JPS587619Y2 - 単相３線式配電用変圧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は単相３線式配電用変圧器に関するものである
。

第１図〜第３図は従来の単相３線式配電用変圧器を示す
もので、図においてｌａ、ｌｂは１対の鉄心脚、２ａは
１対の鉄心脚の一方１ａに巻回される１次コイル、２ｂ
は１対の鉄心脚の他方１ｂに巻回される１次コイル、３
ａは１次コイル２ａと同心に巻回される内側コイル４ａ
、外側コイル５ａからなる２次コイル、３ｂは１次コイ
ル２ｂと同心に巻回される内側コイル４ｂ、外側コイル
５ｂからなる２次コイル、６ａ、６ｂは内側コイル４ａ
、４ｂの巻き始め端子、７ ａ 、７ ｂは内側コイル
４ａ、４ｂの巻き終り端子、８ａ、８ｂは外側コイル５
ａ、５ｂの巻き始め端子、９ ａ 、９ ｂは外側コイ
ル５ａ、５ｂの巻き終り端子、１０は内側コイル４ａと
外側コイル５ｂとを接続する接続導体、１１は外側コイ
ル５ａと内側コイル４ｂとを接続する接続導体、１２は
外側コイル５ａの巻き始め端子８ａと外側コイル５ｂの
巻き始め端子８ｂとを結ぶ接続導体、１３は接続導体１
２に接続される中間端子である。

なお、２次コイル３ａおよび２次コイル３ｂはいずれも
シート状導体を巻回して構成されたものを示す。

以上のように、内側コイル４ａと外側コイル５ａとはそ
れぞれ他脚の外側コイル５ｂと内側コイル４ｂと直列に
接続することにより、端子６ａと中間端子１３問および
端子６ｂと中間端子１３間に発生する２次電圧のバラン
スをはがっている。

ところで、以上のように構成された従来のもの、とくに
２次巻線をシート状導体で構成したものにおいては、つ
ぎのような欠点があった。

（１）２次巻線が４個のコイルで構成されるため、端子
あるいは日出線の数が８本と多く原価高となる。

（２）中間端子１３を設けるための構造が複雑である。

（３）内側コイル４ａ、４ｂと外側コイル５ａ、５ｂと
をそれぞれ分割する必要があり、とくにシート状導体で
形成されるものにおいてはシート状導体と日出線との接
続に多く時間が必要であり、分割数の増大は原価高とな
る。

（４）接続導体１０と接続導体１１との交差を避けるた
め、曲げ加工された特殊形状の端子７ａ、９ｂが必要で
ある。

この考案は上記の欠点を改善することを目的とするもの
である。

以Ｆ、この考案の一実施例を第４図〜第７図により説明
する。

図において、第１図〜第３図と同一符号は同一 または
相当部分を示す。

２ａは１対の鉄心脚の一方１ａに巻回される１次コイル
、２ｂは１対の鉄心脚の他方１ｂに巻回される１次コイ
ル、３ａは１次コイル２ａと同心に巻回される内側コイ
ル４ａと外側コイル５ａとからなる２次コイル、３ｂは
１−次コイル２ｂと同心に巻回され、かつ内側コイル４
ｂと外側コイル５ｂが連続して巻回され、内側コイル４
ｂと外側コイル５ｂとの接続点１４に中間端子１３を設
けた２次コイル。

５ａ。６ｂは内側コイル４ ａ 、４ ｂの巻始め端子
、７ａは内側コイル４ａの巻終り端子、８ａ、９ａは夫
々外側コイル５ａの巻始め端子、巻終り端子、９ｂは外
側コイル５ｂの巻終り端子、１０は内側コイル４ａと外
側コイル５ｂとを接続する接続導体、１１は外側コイル
５ａと内側コイル４ｂとを接続する接続導体を示す。

以上のように内側コイル４ａと外側コイル５ａとをそれ
ぞれ他脚の外側コイル５ｂと内側コイル４ｂとに直列に
接続する事により、端子６ａと中間端子１３問および端
子６ｂと中間端子１３間に発生する２次電圧のバランス
をはかつている。

」−記のように本考案では鉄心脚１ｂに巻回される内側
コイル４ｂと外側コイル５ｂとは連続して巻回され、内
側コイル４ｂと外側コイルとの接続点１４に中間端子１
３を設ける。

また第７図に示されるように外側コイル５ａの巻始め端
子８ａは内側コイル４ａの巻終り端子７ａの位置より内
側に配置される。

以上のような構成とする事により、２次コイルから引出
される端子の数が７本となり従来のものより１本減少す
る。

また、中間端子１３は内側コイル４ｂと外側コイル５ｂ
の接続点１４に直接設けることができるので、構造が簡
単となる。

また、内側コイル４ｂと外側コイル５ｂとは中間には中
間端子１３を設けるだけで連続して巻回することができ
るので、作業時間を節減することができる。

また、外側コイル５ａの巻き始め端子８ａの位置を内側
コイル４ａの巻き終り端子７ａの位置より内側とするこ
とにより接続導体１０および１１の交差を防ぎ、第６図
に示されるように構造が簡単となり、特殊形状の端子を
必要としない。

なお、上記実施例においては２次コイルをシート状導体
で構成するものについて述べたが、電線を巻回して構成
するものについても同様の効果をうろことができる。

以上のように、この考案によるときはコイル間の接続の
一部変更ならびに端子位置の一部変更とにより構成が簡
素化され、材料費５作業費等の節減により製品原価の低
減をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は従来例を示すもので、第１図は結線図
、第２図は２次コイルの構成ならびに配置を示す図、第
３図は斜視図、第４図〜第７図はこの考案の一実施例を
示すもので、第４図は結線図、第５図は２次コイルの構
成ならびに配置を示す図、第６図は斜視図、第７図は端
子の配置状態を示す斜視図である。 図において、同一符号は同一または相当部分を示し、１
ａ、１ｂは鉄心脚、２ ａ 、２ ｂは１次コイル、３
ａ、３ｂは２次コイル、４ ａ 、４ ｂは内側コイル
、５ａ、５ｂは外側コイル、７ａは内側コイルの巻き終
り端子、８ａは外側コイルの巻き始め端子、１３は中間
端子、１４は内側コイルと外側コイルとの接続点である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １対の鉄心脚に分割して巻回される１次コイルと、上記
   １次コイルと同心に巻回される内側コイルと外側コイル
   とからなると共に前記１対の鉄心脚に同様に分割して巻
   回される２次コイルとを備え、上記鉄心脚の一方の内側
   コイルと外側コイルの各々一端を出力端子として引出し
   、各々他端を、上記鉄心脚の他方の外側コイルと内側コ
   イルの各々一端に互い違いに接続するとともに、上記鉄
   心脚の一方において外側コイルの巻始め端子の位置を上
   記内側コイルの巻終り端子の内側に設け、上記鉄心脚の
   他方において内側コイルと外側コイルとの接続点に中間
   端子を設けたことを特徴とする単相３線式配電用変圧器
   。