JPS587738Y2

JPS587738Y2 - 映像増幅装置

Info

Publication number: JPS587738Y2
Application number: JP4250482U
Authority: JP
Inventors: 輔之佐藤; 南海夫山口
Original assignee: 松下電器産業株式会社
Priority date: 1982-03-25
Filing date: 1982-03-25
Publication date: 1983-02-10
Also published as: JPS57173468U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、テレビジョン受像機等に用いることのできる
映像増幅装置に関し、新規な方式で映像信号のペデスタ
ルレベルをクランプしてその直流成分を再生することが
でき、特に集積回路素子化するに適した装置を提供する
ことを目的とするものである。

従来、この種の映像増幅装置として、特開昭５０１３７
６１６号公報および実開昭５１−３６６１９号公報に記
載されたものがある。

しかし、それらは、いずれもブランキング期間にのみ映
像信号と基準電圧とを比較してその差に相当するパルス
を取り出し、これをコンデンサ等の時定数回路に加えて
平滑してからフィードバックしてペデスタルクランプレ
ベルを制御するという方式のものであったため、映像信
号のペデスタルレベルと基準電圧とを比較した比較出力
を発生する期間がブランキング期間中のみであり、他の
期間にはこれを平滑した電圧を制御電圧として用いるも
のであることから、その比較出力の発生期間が全体の期
間に比べてきわめて短かく、全体として検出感度が小さ
くなってしまうという欠点があった。

また、その時定数のために、急速な変動に対して追随し
にくいという不都合もあった。

そこで、本考案はかかる従来の欠点を解消して、ペデス
タルクランプの検出感度を向上することができて制御を
正確にすることができ、しかも、入力信号の変動に対す
る追随性も良く、また、人力信号が乱れたときに極端な
誤制御状態におちいることのない装置を提供することを
目的とするものである。

以下、本考案をカラーテレビジョン受像機用の映像増幅
装置に実施した一実施例について図面とともに説明する
。

図において、１は映像信号の入力端子、２は映像信号の
出力端子、３は映像信号を増幅する映像増幅回路、４は
映像増幅回路３の出力映像信号のペデスタルレルを検出
しかつそのペテ゛スタルレベルのクランプレベルを制御
するクランプレベル制御回路である。

映像増幅回路３は差動増幅器５，６を２段縦続接続して
構威し、差動増幅器５において時定数回路７と可変抵抗
器８とを接続して画質調整回路を構成し、一方、差動増
幅器６においては可変抵抗器９を設けてコントラスト調
整回路を構成している。

さらに、クランプレベル制御回路４はクランプパルス入
力端子１０と、ペデスタルレベル検出用のスイチングト
ランジスタ１１とペテ゛スタルレベル検出電圧ホールド
用のコンデ゛ンサ１２と、差動増幅器１３と、輝度調整
用の可変抵抗器１４とにより構成する。

そして、映像増幅回路３で増幅した映像信号は出力端子
２から出力するとともにトランジスタ１５を介してクラ
ンプレベル制御回路４のスイッチングトランジスタ１１
に加える。

クランプレベル制御回路４においては水平帰線期間のバ
ックポーチの期間にクランプパルス入力端子から印加さ
れるクランプパルスによってスイッチング用トランジス
タ１１を導通させ、この期間の映像信号のレベルすなわ
ちペデスタルレベルを抽出し、ホールド用コンテ゛ンサ
１２にホールドする。

このホールドしたペデスタルレベル検出電圧は差動増幅
器１３を構成する一方のトランジスタ１６ａのベース
に加える。

他方のトランジスタ１６ｂには輝度調整用可変抵抗器１
４で設定した輝度設定用電圧を加えておく。

従って、二〇差動増幅器１３ではトランジスタ１６ａ
のベースに加えられているペデスタルレベル検出電圧と
トランジスタ１６ｂのベースに加えられている輝度設定
用電圧との差を検出した電圧をトランジスタ１６ａの
コレクタから出力することになる。

この出力電圧はペデスタルレベル制御用電圧としてトラ
ンジスタ１７．１８を介して映像増幅回路３中のトラン
ジスタ１９．２０のベースに帰還し、出力映像信号の直
流レベルを、そのペデスタルレベルが可変抵抗器１４で
設定されている輝度設定レベルと等しくするように自動
制御する。

このようにして、この回路では映像信号のペデスタルレ
ベルを所定のクランプレベルに一定化するように映像増
幅回路３の直流動作点を自動制御することによってペデ
スタルクランプ動作を行なうことができる。

なおペデスタルレベル検出用のスイッチング素子として
のトランジスタ１１と並列に高抵抗２５を設けているの
で、入力信号と水平偏向回路との同期状態が乱れたり、
入力信号が中断してクランプパルスが中断しても画像を
灰色レベルに保つことができる。

またこのとき、この揃える所定のペデスタルクランプレ
ベルを可変抵抗器１４で調整することによって輝度調整
をも行なうことができるものである。

また、このようなペデ゛スタルランプ回路において、ト
ランジスタ１６ａ、１６ｂのエミッタにそれぞれ
３個づつの抵抗２１ａ〜２３ａと２１ｂ〜２３ｄとの直
列抵抗列を設け、その他端は共通に接続するとともに他
の抵抗２４を介して接地しておく。

そして、これらの抵抗列の相対応する抵抗接続点Ａ１−
Ｂ１．Ａ２−Ｂ２．Ａ３−Ｂ３のうち、いず
れの位置で短絡するかを選択することにより差動増幅器
１３の利得を調整でき、クランプレベル制御ループのル
ープゲインを調整して出力映像信号の直流再生率を変化
させることができる。

第２図にその状態を示す。

ここで、実線はペデスタルクランプを行なわないときす
なわち直流再生率が零のときの平均輝度レベル（ＡＰＬ
）に対する出力映像信号のペデスタルレベルの変化状態
を示し、破線はＡｌ−Ｂ１の位置で短絡して大きいルー
プゲインしたときの、１点鎖線はＡ２−Ｂ２の位置で短
絡して中程度のループゲインにしたときの、２点鎖線は
Ａ３−Ｂ５の位置で短絡した小さいループゲインにした
ときの、それぞれのペテ゛スタルレベルの変化状態を示
す。

ここで明らかなように、差動増幅器１３の利得を大きく
するほど出力映像信号のペデスタルレベルの変化が少な
くなって一定になり、直流再生率が大きくなる。

この直流再生率は適用するカラーテレビジョン受像機に
おける陰極線管回路等の特性に合わせる調整する必要が
あり、差動増幅器１３の利得を調整することで容易に調
整することができる。

しかも、その調整によってもペテ゛スタルクランプ動作
に悪影響を及ぼす恐れが全くない。

そして、本考案ではこのようなカラーテレビジョン受像
機用の回路を第１図の如き回路でトランジスタや抵抗等
による集積回路素子で作成できる。

以上詳述したように本考案の映像増幅装置は、映像信号
を増幅する映像増幅回路と、この映像増幅回路からの出
力映像信号のペデスタルレベルを検出シかつそのペテ゛
スタルレベルのフランツ０レベルを制御するクランプレ
ベル制御回路とを備え、このペテ゛スタルレベルを検出
して得たクランプレベル制御電圧を映像増幅回路に帰還
して出力映像信号のペデスタルレベルを一定化すること
を特徴とするものであるので、従来とは全く異なる新し
い方式でペテ゛スタルレベルをクランプすることができ
、しかも集積回路素子には適したものを得ることができ
るものである。

また、上記ペデスタルレベルの検出出力と輝度設定用電
圧とを比較し、その差成分をクランプレベル制御電圧と
して上記映像増幅回路に帰還することによって任意のレ
ベルに制御でき、またこの輝度設定用電圧を変化させる
ことによって映像の輝度を調整することができるもので
ある。

さらにまた、出力映像信号のペデスタルレベル期間にの
み導通するスイッチング素子によって上記ペテ゛スタル
レベルを抽出しかつホールド用コンデンサに保持し、こ
の保持したペテ゛スタルレベル検出出力を差動増幅器の
一定のトランジスタに加え、差動増幅器の他方のトラン
ジスタに輝度設定用電圧を加え、この差動増幅器の出力
をクランプレベル制御電圧として映像増幅回路に帰還す
ることにより、回路を簡易なものとすることができ、ま
たクランプレベル制御電圧を上記映像増幅回路に帰還す
るループゲインを変化させることによって映像信号の直
流再生率を調整することができるものである。

さらに、映像信号のブランキング期間中のペテ゛スタル
レベルをサンプルホールド回路で一旦サンプリングして
そのまま保持し、その保持したペデスタルレベルと基準
電圧とを全ての期間にわたって比較してそのまま比較出
力を発生するという新規な回路方式にしたのでペデスタ
ルレベルと基準電圧との比較出力を全期間にわたって出
力することができ、従来のようにこれを平滑して直流に
なおすという平均化手段が不要にできて、比較出力をそ
のままフィードバックして制御電圧として用いることが
でき、検出感度を著しく向上することができる。

従って、従来のものよりも制御の正確さを大幅に向上す
ることができる。

また、ＩＨ毎にサンプルホールドをしてペテ゛スタルレ
ベルを検出しているから、平滑回路のように時定数によ
って動作が遅くなるということもなく、入力信号の高速
な変動への追随性も良いという利点がある。

また、サンプリング用のスイッチング素子と並列に高抵
抗を設けているので、入力信号が乱れたときにもペテ゛
スタルレベルの制御電圧が極端な電圧になることがなく
、灰色レベルに保たれるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における映像増幅装置の回路
図、第２図は同装置の動作を説明するための特性図であ
る。１・・・・・・映像信号の入力端子、２・・・・・・映
像信号の出力端子、３・・・・・・映像増幅回路、４・
・・・・・ペテ゛スタルレベル制御回路、５，６・・・
・・・差動増幅器、１０・・・・・・クランプパルスの
入力端子、１１・・・・・・スイッチングトランジスタ
、１２・・・・・・ホールド用コンデンサ、１３・・・
・・・巻動増幅器、１４・・・・・・輝度調整用の可変
抵抗器、１６ａ、１６ｂ・・・・・・トランジス
タ、１７．１８，１９．２０・・・・・・トランジスタ
、２１ａ、２１ｂ、２２ａ、２２ｂ、
２３ａ、２３ｂ、２４・・・・−・抵抗、２５
・・・・・・高抵抗。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）映像信号を増幅する映像増幅回路と、この映像増
幅回路からの出力映像信号のベデスタルレベルヲ検出し
かつそのペテ゛スタルレベルのクランプレベルを制御す
るクランプレベル制御回路とを備え、上記ペデスタルレ
ベルを検出して得たクランプレベル制御電圧を上記映像
増幅回路に帰還して上記出力映像信号のペデスタルレベ
ルを一定化する帰還回路を設けるとともに、上記クラン
プレベル制御回路を、上記出力映像信号のペデスタルレ
ベル期間にのみ導通して上記出力映像信号のペテ゛スタ
ルレベルを抽出するスイッチング素子と、この検出した
ペデスタルレベルを保持するホールド用コンデンサと、
上記スイッチング素子と並列に接続した高抵抗と、上記
保持したペデスタルレベル検出出力が一方のトランジス
タのベースに加えられ他方のトランジスタのベースに基
準電圧が加えられた差動増幅器とを設け、この差動増幅
器からの比較出力を上記クランプレベル制御電圧として
上記映像増幅回路に帰還するようにしたことを特徴とす
る映像増幅装置。
（２）基準電圧として輝度設定用電圧を加えるようにし
たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
の映像増幅装置。
（３）差動増幅器の増幅率を変化させてループゲインを
制御するようにしたことを特徴とする実用新案登録請求
の範囲第１項記載の映像増幅装置。