JPS5910023Y2 - 包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ＪＩＳＡ形段ボール箱において、耐圧縮強
度を向上させることを目的になされたものである。

従来、第１図に示すような段ボール箱は、箱としての耐
圧縮強度を基準として設計されているが、圧縮荷重を支
える側面は常に矩形状としての強度に固定されて融通性
に乏しく、幅あるいは長さの大きいものは、その中央部
付近が変形しやすく、また、耐圧縮強度を向上させるた
めに別部品として支柱などを使用することにより部品点
数が増加するなどの欠点があった。

この考案は、段ボール箱の側面に支柱状を形或する折曲
げ部を設け、箱としての耐圧縮強度を向上させることで
、前記の欠点を除去しようとするものである。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって詳述する
。

第２図および第３図において、段ボール箱を形或する４
側面のうちの３側面に、上下フラップ１，２の折曲げ線
５の一部と、それらを結ぷ゛垂直方向に切込み線４ａを
入れて折曲げ部４を形或させ、該折曲げ部４に垂直方向
に平行に複数の折り曲げ線（罫線）４ｂが設けられてい
る。

緩衝材６には、折曲げ部４を支柱状に形或させた時の断
面形状に合致する凹部７が設けられており、これらの緩
衝材６は箱の上下方向に対して２分割されている。

以上のような構或によるこの考案の使用に際しては、第
２図の実施例の段ボール箱展開図から製函し、下フラッ
プ２を折り曲げて底面を形威させ、側面３に設けられた
折曲げ部４を罫線４ｂに沿って箱内側に折り曲げ、支柱
状を形威させる。

このような状態の段ボール箱に対し、箱の上下方向に２
分割された緩衝材６の下部分を、支柱状に形威された折
曲げ部４と凹部７を嵌合させて箱内に取り付ける。

被包装物（図示せず）を収納し、緩衝材６の上部分を支
柱状の折曲げ部４と凹部７とを嵌合させながら取り付け
、上フラップ１を折り曲げ、全体を封緘して作業を完了
する。

この考案は以上のように、段ボール箱の側面３に設けた
折曲げ部４を支柱状に形或させ、緩衝材６に設けた凹部
７と嵌合させることから或っているため、折曲げ部４に
よって構或される支柱により、第１図に示すような従来
の段ボール箱よりも耐圧縮強度が向上する。

また、折曲げ部４の形或面や形或位置を変化させること
により、偏重心の被包装物を収納する場合、箱の耐圧縮
強度の部分的な補強が可能である。

さらに、折曲げ部４と凹部７を嵌合させることにより緩
衝材６の移動が防止され、折曲げ部４の支柱形状と凹部
７を同一形状にすることで、段ボール箱に圧縮荷重が加
わった時点で折曲げ部４のざくつ変形が制約され、いっ
そうの耐圧縮強度向上につながるなど、実用的な効果を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＪＩＳＡ形段ボール箱の実施例を示す斜
視図、第２図はこの考案の一実施例の段ボール箱の展開
図、第３図はこの考案の一実施例を示す斜視図である。 なお図中 １は上フラップ、２は下フラップ、３は側面
、４は折曲げ部、４ａは切込み線、４ｂは折り曲げ線（
罫線）、５は折り曲げ線、６は緩衝材、７は凹部である
。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）段ボール紙製箱の側面壁にコ字状の切り込み線と
   この線に囲まれる個所に折り曲げ線とを設けこの折曲げ
   線に沿って該部を内側に折り曲げたとき箱の上下方向に
   支柱状をなす折曲げ部を形或するようにするとともに該
   折曲げ部４と嵌合する凹部７を設けた緩衝材を備えてな
   る包装箱。
2. （２）箱側面に連設させた折曲げ部と嵌合する凹部を有
   する緩衝材が箱の上下方向に２分割できるものであるこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の包
   装箱。