JPS58775B2 - 住宅ユニット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は目地材の取付けられた住宅ユニットに関する。

住宅ユニットは運搬可能な一定の大きさの箱形ないしは
それに近い立体物としてあらかじめ工場で組立てられた
住空間であり、その複数棟が建築現場に運ばれ前後左右
あるいは上下に接合され所望の広さの床面積を有する住
宅になされる。

これらの住宅ユニットによる住宅の建築方式は工場にお
ける住宅の組立完成度を極力筒めることにより品質の安
定と工期の短縮をはかろうとするものである。

しかして上下、左右に接合された住宅ユニットの接合部
には、風雨の吹込みを防止するために目地材や水切板の
取付け、コーキング剤の充填等が現場施工により行われ
ており、これらは高所での作業を伴いまたそのための足
場の組立て等付随的作業も必要とするものであった。

本発明はこのような雨仕舞のための現場作業の工数を削
減し、住宅ユニット方式による前述の利点をより高める
事を目的とするものであり、その要旨は、断面の外輪郭
をはゞ方形とする管状体でかつ該管状体の相対向する一
対の側壁中央が長さ方向に沿って該管状体の内壁面側で
薄肉になされてなりその全長が住宅ユニットの上面もし
くは側面の周縁よりもやへ短かい輪にされてなる弾性材
料の目地材が、上記住宅ユニットの上面もしくは側面の
四隅に設けられた押え板により引き押ばされかつ押えら
れることにより、住宅ユニットの上面もしくは側面の周
縁に沿いかつ目地材の前記一対の側壁と隣り合う一対の
側壁の一方を前記住宅ユニットの上面もしくは側面に当
接して取り付けられていることを特徴とする住宅ユニッ
トに存する。

次に本発明を図面を参照しながら説明する。

図において１は住宅ユニットである。

住宅ユニット１は箱形ないしはそれに近い立体物として
工場生産された住空間であり、鋼材の梁と柱がラーメン
構造に組立てられた枠状骨組を有するものあるいはこの
ような骨組はなく耐力壁によって組立てられたものやコ
ンクリート製箱形のもの等いずれのタイプのものであっ
てもよい。

住宅ユニット１は住宅のどの部分を構成するかに応じて
必要とされる内装、外装が施こされあるいはさらに種々
の設備機器も備えられるなどされて、工場での組立完成
度が極力高められたものとなされている。

２は目地材であって、弾性材料例えばゴムや軟質の合成
樹脂から出来ている。

目地材２は、その断面の外輪郭を矩形とする管状体とな
されており、かつ短辺側の側壁中央が長さ方向に沿って
内壁面側で薄肉とされたものである。

即ち、管状体の断面の内輪郭は横長の六角形となってい
る。

そして全長が住宅ユニット１の上面の周縁よりもやゝ短
かい矩形状の輪にされている。

この目地材２はその長辺側の側壁を住宅ユニット１の上
面に当接させ、住宅ユニット１の上面の周縁に沿って取
り付けられている。

取付けは、住宅ユニット１の上面の四隅において第２図
のようにしてなされいる 即ち四隅の夫々において、押
え板３がその端部を外方に向は他方端を住宅ユニット１
に固定されている一方目地材２においては、住宅ユニッ
ト１の上面の四隅の夫々に位置される部分の短辺側の側
壁でかつ住宅ユニット１の上面の内方に向く箇所に切れ
目２１が入れられており、目地材２はこの切り目２１か
ら挿入された押え板３の端部で押えられる事により住宅
ユニット１の上面に取り付けられている。

目地材２は全体として輪にされまたその全長は住宅ユニ
ット１の上面の周縁の全長よりもやゝ短いものとなされ
ているから、取り付けられた状態ではやゝ引き伸ばされ
ていてたるみがとれ従って住宅ユニット１の上面に全周
縁にわたって均一に密着している なお前述の例では目地材２は住宅ユニット１の上面に取
り付けられているが、本発明で目地材２は住宅ユニット
１の側面に取り付けられてもよい第３図は前述のように
して目地材２の取り付けられた本発明の住宅ユニットの
上に別の住宅ユニットが積み重ねられた接合部を示す。

接合部において目地材２が住宅ユニット１の上面１１と
住宅ユニット４の底面４１に圧接し目地部５が封止され
ている。

こゝで、目地材２はその矩形状断面の長辺側の側壁で上
下の住宅ユニットから押圧力を受は変形するが、その際
短辺側の側壁はその中央が長さ方向に沿って目地材２の
内壁面側で薄肉になされているため、この薄肉とされた
短辺側の側壁中央部で外方に突出し、そのため側壁の上
下の稜部が双方の住宅ユニットに向けて突出し双方の住
宅ユニットに対し常に対称的に変形し、従って住宅ユニ
ットの周縁に沿って取り付けられた目地材２のある部分
は住宅ユニットの外方に倒れるように変形し又他のある
部分では住宅ユニットの内方に倒れるように変形すると
いった不規則な変形をする事がない。

本発明は前述のように構成されたものであり、住宅ユニ
ットに目地材が取り付けられているから、建築現場で住
宅ユニットを上下あるいは左右に接合することにより、
自ずと接合部の雨仕舞も施こされることになり、雨仕舞
施工のための高所での作業とそれに伴う足場の組立を不
要とし、現場作業の工数削減を可能とするものである。

又目地材は、住宅ユニットの四隅に設けられた押え板に
よって引き伸ばされてたるみがとれると共に押えられ、
従って住宅ユニットの全周縁にわたって均一に密着して
おり、しかもその断面形状により全周縁にわたって均一
に変形し、目地間隙は全周にわたって均等に封止される
ことになり、従来のように目地材を後から目地部に嵌挿
したりコーキング剤充填する場合とは異なり局部的にあ
るいは作業者の熟練度の差によって封止の度合にバラツ
キが生ずることもない。

このように本発明は住宅ユニット方式による前述の利点
をさらに高める上で大きく寄与するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一例を示す斜視図、第２図は同じく部
分拡大断面図、第３図は本発明の住宅ユニットを用いた
接合部を示す部分拡大断面図である。 １：住宅ユニット、１１：その上面、２：目地材、２１
：目地材の側壁に設けた切り目、３：押え板、４：接合
される別の住宅ユニット、４１：その底面、５：目地部
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 断面の外輪部をはゞ方形とする管状体でかつ該管状
   体の相対向する一対の側壁中央が長さ方向に沿って該管
   状体の内壁面側で薄肉になされてなりその全長が住宅ユ
   ニットの上面もしくは側面の周縁よりもやゝ短かい輪に
   されてなる弾性材料の目地材が、上記住宅ユニットの上
   面もしくは側面の四隅に設けられた押え板により引き伸
   ばされかつ押えられることにより、住宅ユニットの上面
   もしくは側面の周縁に沿いかつ目地材の前記一対の側壁
   と隣り合う一対の側壁の一方を前記住宅ユニットの上面
   もしくは側面に当接して取り付けられていることを特徴
   とする住宅ユニット。