JPS587428Y2 - 電気ギタ−のトレモロ演奏用テ−ルピ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気ギターのトレモロ演奏用テールピースに係
り、特に弦が振動する際その弦に対して確実に固定端と
して作用するとともに、指板と弦との間隔および弦が有
効振動する長さを簡単に調整することができる電気ギタ
ーのトレモロ演奏用テールピースに関する。

一般に電気ギターのトレモロ演奏用テールピースとは弦
の基端部を係留する係留部分と、更にテールピースと一
体となり、張設された弦を下方から突上げる如く支承す
るブリッジとが一体に形成されたものであり、このテー
ルピースをそのネック側を支点として回動させ弦の緊緩
を行ない、トレモロ演奏を行なえるようにしたものであ
る。

そしてこのトレモロ演奏用テールピースに１けるブリッ
ジは、弦の有効振動長さの調節釦よび弦の高さの、調節
等をする役割りを有しているが、従来この部分の構造に
問題があシ、弦を振動させた場合にブリッジが確実に固
定端として作用せず、これが弦と一体となって振動し、
不快な雑音が発生したう、またトレモロ演奏を行なった
場合にブリッジを介して弦の緊緩を行なうため、それを
行なった後にブリッジの位置が微妙に変化してし１いト
レモロ演奏終了時に音調が変化してしまったりした。

本考案は以上述べてきたように電気ギターのトレモロ演
奏用テールピースに関する諸問題点に鑑みこれらを有効
に解決するために威されたものである。

本考案の目的は次に述べるところにある。

弦が・振動する際にその弦に対して確実に固定端として
作用すると共に、弦の有効振動長さおよび指板に対する
弦の高さを簡単に調整することができ、しかも構造簡単
で廉価に製作することができる電気ギターのトレモロ演
奏用テールピースを提供する。

次に本考案の好適な一実施例を添付図面に従って詳述す
る。

第１図は本考案に係る電気ギターのトレモロ演奏用テー
ルピースを示す斜視図、第２図は第１図中の一剖断面を
含む側面図、第３図は第２図中のＡ−Ａ線に沿う断面図
、第４図は第３図中のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

第１図および第２図に示すように本考案に係る電気ギタ
ーのトレモロ演奏用テールピース１（以下単にテールピ
ースと呼ぶ）は略長方形板状の基板２の長手方向端部に
、この基板２上に略垂直に切り立った壁状の部材２ａが
基板２と一体となって形成されている。

そしてこの部材２ａには基板２と平行に且つ弦３，３・
・・の長手方向に沿い、更に弦の本数と同数で、また弦
の間隔と同一の間隔を隔てた貫通孔２ａｌ、２ａｌ・・
・が形成されている。

またブリッジ４，４・・・は適宜長さを有した柱状部材
４ａとこれの長手方向端部からこれと垂直に延出した適
宜長さを有する六角ナツト部材４ｂとから形成され、更
にこの六角ナツト部材４ｂにはこの軸方向に穴が開けら
れ、雌ネジが形成されている。

そしてこのブリッジ４，４・・・は各々部材２ａの貫通
孔２ａ１，２ａ１・・・からそのギターのネック側方向
に挿入されたネジ５，５・・・とブリッジ４の六角ナツ
ト部材４ｂとが螺合し、更に六角ナツト部材４ｂと部材
２ａの間のネジ５部分にはコイルバネ６が嵌装されてい
る。

また第１図、第２図、第３囲動よび第４図に示すように
ブリッジ４の六角ナツト部材４ａの長手方向両端部には
、六角ナツト部材の長手方向と垂直に貫通孔４ａ１゜４
ａ１は形成さへ更にこの貫通孔４ａ１，４ａｌには雌ネ
ジが形成されている。

そして更にこの雌ネジと螺合するような雄ネジ部材状の
脚部７，７が柱状部材４ａの下方に突出するように螺合
している。

そして更にこの脚部７．７の図中下端部は適宜な角度α
（本実施例では９ｃ？）１有した円錐状に形成されてい
る。

そしてこの円錐状を呈した脚部７．７の先端部はテール
ピース１の基板２に形成された２条のＶ構８，８（その
長手方向が弦３の長手方向と平行になるように形成され
ている。

内に嵌り込んでいる。

そしてこの■溝８，８の拡開角度βは脚部７，７先端の
角度αよりも適宜小さ目に形成されている。

（本実施例に釦いてはｓｅ） このようにブリッジ４は柱状部材４ａに設けられた脚部
７，７および六角ナツト部材４ｂに螺合したネジ５によ
ってテールピース１上に、その位置を確実に保ちながら
支承されている。

またブリッジ４と部材２ａの間の基板２上には弦３，３
・・・の係止部８，８・・・が設けられている。

この係止部８．８・・・は基板２を貫通する孔とこの孔
と一体となり且つ弦の張力方向（ネック側）に切開され
た切欠部より成り、あらかじめ弦３の基端部に結合され
た柱状の係止部材を、上記孔より挿入し、更に切欠部の
周縁の基板２の下面に当接させることになって弦３，３
・・・を簡単にテールピース１に係止し得るものである
。

そしてこのようにテールピース１に係止された弦３，３
は更にブリッジ４の柱状部材４ａ上に掛かりさらに弦３
，３・・・・の他端部は図示しないネックの糸巻杆へと
連結される。

捷たこのテールピース１はトレモロ演奏用のテールピー
スであるので基板２のネック側両端部には、ピボット軸
受９，９が設けられ、更にとのピボット軸受９，９がギ
ターボディー１０上に植設されたピボット支軸１１，１
１に嵌入することにより、この軸受部を支点としてテー
ルピース１目体が回動するように威されている。

また基板２の軸受部とは反対側の端部には、この基板２
から垂直に延出し、且つテールピースとほぼ平行になる
ように適宜彎曲したトレモロアーム１２が設けられてか
り、このトレモロアーム１２を用いてテールピース１を
軸受部を中心として回動させるように威されている。

以上のような構成よ構成る電気ギターのトレモロ演奏用
テールピース１において弦長調整を行なう場合には、部
材２ａの貫通孔２ａ１に挿入されているネジ５を適宜回
転させる。

するとこれと螺合した六角ナツト部材４ｂはこのネジ５
０回転に伴なって弦３の長手方向に沿って移動する。

従って弦３が掛かつているブリッジ４の柱状部材４ａの
位置を同時に弦の長手方向に沿って移動し、この結果数
３の有効振動長さが適宜調整されることになる。

またこの時、ブリッジ４は柱状部材４ａに設けられた脚
部７，７の先端が基板２に形成されたＶ溝８，８内に嵌
り、このＶ溝に案内されて基板２の弦の長手方向に移動
するように成されているので、ブリッジ４が円滑に移動
すると共にｌた弦長調整を終了した後に、弦３を振動さ
せた場合にもブリッジ４は２本の脚部７．７によって基
板２上に支承されてかり、且つ第４図に示すように脚部
７．７の先端の角度αがＶ溝８，８の拡開角度βよりも
小となっているために、■溝８，８を形成する壁部分に
脚部７，７の円錐部分が当接するように隙間が存在しな
いように威されているために、確実にブリッジ４は弦３
の固定端の役目を戒し、これが弦３と共に振動し演素中
に不快な雑音が発生するような虞れはない。

また弦高調整を行なう場合には、ブリッジ４の柱状部材
４ａに設けられた脚部７．７を適宜回転させれば柱状部
材４ａの高さすなわち弦高が適宜変化することは言う１
でもない。

またこの時柱状部材４ａは、ネジ５が部材２ａに支承さ
れている部分を中心として回動するために、貫通孔２ａ
１はとの回動をある程度許容し得るように適宜太き目の
孔とすることが肝要である。

以上要するに本考案によれば次のような優れた効果を発
揮する。

■ 簡単に弦長調整を行なうことができると共に確実に
弦の固定端と成り得る。

■ 確実に弦高調整を行なうことができる。

■ 構造簡単にして廉価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電気ギターのトレモロ演奏用テー
ルピースを示す斜視図、第２図は第１図中の一部断面を
含む側面図、第３図は第２図中のＡ−Ａ線に沿う断面図
、第４図は第３図中のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。 同、図中１は電気ギターのトレモロ演奏用テールピース
、２は基板、３は弦、４はブリッジ、７は脚部、８はＶ
溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 同一基板上に弦を係留し、且つこれらの弦の張力方向へ
   移動可能にしたトレモロ演奏用テールピースに訃いて、
   該基板上に弦と同数で且つ弦を支承するブリッジを設け
   、これらブリッジを弦の長手方向に移動可能に支持し、
   他方上記基板上に各弦の長手方向に沿った２条のＶ溝を
   形成すると共に上記ブリッジの底部にこれらのＶ溝に係
   合し、その先端部が上記Ｖ溝の拡開角度より大きな角度
   を有する脚部を設けたことを特徴とする電気ギターのト
   レモロ演奏用テールピース。