JPS5911009Y2 - ベツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベッドに係り、特に病人等が安心して使用で゛
きるベッドに関する。

従来のベッドは、ベッド台の両側略中央部に取付自在な
サイドレールが立設されており、病人が寝ている間にふ
とんがずり落ちたり、或いは病人がころげ落ちたりしな
いようにしていた。

しかし、従来のベッドではサイドレールがベッド台の両
側略中央部にしか設けられていないため、ねぞうの悪い
病人の場合には依然ふとんがずり落ちたり、或いは病人
がころげ落ちたりするおそれがあった。

また、ベッド台の病人の頭が位置する上部と足が位置す
る下部の両側にはサイドレールが設けられていないため
、ベッド台の上部或いは下部は素通しであって隣りから
見え、病人の寝顔を見られるおそれがあると共に病人の
オムツ、パンツ等の下着のとりかえ時に見られてはずか
しい思いを病人がするという欠点があった。

本考案は上記の欠点を解消したベッドを提供することを
目的とし、この目的はベッド台の両側略中央部に立設さ
れたサイドレールの少なくとも片側に目隠し部材を左右
に回動自在に設け、その目隠し部材の自由端部をベッド
台の前端或いは後端のいずれかに立設されている仕切柵
に係止自在とすることによって達或される。

以下図面を参照して本考案の実施例について説明する。

第１図乃至第３図において、符号１はベッド台であり、
このベッド台１は４本の支持脚２，２，２．２によって
支持されており、各支持脚２の下端にはキャスタ３が取
り付けされている。

ベッド台１の病人の頭が位置する上方端部には２本の支
持脚２，２に連設するパイプで格子状に形威された頭部
仕切柵４が立設され、ベッド台１の病人の足が位置する
下方端部には２本の支持脚２，２に連設するパイプで格
子状に形威された足部仕切柵５が立設されている。

また、ベッド台１の両側中央部には、それぞれ一対の有
底筒状のサイドレール受け６，６が所定の間隔を置いて
固着されており、一対のサイドレール受け６，６に目隠
布７ａを有するサイドレール７の両端が挿入されてベッ
ド台１の両側中央部にそれぞれ立設される。

上記各サイドレール７の両垂直部８，８にはそれぞれ目
隠布９を備えている方形状の目隠用パイプ枠１０がヒン
ジ１１ ，１１ ，１２．１２によって左右に回動自在
に取り付けられている。

各サイドレール７のベッド台１の上端側垂直部８に目隠
用パイプ枠１０を取り付けるヒンジ１１，１１は普通の
平ヒンジが用いられ、各サイドレール７のベッド台１下
端側垂直部８に目隠用パイプ枠１０を取り付けるヒンジ
１２，１２には外側に向けて彎曲したヒンジ板の端部を
連結して形或された特殊のヒンジが用いられている。

そのヒンジー１２．１２を使用することによって、第３
図に示す如く、目隠用パイプ枠１０ｊＯをサイドレール
７に重なり合うように折畳むことができる。

また、各目贈、用パイプ枠１０の自由端部には、第３図
に示す係止具１３の雄型係止体１３ ａが螺着されてお
り、各目隠用パイプ枠１０が回動して閉じられるとき、
接触する足部仕切柵４及び足部仕切柵５の両側にはそれ
ぞれ係止具１３の雌型係止体１３ｂが螺着されている。

かかる構或のベッドを使用するに際し、病人が仮眠をし
たり、読書する場合にはサイドレール７のベッド台１上
端側垂直部８に取り付けられている目隠用パイプ枠１０
を回動させて閉じ、その目隠用パイプ枠１０の雄型係止
体１３ａを足部仕切柵４の雌型係止体１３ｂに係合させ
れば、その目隠用パイプ枠１０の目隠布９により、隣り
から見えなくなり、ベッドに寝ている病人が安心して読
書したり、仮眠することができる。

また、病人が夜寝るときとか、或いは排尿、排便したり
、オムツ、パンツ等の下着を取りかえる場合にはサイド
レール７のベッド台１下端側垂直部８に取り付けられて
いる目隠用パイプ枠１０を回動させて閉じ、その目隠用
パイプ枠１０の雄型係止体１３ ａを足部仕切柵５の雌
型係止体１３ ｂに係合させれば、その目隠用パイプ枠
１０の目隠布９により、隣りから見えなくなると共に目
隠用パイプ枠１０がベッド台１の側部略中央部に設けら
れたサイドレール７と同じようにころがり防止柵として
取り付け固定されることとなり、ベッドに寝ている病人
がベッドからころがり落ちる心配もなく安心して眠むる
ことかできると共に排尿、排便をしたり、下着のとりか
えができる。

更に、これら目隠布９を有する目隠用パイプ枠１０が不
要の場合には第３図に示すようにサイドレール７のベッ
ド台１上端側垂直部８に取り付けられている目隠用パイ
フ゜枠１０とサイドレール７のベッド台１下端側垂直部
８に取り付けられている目隠用パイプ枠１０を折り畳ん
で置くことができる。

本実施例においてサイドレール７に目隠布９を有する目
隠用パイプ１０が回動自在に取り付けられているが、こ
の目隠用パイプ１０の代わりに全て板材で形或された目
隠用板であってもよい。

また、本実施例において、閉じられた目隠用パイプ枠１
０を頭部仕切柵４、足部仕切柵５にそれぞれ固定するの
に係止具１３を用いているが、紐によって縛ってもよく
、また、使用態様に応じては磁石を利用した係止具によ
って固定させるようにしてもよい。

以上説明したように本考案のベッドは複数の支持脚と、
それらの支持脚に支持されたベッド台と、上記ベッド台
の前端と後端にそれぞれ立設された格子状の頭部仕切柵
及び足部仕切柵と、」―記ベッド台の両側略中央部に立
設されたサイドレールとからなるベッドにおいて、上記
各サイドレールの少なくとも片側に目隠部材を左右に回
動自在に設け、上記目隠部材を頭部仕切柵或いは足部仕
切柵のいずれかに係止自在としているので、上記目隠部
材がサイドレールのベッド台上端側に設けられた場合に
は、その目隠部材によってベッド台両側上端を目隠しす
ることができ、隣りの視線を気にしないで、ベッドに寝
ている病人が読書をしたり、眠ることができる効果を奏
する。

また、上記目隠部材がサイドレールのベッド台下端側に
設けられた場合には、その目隠部材によってベッド台両
側下端を目隠しすることができ、隣りの視線を気にしな
いで、排尿、排便、オムッ、パンツ等の下着が取りかえ
られると共に目隠部材が足仕切パイプの一側に係止ｄ定
されることにより、ベッドに寝ている病人がベッドがら
ころがり落ちる心配もなく安心して眠むることかできる
効果を奏する。

更に、上記目隠部材がサイドレールに回動自在に取り付
けられているので、目隠部材が不必要なときには目隠部
材をサイドレールの外側に回動させて折畳んで置くこと
もできるため、邪魔にならず、極めて便利なものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のベッドの斜視図、第２図は同ベッドの
平面図、第３図は同ベッドの目隠用パイプ枠の折畳状態
を示す一部を省略した平面図である。 第４図は係止具の斜視図である。１・・・・・・ベッド
台、２，２，２．２・・・・・・支持脚、４・・・・・
・頭部仕切柵、５・・・・・・足部仕切柵、７・・・・
・・サイドレール、９・・・・・・目隠布、１０・・・
・・・目隠用パイプ枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の支持脚と、それら支持脚に支持されたベッド台と
   、上記ベッド台の前端と後端にそれぞれ立設された格子
   状の頭部仕切柵及び足部仕切柵と、上記ベッド台の両側
   略中央部にそれぞれ立設されたサイドレールとからなる
   ベッドにおいて、上記各サイドレールの少なくとも片側
   に目隠部材を左右に回動自在に設け、上記目隠部材の自
   由端を頭部仕切柵或いは足部仕切柵に係止自在としてい
   ることを特徴とするベッド。