JPS589696Y2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は高周波加熱装置の前面開口を開閉するドアの開
閉により高周波発生装置の発振を制御するスイッチに関
するものである。

従来例の構成とその問題点 従来高周波加熱装置のドアの開閉により高周波発生装置
の発振を制御する方法としては１．可動式のハンドルで
ドアを開く時ハンドル側に付けられたピンが動き、加熱
装置側につけられたスイッチを切る方法、２．ドアを円
滑に開閉するためのアームの先端で加熱装置側につけら
れたスイッチを切る方法、３．ドア側に設けられたピン
で加熱装置側につけられたスイッチを切る方法等種々の
方法が行われて来た。

これ等の方式の中でドア側にとり付られた突起物で加熱
装置側のスイッチを切るものについてはドアを開けた時
棒等でいたずらされスイッチを０Ｎ−ＯＦＦされる危険
性があったり、ドアアームの如く加熱装置の奥でスイッ
チを０Ｎ−ＯＦＦするものでは前記欠点は少ないが位置
のバラツキによりドアを大きく開けてからしかＯＦＦに
できない等の欠点があった。

考案の目的 本考案は上記従来の欠点を解消し、操作性がよく安全性
の高い高周波加熱装置を提供するものである。

考案の構成 本考案は上記目的を達成するために、本体内に加熱室と
、前記加熱室内に高周波を放射する高周波発生装置と、
前記加熱室の前面開口部を開閉するドアと、前記ドアの
開閉により高周波発生装置の発振を制御するスイッチと
を設け、前記スイッチの操作部とこれに対向するドア側
に互に異なった極性が対向するように磁石を装着したも
のである。

実施例の説明 以下図面により本考案の１実施例につき説明する。

１はドア本体、２．３は加熱室内を見る透視窓の透明板
でガラス等で形成されており、その内部には高周波が外
部にもれるのを防ぐため金網等のメツシュ４がはさまれ
ている。

このメツシュ４の周辺部およびガラス３はドア板５で押
えられビス６締めされているとともにドア本体１とドア
板５とで漏洩電波を減衰させるチョーク７を構成してい
る。

前記ドア本体１の周縁部の１部に凹部８を設けて磁極９
，１０を有する磁石を装着し、この磁石とチョーク７の
開口部をプラスチック等の透電体１１で被っている。

一方トツブマーク部１２の前記磁石の対向する所に前記
磁石と極性を異ならせた磁極１３．１４を持つ磁石がス
イッチ１５のレバー１６に装着されている。

したがってドアを閉じると磁極９と１３ｊＯと１４とが
吸引しスイッチ］５がＯＮとなる。

逆にドアを開けるとスイッチ１５に装置されているバネ
１７の反発力の方が強くなりスイッチがＯＦＦとなる。

考案の効果 以上の説明の如く、加熱室の前面開口部を開閉するドア
に水平方向に磁極を並べた磁石を装着しこの磁石と月゛
向する高周波加熱装置の本体側に前記磁石と極性の異な
る磁石をスイッチのレバーに装着して高周波発生装置の
発振を制御する構成であるので次のような効果が期待で
゛きる。

１、磁石でスイッチを０Ｎ−ＯＦＦするためスイッチ部
を透磁性の材料で゛本体内に被うことができる。

したがってドアを開けた状態で棒、指等で外部からスイ
ッチを０Ｎ−ＯＦＦすることができず安全である。

２、ドアを開けた状態で磁石をもってきても一方の極で
吸引し、他方の極で反撥するため吸引されずスイッチが
動作しない。

この場合ドア側に装着した磁石と同形状のものであれば
吸着されるが、このようなことは殆んどあり得ない。

３、磁石の極性をドアの開閉方向に装着することにより
ドアを１つの極性の長さ分（図でｌ）開いた所で急に磁
石は反撥に転じる。

したがってこの長さ／を小さく作ればドアを少し開くと
ス、イツチがＯＮからＯＦＦになりドア周辺部から開く
時にもれる高周波が少くなり安全である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す高周波加熱装置のドア部
分の拡大断面図である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）本体内に加熱室と、前記加熱室内に高周波を放射
   する高周波発生装置と、前記加熱室の前面開口部を開閉
   するドアと、前記ドアの開閉により高周波発生装置の発
   振を制御するスイッチとを有し、前記スイッチの操作部
   とこれに対向するドア側に互に異なった極性が対向する
   ように磁石を装着した高周波加熱装置。
2. （２）前記磁石のそれぞれの配列をドアの開閉方向に装
   着した実用新案登録請求の範囲第１項に記載の高周波加
   熱装置。