JPS5911195A - 低分子ペプチド組成物の製造方法 - Google Patents

低分子ペプチド組成物の製造方法

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JPS5911195A
JPS5911195A JP11074083A JP11074083A JPS5911195A JP S5911195 A JPS5911195 A JP S5911195A JP 11074083 A JP11074083 A JP 11074083A JP 11074083 A JP11074083 A JP 11074083A JP S5911195 A JPS5911195 A JP S5911195A
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JP
Japan
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molecular weight
low
raw material
amino acid
protein raw
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JP11074083A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yamazaki
研一 山崎
Soji Takao
荘二 高尾
Hiroshi Hara
博 原
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はディペプチドおよびトリペプチドを主構成分と
するタンパク(低分子ペプチド)組成物の製造方法に関
するものである。
従来、タンパク質を酵素で加水分解し、ペプチドおよび
アミノ°酸を製造することは食品分野を中心として行わ
れてきた。しかしながら、そこでの目的はタンパク質を
酵素で分解することによって可溶化するとか3食品素材
として適したものにするために低分子化(分子量が数千
以上)するとかのものばかりであり1分解生成物の分子
量そのものを問題としたものは全くなかった。
本発明者等はタンパク質の酵素的分解生成物と消化吸収
との関係を研究した結果。
(1)平均分子量を700以下に下げること。
(2)分子量が700以上のペプチドの含量が20重量
%以下にすること、 (3)遊離アミノ酸の含量を20
重量%以下にすること、すなわち、ディペプチドおよび
トリペプチドを主構成分とする低分子ペプチドを生成す
ることにより次のような多くの利点がもぐたらされるこ
とを確認した。
(1)同一アミノ酸組成のタンパク質あるいはアミノ酸
混合物とは腸管吸収能が異なり、全窒素吸収速度は上昇
し、アミノ酸相互の吸収拮抗が小さい。
(2)窒素収支が改善され、効率の高い窒素源となる。
(3)体重増加率が顕著に大きくなる。
(4)血中コレステロール値が低下する。
以上のような多くの利点が確認されたが、それは以下に
詳細に証明する試験にもとずくものである。
次表Iに示す同一アミノ酸組成のタイエツトを調整した
表  ■ 上表における窒素源は吹の組成のものである。
Δ・・・I 卵白タンパク質 B・・・■ 平均分子(J420.m離アミノ酸8 重
量%のペプチド組成物 C・・・■ 遊離アミノ酸混合物 D・・・■ 平均分−Pit1400.遊離アミノ酸2
重量%のペプチド組成物 これらのダイエツトをそれぞれ10匹のウィスター系ラ
ットに2週間自由摂取させた結果は表Hの通りであった
表  ■ 上表において。
Food efficiencyとは5それぞれのWe
ightGain/ Food 1ntakeの値■を
ベースとした比を表示するものである。この表から次の
ことが理解できる。本発明の方法により得られる同一ア
ミノ酸組成の低分子ペプチド組成物(It)は窒素保有
量(収支)が他のものに比べて大幅に大きく、その結果
Food efficiency  が顕著に高(なり
8体重増加がみられるにもかかわらず血中コレステロー
ル値が低下することが判明した。
更に窒素源というマクロな考察ではなく各アミ1 )酸
に対する吸収についての考察を行うために24: 時間
絶食させたウィスター系ラットの胃にチューブで強制的
に前述したダイエツトに使用した窒素#試料(1) 、
  (II) 、  (III)および(IV)を注入
して一定時間毎に門脈から採血してアミノ酸濃度を測定
して時間あたりの吸収量を測定した。その結果を表In
および表■に示す。なお、結果はそれぞれ5匹づつのラ
ットの平均値である。表■は吸収量がピーク値に達する
までの各アミノ酸の平均吸収速度であり1表1vはほは
理想アミノ酸組成の試料(X)と上記試料(1)〜(■
、)とのアミノ酸吸収パターンの比較表である。
表   ■ この表から明かなように1本発明の方法によるペプチド
組成物(II)は卵白タレバク質(1)のように吸収が
不完全ではなく、アミノ酸混合物(1)と比較してアミ
ノ酸相互の吸収拮抗の程度が大きくなく、従来のタンパ
ク質分解物(TV)に比較してもその初期吸収速度は約
3割も大きい。
表   IV アミノ酸の吸収は理想アミノ酸パターン(X)に近いの
が望ましい。然るに2表IVは 卵白タンパク質(1)
およびアミノ酸混合物([1)においては特にPhe 
Tyr  および l1isの理想吸収パターン(X>
からの単離率が大きいことを明瞭に示している。本発明
によるペプチド組成物(II)は理想吸収パターンに近
(、バランスのとれた吸収を実現することが確認された
。以上の事実は吸収されたアミノ酸自身あるいは他のア
ミノ酸の代謝に大きな影響を与えるものと推定される。
その証拠の一つがコレステロール値の低下であろうと思
われる。
以上の試験結果から分るような明かに有用性のある低分
子ペプチドは従来着眼されていなかっただけに1 その
有効な製造方法は開発されていない。従って1本発明の
目的は上記の有用性のある低分子ペプチド組成物の製造
方法を提供することにある。
本願発明は、任意の起原のタンパク質原料より遊離アミ
ノ酸含量および分子量700以上のペプチド含量を20
%以下としたディペプチドおよびトリペプチドを主構成
分とする平均分子量500以下の低分子ペプチド組成物
の製造方法において。
任意の起原のタンパク質原料を水に5〜20性プロテア
ーセとペプシンを同時にかつタンパク質原料に対して1
〜5  wt%添加し、25〜60゛Cの温度で8〜7
2時間遊離アミノ酸の生成を抑えつつ酵素加水分解反応
を行わしめた後、加熱して酵素を失活させる低分子ペプ
チド組成物の製造方法である。
上記表1〜■に記載する試験結果から結論づけられる曲
述したような多くの利点を有するディペプチドおよびト
リペプチドを主成分とする低分子ペプチドについて従来
は全く問題とされていなかった。本発明者等はかかる低
分子ペプチドを任意の起原のタンパク原料より生成する
ことを試みた結果1次のようなことが明らかになった(
表V参照)。
(1)タンパク質加水分解酵素の中ではペプシンが最も
可溶力が強いが、ペプシンでの分解はある押環の分子量
にまで小さくなるとそれからは容易に進行せず2平均分
子量を1000以下にするのは極めて困難である。
(2)中性プロテアーゼの分解力は酸性プロテアーゼの
それと比較して弱く、生成物の平均分子量を1000以
下にまでする酵素はプロナーゼを除いてはない。しかし
、複合酵素であることもあって遊離アミノ酸の化成が著
しく大きく、平均分子量が500近くになる段階では5
0%以上が遊離アミノ酸となっている。
(3)分解力の点では酸性プロテアーゼが優れており1
モルシン(藤沢薬品 起源Aspergillussa
itoi)  、サンブローセF(成魚共栄物産 起源
R1+1zopuschinensis)  などが遊
離アミノ酸の生成も少なく有用である。
(4)現在知られているいずねの酵素も単独では分子量
を希望する程十分に小さくすることはできず9種々の組
合せの酵素分解反応を検討した結果、ペプシン−モルシ
ンの酵素の組合せが希望する程十分に分子量を小さく、
かつNMアミノ酸の含量を少な(するのに有効であるこ
とが確認された。以下に実施例を挙げるが2本発明をこ
れらは例証するものにずきず1本発明はこれらに限定さ
れることなく種々の変更を加えるることができる。
〔実施例I〕
乾燥卵白 (タンパク含量 82 yt%)50gを1
1の水に溶解さゼ、塩酸で Pl+を3に調節し。
ペプシンIgおよびモルシンを1g添加して pHを3
に維持しつつ40゛Cで24時間反応させた。反応漬液
を100℃で10分間加熱して酵素を失活さもた後、3
000 r、p、m  (1500G )で10分間遠
心分離し不溶分を除去して上澄液を凍結乾燥した。この
生成物の収率は原料タンパク質に対して96.1%であ
り、平均分子量は510であった。この生成物のケル濾
過結果からその86 wt%以上は分子量700以下で
あった。なお、700以下の識別をケル濾過で行うこと
はできない。生成物中の遊離アミノ酸含量は7.8%で
あった。
(1)生成物の収率 生成物中の窒素量   100 原料中の窒素量 窒素の分析はケルダール分析法によった。
(2)生成物の平均分子量 〔原料タンパク中のアミノ酸の平均分子量〕〔生成物1
g中のアミノ基モル数〕 〔生成物1gの完全加水分解物中のアミノ基モル数〕ア
ミノ基の定量はTNBS  (Tri−Nitro−B
er+zen−5ulphonic acid )法に
より、生成物の完全加水分解は6N l1cl  中で
 110°C124時間加水分解によった。
(3)遊離アミノ酸定量 生成物溶液を塩基性炭酸銅で処理し、アミノ酸およびペ
プチドを銅錯体とし、これを陰イオン交換樹脂に吸着さ
せ、0.05Mホウ酸緩衝液で溶出、させた遊離アミノ
酸を自動アミノ酸分析機で定量した。ただし、酸性アミ
ノ酸についてはホウ酸緩南液で遊離してこないので生成
物をそのままアミノ酸分析機にかけて定量した。アミノ
酸分析機での酸性アミノ酸の分離位置ではペプチドの影
響がないので正−確な定量が可能である。
(4)ケル濾過 分画分子量が最小の5ephadex G−10を用い
て分子量700  O下のペプチドの比率を求める。
実施例においては、原料タンパク質は卵白を用いている
が、これに限られずカセイン、大豆、小麦グルテン、魚
粉、クロレラ、^ゲ母タンパク等のみならずプラスティ
ン反応により特定のアミノ酸を強化したタンパク質用物
質をも使用でき、特に低分子ペプチドを栄養剤に用いる
場合にはアミノ酸組成からみて卵白に恥る原料はない。
原!4のタンパク質の基質濃度は5〜20w/v%程度
にするのが好適である。これは、 5% 以下では実用
的でなく、20%以」二では粘稠になりずぎるからで 
     。
ある。添加する酵素量は目的に適する分解塵となるよう
基質に対して byt%以上、好ましくは2〜5wt%
 がよい。反応時間は基′jR濃度、酵素量、反応温度
等の関数となり、アミノ酸にまで分解しない程度のペプ
チド組成物が得られる時間にとめる。反応温度は使用す
る6ゲ素の至適温度に応じて決める。使用する酸は強酸
でも弱酸でも良い。
本発明の方法の実施例におけるように二種以上のプロテ
ア−セの組合上でタンパク質を分解した場合と単一のプ
ロテアーゼで分解した場合を比較のために下表■に示ず
表  ■ 実施例および上表Vの比較から3本発明の方法によれば
種々のタンパク源から高収率で目的とするデイペプチド
およびトリペプチドを主構成分とする分子量が500 
 以下に分解され、しかも遊離アミノ酸の含量が10w
t%以下と低くなっていてアミノ酸の吸収拮抗が少なく
9分子量が700以上の比較的高分子のペプチド含量が
20%以下と少ない特徴を有する低分子ペプチドが確実
に製造されることが容易に理解できる。
特許出願人  チル七株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)任意の起源のタンパク質原料より遊離アミノ酸含
    量および分子量700以上のペプチド含量を20%以下
    としたディペプチドおよびトリペプチドを主構成分とす
    る平均分子量700以下の低分子ペプチド組成物の製造
    方法において。 任意の起源のタンパク質原*4を水に5〜2゜性プロテ
    アーゼとペプシンを同時にかつタンパク質原料に対して
    1〜5  wt%添加し、25〜60゛Cの温度で8〜
    72時間遊離アミノ酸の生成を抑えつつ酵素加水分解反
    応を行わしめた後、加熱して酵素を失活させることを特
    徴とする低分子ペプチド組成物の製造方法
JP11074083A 1983-06-20 1983-06-20 低分子ペプチド組成物の製造方法 Pending JPS5911195A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60211791A (ja) * 1984-04-04 1985-10-24 菱有工業株式会社 ヒ−タ−
JPS62198398A (ja) * 1986-02-26 1987-09-02 Shokuhin Sangyo Baioriakutaa Syst Gijutsu Kenkyu Kumiai 固定化プロテア−ゼによるたんぱく質の分解方法
JPS6447353A (en) * 1987-08-13 1989-02-21 Japan Res & Dev Ass Production of hydrolyzed gluten by immobilized complex protease

Cited By (4)

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