JP2981314B2 - リレーの鉄心とコイルの組立方法 - Google Patents

リレーの鉄心とコイルの組立方法

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JP2981314B2
JP2981314B2 JP3230907A JP23090791A JP2981314B2 JP 2981314 B2 JP2981314 B2 JP 2981314B2 JP 3230907 A JP3230907 A JP 3230907A JP 23090791 A JP23090791 A JP 23090791A JP 2981314 B2 JP2981314 B2 JP 2981314B2
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coil
yoke
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iron core
relay
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雅男 久保
策雄 鎌田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リレーの鉄心とコイル
(コイルブロック)の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リレーの鉄心とコイルを組立てるには、
従来、鉄心にコイルを挿入した後、カシメにより継鉄を
固定し、その継鉄に接極子を磁気的に吸引させる構造を
採っていた。この従来技術によれば、鉄心と継鉄をカシ
メて一体化することで、継鉄中の磁束密度を増加させ、
磁気効率の向上を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカシメ
手段によると、次のような種々の課題があった。 カシメによる鉄心と継鉄の接触面積が少ないため、磁
気損失が大きく吸引力が弱くなる。 カシメによる鉄心と継鉄の接触面積が不安定なため、
磁気効率が不安定であり、吸引力が一定しない。 カシメ時の変形により、寸法管理が難しい。 本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、溶接時における溶け込み深さ
の増大と安定化を図りつつ、鉄心と継鉄を一体化して磁
気特性の向上を図り、かつ部品の加工精度を緩和するこ
とが可能な組立方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、鉄心にコイルを挿通した後、鉄心の端部
に継鉄を嵌合し、これら鉄心と継鉄を溶接接合して一体
化するリレーの鉄心とコイルの組立方法において、前記
鉄心と継鉄の対向部の内部位置に、対向距離が大きな部
分を設け、溶接深さを一定に保持することを特徴とす
る。また、鉄心にコイルを挿通した後、鉄心の端部に継
鉄を嵌合し、これら鉄心と継鉄を溶接接合して一体化す
るリレーの鉄心とコイルの組立方法において、前記鉄心
と継鉄の対向部のコイル側に、対向距離が大きな部分を
設け、溶接深さを一定に保持することを特徴とする。
【0005】更に、前記において、鉄心と継鉄の対向部
のレーザ照射側に、予め対向距離が大きな部分を設け、
大きな溶け込み深さを得ることを特徴とする。更にま
た、前記において、鉄心と継鉄の対向部に溶融促進剤を
塗布し、大きな溶け込み深さを得ることを特徴とする。
【0006】
【作用】前記構成により、本発明においては、鉄心にコ
イルを挿通した後、鉄心の端部に継鉄を嵌合し、これら
鉄心と継鉄を溶接接合して一体化するものであり、この
とき、鉄心と継鉄の対向部の内部またはコイル側に対向
距離が大きな部分を設けることで、同部分は溶接が行え
ないため、溶け込みの先端が同部分にギリギリ到達した
場合も、またオーバパワーの場合も、溶接深さ(面液)
を一定に保つことが可能になる。
【0007】また、鉄心と継鉄の対向部のレーザ照射側
に予め対向距離が大きな部分を設けたり、対向部に溶接
促進剤を塗布することで、小さなエネルギーで深い溶け
込みを得ることができ、継鉄に隣接するコイルボビン
(樹脂製)やコイル巻線に熱的ダメージを与えることな
く、溶接深さを大きく採ることができる。このため、各
構成部品の加工精度の許容値を緩和することが可能とな
ると共に、磁気効率の向上と仕上がり寸法精度の向上が
図られる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好ましい実施例
を説明する。図1(a)(b)は、リレー鉄心とコイル
(コイルブロック)との組立構造を示す。すなわち、コ
イル2は樹脂製コイルボビン2bに線材2aが巻装され
て成り、このコイル2を鉄心1に挿通し、かつ、鉄心1
の端部に継鉄3を溶接した構造から成る。
【0009】図2は、請求項1記載の実施例を示すもの
で、鉄心1と継鉄3の対向部の内部位置に、対向距離が
大きな部分(スリット4)を設けたものである。この場
合、対向距離が大きな部分(スリット4)の対向寸法
は、溶接熱源とワーク寸法により異なるが、例えば対向
部分の長さが約1mmのとき、熱源としてビーム径約
0.5mmのYAGレーザを用いた場合、対向距離の目
安は、レーザスポット径以上の約0.5mm以上が望ま
しく、対向長さは加工可能な範囲で大きい方が望まし
い。また、熱源としては、レーザや電子ビームが望まし
いが、大型構造の場合はアークやプラズマを用いること
も可能である。更に、スリット4の形状は、図2では断
面が半円状であるが、本目的を達成できる寸法であれ
ば、角溝や三角溝あるいは台形溝でも良い。
【0010】この実施例によれば、対向距離が大きな部
分は溶接が行えないため、溶け込みが同部分に到達した
場合も、また熱源がオーバパワーの場合も、溶接深さを
一定に保つことができる。そして、このように鉄心1と
継鉄3を一体化することにより、磁気特性を安定化する
ことができる。
【0011】図3は、請求項2記載の実施例を示すもの
で、この実施例では、鉄心1と継鉄3の対向部のコイル
2側に、対向距離が大きな部分(逃し5)を設けてい
る。なお、対向距離の大きさ等は、実施例1と同様であ
る。この実施例によれば、前記と同様に、対向距離が大
きな部分は溶接が行えないため、溶接深さを一定に保つ
ことができ、また、磁気特性を安定化することができ
る。
【0012】図4(a)は、請求項3記載の実施例を示
すもので、鉄心1と継鉄3の対向部のレーザ照射側に対
向距離が大きな部分(溝6)を設けたものである。そし
て、この溝6部分にレーザ光線を照射することにより、
多重反射させてレーザの吸収効率を向上させることがで
きる。また、溶融が継手表面だけでなく、溝6の底から
も開始するため、通常と同じエネルギー量のレーザを照
射しても、図4(b)(c)のように、溝6がない場合
に比較して深い溶け込みが得られる。
【0013】この溝6の形状がV型の場合、開口径はレ
ーザスポット径の1/3〜1/2程度で開口角度は15
〜30゜前後が望ましいが、最適形状は、材質やレーザ
条件により決定される。また、溝形状はV型に限らず角
溝やあり溝であっても良い。なお、熱源としてはレーザ
ビーム等の光ビームに限られる。
【0014】この実施例によれば、小さなエネルギーで
深い溶け込みを得ることができ、かつ継鉄に隣接するコ
イル樹脂等に熱的ダメージを与えることなく、溶接深さ
を大きく採ることができる。
【0015】図5(a)は、請求項4記載の実施例を示
すもので、鉄心1と継鉄3の対向部に溶融促進剤7を塗
布したものである。例えば、溶融促進剤7としてカーボ
ンを選定した場合、共晶反応により鉄の融点が1534
°Cから1147°Cに低下するため、図5(b)
(c)のように、溶融促進剤を用いない場合に比較して
深い溶け込みが得られる。なお、溶融促進剤7として、
他に珪素(Si)や錫(Sn)等を用いても同様の効果
が得られるが、溶融部に合金が生じる場合が多いため、
溶接部材の目的に応じた使用が必要である。この場合の
熱源としては、実施例1と同様に、レーザや電子ビーム
が望ましいが、アークやプラズマを用いることも可能で
ある。
【0016】この実施例によれば、前記と同様に、継鉄
に隣接するコイル樹脂等に熱的ダメージを与えることが
なく、小さなエネルギーで深い溶け込みを得ることがで
きる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、鉄心にコ
イルを挿通した後、鉄心の端部に継鉄を嵌合し、これら
鉄心と継鉄を溶接接合して一体化するリレーの鉄心とコ
イルの組立方法において、前記鉄心と継鉄の対向部に対
向距離が大きな部分を設けたり、鉄心と継鉄の対向部に
溶融促進剤を塗布して溶接することにより、溶け込み深
さの増大と安定化を図りつつ、鉄心と継鉄を一体化して
磁気特性を安定向上させることができる。また、溶け込
み深さが増大かつ安定化することにより、部品の加工精
度の許容値を緩和することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はリレー鉄心とコイルとの組立状態を示
す正面図、(b)はその側面図である。
【図2】鉄心と継鉄の対向部の内部にスリットを設けて
溶接を行う状態を示す断正面図である。
【図3】鉄心と継鉄の対向部のコイル側に逃しを設けて
溶接を行う状態を示す断正面図である。
【図4】(a)は鉄心と継鉄の対向部のレーザ照射側に
V溝を設けた状態を示す斜視図、(b)はその断正面
図、(c)はV溝を設けない状態を示す断正面図であ
る。
【図5】(a)は鉄心と継鉄の対向部に溶融促進剤を塗
布した状態を示す断正面図、(b)は溶融促進剤を塗布
して溶接を行う状態を示す断正面図、(c)は溶融促進
剤を塗布しないで溶接を行う状態を示す断正面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・鉄心 2・・・コイル 3・・・継鉄 4・・・スリット 5・・・逃し 6・・・溝 7・・・吸収促進剤

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心にコイルを挿通した後、鉄心の端部
    に継鉄を嵌合し、これら鉄心と継鉄を溶接接合して一体
    化するリレーの鉄心とコイルの組立方法において、 前記鉄心と継鉄の対向部の内部位置に、対向距離が大き
    な部分を設け、溶接深さを一定に保持することを特徴と
    するリレーの鉄心とコイルの組立方法。
  2. 【請求項2】 鉄心にコイルを挿通した後、鉄心の端部
    に継鉄を嵌合し、これら鉄心と継鉄を溶接接合して一体
    化するリレーの鉄心とコイルの組立方法において、 前記鉄心と継鉄の対向部のコイル側に、対向距離が大き
    な部分を設け、溶接深さを一定に保持することを特徴と
    するリレーの鉄心とコイルの組立方法。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載のリレーの鉄心とコイ
    ルの組立方法において、 前記鉄心と継鉄の対向部のレーザ照射側に、予め対向距
    離が大きな部分を設け、大きな溶け込み深さを得ること
    を特徴とするリレーの鉄心とコイルの組立方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2記載のリレーの鉄心とコイ
    ルの組立方法において、 前記鉄心と継鉄の対向部に溶融促進剤を塗布し、大きな
    溶け込み深さを得ることを特徴とするリレーの鉄心とコ
    イルの組立方法。
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