JPS589605Y2

JPS589605Y2 - 低温液体漏洩保安装置

Info

Publication number: JPS589605Y2
Application number: JP1979183964U
Authority: JP
Inventors: 瀬田明夫
Original assignee: 東京瓦斯株式会社
Priority date: 1979-12-28
Filing date: 1979-12-28
Publication date: 1983-02-22
Also published as: JPS56102603U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はＬＮＧのような低温液体が、配管ライン内のバ
ルブ或いはフランジ部分などから漏洩した際に、この漏
洩したＬＮＧを安全に回収して処理するための保安装置
に関するものである。

ＬＮＧのような低温危険液体が漏洩した際に、この漏洩
液体を受皿などにて受は止め、パイプを介して湿潤砂槽
内に導き、この砂槽の凍結作用で水側のパイプを詰まら
せ、ピントからの流出を防いでこのビット内に液体を貯
溜する処理装置は、本出願人が実願昭５３−１７７２１
０として出願中である。

本考案は、上記出願中の考案のように、ビット内に液体
を貯溜するのではなく、液体を他の場所（集液サンプな
ど）に送り出すようにしたもので。

漏洩危険個所に配設された回収管（流入管）が多岐に亘
ろような場合に、夫々の回収管の一部に本考案装置を取
り付け、夫々の装置にて分流した液体を集中管を弁して
一ケ所で処理できるようにした点に最大の特徴がある。

又１通常の場合に雨水などが受皿内に入り、これが装置
内に流入した際には、雨水は別に設けた排水管を介して
排水するようにしたものである。

以下本考案の構成を説明すると、その構成要旨は分流槽
３内を仕切壁４にて仕切ることにより砂７を充填した砂
槽５と空の排水槽６に区分すると共に仕切壁４の下部に
砂槽５と排水槽６を連通する連通孔８を設け、砂槽５上
には給水装置９と低温液体漏洩箇所に先端の受皿２．２
’、７を臨ませた流入管１０の流入口１０′並びに導液
管１１の導液口１１′を配置すると共に排水槽６には砂
槽５の砂Ｔのレベルよりも低い位置に排水口１２′を臨
ませた排水管１２を配置して成り、次にその実施例を詳
記する。

第１図は、ＬＮＧ（−１６２℃）輸送管内の７ランジ部
分１．１″、τに配設した漏洩ＬＮＧの回収用受皿２．
２’、７からの漏洩ＬＮＧと、この受皿２．２’、７内
に入った水とを回収するために取り付けられた本考案装
置の設置例を示したもので、本考案の具体的な構成は第
２図に示すとおりである。

第２図において、３は鉄筋コンクリート（又は鉄板等）
にて造られた分流槽にして、この分流槽３は仕切壁４に
て砂槽５と排水槽６に区分しである。

なお、砂槽５と排水槽６は底部において連通孔８により
連通されている。

７は砂槽５内に入れられた砂にして、この砂は、給水管
９から適宜給水を行なうことによって、常時湿潤状態を
保つように調整されている。

１０は上記受皿２．２’、７から延長された漏洩ＬＮＧ
の流入管にして、この流入管１０の流入口１０′は砂槽
５内において砂７の上方に位置している。

１１は砂槽５内の砂７の上方にその導液口１１′が位置
した導液管にして、導液管１１は集液管１３を介して集
液サンプ１４に接続されている。

１２は排水槽６内に排水口１２′が位置した排水管テ、
排水口１２′は砂７０レベルよりモ低イ。

本考案に係る分流装置は以上の如き横取から戊り、フラ
ンジ部分１．１’、τからＬＮＧの漏洩があると、漏洩
ＬＮＧは受皿２．２’、７に入り、流入管１０から第２
図に示すように砂槽５内に入る。

ＬＮＧが砂槽５内に入ると、この冷熱により湿潤砂７は
凍結する。

この結果、漏洩量が多く、砂Ｔが凍結したのちもＬＮＧ
が流入すると、ＬＮＧは凍結した砂Ｔ上に溜り、そして
導液口１１′から導液管１１を介し、第１図に示す集液
管１３を通って集液サンプ１４に流れる。

また、雨水等が受皿２．２’、７に入ると、この水は流
入管１０を介して砂槽５内に入るが、水は第３図に示す
ように、砂７内に浸入し、底から連通孔８を介して排水
槽６側に流れ、この排水槽６内に溜る。

溜った水は排水管１２を介して排水される○ 以上のように本考案は、ＬＮＧＱ場合には砂槽５内の砂
７を凍結させることによって砂槽５内にＬＮＧを一担溜
め、これを導液管１１．集液管１３を介して集液サンプ
１４に回収し、水は砂Ｔを浸透させて排水槽６から排水
管１２を介して排水スるので、ＬＮＧの場合には確実に
集液サンフ１４側に流すことができると共に雨水の場合
には確実に排水側に流すことができる。

次に、多数の受皿と流入管が存在する場合に、夫々に本
考案装置を取り付けることによって、漏洩ＬＮＧの処理
を集中的にｌケ所において行なうことができる効果があ
る。

次に、本考案装置は複雑な計装設備を一切使用シナいの
で、保安装置として面倒なメンテナンスは不必要であり
、ＬＮＧと水を区別して夫々を確実に処理することがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案分流装置を実施化した低温液体漏洩保安
装置の概略図、第２，３図は本考案装置の断面図である
。１．１′、１“・・・フランジ部分、２．２’、７・・
・受皿、３・・・分流槽、４・・・仕切壁、５・・・砂
槽、６・・・排水槽。７・・・砂、８・・・連通孔、９・・・給水装置、１０
・・・流入管、１１・・・導液管、１２・・・排水管、
１３・・・集液管、１４・・・集液サンプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

分流槽３内を仕切壁４にて仕切ることにより砂γを充填
した砂槽５と空の排水槽６に区分すると共に仕切壁４０
下部に砂槽５と排水槽６を連通する連通孔８を設け、砂
槽５上には給水装置９と低温液体漏洩箇所に先端の受皿
２、２’、７を臨ませた流入管１０の流入口１０′
並びに導液管１１の導液口１１′を配置すると共に排水
槽６には砂槽５の砂７のレベルよりも低い位置に排水口
１２′を臨ませた排水管１２を配置して成る低温液体漏
洩保安装置。