JPS587Y2 - 空気調和機

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【考案の詳細な説明】本考案はターボファンを備えた空気調和機に関する。

一般に空気調和機は送風機としてシロッコファンを採用
し、このファンの回転により空気を吸込みこれを熱交換
器で熱交換したのち風路を介して吹き出すようになって
いるが、近時、空調機の薄形化に伴ってターボファンが
採用されてきた。

しかしながら、上記ターボファンは長ロッコファンより
高速で風を、吹き出すため、騒音′が大になるといった
不都合があった。

本考案は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは、上記熱交換器のカバーの一部に上記風
路に突出する突起部を突設し、この突起部によって上記
風路中の風の流れを整流化することにより騒音を小とす
る空気調和機を提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図中１は空気調和機の本体で、この本体１の前面部には
吸込口２および吹出口３が形成され、さらに、これら吸
込口２と吹出口３との間には操作部４が設けられている
。

また、上記本体１の内部には上記吸込口２と対向して蒸
発器５が設けられ、さらに、この蒸発器５と離間対向し
てターボファン６が設けられている。

前記ターボファン６はファンケーシング７の内部に収納
されている。

一方、上記蒸発器５の上面部にはカバー８が設けられて
いる。

このカバー８の後端縁中央部には第３図にも拡大して示
すように４５°の角度で斜め上方に向かって突起部９が
突設され、この突起部９は風路Ａ内に突出している。

また、゛上記蒸発器５には圧縮機およヒ゛凝縮器（いず
れも図示しない）が連通されて冷凍サイクルが構成され
ている。

１０はドレン皿である。

なお、上記突起部９の幅りは性能低下防止のため熱交換
器カバー８の幅ｌより小とされている。

しかして、上述した構成において冷凍サイクルを作動さ
せるとともにターボファン６を回転させると、室内空気
が矢印で示すように吸込口２から吸込まれ熱交換器５で
熱交換さ、れたのちターボファン６に吸込まれて吹゛き
出され、しかるのち風路Ａを介して吹出口から吹き出さ
れる。

この運転時において、上記風路Ａに沿って流れる空気の
一部は熱交換器カバー８の突起部９に衝突し、これによ
り、空気は整流化されて吹出されることになる。

このように、ターボファン６から吹き出される風は熱交
換器カバー８の突起部９によって整流化されるため、風
の騒音は低下される。

なお、熱交換器カバー８に突起部９を設けた場合と設け
ない場合の性能を示すと、たとえば下表に示すごとくな
る。

この表からも分かるように騒音は１．１１０．７ｄＢ低
下する。

本考案は以上説明したように、熱交換器カバーの一部に
風路に突出する突起部を突設し、この突起部によって風
路中の風の流れを整流化するようにしたから、従来のも
のと比較して騒音を低下でき、室内を静粛に維持できる
という効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は空気調
和機の一部を示す縦断面図、第２図は熱交換器カバーを
示す斜視図である。１・・・・・・空調機本体、５・・・・・・熱交換器、
６・・・・・・ターボファン、Ａ・・・・・・風路、８
・・・・・・熱交換器カバー、９・・・・・・突起部。

【実用新案登録請求の範囲】