JPS584137Y2 - 弦楽器の弦係止機構 - Google Patents

弦楽器の弦係止機構

Info

Publication number
JPS584137Y2
JPS584137Y2 JP16800179U JP16800179U JPS584137Y2 JP S584137 Y2 JPS584137 Y2 JP S584137Y2 JP 16800179 U JP16800179 U JP 16800179U JP 16800179 U JP16800179 U JP 16800179U JP S584137 Y2 JPS584137 Y2 JP S584137Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
string
locking
locking mechanism
strings
stringed instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16800179U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5685890U (ja
Inventor
富岡道明
Original Assignee
中信楽器製造株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中信楽器製造株式会社 filed Critical 中信楽器製造株式会社
Priority to JP16800179U priority Critical patent/JPS584137Y2/ja
Publication of JPS5685890U publication Critical patent/JPS5685890U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS584137Y2 publication Critical patent/JPS584137Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stringed Musical Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、弦楽器の弦係止機構に係り、とくに弦楽器の
ボディ側にかける弦楽器の弦係止機構に関する。
従来、弦楽器の弦係止機構、たとえばギターのボディ側
における弦係止機構、すなわちテールピースは、その多
くが弦を支承するブリッジに対し略平行に装備され、か
つその各弦の係止位置がボディ面に対し同一の高さに設
定されているのが常である。
しかしながら、かかる従来技術においては、太さの異な
る複数の弦の各一端部が前記ブリッジにおいて各々全く
同一の角度に曲折支承されるようになっているため、と
くに太い弦は細い弦よりも支承部分に訃ける伸びが比較
的大となり、これがため、太い弦はど該支承部分近傍に
あ・ける内部応力が大となる。
このため、各弦の太さの相違に適した弦振動のサスティ
ーンと素直な弦振動を得ることができなかった。
かかる欠点の解消手段として、第1図ないし第2図に示
す技術内容を備えたテールピースが既に公表されている
(実願昭52−061786号、実公昭55−2462
号)。
この実願昭52−〇61786号、実公昭55−246
2号に記載のものは、第2図に示すように、テールピー
ス部分における各弦1ないし6の水平面に対する係止角
度αが第6弦から第1弦にいくに従い序々に犬きくなる
ように、テールピース7をブリッジ8に対しβ度傾けて
装備するように構成されている(第1図参照)。
しかしながらこのようにテールピース7を配設すると、
振動板としても機能するボディ9部分がテールピース7
によって相対的には広範囲に保持されることとなり、従
ってギター特有の低音部の振動が一部阻害されるという
不都合が生じている。
さらに、各弦1ないし6の前記係止角度αは、テールピ
ース7が取付けられ固定されると全体的に直ちに特定さ
れてし渣い、これがため、特定の弦の係止角度αを予め
必要に応じて変化させて釦き、演奏する曲の内容に応じ
て当該板の振動のみを早期に減衰させ若しくは比較的長
い間その弦のみを振動させておきたい等の演奏上の要求
を充足させることができないという不都合があった。
本考案は、上記従来技術の欠点を改善し、低音部の振動
を阻害することなく太さの相違に適した弦振動のサステ
ィーンと素直な弦振動を得ることができるとともに、必
要に応じて弦振動の減衰時間を調整することができる弦
楽器の弦係止機構を提供することを、その目的とする。
本考案は、各弦ごとに複数個の係止用貫孔を形成すると
同時に、との各弦ごとの複数個の係止用貫孔を縦方向に
配列し、これによって前記目的を達成しようとするもの
である。
以下、本考案の一実施例を第3図ないし第5図に基づい
て説明する。
ここで前述した従来例と同一の構成部分については同一
の符号を用いることとする。
第3図において、ギターボディ9上に固着装備されたブ
リッジ8(第4図参照)に略平行にテールピース10が
ネジ11.11により固着装備されている。
このテールピース10には、六本の各弦1,2゜・・・
、6を係止するために、各弦ごとに3個の係止用貫孔(
以下、単に「貫孔」と略す)12が形成されている。
この貫孔12の各々は、第4図に示すように前記ギター
ボディ9に平行でかつ平面的には弦1,2.・・・、6
の各々に沿って形成されている。
そして、例えば第5弦5を係止するための3個の貫孔1
2は、第4図に示すようにそれぞれ所定間隔をやいて図
の上下方向に一列に形成されている。
他の弦、すなわち第1ないし第4及び第6弦1.・・・
、4,6をそれぞれ係止するための貫孔12も、全く同
一に形成されている。
第5図に本実施例におけるテールピースの斜視図を示す
その他、上記テールピース10を除く他の構成部分は、
従来のものと全く同様に形成されている。
上記した構成に基づいて、各弦の係止位置を変化させた
場合、例えば第4図に示すように第5弦5の係止位置を
下から上に変化させると、それに伴って前記係止角度α
は段階的に小さくなる。
係止角度α75DJ\さくなるに従ってブリッジ8上の
支承部分近傍における弦5の内部応力は小さくなり、こ
のため振動部における弦5のブリッジ8近傍の剛性力成
分が相対的に比較的少なくなり、従って弦振動が比較的
長く持続し、また素直な弦振動となる。
更に、係止角度αが小さくなるに従い、ブリッジ8と弦
5との接触面積が減少し、このことにより、前記弦振動
の持続がより助勢される。
以上のように、この実施例によると、六本の弦1.2.
・・・、6を架設係止する場合、テールピース10部分
の各弦の係止角度αを三段階にわたって個別的に任意に
設定することができる。
例えば第1弦1と第2弦2の係止角度αを大きく設定し
同時に他の弦3.・・・、6の係止角度αを小さく設定
することが可能であり、また曲の内容に応じて第2弦2
の係止角度αのみを太きくシ、他の弦1および3.・・
・、6の係止角度αを比較的小さく設定することが可能
となる。
このため、予め各弦1゜2、・・・、6のサスティーン
効果等を曲の内容に合わせて変化させてむくことができ
、従って幅の広い演奏を容易に行なうことができる。
さらに、前記テールピース10の固定位置が常に六本の
各弦に直交するように装備されてネ・す、これがためギ
ターボディ9を抑える面積が相対的に小さくなるので、
前記振動板としてのギターボディ9の振動、とくに低音
部の振動が阻害されるという不都合を同時に解消するこ
とができる。
なお、上記実施例は貫孔12を各々3個形成することを
明記したが本考案は必ずしもこれに限定されず、例えば
、各2個であっても或いは各4個であってもよい。
以上のように、本考案によれば、各弦ごとに、複数個の
弦係止用貫孔を形成せしめるとともに、との各弦ごとの
複数個の弦係止用貫孔をギターボディに略直交する方向
に配設したので、弦の係止角を必要に応じて任意にかつ
段階的に変化させて設定することができ、これによって
、低音部の振動を阻害することなく、太さの相違に適し
た弦振動のサスティーンと素直な弦振動を得ることがで
きるとともに前記サスティーン効果等を調整することが
可能な優れた弦楽器の弦係止機構を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術における弦楽器の弦係止機構を示す概
略平面図、第2図は第1図の一部を示す概略斜視図、第
3図は本考案に係る弦楽器の弦係止機構の一実施例を示
す正面図、第4図は第3図のIV−IV線に沿った断面
図、第5図は第3図に訃けるテールピースを示す斜視図
である。 1.2.・・・、6・・・・・弦、10・・・・・舷係
止機構、12・・・・・・係止用貫孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 太さの異なる複数の弦の各々に対応した係止用貫孔を有
    する弦楽器のボディ側における弦係止機構において、前
    記係止用貫孔を各弦に対してそれぞれ複数個形成せしめ
    るとともに、との各弦に対応した複数個の係止用貫孔を
    弦楽器のボディに直交する方向に配列したことを特徴と
    する弦楽器の弦係止機構。
JP16800179U 1979-12-04 1979-12-04 弦楽器の弦係止機構 Expired JPS584137Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16800179U JPS584137Y2 (ja) 1979-12-04 1979-12-04 弦楽器の弦係止機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16800179U JPS584137Y2 (ja) 1979-12-04 1979-12-04 弦楽器の弦係止機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5685890U JPS5685890U (ja) 1981-07-10
JPS584137Y2 true JPS584137Y2 (ja) 1983-01-24

Family

ID=29678832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16800179U Expired JPS584137Y2 (ja) 1979-12-04 1979-12-04 弦楽器の弦係止機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS584137Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5685890U (ja) 1981-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0617191Y2 (ja) 弦楽器
US4295403A (en) Adjustable neck attachment for stringed instruments
US5347905A (en) Adjustable bridge system for acoustical stringed instruments
JP3447967B2 (ja) アコースティックギターのブリッジ機構
US4522101A (en) Mounting ring and thumbrest
US4126075A (en) Supporting device for drums and like musical instruments on a stand
CN1808565B (zh) 弦乐器弦枕以及弦乐器
US4941385A (en) Tone plate and clamping device for a musical instrument mouthpiece
US7893329B2 (en) Chin-rest for a violin
US4464970A (en) Guitar bridge system
JPS584137Y2 (ja) 弦楽器の弦係止機構
US3931753A (en) Stringed musical instruments
US4890530A (en) Stringed musical instrument
JPH11502033A (ja) 弦楽器用の改良型ブリッジ
JP2007500867A (ja) 人間工学に基づく弦楽器および人間工学に基づくラウンドバック・ギター
JPS584138Y2 (ja) 弦楽器の弦係止機構
JP2021503622A (ja) ギター
CN210489223U (zh) 一种加弦三弦
US4750400A (en) Stringed musical instrument
JP3014595U (ja) 電気弦楽器のピックアップ装置
US1897531A (en) Tone modifier
JPS63213893A (ja) 弦楽器
US4667559A (en) Bridge for stringed instruments
JPH0224153Y2 (ja)
US20070272069A1 (en) Vibration preventer for stringed instrument