欠点がある。

それはシェージングコイル４は極面２に作った溝５の中
にカシメるとき鉄心１との接触部につく傷や、おしりけ
る治具の当たった圧痕などが生じる〇このような部外は
応力集中部となシ、長時間の振動、衝撃に対し、破損す
る可動性がある。この欠点を緩和するため、しばしば接
着剤と併用されるが、表面の洗浄や乾燥工程が必要とな
υ、作業性が悪いうえ、接着剤が他の部分に付着した９
流れ出たシすることのため鉄心１の外観上にも問題を残
すことになる。接着剤のみにて固定する場合も同じ事が
いえる。

鉄心ｌとのはんだ付は、強度的に劣るため電磁接触器の
ように振動衝撃などの苛酷な条件下で使用されるものに
は不適当である。

溶融溶接による固定方法ではアーク溶接、ガス溶接、抵
抗溶接があシ、鉄心ｌとシェージングコイ／Ｉ／４を溶
融して固定する方法であるが、鉄心１の極面３に対する
熱歪、鉄心１の材料である磁気鉄板に対する鈍化、磁気
的方向性の欠除、また鉄心抜板間での短絡などが生じる
。

またアーク溶接の場合、鉄心工が強磁性体のためアーク
が鉄心ｌに流れてコイルを溶融することが困難である。

抵抗溶接Ｖこよるものは比較的溶融面積が少なく、加熱
時間も短いため熱影響が少ないが接合強度が弱く、ガス
溶接の場合は狭いところの溶接のため火炎を細くする必
要があるが、細くすると熱効率が悪くなるなどの欠点が
あった。

〔発明の目的〕

本発明は、上述の即き従来から利用されてきたシェージ
ングコイルの固定方法の欠点を解消せんとして提案した
もので、シェージングコイルを傷つけず、かつ、作業性
のよい電磁鉄心のシェージングコイル固定方法を提供す
ることを目的とするものである。

〔発明の実施例〕

本発明による鉄心と７エージングコイルの固定方法を第
３図乃至第８図の図面を用いて説明する。

第３図は、本発明に使用する鉄心抜板の要部拡大正面図
である。鉄心１のシェージングコイル挿入溝５の形状は
カギ形になっている。この打ちぬきはカシメボルト穴３
ａや鉄心ｌの打ち抜きと同時に行う。

第４図は本発明に使用する鉄心１に従来のシェージング
コイＡ／４を装着した鉄心要部の拡大斜視図である。こ
こで使用するシェージングコイル４はリング状に成形し
たものである。

第５図は第４図のＶ−ｖ線に沿った矢視断面図で鉄心１
に挿入したシェージングコイル４の断面は、かぎ形でな
いため途甲の部分に空隙６ができた状態になっている。

このシェージングコイル４に対してレーザビームを方向
７から照射しシェージングコイル４を溶融する。レーザ
ビームはシェージングコイル４の溶融能力があるものを
必要とする。又、照射部はガスシールドにより大気の酸
化作用を防止するよう工夫する。

第６図は鉄心１の端面に設置する治具の説明図−ｃ６る
。鉄心１の上にのっているシェージングコイ）Ｌ／４は
鉄心１によってたれおちを防止しているが、鉄心１から
はみだした部分は溶は落ちる可能性がある。そのため成
形治具８を鉄心１の側面に設置して溶は落ちを防止する
。このとき成形治具８にも鉄心１と同様にカギ形の溝５
を設け、シェージングコイル４が挿入されても空隙６が
できるような構成とする。以上のような製造法で完成し
た鉄心１を第７図の鉄心要部斜視図にて説明する。

鉄心１の極面部２に設けられたシェージングコイ／ｌ／
　４　Ｂは、レーザー溶ム２のために鉄心１に偏平な形
で挿入されたことになる。第８図は第７図の断面図であ
るが、シェージングコイル４ａはカギ形の溝５の底部に
流れこんだため空隙６ａが鉄心の極面側に移行している
。

以上のような工程で鋸られたシェージングコイル４ａ　
　の特徴を次に示す。カギ形の溝５の底部に溶入された
ため、従来のカシメ方法にみられたシェージングコイル
４のぬけおちはなくなる。

またレーザビームは光を熱源とするため、アーク溶接に
みられるようなアークが鉄心１に流れる磁気吹き現象は
みられず、シェージングコイル４ａを溶融することがで
きる。また、ビームを絞ることができるためカギ形の溝
５の間隙でも鉄心１に影響を及ぼすことなく、シェージ
ングコイル４ａのみにビームを照射することが可能であ
る。従って従来の溶接法でみられた鉄心の特性変化はな
くなる０ 第９図乃至第１２図は本発明の変形例で、鉄心ｌのシェ
ージングコイル挿入部である溝５の形状に関するもので
ある。溝５の形状はかぎ形に限らず図面に示すようなシ
ェージングコイル４ａが、ぬけおちてこなくなる形状で
、かつレーザビームが照射され得る形状であれば十分で
ある。

〔発明の効果〕

以上本発明によれば、鉄心へのシェージングコイルの形
成固定にレーザビームを採用することによって鉄心を溶
融することがなく熱影響も与えないため鉄心に対する熱
歪、鈍化、磁気的方向性の欠除などによる鉄心特性の変
化がなくなる。またシェージングコイルにはカシメ法な
どにみられた応力集中部がなくなシコイルの強度が向上
する。

さらにシェージングコイルのぬけおちがなくなシ製品の
品質向上に有効であり、後処理が不要であるため作業性
がよいなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の鉄心の平面図、第２（２１は従来の鉄心
の正面図、第３図は本発明の鉄心要部拡大正面図、第４
図は第３図の斜視図、第５図は第４図の断面図、第６図
は鉄心と側面に設置した治具の断面図、第７図は本発明
の鉄心要部斜視図、第８図は第７図の断面図、第９図乃
至第１２図は本発明の溝の変形例を示す鉄心の正面図で
ある。 １・・・鉄心、　　　２・・極面、　　　３・・・カシ
メ、４ａ　　・・・シェージングコイル、 ５．５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄ　・’１ｉｊｔｖ　　　６
ａ−空隙、７・・・レーザビーム、　　　８・・・治具
。 代理人　弁理士　則　近　憲　佑（ほか１名）第１図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 寓

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電磁接触器用などの電磁鉄心において、鉄心に設けた溝
   にシェージングコイルをレーザビームにて溶かしこんで
   形成したことを特徴とする電磁鉄心のシェージングコイ
   ル固定方法。