JPS587895B2 - ホウネツボウシヨウダンパ−ツキチヨトウシキキユウトウキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、貯湯式給湯器に付設した燃焼加熱装置への燃
料供給路中に、貯湯湯温検出具による貯湯槽内の湯温検
出結果に基づいて開閉される電磁弁を介在させて貯湯温
度を所望温に自動保持する制御系を設けるとともに、こ
の電磁弁よりも下流側の燃料圧により、燃焼停止時にお
ける放熱ロスを抑制するために燃焼排気路中に設置した
ダンパーを開閉させるダイヤフラム式ダンパー開閉機構
を設けてなる放熱防止用ダンパー付貯湯式給湯器の安全
対策に関する。

この種の給湯器は、非加熱時、つまり、電磁弁が閉弁状
態にあるときには、ダンパーを閉じて外気の自然対流や
排気路の煙突効果によって貯湯槽の熱が外気に放出され
て、貯溜湯温の低下速度が早くなることを抑制できる利
点を有する反面、かかる放熱抑制のために排気路をダン
パーで閉塞するため、ダンパーやその開閉機構が何らか
の原因で機械的又は電気的に故障した場合、ダンパーが
閉塞状態にあるまま、あるいは、十分に開かないまま、
貯溜湯温検出結果に基づいて燃焼加熱装置が始動され、
その結果、燃焼のための適正給排気が行なえず、不完全
燃焼、ひいては、未燃焼ガスの室内放出といった非常に
危険な事態を惹き起す恐れがある。

本発明は、放熱防止用ダンパーを用いるものであり乍ら
、このような危険を完全に回避できる放熱防止用ダンパ
ー付貯湯式給湯器を提供したものである。

即ち、本発明における構成上の特徴は、通電によって一
定時間に亘りそのリレー接点を閉じる限時リレーと前記
電磁弁とを電気回路中の前記貯湯湯温検出具に対して並
列に接続するとともに、前記ダンパーの開状態を検出し
て閉じるダンパー作動検出具のスイッチと前記リレー接
点とで前記貯湯湯温検出具と電磁弁との間を並列に接続
してある点にあり、このような構成によって次の効果を
奏する。

つまり、ダンパーやその開閉機構などに機械的又は電気
的な故障を生じ、ダンパーが開かないようになった場合
には、限時リレーのリレー接点を介して電磁弁が一時的
に開いても、ダンパー作動検出具が前記故障を検出して
電磁弁への回路を成立させていないので、限時リレーに
よる設定時間経過後には電磁弁が閉じてしまい、燃焼加
熱装置による継続的な燃焼が行なわれず、かつ、正常な
燃焼状態においてダンパーが不測に閉動した場合にも、
ダンパー作動検出具がこれを検出して電磁弁への回路を
断ち、消火させることになる。

従って、放熱防止用ダンパーを用いて、燃焼停止時にお
ける放熱抑制をもって、燃費の節減に効果を発揮するも
のであり乍らも冒頭に述べた従来の放熱防止用ダンパー
付貯湯式給湯器のように、ダンパーの故障などに起因す
る不完全燃焼、或いは未燃焼ガスの室内放出の危険を確
実に回避できる効果がある。

本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、第１図は
放熱防止用ダンパー付貯湯式給湯器の概略図であり、Ａ
は給湯系（図示せず）を接続した貯湯槽で、下部にはメ
インバーナ１、パイロットバーナ２、パイ口ットバーナ
点火装置などからなる燃焼加熱装置３が組込まれている
。

メインバーナ１への燃料ガス供給路４には、電磁弁５が
介装されており、これは湯温検出具として貯湯槽Ａに付
設したサーモスタット６による貯溜湯温検出結果に基づ
いて開閉されるように構成されている。

７は排気用ダクトで、その燃焼排気路Ｉａ中には、放熱
防止用ダンパー８が設置されている。

９はダイヤフラム式ダンパー開閉機構で、電磁弁５より
も下流側の燃料ガス供給路４より連通連設したガス圧連
絡管１０がダイヤフラム室内に開口しており、電磁弁５
が開動したとき、ガス圧によってダンパー８を開き、電
磁弁５が閉動したときダンパー８を閉動させるように構
成されている。

上記構成の放熱防止用ダンパー付貯湯式給湯器において
、第２図に示すように、ダンパー８の開閉作動と対応し
て運動するマグネット１１と、このマグネット１１と対
面したときにのみＯＮするリードスイッチ１２などによ
って構成されるダンパー作動検出具１３を設けるととも
に、通電によって一定時間に亘りそのリレー接点ＴＲ１
を閉じる限時リレーＴＲが設けてある。

そして第３図に示すように、限時リレーＴＲと電磁弁５
とを電気回路中の前記サーモスタット６に対して並列に
接続してあり、前記リードスイッチ１２と前記リレー接
点ＴＲ１とで前記サーモスタット６と電磁弁５との間は
並列に接続されている。

次に、上記構成による作用を第３図に基づいて説明する
。

（イ）ダンパー８やその開閉機構９が正常な場合、貯溜
湯温が低下し、サーモスタット６がＯＮすると、限時リ
レーＴＲが励磁され、接点ＴＲ１を設定時間だけＯＮす
るので、電磁弁５が励磁開弁され、メインバーナ１に燃
料ガスが供給され、パイロットバーナ２により着火され
る。

この電磁弁５の開動により、ガス圧連絡管１０を介して
ダイヤフラム室にガス圧が加わるので、開閉機構９が作
動し、ダンパー８を開動させる。

ダンパー８の開動によってリードスイッチ１２がＯＮす
るため、設定時間経過後、限時リレーＴＲの接点ＴＲ１
がＯＦＦＬ，ても、電磁弁５への回路が成立し、メイン
バーナ１の燃焼が続行される。

（口）ダンパー８やその開閉機構９が異常でダンパー８
が開動しない場合、 リードスイッチ１２がＯＦＦの状態に保たれるため、設
定時間険過後、限時リレーＴＲの接点ＴＲ１がＯＦＦす
ると、電磁弁５への回路が断たれて励磁されなくなるの
で、電磁弁５が閉じ、メインバーナ１は消火される。

また、別実施例として次のように構成するのも良い。

上記の構成では、メインバーナ１の消火状態において、
パイロットバーナ２による燃焼を続行させても、燃焼室
が若干の換気作用を持チ、パイロットバーナ２による不
完全燃焼の危険がない構造であるが、このような危険の
ある構造の燃焼加熱装置である場合、前記電磁弁５の閉
動によってパイロットバーナ２への燃料ガス供給も遮断
されるように構成するのである。

また、限時リレーＴＲによる設定時間は、諸種の条件に
応じて適宜設定されるべきものであるが、リードスイッ
チ１２がＯＦＦＬた状態での、即ち、ダンパー８が開い
ていない状態での不完全燃焼が速やかに停止するよう、
できるだけ短時間に設定することが望ましい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る放熱防止用ダンパー付貯湯式給湯器
の実施例を示し、第１図は概略正面図、第２図は要部の
斜視図、第３図は回路図である。 Ａ・・・・・・貯湯槽、３・・・・・・燃焼加熱装置、
４・・・・・・燃料供給路、５・・・・・・電磁弁、６
・・・・貯湯湯温検出具、８・・・・・・ダンパー、９
・・・・・・ダイヤフラム式ダンパー開閉機構、１３・
・・・・・ダンパー作動検出具、ＴＲ・・・・・・限時
リレー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 貯湯式給湯器に付設した燃焼加熱装置３への燃料供
   給路４中に、貯湯湯温検出具６による貯湯槽内の湯温検
   出結果に基づいて開閉される電磁弁５を介在させるとと
   もに、この電磁弁５よりも下流側燃料圧により、燃焼排
   気路Ｉａ中に設置したダンパー８を開閉させるダイヤフ
   ラム式ダンパー開閉機構９を設けてなる放熱防止用ダン
   パー付貯湯式給湯器において、通電によって、一定時間
   に亘りそのリレー接点ＴＲ１を閉じる限時リレーＴＲと
   前記電磁弁５とを電気回路中の前記貯湯湯温検出具６に
   対して並列に接続するとともに、前記ダンパー８の開状
   態を検出して閉じるダンパー作動検出具１３のスイッチ
   １２と前記リレー接点ＴＲ１とで前記貯湯湯温検出具６
   と電磁弁５との間を並列に接続してあることを特徴とす
   る放熱防止用ダンパー付貯湯式給湯器。