JPS587774B2 - 家庭、製作所、船またはそれに類似のもの用の負圧式排水設備 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は家庭、工場、船舶又は類似の施設のための負圧
式排水設備であって、排水を処理する衛生汚物処理設備
例えば便器及び容器、機械等が、遮断弁を介してしかに
負圧排水パイプに個々に接続されている形式のものに関
する。

手で操作する遮断弁を有するこの種の負圧式便器のだめ
の排水設備は例えばドイツ連邦共和国特許第１３０２５
９７号明細書に開示されている。

排水を処理する別の処理設備でも、遮断弁の自動的操作
例えば水の高さ又は時間に関連して制御される操作も可
能である。

複数の種々の汚物処理設備からの排水を、まず落しパイ
プを介して捕集容器内に流入せしめることも公知である
。

この捕集容器は、充てん水準高さに関連して制御される
遮断弁を介して負圧排水パイプに接続されており、所定
の充てん量に達すると空にされる（ドイツ連邦共和国特
許出願公開第２４５５５５１号明細書）。

従来この種の負圧式排水設備は落しパイプを備えた従来
の排水設備と並行して設けられたが、しかし互いに無関
係に設置されている。

各設備で生じる技術的な困難および問題点を、特別な処
置を講ずることによって解決することが従来試みられて
いる。

遮断弁を介してしかに負圧排水パイプに接続されている
衛生汚物処理設備例えば便器、受水容器およびそれに類
似の設備の特別な問題点は、遮断弁を常時気密に閉鎖し
ておくとともに、処理設備を空にする過程で短時間開放
する点にある。

給水系に例えば負庄式便器の水栓又は給水口のシールが
ゆるむような故障が生じたり、又は遮断弁の制御に例え
ば負圧系の閉塞又はひっかかりが生じるような故障が生
じたり、又は遮断弁の閉鎖状態で不慮に給水が生じたり
すれば、汚物が溢れるような事態が生じる。

このような不都合な事態は負圧式便器が開発されて以来
周知の事実である。

そこで衛生汚物処理設備が所定量充てんされたさいに自
動的に開き、空になったときに再び閉じるような遮断弁
の自動的な制御を導入してこの欠陥を排除することが試
みられている。

しかしこの安全措置は比較的複雑かつ高価である。

本発明の課題は、簡単な手段で汚水の溢出に対する安全
性を高めるような冒頭に述べた形式の排水設備を提供す
ることである。

この課題を解決した本発明の要旨は家庭、工場、船舶又
は類似の施設のための負圧式排水設備であって、排水を
処理する衛生汚物処理設備、容器、機械等が遮断弁を介
してしかに負圧排水パイプに個々に接続されている形式
のものにおいて、前記衛生汚物処理設備、容器又は類似
の設備が付加的に溢れ開口を介して落しパイプに接続さ
れており、この落しパイプが捕集容器に開口しており、
この捕集容器が遮断弁を介して負圧排水本管に接続され
ていることにある。

一般には汚水の溢出に支障のない屋外に捕集容器を設置
することができ、さらに捕集容器を大きく設計し、場合
によっては滞水槽（接続することができるので、例えば
比較的長期間の不在中に生じた故障によって住居が汚水
で溢れるようなおそれはまったく生じない。

負圧排水パイプにじかに接続されている衛生汚物処理設
備に対して並列的に、別の衛生汚物処理設備を、捕集容
器に開口した落しパイプにのみ接続しておくと効果的で
ある。

じかに負圧式便器に接続された負圧パイプ系とは別の負
圧パイプ系に捕集容器を従来通り接続することもできる
。

このような装置は、例えば尿尿排水と洗面・浴室・洗た
く排水とを分けて処理する場合に選択される。

パイプ横断面と、処理設備を空にする過程で負圧パイプ
内に吸込まれる空気量とを適度に設計すれば、じかに吸
込まれて空にされる衛生汚物処理設備例えば便器と、落
しパイプによって空にされる衛生汚物処理設備例えば洗
面器、洗たく機、浴槽等のだめの捕集容器とを同一の負
圧パイプに接続することができる。

これによって、すべての衛生汚物処理設備が直接もしく
は間接的に最終的には同一の負圧排水本管に接続される
。

本発明の別の構成によれば、衛生汚物処理設備、容器又
は類似の処理設備が、大気に接続された落しパイプに溢
れ開口を介して付加的に接続きれている。

次に図示の実施例に基づき本発明を詳しく説明する。

第１図に略示した建築物内に生じた衛生汚水は負圧排水
本管１０によって吸引排出される。

この負圧排水本管１０は例えば真空ステーションを介し
て浄化装置へ通じて１いる。

図面において符号１２で示す衛生汚惣処理設備は負圧式
便器であり、との負圧式便器は個々の又は共通の負圧排
水パイプ１４を介してしかに負圧排水本管１０に接続さ
れている。

各便器は給水接続部１６を備えており、この給水接続部
を通って各洗浄時に約２ｌまでの水が加圧下で便器内に
噴入する。

各便器はさらに遮断弁１８を有しており、この遮断弁は
、便器と負圧排水パイプ１４との連通を常時遮断すると
ともに便器を空にして洗浄するために操作機構２０によ
って一時的に開かれる。

適当な制御装置を備えたこの種の遮断弁は例えば西独特
許第 １３０２５９７号明細書および同第１７０９０９０号明
細書に開示されている。

遮断弁１８が通常閉じられていて便器内の水位に何ら影
響されないので、給水接続部１６のシール性が悪いと休
暇で不在中に便所から水があふれることが従来はあった
。

このような不都合を排除するために、本発明負圧式便器
は負圧排水でパイプ１４に接続されている他に、溢れ開
口２２及び臭気遮断用のサイホン部２６を有する接続パ
イプ２４を介して落しパイプ２８に接続されている。

この落しパイプを介して浴槽３０も空にされる。

落しパイプ２８の下端部は捕集容器３２に向かって拡大
されており、この捕集容器には制御箱３６を備えたパイ
プ区分３４、検査部材３８、遮断弁４０が接続されてお
り、この遮断弁４０は吸込み側で負圧排水本管１０に接
続されている。

負圧排水本管１０に接続されている２つ９家庭用接続パ
イプを、家屋内部において流れ方向で遮断弁４０の後方
で、１つの家庭用接続パイプにまとめることができる。

捕集容器３２の上方では、家庭の内部に位置する液密な
かつ排出開口４６を有する滞水槽４４へパイプ４２が分
岐している。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の１実施例に基づく排水設備を備えた家
屋の略示横断面図及び第２図は同排水設備のために設計
された負圧式便器の略示横断面図である。 １０…負圧排水本管、１２…衛生汚物処理設備、１４…
排水パイプ、１６…給排接続部、１８…遮断弁、２０…
操作機構、２２…溢れ開口、２４…接続パイプ、２６…
臭気遮断用サイホン部、２８…落しパイプ、３０…浴槽
、３２…捕集容器、３６…制御箱、３８…検査部材、４
０…遮断弁、４２…パイプ、４４…滞水槽、４６…流出
開口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 家庭、工場、船舶又は類似の施設のための負圧式排
   水設備であって、排水を処理する衛生汚物処理設備、容
   器、機械等が遮断弁を介してじかに負圧排水パイプに個
   々に接続されている形式のものにおいて、前記衛生汚物
   処理設備１２、容器又は類似の設備が付加的に溢れ開口
   ２２を介して落しパイプ２８に接続されておシ、この落
   しパイプが捕集容器３２に開口しておシ、この捕集容器
   が遮断弁４０を介して負圧排水本管１０に接続されてい
   ることを特徴とする家庭、工場、船舶又は類似の施設の
   ための負圧式排水設備。 ２ 家庭、工場、船舶又は類似の設備のための負圧式排
   水設備であって、排水を処理する衛生汚物処理設備、容
   器、機械等が、遮断弁を介してしかに負圧排水パイプに
   個々に接続されている形式のものにおいて、衛生汚物処
   理設備、容器又は類似の設備が、付加的に溢れ開口を介
   して、大気に接続している落しパイプに接続されている
   ことを特徴とする家庭、工場、船舶又は類似の施設のた
   めの負圧式排水設備。