JPS589092Y2 - コルゲ−トフインタイプラジエ−タ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 自動車用コルゲートフィンタイプラジェーターは、上下
の冷却水タンクを連通ずるチューブが長いので、走行中
の振動のため、チューブやチューブと両タンクのプレー
トの結合部に亀裂が生じることがある。

特に、ラジェーターを車体に支持する支持杆とセットプ
レートとの間が空気となっているので、両側端のチュー
ブは振動し易く、故障を起すことが多い。

本考案は、両側端のチューブの振動を防止することによ
り、上述の欠点を解消した丈夫なコルゲートフィンタイ
プラジェーターに関するもので、以下添付の図面に示す
実施例について説明する。

第１図は、コルゲートフィンタイプラジェーターの左上
部を示すもので、１は上部冷却水タンク、２は冷却水タ
ンク１の底板、３は、底板２と図示を省略した下部冷却
水タンクの上板とを連通ずるチューブ、４は放熱用フィ
ン、５はラジェーターを車体に支持する支持杆である。

上述の各部材の結合部は、結合のためあるいは水密保持
のため半田づけされている。

左端のチューブ３′の左方には、チューブ３′と平行を
なす第１セツトプレート６が設けられ、第１セツトプレ
ート６の上下両端は、それぞれ、底板２ど下部冷却水タ
ンクの上板に固着されている。

第１セツトプレート６の左方には、第１セツトプレート
６と平行をなす第２セツトプレート７が設けられ、第２
セツトプレート７の要所には、左方に若干突出した後、
それぞれ第２セツトプレート７と平行をなして上下方に
向う弾性片８，８が切起されている。

各弾性片８の遊端は、上記支持杆５の右面に接し、支持
杆５に穿設された通孔９・・・より半田を流し込むこと
により、支持杆５に固着され、第２セツトプレート７は
、支持杆５に弾性結合されている。

上記左端のチューブ３′と第１セツトプレート６、およ
び第１セツトプレート６と第２セツトプレート７の間に
は、中央のチューブ３，３間におけると同様に、フィン
４，４が装着されている。

図示を省略したが、ラジェーターの右端部も、上述と同
様に構成されている。

上述構成のラジェーターの左端のチューブ３′は、フィ
ン４を介して結合された第１セツトプレート６の両端が
、従来のラジェーターと同様に、上部冷却水タンク１ど
下部冷却水タンクに固着され、さらに第１セツトプレー
ト６は、支持杆５に各弾性片８により弾性結合している
第２セツトプレート７に、フィン４を介して結合されて
いるので、横振れやたわみを起すことはなく、また各弾
性片８により、支持杆５を介し車体より受ける振動も大
きく軽減され、頭書したような故障は起らない。

また、左端のチューブ３′と冷却水タンク１の左端との
距離が、従来のラジェーターより大きいので、冷却水タ
ンク１組立時の半田づけの際の熱による、チューブ３と
プレート２の結合部の半田の２次溶融が防止される。

サラに、従来のラジェーターにおける支持杆とセットプ
レート間の空間にも、本考案による上述のラジェーター
においては、フィン４が装着されているので、放熱効果
が若干向上する。

なお、上記弾性片８の代りに、例えば、第３図に示すよ
うな、弾性結合板１０の上下両端と、中央の側方突出部
１０ａをもって、第２セツトプレート７と支持杆５を結
合しても上述と同様の効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案によるラジェーターの一部を示す正面
図、第２図は、第１図Ａ−Ａ線矢視図、第３図は、弾性
結合板の斜視図である。 １：冷却水タンク、２：底板、３：チューブ、４：フィ
ン、５：支持杆、６：第１セツトプレート、７：第２セ
ツトプレート、８：弾性片、９：通孔、１０：弾性結合
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下の冷却水タンク１を連通ずるチューブ３・・・にお
   ける最外側のチューブ３′の外側方に、チューブ３′と
   平行をなす第１セツトプレート６と第２セツトプレート
   ７を順に設けて、チューブ３′ト第１セツトプレート６
   と第２セツトプレート７の間に、放熱用フィン４を装着
   するとともに、第２セツトプレート７とラジェーターの
   支持杆５を弾性結合した、コルゲートフィンタイプラジ
   ェーター。