JPS5910839Y2 - テレビジヨン受信機における画質劣化防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テレビジョン受信機において水平出力トラン
ス（フライバックトランス）のリンギングによるブラウ
ン管上の画像の質の劣化を防止するようにした画質の劣
化防止装置に関するものである。

一般に、テレビジョン受信機において、フライバックト
ランスの同調方式を高次高調波共振にすればする程、フ
ライバックトランスの１次側インダクタンスを減少しな
ければならないという傾向がある。

ところがフライバックトランスは、音声や映像回路にも
十Ｂ電圧を供給しているので、１次側インダクタンスの
減少は、１次側に流入する交流電流つまりリンギング或
分の増加を伴い、第２図のようなリンギング波形となり
、それによりブラウン管１には第１図に示すような縦縞
２があらわれ、画質が劣化するという欠点があった。

本考案は、このような欠点を解決するためになされたも
ので、フライバックトランスの電源供給回路に直列に抵
抗を挿入するとともに、フライバックトランスの共振位
置をややずらすためにコンデンサを挿入したものである
。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

３は、水平発振信号の入力端子で、水平出力回路４のト
ランジスタ５のベースに結合されている。

このトランジスタ５のコレクタ側は、ダンパー用ダイオ
ード６、コンデンサ７に接続されるとともにフライバッ
クトランス８の１次コイル９に接続され、さらにまたダ
イオード１０を介して受像管スクリーンへの出力端子１
１に結合されている。

前記フライバックトランス８には、高圧２次コイル１２
、中圧２次コイル１３および低圧２次コイル１４が設け
られており、このうち、高圧２次コイル１２の一端は、
受像管アノードへの出力端子１５で、低圧２次コイル１
４の一端は、低圧十Ｂ電源端子１６である。

また、中圧２次コイル１３は映像出力回路に供給する電
源２０で、その巻始めの側は、抵抗１７を介して十Ｂ電
源端子１８となっており、かつこの端子１８と他端との
間にはコンデンサ１９が挿入されている。

このように２次側コイル１３に抵抗１７とコンデンサ１
９を挿入することにより、共振回路を形或し、リンギン
グ或分となる特定の周波教戒分を吸収する。

このため２次側のリンギング波形は、第３図のようにな
り、リンギング戒分が少なくなる。

本考案は上述のように構或したので、２次コイルのリン
ギング波形におけるリンギング或分を可及的に少なくし
、画面にあらわれる妨害縞を少なくすることができる。

しかも高次高調波共振にできるので、安定した高圧出力
が得られ、かつ高圧回路の小型化が図れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、妨害縞の生じた状態を示す受像管の説明図、
第２図は従来の２次コイルのリンギング波形図、第３図
は本考案による２次コイルのリンギング波形図、第４図
は本考案に画質劣化防止装置の一実施例を示す電気回路
図である。 １・・・・・・ブラウン管、２・・・・・・妨害縞、３
・・・・・・水平発振信号の入力端子、４・・・・・・
水平出力回路、５・・・・・・トランジスタ、８・・・
・・・フライバックトランス、９・・・・・・１次コイ
ル、１２・・・・・・高圧２次コイル、１３・・・・・
・低圧２次コイル、１４・・・・・・中圧２次コイル、
１７・・・・・・抵抗、１８・・・・・・電源端子、１
９・・・・・・コンテ゛ンサ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）フライバックトランスにおける十Ｂ電源用２次コ
   イルの両端子間にコンデンサと抵抗を挿入してなるテレ
   ビジョン受信機における画質劣化防止装置。
2. （２） ＋Ｂ電源用２次コイルは、中圧の映像出力回
   路への中圧電源用コイルとした実用新案登録請求の範囲
   第１項記載のテレビジョン受信機における画質劣化防止
   装置。