JPS588945Y2 - ブレ−カポイントの試験装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車のブレーカポイントの良否を試験する
ためのブレーカポイントの試験装置に関する。

従来ブレーカポイントの良否を試験するにはスタータを
断続して入り切りしエンジンを少しずつ回転させながら
ポイントの閉じている点を捜しあて、この状態でポイン
ト間の抵抗値を測定し良否を判定するようにしている。

ところがかかる作業には多大の手間と時間がかかり面倒
な欠点があった。

このためこのような欠点を除去し、しかもエンジンを回
転したままでブレーカポイントの試験ができるものとし
て以下述べるような各種手段が考えられている。

すなわち、第１のものは第１図に示すようなブレーカポ
イントの開閉にともなうポイント間の電圧波形からポイ
ントが閉じている期間Ａの波形だけを抜き出しく第２図
）、この波形の直流成分をメータに表示しポイントの良
否を判別するようにしたもの、また、第２のものは第２
図の波形をピークホールドして第３図の波形出力を得、
この出力をメータに表示しポイントの良否を判別するよ
うにしたもの、更に第３のものはワンショットマルチバ
イブレークを用い第２図の波形のうちゆるやかに立上る
部分を避けて安定した部分をピークホールドし、この出
力をメータに表示したもの、つまり第４図に示すように
波形の立上り部分と略等しいパルス幅Ｔ１の第１のワン
ショット出力によりディレーをかけて波形の立上り部分
を避け、第２のワンショット出力により第２図の波形を
ピークホールドしこの出力をメータに表示しポイントの
良否を判別するようにしたものである。

しカルながら第１のものは第２図の波形の直流成分をメ
ータに表示するようにしているのでドエル角によって指
示が変化してしまう虞れがあり、例えドエル角を一定に
調整しても第２図の波形にはゆるやかに立上る部分があ
り、この部分は第２図からも明らかなようにエンジンの
回転数に関係なく一定であるためエンジンの回転数によ
り直流成分が変わってしまい正確なメータ表示を得るこ
とができない欠点がある。

また、第２のものはやはり第３図の波形に示すようにゆ
るやかに立上る部分があるためその分正確なメータ表示
ができない欠点がある。

更に第３のものは第１のワンショット出力によるディレ
ーが波形の立上り部分と略等しく一定に設定されるので
、エンジンの回転数が高まり第２図に示すように波形が
立上がり部分だけになると正確なピークホールド出力が
得られず試験不能となってしまう。

このため第５図に示すように第１のワンショット出力の
パルス幅Ｔ１を波形の立上り期間より小さくすることが
考えられるが、このようにすると波形の立上りのカーブ
のために誤差を生じる欠点がある。

この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、入力波形
の立上りおよびエンジンの回転数に影響されることなく
ブレーカポイントの良否を正確に試験できるブレーカポ
イントの試験装置を提供することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図面に従い説明する。

第６図において、いま入力端子ｔ１にブレーカポイント
の開閉にともなう第７図ｇに示す電圧波形が入力信号と
して与えられると、タイミング回路１はブレーカポイン
トの開いている期間Ａだけ同図すに示す出力ａを発生し
、またブレーカポイントの閉じている期間Ｂだけ同図Ｃ
に示す出力すを発生する。

このタイミング回路１の出力ａ。ｂのうち出力ａはスイ
ッチ回路２に与えられる。

このスイッチ回路２は第７図ｄに示すように上記出力ａ
が”１″のときオフ、°“０″のときオンするようにし
ている。

従って上記入力信号はブレーカポイントの閉じている期
間Ｂの波形のみがスイッチ回路２を介してピーク値検出
回路３に与えられピークホールドされ第７図ｆの出力が
発生する。

一方、前記タイミング回路１の出力すはスイッチ回路４
に与えられる。

このスイッチ回路４も第７図１ｅに示すように上記出力
すが”１″のときオフ、０”のときオンするようにして
いる。

従って、前記ピーク値検出回路３の第７図・ｆのピーク
ホールドされた出力のうちブレーカポイントの開いてい
る期間Ａに対応する出力、つまり第７図ｇの電圧波形が
スイッチ回路４を介してピーク値検出回路５に与えられ
る。

これによりピーク値検出回路５より第７図りのピークホ
ールド出力が発生し、この出力がメータ６に表示される
。

しかして、このような構成によるとブレーカポイントの
閉じている期間の電圧波形をピークホールドし、これを
ブレーカポイントの開いている期間を利用して検出し、
メータ表示するようにしたので電圧波形の立上りの影響
を受けることなく、しかもエンジンの回転数に関係なく
常に正確にブレーカポイントの良否を試験することがで
きることになる。

尚、この考案は上記実施例にのみ限定されず要旨を変更
しない範囲で適宜変形して実施できる。

以上述べたようにこの考案によれば入力波形の立上りお
よびエンジンの回転数に影響されることなくブレーカポ
イントの良否を正確に試験できるブレーカポイントの試
験装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は夫々従来のブレーカポイントの試験
装置を説明するための波形図、第６図はこの考案の一実
施例を示すブロック図、第７図は同実施例を説明するた
めの波形図である。 １・・・タイミング回路、２，４・・・スイッチ回路、
３．５・・・ピーク値検出回路、６・・・メータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブレーカポイントの開いている期間だけ第１の出力を発
   生するとともに閉じている期間だけ第２の出力を発生す
   るタイミング回路と、このタイミング回路の第１の出力
   が”１”のときオフ゛°０“のときオンするような第１
   のスイッチ回路と、このスイッチ回路を介して上記ブレ
   ーカポイントの閉じている期間の電圧波形が与えられる
   とともにピークホールドする第１のピーク値検出回路と
   、上記タイミング回路の第２の出力が”１”のときオフ
   、′０”のときオンするような第２のスイッチ回路と、
   このスイッチ回路を介して上記第１のピーク値検出回路
   の出力が与えられるとともにピークホールドし且つ表示
   出力を発生する第２のピーク値検出回路とを具備したこ
   とを特徴とするブレーカポイントの試験装置。