JPS589278Y2 - 電子オルガン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は演奏中に効果発生のためのスイッチを足のひ
ざを利用して容易に操作できるようにした電子オルガン
に関する。

現在広く使用されている電子オルガンでは、演奏中に足
を利用して操作できるものとしては楽音発生用の足鍵盤
、音量調節用のエクスプレッションペダル、サスティン
効実用のニーレバー、音色記憶用のピストンスイッチ（
これはチャーチタイプなどの大型のものに限られる）な
どがあるが、これ以上の操作機構を足回りに設けること
は楽器本体の構造上および足の機能上困難とされていた
。

他面、電子オルガンは回路関係の発達に伴い演奏表現が
多様化し種々の機能を備えるようになってきたが、その
回路のＯＮ、ＯＦＦ動作は殆んど手動スイッチに頼って
いる。

そのため演奏に当っての手さばきがますます煩雑となり
、特に初心者には演奏し難い欠点がある。

この考案は上述のような実情に鑑みなされたもので、手
操作によっていた効果回路のＯＮ、ＯＦＦ動作を足のひ
ざを利用して容易に行えるようになし、煩雑さを解消す
るようにした電子オルガンを提供するものである。

第１図乃至第３図はこの考案の実施例を示すものであり
、楽器本体１前力部における鍵盤部にの下方に位置する
棚板２の下面中央部に効果回路開閉用のスイッチ部材３
が定着されている。

そしてこのスイッチ部材３は第３図に示すようにゴム、
合成樹脂、フェルトなどの弾力性のある所要大きさの絶
縁板３ａの中に一対の接点板４が組込んだものとして構
成され、各接点板４はリード線５によって楽器本体１中
に配設されたビブラートやトレモロなどの効果発生用の
回路に接続されている。

したがって、演奏中に演奏者６が左足または右足のひざ
を上方へ押し上げ、スイッチ部材３を圧迫すればその絶
縁材３ａ中に組込まれた接点板４が閉じて効果回路を閉
成し、演奏音にビブラートやトレモロなどの所要の効果
を付与することになる。

このようにこの考案では、楽器本体の前方部における鍵
盤部の下方に位置する棚板の下面に、弾力性のある絶縁
板に接点を組込んだスイッチ部材を定着し、これを効果
回路に接続したので、演奏に当ってスイッチ部材は足の
ひざを利用して容易に操作することができ手操作の煩雑
さが軽減され、また、スイッチ部材は通常利用されてい
ない部分を利用して取付けられるので邪摩にならず、ス
ペースの利用効率を高めるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の斜視図。 第２図はその側面図。 第３図は主要部の断面図。図中、１は楽器本体、２は棚
板、３はスイッチ部材、３ａは絶縁板、４は接点板、Ｋ
は鍵盤部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 楽器本体１の前方部における鍵盤部にの下方に位置する
   棚板２の下面に弾力性のある絶縁板３ａに接点板４を組
   込んだスイッチ部材３を定着し、これを効果回路に接続
   してなる電子オルガン。