JPS587342B2 - 剪断破砕機 - Google Patents

剪断破砕機

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JPS587342B2
JPS587342B2 JP53151726A JP15172678A JPS587342B2 JP S587342 B2 JPS587342 B2 JP S587342B2 JP 53151726 A JP53151726 A JP 53151726A JP 15172678 A JP15172678 A JP 15172678A JP S587342 B2 JPS587342 B2 JP S587342B2
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rotary
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大下孝裕
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般産業用廃棄物、特に都市ごみなどの如く
、品質や形状や寸法が一定していない固形物を剪断作用
などにて破砕する剪断破砕機に関するものである。
従来例えば都市ごみを処理するに当り通常破砕を行なう
が、破砕することにより次の如き利点を生ずる。
(1)見掛比重の増加により、破砕物の取扱い、運搬が
容易になり、かつ又貯蔵、埋立のスペースが小さくなる
(2)表面積の増加により燃焼効率が向上し、かつ又溶
解、腐食等化学変化の反応速度が早い。
(3)各種材料の分別を可能とする。
(4)廃棄物の性状、形状が均一になり安定した燃焼が
行なわれ、かつ又、埋立、高速堆肥化にも有効となる。
尚、特に流動床焼却炉にて焼却を行なう場合、必要不可
欠のものである。
従来この種の装置にはいろいろな種類があるが、大別す
ると次の様になる、すなわち機能面からは(1)衝撃式
破砕機 (2)剪断式破砕機 (3)圧縮式破砕機 (4)以上の機能を組合せた破砕機 一方、形式、構造面からは次の様に分類できる。
(1)回転式破砕機 (2)往復動式破砕機 (3)その他 ここで、往復動式破砕機は、いわゆる油圧駆動のギロチ
ンタイプに代表される形式であり、圧縮式破砕機はキャ
タピラ式やプッシュ式に代表される形式で、いずれも建
築廃材等の粗大ごみ用として開発されたものであり一般
都市ごみ用、特に流動床焼却炉の前処理機としては破砕
粒度が大きく不適当である。
従って現在製作されている都市ごみ用破砕機はほとんど
すべて回転式であり、衝撃式、剪断式、衝撃剪断複合式
の3つの形式に大きく分けられる。
その中で衝撃のみの形式のものは、脆性物の破砕にはよ
いが、ヒモ、布類やフイルム等の延性物は破砕できない
という欠陥がありこれも一般都市ごみ用の前処理機とし
ては適当ではない。
よって現状では剪断式と衝撃剪断複合式の2つの形式が
主流となっている。
前記剪断式と複合式の2つの形式にもそれぞれ一長一短
があり、用途に応じて使い分けている。
複合式は冷蔵庫やテレビ等の粗大ごみの破砕もできるた
め対象物の物性、形状に関係なくほとんどすべてのもの
が高速で破砕できるという長所を有するが、馬力が過大
なこと、ハンマー等の摩耗が激しいこと、ハンマーにヒ
モ、布類が巻きつくこと、騒音、振動が大きいこと、粉
塵対策が必要なこと、及び危険物が入ってきた時に爆発
の危険があること等、取扱いに面倒なことが多い。
それに比べて剪断式は粗大ごみの破砕には不適当だが低
速回転で衝撃作用が少ないため、騒音、振動が少なく粉
塵対策も不要である。
又破砕産物の寸法が回転刃の幅によって決まるため微破
砕はできないが回転する刃で切って破砕するため脆性材
でも延性材でも間違いなく破砕でき、更に大きな長所は
馬力が前記複合式の1/3以下で済むということである
しかしながらこの回転剪断式破砕機には金属片等の異物
が混入した場合に回転刃が折損することがあるという大
きな欠点があり、又噛込挟角が大きすぎて円滑な剪断破
砕を行なうことが困難であった。
本発明はこの欠点を除去するため回転剪断式破砕機の回
転刃に新しい剪断機能を与えるような刃形にすることに
より回転刃の折損がなくなり、かつ又馬力も大幅に低減
することができ円滑な剪断が行なえるというすぐれた破
砕機を提供するものである。
即ち、従来のものの例を示せば、第1図及び第2図の二
軸回転式剪断破砕機は平行な二本の回転軸1,2が矢印
の如く互に逆向きに(上側において互に内向きに)回転
し、回転軸1,2に取り付けられている回転刃3,4の
側面エッジが互に噛み合って投入された材料を剪断破砕
するものであり、同時に回転刃3と4との間の圧縮力に
よっても破砕を行なうようになっている。
5は投入口、7,8はツメ、9はケーシングである。
第3図は、上記の例において、回転軸1,2が互に逆回
転して対向する噛合状の回転刃3,4の側面エッジで破
砕対象物を破砕する場合の破砕原理を示す説明図である
第3図において、供給された破砕対象物には回転刃3の
半径方向の力、即ち噛込みによって生ずる接触力P、及
び破砕対象物6と回転刃4の表面との接線方向の力、即
ち接触力によって生ずる摩擦力F1の2種類の力が働く
摩擦力Fは破砕対象物と回転刃4の表回との摩擦係数μ
と接触力Pとの積即ちF=μPで表わされる。
接触力P及び摩擦力Fをそれぞれ垂直の方向に分力する
と、 B=Psinβ A=F.cosβ=μPcosβ となる。
回転刃4において破砕対象物6を噛込むためにはAの垂
直分力はBの反力より大きくなければならない。
即ち噛込条件はμPcosβ>Psinβ tanβ<μ ■ となる。
式■において回転刃4と破砕対象物6との摩擦係数μは
破砕対象物6が都市とみてありあらゆるものが混入して
くるため一様ではないが、大体μ=0.2〜0.6程度
と考えられる。
この時の噛込挟角2βはμ二0.2のとき2β=22.
6°、μ二0.6のとき2β=61.9°となる。
よって噛込挟角2βは破砕対象物6の種類により大体2
2°〜62°程度のものであると考えられる。
ここで第3図をみると噛込挟角2βは90°近い角度に
、なっており、このような円板形のままの回転刃3,4
では破砕対象物6は逃げるばかりで破砕されないという
ことがわかる。
そのため別にプツシャー機構を設けたり、第1図に示す
回転刃3,4のようなツメ7,8を付けて押し込むよう
な機能を設けている。
第4図は処理能力の向上のためにツメ7,8を4個設け
た回転刃3,4を示し、第5図は更にツメ7,8を6個
設けた回転刃3,4を示す。
ツメ7,8の個数を増すことにより回転刃3,4の1回
転当りの剪断機能が増え、処理能力は増えるが、噛込挟
角はいぜんとして小さくすることはできない。
そのため、ツメ7,8によって引掛けてきた破砕対象物
6を強制的に剪断破砕することになり、剪断作用として
はゴツンゴツンという衝撃を伴った強制剪断破砕のよう
な機能となる。
厨介類のような一般とみてあれば上記のような多少の衝
撃が回転刃3,4に加わっても特に問題はないが本類等
の積層物、ウエスの固り等は時には剪断されないでモー
ターが停止したり、金属片等のような破砕困難物が混入
するとツメはガツンという衝撃を受けて停止するととも
に時には回転刃3,4がバラバラに折損してしまうこと
が度々生ずる。
折損の大きな原因としては衝撃作用がツメ7,8を折曲
げようとする方向に働き、キイ溝の切欠係数の影響等と
共に亀裂を発生せしめ折損へ導くものと考えられる。
このように従来のものは重大な欠点を有するものであっ
た。
本発明は、従来のものの上記の欠点を除き、強制的な剪
断を行なわず、円滑にかつ連続的に剪断を行ない、衝撃
、破損などの事故を未然に防止することができる剪断破
砕機を提供することを目的とするものである。
また本発明は、次の如き従来のものの欠点を除くことも
第2の目的としている。
即ち、上述の如き従来のものにおける回転刃3,4のツ
メ7,8には異物を噛んだ蒔に過大な衝撃が加わり、ツ
メ7,8を折り曲げようとする方向に過大な力が作用す
るため回転刃3,4の刃の部分のみを交換容易なように
分割してボルト止めしようとしてもボルトでは強度がほ
とんど不足するため、不可能であった。
そのため一転刃3,4は耐摩耗性、靭性の優れている高
価な材質のもので一体物として作らざるを得なかった。
そして前記回転刃3,4が折損したり、摩耗して交換す
る場合には、破砕機のシャフトを取り出し回転刃3,4
を順次抜き出して交換しなければならないという欠点が
あった。
本発明は、取り付けボルトに力がかからぬよう構成する
ことにより、上記の欠点を除き、回転刃の剪断刃の部分
が着脱可能となる剪断破砕機を提供することも第2の目
的とするものである。
本発明は、平行にして互に逆方向に回転する二本の回転
軸にそれぞれ対称的に正六角形板状の回転刃が設けられ
、該両回転刃は直線状のエッジを有し互に噛み合う場合
の剪断力と圧縮力により破砕対象物を破砕するよう形成
された剪断破砕機において、両回転刃の剪断作用に、お
ける噛込が直線状エッジで行なわれ、この直線状エッジ
に続いて頂点より後方にずれた位置に爪突起をそれぞれ
設けたことを特徴とする剪断破砕機である。
本発明を実施例につき図面を用いて説明すれば、第6図
における回転刃3及び4は、回転軸1,2にそれぞれ対
称的に設けられた正六角形板状の回転刃で、直線状のエ
ツジ3′,4′で剪断作用を噛込挟角60°以下、好ま
しくは45°以下で序々に0゜に向って剪断作秦を行な
い、正六角形刃の頂点αより後方にずれた位置に設けた
突起であるツメ7及び8で破砕対象物6を効果的にガイ
ドしながらハサミで紙類を切る如く滑らかに、かつ連続
的に剪断作用を行なうことができるように構成したもの
である。
a及びbは軸心距離Lで配置された2つの回転軸1,2
の軸心を示し、S点は剪断作業開始点を示すものである
第7図は剪断力を与えるに必要な回転力(トルク)を論
ずるための説明図であり、同図aは第6図に示す本発明
の実施例による回転刃3,4の回転力を、同図bは従来
の回転刃の回転力を説明するものである。
同図aと同図bを見比べて明らかなように、剪断力Pを
同一とすると回転力A(又はB)は軸心a,b間の直線
上の中心点からS点までの高さh(又はh′)が小さい
程(又はh/Lが小さい程)回転力A(又はB)が小さ
くて済むということがわかる。
即ち回転力Aは高さhに比例し A=h/h′Bとなる。
従来の回転刃ではh/Lは約1/4程度であるが、本実
施例による回転刃はh/L=1/8以下になることを可
能にしたものである。
そのため回転力A=1/2B以下となり、従って所要動
力は従来の1/2以下で済むことになる。
第8図は上記の実施例による破砕工程を説明するもので
あり、同図aで破砕対象物6を受入れ、同図bで圧縮す
る。
ここで、回転刃3,4のツメ7,8は破砕対象物6を圧
縮する時に逃げないようにするためのストッパーの役割
を果すものであり、正六角形回転刃3,4の頂点より後
方に設けてある。
同図Cの状態で、圧縮された破砕対象物6をいよいよ剪
断開始し、ハサミで紙類を切る如く滑らかに剪断し同図
dで剪断作業終了し同図aの工程に戻る。
このように、六角形状の回転刃3,4の場合は1回転の
うちに第8図のaからdまでの作業を6回繰返す。
従って1回転中休みなく作業していると同時に負荷トル
クも均一となる。
尚、軸方向の後方に並んだ回転刃は各々5°〜15°ず
つ後退しているため全回転刃群として上面に形成される
V形の凹みは連続して破砕対象物6を切断部に送り込む
ことができる。
尚、本実施例はツメ7,8を頂点より後方に設け、横形
二軸回転式剪断破砕機の回転刃に噛込挟角約60度以下
(60°〜0°)で剪断作用を行なうことを可能ならし
めたため、ハサミで紙類を切る如く滑らかに、かつ連続
的に剪断作用を行なえるようにしたことによって回転刃
の折損がなくなり、かつ又衝撃がないために、騒音、振
動も極めて小さくすることができるようになる。
本実施例によるもう一つの効果は剪断点を二軸の軸心a
,bを結んだ直線上の中心点からの高さ位置を低くする
ことによって回転刃に与える回転力(トルク)を極めて
小さくすることができ従って馬力が小さくて済むと同時
にランニングコストも大幅に低減でき、かつ又機械の強
度も落すことができるという数々の効果が生ずるもので
ある。
第9図は別の実施例における回転刃4を示したもので、
第10図、第11図に示す如き剪断刃10を剪断刃取付
用回転体11にボルト13にて着脱可能に取り付けたも
のであり、外形は第6図のものと同じである。
本実施例の作用効果と対比するために、第12図にて従
来の回転刃4のツメ8が異物12を噛んだ時に作用する
衝撃力の方向と大きさにつき説明する。
第12図は動力37kWの二軸回転式剪断破砕機の例で
あり、図に示すような異物12を噛むと回転刃先のツメ
8は矢印Fのように回転刃4の接線方向に荷重を受ける
回転刃4の外径はφ480mmであり半径R=240m
m=24cm、回転数N=30min−1とすると トルクT=97400×kW/N=120,127kg
f−cm回転刃4の刃先のツメ8にかかる力Fは F=T/R≒5000kgf 衝撃係数3とすると F′=15000kgfとなる。
よって、このような過大な曲げ作用を受ける部分にボル
ト止めするというのは構造上、機能上に無理があった。
第13図は第9図の実施例における剪断刃付回転体によ
る剪断力の作用とその反力を説明するものである。
同図aにおいて剪断力の作用を説明する。
モーター馬力HkW、回転数Nmin−1とするとトル
クT=97400×H/Nkgf−cm剪断部の半径R
cmとすると左右の回転体1本当りに働く回転力P′k
gfは 剪断点Sと軸心a、又はbを結んだ直線と軸心a,bを
結んだ直線との角度をθとすると、左右の回転体の回転
力P′による合成回転力Pkgfは、P=2P′cos
θkgf 剪断点Sにおいて被破砕物に与える剪断力Fkgfは、 となる。
ここで第12図で説明した従来のものとを比較するため
実際の数値を入れてみる。
H=37kW N=30min−1とすると T=97400×37/30=120、127kgf−
cmθ=15°とし、軸間距離L=3 6.9 cmと
するとよって 2P′=T/π= 6.2 8 9 kg fP′=3
145kgf ここで2P′の値に相当するものが第12図の回転刃の
ツメにかかる力F=5000kgfであり、数値が少し
異なるのは剪断点の位置が異なるため半径Rの数値が違
うためである。
さて■式より、剪断力Fは 11,322/5,000≒2.26 よって従来のものの約2倍以上の剪断力を得ることがで
きる。
又、剪断力が増加するということは、第13図の対向す
る剪断刃がハサミで切るように互に接近する速度が剪断
力に反比例して落ちるということであり刃に加わる衝撃
が減少するということにももつながる。
第14図は従来の横形−軸回転剪断式破砕機の実施例の
1つであり回転する回転刃3の先端と固定している固定
刃14の先端とによる剪断作用によって破砕するもので
あるが、本図の剪断力は前記■式の(2P′)に相当す
るものである。
ここでθ=15°のときF=3.6×P′=1.8×(
2P′)となり、 第13図に示す剪断刃10は同一馬力、同一回転数で1
.8倍の剪断力を得ることができるわけである。
又、θ=12.5°とするとF=2.2×(2P′)θ
=10°とするとF=2.8×(2P′)よって剪断点
Sの位置選定によって任意の剪断力を得ることができる
か、又は馬力を小さくすることができる。
さて第13図bにおいて、剪断刃10に加わる反力はF
kgfである。
噛込挟角2βとすると剪断刃10を取付用回転体11に
垂直に押付ける力Akgfは A=Fcosβkgf 剪断刃10を横方向にずらそうとする力Bkgfは、 B=Fsinβkgf 剪断刃10と取付用回転体11の接触面の摩擦係数をμ
とすると、剪断刃がずれないためには、μ・A≧Bとな
らなければならない。
すなわち μ・Fcosβ≧Fsinβ、 よってtanβ≦μ 剪断刃10と取付用回転体11の接触面の圧力はかなり
高いため摩擦係数はかなり高いものとなる。
例えばμ=0.4とすると、tanβ=0.4となる。
角度βはβ=21.8° この時の噛込挟角2β=43.6°となる。
よって2β<43.6°であれば剪断刃10の取付ボル
ト・13には一切の力が作用しないということになる。
第13図bの例では噛込挟角2β≒38°であり取付ボ
ルト13は簡単な固定用ボルトでよい。
2β=60°の場合μ>0.58,2β=45°の場合
μ>0.42ならば取付ボルト13に剪断がかからない
μがこれより小さくとも、取付ボルト13にかかる力は
著しく軽減される。
又第13図bに示すように剪断刃10に加わる反力Fk
gfは軸心方向に向いているため、剪断刃10及び取付
用回転体11には圧縮力は働くが過大な曲げモーメント
が作用せず、折損するということはなくなる。
第15図a及びbは第11図の応用例を示すものであり
、剪断刃10を剪断刃取付用回転体11に取付ける際に
側面エッジの位置決めを不要にするため取付用回転体1
1及び剪断刃10に溝を設けたものである。
これによって剪断刃10の摩耗による交換は現場にて誰
にでも簡単に1人で交換作業ができるようになる。
本実施例は上述の如く構成され作用するので、二軸回転
剪断式破砕機の回転刃に、衝撃が加わらず、又ツメを折
り曲げようとする方向に作用する力がなくなり回転刃の
刃に作用する力の方向を軸方向に向けて押し付けるよう
な力とすることができるため、剪断刃の部分のみを着脱
容易にボルト止め固定とすることが可能となる。
しかも剪断刃に押し付ける力は、剪断刃を取付ける回転
刃の取付面に伝わり横方向にずれようとする力は剪断刃
と取付面の摩擦係数で完全に受けるため、取付用ボルト
にはまったく力が作用せず、固定するためだけの簡単な
固定用ボルトで済むことが可能となったものである。
このことによって剪断刃の事故は激減しかつ又、剪断刃
の摩耗等による交換は現地にて誰にでも簡単に一人で交
換作業ができるようになる。
又、耐摩耗性、靭性の優れた高価な材料は交換用の剪断
刃のみでよく取付用回転体は高級な材質を必要とせず、
かつ半永久的に使用できるようになり、破砕機自体を安
価で製作することができるようになる。
第16図aは別の実施例を示し、剪断刃10の取付面が
、剪断開始時において軸心a,bを結ぶ線に直角に近づ
けることにより剪断刃10をずらす力は小となる。
同図bはずらす力が全くかからない状態を示す。
第17図は別の実施例で、取付用回転体11は正六角形
となり、製作が極めて容易となる。
本発明により、破砕対象物を円滑にかつ連続的に剪断が
行なえ、回転刃の折損がなくなり、かつ衝撃がないため
騒音、振動も極めて小さく、また破砕に要するトルクを
減少せしめて設備費も消費動力も低減せしめることがで
きる剪断破砕機を提供することができ、実用上極めて大
なる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の断面側面図、第2図はその平面図、第
3図はその破砕原理説明図、第4図及び第5図は従来例
の断面側面図、第6図は本発明の実施例の回転刃の側面
図、第7図aは本発明の実施例の回転力説明図、第7図
bは従来例の回転刃の回転力説明図、第8図a,b,c
,dは本発明の実施例の回転刃の作用工程を示す説明図
、第9図は本発明の別の実施例の回転刃の側面図、第1
0図及び第11図はその剪断刃の縦断面図及び横断面図
、第12図は従来例の刃先力の説明図、第13図a,b
は本発明の実施例の刃先説明図、第14図は従来例の断
面側面図、第15図a及びbは別の実施例の剪断刃の横
断面図、第16図a,b及び第17図はそれぞれ異なる
別の実施例の断面側面図である。 1・・・・・・回転軸、2・・・・・・回転軸、3・・
・・・・回転刃、4・・・・・・回転刃、5・・・・・
・投入口、6・・・・・・破砕対策物、7・・・・・・
ツメ、8・・・・・・ツメ、9・・・・・・ケーシング
、10・・・・・・剪断刃、11・・・・・・取付用回
転体、12・・・・・・異物、13・・・・・・ボルト
、14・・・・・・固定刃。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平行にして互に逆方向に回転する二本の回転軸にそ
    れぞれ対称的に正六角形板状の回転刃が設けられ、該両
    回転刃は直線状のエッジを有し互に噛み合う場合の剪断
    力と圧縮力により破砕対象物を破砕するよう形成された
    剪断破砕機において、両回転刃の剪断作用における噛込
    が直線状エッジで行なわれ、この直線状エッジに続いて
    頂点より後方にずれた位置に爪突起をそれぞれ設けたこ
    とを特徴とする剪断破砕機。 2 前記噛込の際の頂点の剪断点と、前記二本の回転軸
    の軸心を結んだ直線へ前記剪断点からおろした垂線の脚
    との距離をhとし、前記二本の回転軸の軸間距離をLと
    したとき、 h/L≦1/6 なる特許請求の範囲第1項記載の剪断破砕機。 3 前記h/Lの比が h/L≦1/8 なる特許請求の範囲第2項記載の剪断破砕機。 4 前記回転刃が、剪断刃取付用回転体と、該剪断刃取
    付用回転体に着脱可能に取り付けられた剪断刃とより成
    るものであって、前記噛込の際の挟角を2β、前記剪断
    刃と前記剪断刃取付用回転体との摩擦係数をμとすると
    き、 tanβ≦μ なる如く構成されている特許請求の範囲第2項又は第3
    項記載の剪断破砕機。
JP53151726A 1978-12-07 1978-12-07 剪断破砕機 Expired JPS587342B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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