JPS5910354Y2 - ガスタ−ビン発電装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ガスタービン発電装置に関するものである
。

従来、ガスタービン発電装置は、第３図と第４図に示す
ように、ガスタービン２２と、減速機２３および発電機
２４を直列させて、それぞれの回転軸２５を連結し、取
付基板２６上に固定している。

ところで、ガスタービン２２自体は小型軽量であるにも
かかわらず、減速比の大きな減速機２３と、この減速機
２３を介してガスタービン２２に取り付けられている発
電機２４は、かなり大型となり、したがって、上記の３
者を直列させて取付基板２６上に固定した場合、発電装
置の軸方向の長さがきわめて大きくなり、かつ径方向も
比較的太きいがら、大きな設置スペースを必要とする。

また、大型で重量の大きい減速機２３と発電機２４とを
縦長に固定させるだけでも、取付基板２６自体が大きく
なる上、さらに取付基板２６上に３者を直列に固定して
いるため、取付基板２６に対して出力トルクの反作用に
よる大きなねじり力が働き、しがち取付基板２６を縦長
に形或しているがら、ねじり変形が大きくなるので、こ
のねじり変形を小さくするために、取付基板２６のねじ
り剛性を大きくしなければならず、そのため取付基板２
６自体も大型となりその重量が増大する。

また、取付基板２６の下側に設定される防振支持のため
の弾性体２７まで大きなものを必要とし、発電装置全体
として相当大型で重量の大きなものになる。

さらに、ガスタービン２２と減速機２３および発電機２
４はそれぞれ別個に取付基板２６に固定されているから
、これらを直列させて、それぞれの回転軸２５を連結す
る場合において、回転軸２５相互の心出し精度を確保す
ることが困難であり、したがってカップリング２８の寿
命を短縮したり、軸受部に悪影響をおよぼすなど諸種の
問題がある。

この考案は上記の問題を解決して、設置スペースの縮小
を図り、全体的な重量を軽減するとともに、回転軸相互
間の心出しを不要にして組立を容易にしたガスタービン
発電装置を提供することを目白勺とする。

以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明する。

第１図において１はガスタービン、２は発電機であり、
ガスタービン１の回転軸３と発電機２の回転軸４が平行
となるように上下に並置されている。

５は発電機２に取り付けられた減速機であり、この減速
機５に上記ガスタービン１を取り付けている。

すなわち、減速機５の両端部６，６をそれぞれ支柱７，
８をもってガスタービン１と発電機２に固定するととも
に、ガスタービン１の回転軸３を減速機５の入力軸９に
、また発電機２の回転軸４を減速機５の出力軸１１にそ
れぞれカップリング１２． １３を介して連結し、上記
減速機５の入力軸９と出力軸１１は平歯車列１４によっ
て減速して接続されている。

１５は発電機２を固定した取付基板であり、その下面に
設定された防振用の弾性体１６を介して地面、もしくは
発電装置パッケージのような固定台３０に載置されてい
る。

上記構或において、ガスタービン１の回転軸３と発電機
２の回転軸４が平行するように、ガスタービン１と発電
機２を並置しているから、発電装置を径方向へわずかに
大きくするだけで、その軸方向の長さを著しく短縮する
ことができ、設置スペースを縮小できる。

しかも取付基板１５は発電機２を固定しているだけであ
るから、大きな反トルクを受けないので、単に重量を支
えるだけの剛性をもたせればよく、場合によってはこれ
を省略して発電機脚に弾性体を設定することも可能であ
るため、重量を大幅に軽減することができる。

さらに、ガスタービン１と発電機２は、それぞれの回転
軸３，４と同心の取付部を有する一体の減速機５によっ
て結合されているため回転軸３，４相互の心出を確保す
る必要がなく、組立を容易にするとともに、カップリン
グ１２． １３や軸受部に対して悪影響をおよぼさない
などの利点がある。

第２図はこの考案の他の実施例を示し、並置されている
ガスタービン１と発電機２との間に取付けられた減速機
５を減速部５ａと伝達部５ｂとに分割して構威しており
、減速部５ａはガスタービン１の回転軸３に連結された
、たとえば遊量歯車（図示せず）で構或され、また、伝
達部５ｂは両端に傘歯車１７．１７を固定した長寸のカ
ップリングシャフト１８で構或されており、一方の傘歯
車１７を上記減速部５ａから取り出された回転軸１９の
傘歯車２０と噛合させ、かつ他方の傘歯車１７を発電機
２の回転軸４に固定した傘歯車２１に噛合させている。

したがって、この実施例では上記第１実施例と同様の効
果を奏する他に、長寸のカップリングシャフト１８を用
いているため、たとえば発電機２が短絡した場合に通常
ならば発生する衝撃的な大トルクを、このカップリング
シャフト１８のねじり剛性を適正に設定することによっ
て、小さくすることができるので有利である。

以上説明したように、この考案によれば、ガスタービン
と発電機とを上下に並置し、上記発電機を取付基板に固
定するとともに、上記発電機に減速機を取り付け、この
減速機に上記ガスタービンを取り付けた構戊なので、ガ
スタービン発電装置の設置スペースおよび重量がともに
小さくなるとともに、組立も容易になるなどの効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すガスタービン発電装
置の全体図、第２図は他の実施例を示す全体図、第３図
および第４図は従来例の説明図である。 １・・・ガスタービン、２・・・発電機、３，４・・・
回転軸、５・・・減速機、１５・・・取付基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガスタービンとこれにより駆動される発電機とを、歯車
   減速機を介して連結したガスタービン発電装置において
   、上記ガスタービンと発電機とをそれぞれの回転軸が平
   行となるように上下に並置し、上記発電機を取付基板に
   固定するとともに、上記発電機に上記減速機を取り付け
   、この減速機に上記ガスタービンを取り付けたことを特
   徴とするガスタービン発電装置。