JPS5910087Y2 - ハンガ−ラツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、縫製工場や商品センター等において、大量の
衣服類をハンガーに掛けた状態で吊るして保管する場合
等に便利なハンガーラックを提供するものである。

以下本考案一実施例を例示図に基づいて説明すると、１
は一定間隔おきに立設された支柱であり、この支柱１の
中間高さに取付けたブラケット２により下段ハンガーバ
ー（丸パイプ、その他の棒状材）３が架設されている。

前記ブラケット２の適当距離上方位置において各支柱１
に取付けた軸受部材４には上下揺動自在な支持アーム５
が水平横軸６により枢支され、この支持アーム５の先端
間に上段ハンガーパー７が架設されている。

各支柱１の上端近傍部にはハンガーパー３，７と平行に
ドラムシャフト８が軸受９を介して支承され、各支持ア
ーム５の上方位置において、ドラムシャフト８に取付け
られたワイヤードラム１０には、一端が下方の支持アー
ム５の先端に係止されたワイヤー１１が巻き付けられて
いる。

ドラムシャフト８は、適当位置にある支柱１の上端近傍
に支持台１２を介して取付けたモーター１３とウオーム
ギャー利用の減速機１４とチェン伝動手段１５とにより
連動連結されている。

図示の実施例では、支柱１の両側に上記のハンガーパー
３，７及び上段ハンガーバー昇降駆動手段〔７〜１５〕
が対称に配設されたハンガーラツク１６が２列並設され
ており、各ハンガーラック１６の支柱１の上端は連結材
１７により連結されている。

１８は油受け皿である。下段ハンガーパー３は、例えば
地上高１３０ ｃｍ位の高さに位置しており、上段ハン
ガーパー７は、支持アーム５を上昇限に位置させたとき
に例えば地上高２６０ ｃｍ位の高さに位置し、支持ア
ーム５を下降限に位置させたときには地上高１８０ ｃ
ｍ位の高さに位置するように構戊できる。

そしてハンガーラツク１６を複数列並設するときは、支
持アーム５を下降限に位置させたときに上段ハンガーパ
ー７に吊下げられる衣服類Ａと、隣接するハンガーラツ
ク１６の下段ハンガー３に吊下げられる衣服類Ｂとの間
に、例えば４０ ｃｍ程度の通路巾Ｄが残るように配列
するのが望ましい。

上記のハンガーラツク１６によれば、下段のハンガーパ
ー３と上段のハンガーパー７とに夫々衣服類Ａ， Ｂを
吊下げて大量の衣服類を立体的に吊下げて保管する事が
でき、しかも上段のハンガーパー７に対するハンガーの
掛け外し作業時には、モーター１３によりドラムシャフ
ト８を回転させてワイヤードラム１０からワイヤー１１
を繰出し、支持アーム５を下降限まで揺動させてハンガ
ーパー７を斜め前方へ下降させる事ができ、このハンガ
ーパー７に対するハンガーの掛け外し作業完了後は、モ
ーター１３を逆転させてワイヤードラム１０にワイヤー
１１を巻き取らせ、支持アーム５を上昇限まで揺動させ
てハンガーパー７を下段ハンガーパー３の上方位置へ戻
す事ができる。

上記実施例のように本考案のハンガーラックによれば、
衣服類を上下複数段のハンガーバーに吊るして立体的に
保管し得るので、保管効率が高くしかもラック脇の通路
巾を普段は広く確保して、搬送台車の通行や保管衣服類
の点検、選別作業を容易に行なわしめ得る。

しかも上段ハンガーバーに対する衣服類吊下げハンガー
の掛け外し作業時には、その上段ハンガーを斜め前方下
方へ下降させて作業し易い高さに変更し得るので、当該
作業を楽に且つ能率的に行なう事ができる。

特に本考案は、第２図に示すように１体のハンガーバー
を複数の支柱で支持しなければならないような大型のハ
ンガーラックに好適なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例を示す縦断側面図、第２図は同
正面図である。 １・・・支柱、３・・・下段ハンガーバー、５・・・上
下揺動自在な支持アーム、７・・・上段ハンガーパー
８・・・ドラムシャフト、１０・・・ワイヤードラム、
１１・・・支持アーム吊下げワイヤー、１３・・・モー
ター、１４・・・減速機、１５・・・チヱン伝動手段、
１６・・・ハンガーラック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下複数段にハンガーバーを架設したハンガーラックに
   おいて、上段ハンガーバーを上下揺動自在な支持アーム
   間に架設してこの上段ハンガーバーを斜め前方下方へ下
   降可能に構戊すると共に、この上段ハンガーバーを上下
   動させる駆動装置を設けて或るハンガーバー